■第 1 章  恋太郎の誕生日  (沙羅編)

「恋太郎誕生日を祝って、かんぱ〜〜い!!」

「かんぱ〜〜い!」

 

 事務所のリビングルーム。沙羅と双樹の音頭でテーブルの上に掲げられた

3つのグラスが、軽やかな音を響かせた。

 

「おめでとう、恋太郎」

「恋太郎おめでと〜」

 

 恋太郎のすぐ左には、沙羅が座っている。双樹は右に。

まさに両手に華だ。

 

 二人が祝ってくれるのを聞きながら、恋太郎は照れくさそうに

頭をかいた。

今日は、いつもと同じく双葉探偵事務所で、恋太郎の誕生日パーティーを開いて

くれているのだ。

 今朝、久々の素行調査の備考に行く恋太郎を玄関先で沙羅と双樹が呼び止めたのだ

『今日は早めに帰ってくること』『絶対だよ』と。

 

「いっただきまーす」

 

 沙羅と双樹の2人が来てから、2年近くが経った。いろいろあって、

ずいぶんにぎやかになった。

それに、恋太郎の生活も一変していた。

 

「恋太郎、このコロッケ、沙羅ちゃんが盛りつけたんだよー」

「へえ、ちゃんと手伝いしてるんだ。」

「あったりまえじゃない」

「ありがとう。美味しいよ」

「作ったのは、双樹じゃない〜」

 

 

 

 

クレームが付く

 

「双樹ありがとう。美味しいよ」

 

 双樹が嬉しそうに笑う。テーブルに並べられた料理は、

沙羅と双樹、の二人が用意したものだ。

家庭的な感じのお祝いの料理の数々が並んでいる。

 

「よーし、飲むぞー!ていうか、飲めー!」

「沙羅、お前未成年だろうが」

「何言ってんのよ、だいたい、恋太郎が今日の主役なんだから

、どんどん飲まなきゃ」

「あ、うん。そうだね、双樹」

 自分のことのように楽しそうにしている二人を見ながら、

心が暖かくなるのを感じた

恋太郎がグラスに半分くらい残っていたビールを一気に空けると、

沙羅が、グラスを置こうとした恋太郎の手に手のひらを重ねた。

自分もお酌するから、という意思表示のようだった。

 

「今日という日はもう無いんだから、どんどん楽しまなくちゃ、ね」

「あ、ありがとう、沙羅」

「あ〜、沙羅ばっかりずるーい!」

 

 双樹の声が部屋に響く。

やがて、祝いの席は、混沌の様相を呈してくる。

気がつくと、恋太郎の背中に身を預けるようにしながら、双樹が赤い頬でに

じり寄ってきていた。目が合うと、双樹は恋太郎にグラスを押しつけた。

 

「いや、俺はもういいから・・」

 そう言って、恋太郎は双樹の酌を押しとどめる。

 

「しょうがないなあ」

 

 双樹は意外なほどすんなりと引き下がった。

 

「じゃあ・・.

 

 言いながら、双樹が目線を泳がせた先には......

 双樹と目があった沙羅が、びっくりしたような声を上げる。

 

「え?え?えええ!?」

 

 有無をいわせぬ雰囲気と勢いで沙羅にグラスを持たせると、

ボトルをつかんでだばだばと注いだ。

 

「双樹、あの、多すぎるんじゃ......

 

 困った顔の沙羅

いつもと違う展開に目を丸くする恋太郎

 

「わらしのさけがのめないってえのかぁ?」

「いい、いやぁ〜」

 

 沙羅が、困った顔になる。

 

「なーんちゃって、じょーだんよぉ、じょーだん。きゃはははは」

 

 双樹は沙羅の背中をぽーんと叩いて、笑いだした。

 

「双樹 飲みすぎ」

と恋太郎

 

「ひょんなことないろ!」

「そういや、双樹、まだ未成年じゃ......

「あらあら〜、保護者同伴だから大丈夫〜」

「だれが、保護者だ、」

「そうだったかしら〜〜〜きゅぅぅぅ?」と、ほうける双樹。

「よーっし!どんどんいくのら〜〜〜〜」

 

 双樹は景気のいい掛け声とともにグラスを、高々と突き上げる。

 

「かんぱーーい!」

 何度目の乾杯か、もう分からなかった。

 夜も10時をまわる頃には、理性が残っているのは、恋太郎1人だけだった。

結局、双樹がソファでごろんと

眠ってしまったのである。

恋太郎は寝入っている双樹を起こそうとしてみたが、

まるで起きそうになかった。

すぐに沙羅がリビングに戻ってきた。

 

「双樹のやつ、ぜんぜん起きねえな・・」

 

「いいよ。奥の部屋のベットの用意しておいたから、双樹を寝かせま

しょ?」

「もう爆睡しちゃって」

「ふふっ、よっぽど楽しかったのね......

 沙羅は、気持ちよさそうに眠っている双樹を見ながら微笑みを浮かべている。

「ちょっとやそっとじゃ起きなさそうね・・」

 

「え?」

「さ、手伝って、恋太郎」

「おう」

 双樹を奥の間まで連れていってリビングに戻ると、沙羅がコーヒー

を用意してくれていた。

「お疲れさまっ、恋太郎」

「おう、沙羅」

「双樹、起きそうにない?」

「全然、起きそうにない」

「そっかー」

「コーヒーでも飲んで、一服しててね」

「おう」

「沙羅から、恋太郎にプレゼントがあるの。準備するから」

ふらふらしながら沙羅が別室に行く

 ずずっとコーヒーをすする。恋太郎はそれなりにお酒はセーブしながらだったが、

ちょっと苦みがきついコーヒーをすすりながら・・・・

 

「ありがとう、でも、準......備って......

 

 言いかけて恋太郎は大きなあくびをした。

気が抜けたのか、襲ってきた突然の

眠気に、恋太郎はそのままソファに崩れ落ちていった。

 

       §   §   §

 

...んとに...じょうぶかなぁ......

 

 暗闇の中、かすかに沙羅の声が聞こえた気がした。

恋太郎は、なかなかはっきりとしてこない頭を無理にシャキッとさせるのはあ

きらめて、のろのろとした覚醒に身を任せることにした。

 やがて目が覚めてくるにつれ、妙な寒気と下半身への違和感がはっきりと感

じられてくる。

 思考がはっきりとしてくるにつれて、頭ががんがんと痛んでくる。それに、

下半身を走る柔らかな刺激......

 

「ん......

 恋太郎は軽く身をよじった。

 

「ここは......

 暗い。どうやらまだ夜中のようだ。

 

「目が覚めたみたいね」

 沙羅の声がした。

 

「ちょっとアタマが痛いかもしれないけど、許してちょうだいね」

 恋太郎はぐるりと視線を巡らせた。

 

そこは、さっきまでリビングルームだった。

ただ違うのは、明かりが消えて、かすかにカーテンの隙間から射し込む月の光

だけが、部屋を青く照らしていること、その月の光に照らされた下着姿の

沙羅の体、と熱い瞳......浮遊するような現実感。

 驚いた恋太郎が体を起こそうとしたが、それはできなかった。見ると、腕も脚

も体も、ソファに縛り付けられていた。

 

「沙羅、何してるんだ?」

「だって、こうでもしないと、恋太郎逃げちゃうでしょ?」

 

 妖しげな笑みを浮かべながら、沙羅は恋太郎の体に指を這わせていた。

 

「・・あのね、・・沙羅がね、・・恋太郎の誕生日プレゼ

ントにはね、沙羅をあげたいの」

 

 沙羅が一瞬恥ずかしそうな表情を浮かべたが、

恋太郎の股間に顔を埋めた。

上目遣いのまま、小さな唇が和也のそれ

にキスを浴びせる。

 それから沙羅は、唇を開くと、固く屹立した恋太郎のものを口に含んだ。

熱く狭い口腔いっぱいに包み込まれる感覚に、恋太郎の射精感がいきなり高ま

る。

 

「沙羅ちょっと待って・・・」

 

 せっぱ詰まったような恋太郎の声に、沙羅は奉仕をやめて口を離すと、不安そ

うな声で聞いた。

 

「恋太郎・・こういうの、嫌い?気持ちよくない?」

 

 普段気丈な沙羅が泣きそうな顔になる。

 

「いや、そうじゃなくて、よすぎて、すぐ射精ちゃいそうだよ......

 

 恋太郎の言葉に、沙羅の表情がぱっと明るくなる。

 

「じゃあ、どんどんしてあげる。誕生日プレゼントなんだから、いっくらでも

沙羅ので気持ちよくなっていいんだから。ねっ!」

 

 そう言うと、沙羅はふたたび恋太郎を口に含んだ。すでに痛いぐらいに固くなっ

ているそれは、沙羅のくちの中で、さらに大きくなろうとしているようだった。

苦しそうに沙羅が舌をもぞもぞと動かす。

 

「ん......ふぅ......はぁ......

 

 「も、もうだめだよ、沙羅・・」

 

 恋太郎が小さく声を上げる。

 その声に、沙羅はするりと口を離す。

 沙羅の唇の端からは、沙羅自身の唾液と恋太郎の透明な汁と混じり合ってした

たり落ちている。

 

「まだイっちゃダメ、恋太郎。もっともっとよくしてあげるんだから」

 

 沙羅は、あらためて口いっぱいにそれを含むと、頭を前後に動かしはじめた。

小さな口を和也のはち切れそうなペニスが出入りするたびに、じゅぶじゅぶと

音がする。

 

「ん・・はあ、はあ・・ぷはぁ・・」

「沙、沙羅・・」

「は・・.ふぅ・・恋太郎・・沙羅が、いっぱいいっぱい、きもちよくし

てあげるよぉ・・む、ぷふぅ・・」

 

 沙羅の甘いささやきが、恋太郎の中に響く。

 繰り返される刺激と沙羅の吐息に恋太郎は耐えきれず、全身をぶるっと震わせ

た。

 

「ご、ごめん、沙羅!射精るっ!!」

 はずみで恋太郎のペニスは沙羅の唇を飛び出し、そして白く弾けた。

「きゃっ!」

 

 驚いた沙羅が小さく悲鳴を上げる。白濁した粘液が沙羅の頬や首筋、髪の毛、

キャミソールにも飛び散っていた。

 

「もうっ、全部飲んであげようって思ってたのにー」

 

 ぷうっと頬をふくらませる沙羅。

 ただ、その頬にだらりと垂れる精液は、子どもっぽい仕草とあまりにも不釣

り合いだった。

 

沙羅を汚している恋太郎が出したばかりの粘液を美味しそうに舐め上げた。

ちゅるちゅると音を立ててすすり上げる。

 

「これが恋太郎の、なのね......

「さ、恋太郎。沙羅にキスして。ちゃんとファーストキスももらってね」

 

 沙羅は期待を込めた表情で、縛られたままの和也を見下ろしていた。

ゆっくりと目を閉じた沙羅は、すっと恋太郎と唇を重ねた。柔らかさの向こう

から、沙羅の体の火照りが唇に集まっているかのような、そんな熱さが恋太郎に

伝わってくる。

 恋太郎は舌先で沙羅の唇をそっと押し開いた。

 

......こんな小さな唇だったんだ)

 

 恋太郎の耳には、沙羅の甘い吐息だけが響く。舌を絡めると、恋太郎は沙羅との

キスに没頭した。

「今度は恋太郎が、して」

 

 ショーツを穿いたまま、沙羅は股間を恋太郎の口元に押しあてた。

 熱い湿めり気が、布越しに恋太郎にも伝わってくる。

 恋太郎はショーツの上から沙羅のスリットに舌を這わせた。

 

「あっ......やあ、んっ、恋太郎ん」

 

 すでにじっとりとしていたショーツは、沙羅自身の愛液と和也の唾液でほと

んど素通しになり、その奥にあるスリットの形を浮かび上がらせている。小さ

なクリトリスも、ぴょこんとふくらんで存在を主張している。

 

「沙羅の匂いがするよ」

「や、やだぁ......恋太郎ぁ、変なこと言わないで......

「直接、舐めていい?沙羅」

 

 恋太郎は舌と唇でショーツを横にずらすと、ぐっしょりと濡れた沙羅のスリッ

トに直接舌を挿し入れた。

 

「きゃ......ん、やぁん、恋太郎のえっちぃ......ねえ?沙羅のあそこ、どう......?」

「とっても可愛いよ」

 

 恋太郎は思ったままを言葉にした。

沙羅のヴァギナは小さくて、それなのに、恋太郎

の目の前でそれはねっとりと口を開き、透明な愛液をしたたらせていた。その

奥には、月明かりにもそれと分かるほどに充血したピンク色の粘膜が待ってい

た。

 

「ほんと?」

「うん。あんまり可愛くて......おもわずイタズラしちゃいそうだよ」

 

 そう言うと恋太郎は、パンティをかき分けるように舌を伸ばしてクリトリスを

探った。すでにぷっくりとふくらんでいる肉芽を探り当てると、恋太郎はこねる

ように舌を動かした。沙羅はたまらず嬌声を上げる。

 

「ふうぅぅぅん、や、あああ、恋太郎、だめよ、ダメえええっ!」

 

 沙羅の腰がぐいぐいと恋太郎に押しつけられてくる。むさぼるように沙羅は恋太郎の

頭を抱え込み、腰を動かし続けた。恋太郎も唇と舌で沙羅の小さなスリット

を責め立て続ける。

 

「い、いくっ・・. 恋太郎いいよぉ・・も、もうっ・・くぅぅうぅん!」

 

 仔犬のような声を上げながら、沙羅は体を震わせながら達していた。

 恋太郎をくわえ込んだまま、沙羅は恋太郎を抱き留めた。体をひくひくさせなが

ら、沙羅は満足げな顔でとろんとした目線で恋太郎に向けている。恋太郎も顔を紅

潮させながら、沙羅にやさしく微笑みかけている。

 

 

 二人とも、荒い息のまましばらく動けずにいた。

 月明かりの差し込むリビングルームに静寂が戻る。

 その静寂を最初に破ったのは、沙羅だった。

 

「いい」

 

 沙羅はそういうと、しばらく恋太郎を見つめていた。

 

「ねえ、恋太郎、ほどいてもいいよね?にげないよね・・やっぱり恋太郎に

いろいろして欲しいもん......

「・・・」

 

 沙羅は恋太郎を縛り付けていたロープを解いた。

 

 沙羅に言われるまでもなく、恋太郎もこの状況から単純に逃げようとは思って

いなかった。むしろ、もどかしさから解放されたような感覚......そして恋太郎は、

熱病にうなされているかのように沙羅を手招きすると、優しく抱きしめた。

 

「沙羅」

「恋太郎」

 沙羅は恋太郎の腕に身を任せている。

 

「見せて、沙羅」

 恋太郎は沙羅をソファに座らせ、するするとショーツを脱がせる。

 脚をM字に開かせると、沙羅の下半身があらわになった。恋太郎は自分の

ものを実際に押しあてて、初めて沙羅のスリットの小ささ実感した。もうすで

にぐっしょりとしていたが、見るからに恋太郎のものは収まりそうにはなかった。

 それでも恋太郎は、その理性の声に従って沙羅をあきらめることはできなかっ

た。沙羅の中に入りたいという衝動だけが恋太郎を支配していた。

 

「すっごく痛いと思うけど......いくよ......

 こくりと頷く沙羅。恋太郎はペニスを小さなスリットに添えると、いったんそ

こで止めた。

 

......恋太郎......どうしたの?」

 不安そうな沙羅。恋太郎はにっこりと微笑みかけると、唇を重ねた。沙羅は唇

を開いて恋太郎の唇を受け入れる。しばらくの間舌を絡めていたが、恋太郎はすっ

と舌を引いた。

 そして、いきなり腰を押し込んだ。

 異物感と、何より激痛に沙羅の顔がゆがむ。

 

「ん......んん!!!!!」

 

 声を上げようとする沙羅を、恋太郎は重ねた唇で無理矢理封じ込めた。

「んーーー!!!んーーーっっ!!」

 

 必死で暴れる沙羅を、恋太郎は力ずくで押さえ込む。

 沙羅のくぐもった悲鳴が低くリビングルームに響く。

 小さな蜜壷は、恋太郎の肉棒を拒絶するかのように、ぐいぐいと押し返しネた。

なかなか奥まで入らないもどかしさを、むしろ楽しむかのように恋太郎は少しず

つ沙羅を押し広げながら突き進めた。

 少し進んでは止め、沙羅を少しずつ慣らしていく。

 やがて沙羅も、最初ほどの声を上げなくなっていた。恋太郎は唇のいましめを

解いた。

 

「げほっ......痛いよぉ......

 咳き込みながら、沙羅が涙声で恋太郎にうったえる。

 

......痛いよね?沙羅、ごめん。よく我慢したね」

「ぐすん......ほんとに痛かったんだからぁ......でも・恋太郎だから......

「ありがと、沙羅。あと、もうちょっとだから......

 恋太郎はゆっくりと一番奥まで進むと、そこで動くのをやめた。

 一番奥まで入れたまま、沙羅の痛みが少しでもやわらぐのを待った。

 

「どうして............動かない......の??」

 

 沙羅が恋太郎の方を見上げて聞く。見るからに苦しそうな表情を浮かべていた

が、恋太郎が動かないのが不満らしい。

 

「沙羅?」

「動いて......いいよ......そうじゃないと恋太郎、気持ちよくなんないでしょ?...

...ねえ」

「ありがと。じゃ......お言葉に甘えて......

 恋太郎は、少しずつ腰を動かし始めた。沙羅のことを気遣って、出し入れは抑

え気味に、一番奥まで収めたまま沙羅を突き上げていくように動かす。

 

「うっ......ん、あ、............

 

 かたちのいい胸の先端を恋太郎が吸いたてる。

一緒に動いている感覚が気持ちいいのか、沙羅がとろんとした目で恋太郎を見

上げている。

 

「もう、大丈夫そうだね」

「うん......まだちょっと痛いけど、恋太郎のおちんちん、気持ちいい......よ」

 恋太郎は沙羅に微笑みかけると、ゆっくりと出し入れをし始めた。沙羅は泣き

そうな顔をしながら恋太郎に微笑み続けている。

 

「こういうふうにすると、もっと気持ちよくなれるよ」

 そう言って恋太郎は、沙羅をぐるりと向こうに向かせた。つながったままぐる

りと回されて、沙羅が小さく悲鳴を上げる。

 

「ん......もう、恋太郎、急に変なことしちゃやだぁ!」

「でも、ほら、こうすると......

「ふぅぅ、あ......ん」

 言いながら恋太郎は、背中から抱くようにして沙羅を下から突き上げた。

 突き上げるたびにソファがぎしぎしと軋んだ音をたてる。

 

「きゃうぅ、ん......

 沙羅は、すでに痛みよりも快感が上回るのか、口の端からよだれをたらしな

がら恋太郎の上下の動きに身を任せていた。和也の両手は、沙羅の乳房

と乳首を責め続けている。

 

「ひゃぅぅう......ん、や......ん」

 沙羅が切なそうに声を上げた。

 その声が、恋太郎の中の悪戯心を呼び覚ます。

 

「そうだ......とっておきのプレゼントをくれた沙羅に、お礼をしなくちゃね」

「あふぅ......なに、恋太郎......?」

「ん?こっちにもね、あげようかな、ってさ」

 

 そう言いながら、恋太郎の指は沙羅の股間をあちこちまさぐっていたが、やが

てお尻の穴に指がたどり着く。アヌスに触れられた瞬間、沙羅の幼い蜜壷が反

射的にぎゅっと恋太郎のペニスを締め上げた。

 

「やぁん......そんなとこ触っちゃやだ、恋太郎のバカぁ......

 

 恋太郎は沙羅の声に耳を貸さず、指をぐにぐにと動かして入り口のひだを愛撫

しはじめた。

 

「まさか......

「そうだよ。沙羅のお尻でもしたいんだ。だから、ね?」

「ねっ?って言われても......

 

 「だーめ。今日は沙羅がお誕生日プレゼントなんだから、プ

レゼントの当人がいろいろ選り好みしないの」

「痛くしない??」

「それは......やっぱり最初は痛いと思うよ」

 

 わざと意地悪そうに言うと、恋太郎は沙羅の蜜壷から肉棒を引き抜いた。

 

「きゃっ」

 

 驚いたように沙羅が声を上げる。

恋太郎は、沙羅の愛液を指でぬぐうと、それをアナルに塗りつけた。

 

「じゃあ......いくよ」

「やぁ、やだ......やめてよぉ、恋太郎......

 恋太郎は沙羅を四つんばいにさせ、お尻を自分に向けさせた。

腰を振りながら恋太郎の指を逃れようとする沙羅の動きは、恋太郎を刺激しただ

けだった。

 恋太郎は沙羅のお尻を両手で押さえると、小さなアヌスめがけて肉棒を突き立てた。

 

「きゃぁ、や、痛い、痛いよ......恋太郎、やめ、やめて......

 

 必死の言葉で沙羅は拒絶したが、にもかかわらず、にゅるりという感触とと

もに、沙羅のアヌスは意外なほどスムーズに恋太郎を受け入れた。

 沙羅はもう声を出せる状態ではないようだった。必死にお腹の中にある異物感をこらえていた。

 

「ごめん、沙羅もう、我慢できないんだ......動くよ」

 

 そう言うと、いきなり恋太郎はピストン運動をし始めた。さっきまでの刺激で

十分に高まっていたせいで、今にも放出してしまいそうな感覚を必死に押さえ

ながら......

 抜きかけては突き入れる、それだけの単純な動きが、沙羅と恋太郎を高ぶらせ

ていく。

 

「恋太郎......変だよ、沙羅のお尻、変だよ......なんか......熱くて......

「沙羅、沙羅」

 恋太郎は、もう、ほかのことを気にかける余裕はなかった。ただ、沙羅のアヌス

に突き立てながら、そのことだけしか考えられなかった。

 

「イヤ......やだよぉ......お尻でいっちゃうなんて、やだよぉ......

 甘い悲鳴を上げながら、沙羅が限界に近づいていく。

恋太郎もずっと限界ギリギリだった。

 

「沙羅、俺ももうすぐ......一緒に......

「恋太郎......きて、きてぇぇーーー」

「沙羅!!!」

「い、くぅうぅううぅ、恋太郎!!」

 瞬間、恋太郎は沙羅のヒップをちから一杯引き寄せた。沙羅の直腸に、白い粘液が

どくどくと注ぎ込まれていく。

 

「恋太郎の......いっぱい、いっぱい......

 沙羅はうわごとのように繰り返している。

 ペニスを抜かれた沙羅のお尻の穴からは、だらしなく精液が垂れていた。

そうして、沙羅が荒い息のままつぶやいた。

 

「恋太郎......誕生日、おめでと......

 

 沙羅は、疲れ切ったように体を横たえると、静かに寝息を立て始めた。宴の

夜はこうして幕を下りたのだった。

 

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