■第 1 章  津崎 青葉  の特訓  

 

「おう、なにやってんだ!」

 両兵さんがシュミレーター室に入室してきた。

いつも通り・・・・・・いや、いつも以上に馬鹿にした感じがする。

 まるで・・・・・初めて会った新兵に挨拶する教官のように。

 わたしは、ぎゅっと拳に力を込めて一生懸命現在の状況を説明した。

 両兵さんのお父さんを怪我させた責任私がモリビト2号の操作に慣れる

為の特訓

 

 両兵さん彼は身動ぎもせずに、わたしの説明を聞いている。

 「・・・・」

 両兵さんはうつむき、ため息をついた。

 「そんな簡単にこいつが操作出来るわけねぇだろう・・・・・・・。」

 

 「それはご命令でしょうか?」

 

 辛辣さのこもった一言。青葉がこんな口調で話すのを、俺は初めて聞いた。

  しかも青葉が怒っているのは―――の問題だからだ。

 

 ・・・・・・わたしは、我知らず一気にまくし立ててしまった。

 今だ全容の明らかでない謎の敵。

 自分みたいな小娘一人じゃどうにもならない、様々な事象。

 狼狽の表情を浮べた両兵の顔が、ほんやりと霞んでくる。

 ああ、わたし泣いちゃってるんだ。両兵の前で。

 でも、涙も言葉もどうしても止まらない。

 両兵は茫然とわたしを見ている。

 「あなたはなにを見てるの?モリビトのことしか頭にないの?ほんのちょっとでも、わたしの気持ちを考えてくれた?」

 もう丁寧語でもなくなってしまっている。こんな口調で喋ったのは

初めてかもしれない。

 「青葉・・・・・・」

 わたしは、もう何も見えないくらいに、ぼろぼろと溢れ出す涙を両手で押さえた。

 泣きしゃっくりが止まらない。これではまるで子供だ。これでは・・・・・・・・

 「青葉」

 両兵の声がすぐ傍で聞こえる。次の瞬間には、わたしは両兵の腕の中で抱きすくめられていた。

 強く激しい抱擁。わたしの頬が両兵の胸板に軽く押し付けられる。

 その頬が急激に熱を帯びてくるのが自分でもわかる。

 さっきとは別種の、とろけそうな興奮。

 全身を覆っていた苛立ちが、熱湯をかけた雪のように一瞬にして消え去って、その熱湯が代わりに全身を巡っているみたいだ。

 「両兵・・・・」

 わたしは腕を両兵の背中にまわして、強く抱きついた。

 不安も、恐怖も。

 苛立ちとともに消えていく。身体をあわせればあわせるだけ、怖いものなんて何も無くなる気がする。

 わたしは更に力を込めて抱きついた。

 両兵はバランスを崩して、二人して倒れてしまう。まるでわたしが押し倒してしまった格好になった。

 ・・・・・・いや、押し倒したのだ。意図的に。

 両兵の顔がすぐ目の前にある。彼の吐息が、わたしの頬をなでた。

 優しい吐息。あの出口を塞げば、もっと彼を身近に感じられるだろうか。

 わたしは半ば吸い寄せられるように、彼の唇に自分の唇をあわせた。

 初めてのキス。

 知識として解かっていても、その実際にその行為をすることはやっぱり違う。

 耳が痛くなるくらいの心臓の鼓動。彼のものなのか、自分のものかすらも解からない。

 そのとき、わたしは自分の大腿部に、固いものがあたっているのに今さらながら気付いた。

 わたしの腿には・・・・・両兵の股間が押し付けられている。

 両兵が・・・・・わたしに興奮してくれてる?

 「な、な  すまん!申し訳・・・・!」

 両兵が自分の状態に気付き、あわてて立ち上がろうとするのを、ゆっくりと押し留める。

 「・・・・・・・両兵。お願いです。動かないで。

  わ・・・・・・わたしの、特訓に、あの、協力して下い

モリビトは、2人の意気で操縦するんでしょ。

  あの・・・・・お願い。・・・・・・お願い、します」

 自分でも何を言っているか判らない。後にして思えば、なんて大胆な事を言ってしまったのだろうか。

 しかし、とにかく、このときは頭に血が昇って必死だった。

 ゆっくり両兵のズボンベルトに手をかける。

 パチッという金属音と共に、呆気なくベルトの留め金が外れた。

 わたしは、ズボンのチャックを開け、その中から現れた黒いブリーフを機械的に引き下げた。

 ・・・・・・意識したら羞恥で失神してしまいそうだった。

 少し引き下げた時点で、狭いブリーフに押し込められていた、両兵の・・・・自身が別の生物のように飛び出してきた。

 いや、初めて見る男性器は、本当に別種の生命体のようだ。

 こんなにグロテスクなのに、両兵のものだと認識すれば、愛しく思えるのは何故だろう?

 「青、青葉・・・・・!」

 百選練磨のつわものの両兵が、さすがに狼狽の声を上げる。

 でも、もう止まらない・・・・・・!

 「動かないで・・・・・。  でも、きいて欲しいです。お願い・・・・・!」

 わたしの懇願に、両兵は再び口をつぐむ。『お願い』をきいてくれたのか、

 は、判らないけど、とにかく。

 わたしは、両兵自身を壊れもののように、そっと握った。

 熱くておおきい。

 びくびくっと蠢動する肉塊は、触れられて益々大きくなったようだ。

 そっと先端に口付け、ゆっくりと呑み込む。少し汗の匂いがして、塩からい。でも、ちっとも不快じゃなかった。

 「ん・・・ん・・・・・ぁ・・・・・」

 両兵が呻き声をあげる。反応してくれるのが嬉しくて、すこし大胆に舌を動かしてみる。

 学校の同級生に、こういう行為があるという話をされたときは非難を浴びせてしまったけど、こうして両兵にしてあげられるし、感謝しなければいけないな。

 色々舌を動かし、両兵の反応を確めて、だんだんコツがつかめてきた。

 この、縊れたところを舌先でなぞると、とっても気持ちいいみたい。

 両兵は、なかなか表情を出さないけど、ほんの小さな変化を見落とさずに反応を返してくれたポイントを重点的に攻める。

 両兵、気持ち、いい?

 

 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 両兵は青葉の『特訓』に戸惑いを隠せない。

 

 青葉が自分を押さえつけ、

 にもかかわらず。

 青葉の行動は、言い知れぬ不可思議な感覚をもたらしている。

 こんな感覚を、両兵はこれまでの生涯で味わったことなどなかった。

 下腹部が熱くなり、意識がぼうっとしたと思えば、これ以上ないくらい鋭敏になる。

 他に類を見ない美少女女子校正の濃厚なフェラチオに、両兵は成す術もない。

 やがて、背中に悪寒が走った。寒気などではない。むしろ身体は燃えるように熱い。

 

 う・・・・・出る・・・・・・・・・!!

 「青葉・・・・やめ・・・・・・・!」

 びゅるっ・・・・・・びゅっ・・・・・・・びゅ・・・・・・・びゅくっ・・・・・・・・・

 呆れるほど大量の精液が、青葉の口腔内と形のよい唇を汚す。唇の隙間から、白い粘液が零れ出る。

 息苦しさに涙を浮べながらも、青葉は咥えたまま離れようとしない。

 ふーっ、ふーっと、荒い鼻息をつきながら、ほっそりとした白い喉を震わせている。

 

 やがて、青葉はゆっくりと両兵の下腹部から顔を上げた。口周りから顎にかけて、白濁を付着させている。

 「ごめん、なさい。全部、飲め・・・・こほっ、飲めなくて・・・・・けほっ」

 瞳を潤ませて咳込む青葉に、両兵はおろおろとするばかりだ。

 「気にしないで、両兵。・・・・・それより、今度は・・・・・わたしにしてもらえますか・・・・・?」

 青葉の羞恥にみちた懇願にも、両兵はうろたえたままだ。

 青葉は思い出したように微苦笑を浮べる。

 「あの、だいじょうぶです!・・・・・わたしが、その、ちゃんと、リードしますから」

 両兵の人生は戦闘の連続だ。

  異性とどうとか性知識がどうとかなど、両兵の人生とは無関係の事象だったのだがプラモマニアの女子高生にリードされたままじや男がすたる。

 両兵のV MAXが発動した  (笑)

(主導権を取らないと

 両兵は奇妙な義務感を抱いていた。

 シュミレーター室から横の待機用 仮眠室に青葉を連れて行き

 静かに呟く

 

「青葉、いいプロポーションをしていな」

じっくり 舐めるように見わたす。」

 いっもの色気のない 作業服ごしにでも十分に張りのある身体のラインが

上回る魅力をかもし出している。

両兵が感心したように言った。

「はずかしです、よけいなこと言わないで下さい」

 青葉は薄手の青い作業服をはずかしそうに後ろをむいて脱ぎ、

すでに、白いブラと浅いカットのフルサポート・ショーツだけになっていた。

 

 すぐ後ろに両兵の気配を感じて、青葉は反射的に身体を固くした。ホックをはずされ、あわてて両手でブラカップを押さえる。自分でも小さいな、とは思っていたが、それでも形は悪くない、と密かに自慢の胸をかき抱くようになった。

 両兵は青葉の両肩のストラップを滑り落とし、両腕からブラを抜き取っていく。ブラを抜き取った両兵は、両手で青葉の肩から腕を撫で形をなぞるように下ろしていった。青葉はされるがままだった。しかし。

「あっ……やめて!」

 あわてて抗ったがもう手遅れだった。青葉の脇の下からするりと忍び込んだ両兵の手が、両側から無防備な乳房を揉みたてていた。

「なにをやめるの」

 耳もとで両兵が弾んだ息でいいながら、首筋を舐める。

「いやっ、やめ……あんっ、だめ……」

 青葉は必死に身悶えた。だが抵抗というには程遠いなよなよした動きにしかならず、いやがる声もうわずった。

 そのとき、息を呑むと同時にゾクッと身ぶるいした。後ろから抱かれて乳房を揉みはじめられたとき、すでにボクサートランクス一枚になっているのはわかっていたが、いまは両兵の股間の硬い突起が直に青葉のヒップに突き当たっているのだ。

 乳房を揉まれていると逃れようと腰が振れる。その度にゴツゴツと硬い突起を感じてしまい、そのあまりに生々しい感触に躯から力が抜けていく。

「だめ……」

 青葉は首をすくめた。両兵が首筋を舐めあげて舌で耳をくすぐるのだ。瞬間、身ぶるいした青葉だったが、とりわけ刺戟に弱い首筋から耳を攻められて、たまらない感覚に襲われ、身体をつぶした。

 その身体をくるりと回されて、青葉はあお向けに寝かされた。頭上には欲望がむき出しになった両兵の裸身が、まるで巨人のように見える。否が応でもそのグロテスクな塔を注視してしまった。

 しかし、青葉の視線を押し返すような、両兵の遠慮ない視線が注がれて、また身じろぎしてしまう。お互いにハアハアと息を弾ませていた。体つきの割にはこんもりと盛りあがった恥ずかしい膨らみがうっすらと濡れていることに気づかないで欲しい、と願ったが、望み薄なことだった。さっきから黙っている両兵がどこを見ているかは、はっきりしていた。

 下腹部に、青葉の舐めまわすような視線を感じていると、ゾクゾクするようないたたまれなさが走る。両脚をすり合わせずにはいられない。

「見られているだけで感じているんだな」

 ようやく、両兵が笑いを含んだ声でいった。

 違う……と青葉は声もなく、かぶりを振った。言葉を声に出そうとしても、感じたような喘ぎ声にしかなりそうになかった。

「身体も敏感そうだ」

「あッ!……」

 ビクッとして青葉はのけぞった。不意に乳首を触られたのだ。

「ほら、乳首がコロコロしているぞ」

 両兵の指先が乳首をくすぐるように撫でまわす。

 事実、乳首は硬く突きだしていた。甘美な疼きをかきたてられて青葉はもうこらえきれず、きれぎれに喘ぎながら胸を反らした。

「下はもうお漏らしみたいだな」

 両兵が笑いを含んだような声でいった。青葉はカッと全身が熱くなった

 息を呑むと同時に青葉はまた躯をヒクつかせた。両兵の手が太腿に這ってきたのだ。片方の手で乳房を揉みながら、太腿の手が、すべすべした肌を味わうように内腿を這いあがってくる。青葉は触られているのにまるで両兵に嘗められているように感じた。思わず体がすくむ。

「じっとして!」

「うっ!」

 鋭い声に青葉は呻いてのけぞった。

「脚を開け」

 両兵が命じた。

 青葉はもう拒否する意思を失っていた。半ば自暴自棄な気持ちにもなっていたが、両兵のいいなりになることに快感のようなものを感じながら、そろそろと両脚を開いていった。

「それにしても派手に濡れてるね。もうこれ使えないよ」

「くぅ……」

 めまいがするような羞恥に襲われて、青葉は喘ぐことしかできなかった。脱がされる瞬間、青葉自身、ジトッとした感触を生々しく感じて、その通りだと思った。下から表れたものを見て、両兵が息を飲んだ。

 青葉は。勢いよく吸った息が小さな声になって、同時にヒクッと腰が跳ねた。両兵の指先が、シミが浮くまで濡れていた割れ目をゆっくりとなぞっていく。ゾクゾクする感覚に声が口を突いて洩れ、ひとりでに腰がうねった。

「さっきからうねうねと、いやらしい腰つきだなぁ」

 粘りつくような口調で、青葉が指先でクリトリスのあたりを撫でまわす。

「本当に初めて? 早く入れてって催促してるみたいだ、そうなの?」

 泣きたくなるような羞恥をかきたてられて、青葉はふるえながら全身で悶えた。両兵の言葉も、もはや興奮をかきたてられる媚薬でしかなかった。青葉はたまらず、

「だめ……もうだめ……して」

 息せききって訴え、みだらに腰をうねらせて催促した。早く貫かれて楽になりたかった。

「お願い……」

「そんなにしたい?」

「意地悪……」

「したいかどうか、聞いてるんだ」

「……したいわ。たまらない」

「どうすればいい?」

 意地悪にわかりきったことを聞いてくる両兵が恨めしかった。しかしその会話で青葉自身、次第に興奮していくのがわかった。

「両兵に……早く、入ってきて欲しい」

「そんな言い方じゃ全然わからないよ」

 突き放されることはわかっていたから、大きく息を吸いこむと思いきって言った。

「、大きくなった両兵自身を、私の……」

 また大きくひと呼吸した。

「……中に、い、入れて」

 言い終わった瞬間の解放感は、素晴らしかった。

 しかし、それは両兵の思うツボだった。なおもねちねちと焦らしながら、今まで青葉が口にしたこともない言葉を求める。青葉に拒否する余裕はなかった。めまいがするような興奮をおぼえながら、卑猥な言葉を何度も口走った。

 懇願させられた後、いきなり

プツン、という感じで、何かが破れた。同時に股間が裂けたような、鋭い痛みが青葉を襲う。

 

「っ。」

 

 声を噛んでも、痛みに響くような気がしたので、青葉はぐうっと唇をかんで、悲鳴を飲み込んだ。そんな様子を見ながら、

両兵は、無情にも腰をつかんで、強引にぶち当てさせた。

青葉に「動け」と要求しないだけマシか?いや、どっちもどっちである。

 

 青葉の、締め付けに歓喜しつつも、両兵は、青葉の腰をぶち当て続けた。

「んっ・・・、んっ・・・。」

 深々と貫かれた、全身がジンジンと痺れ、熱くなった。

 熱い肉棒は反り上がり、内壁を様々にかき回した。青葉はそのたびに、腰を振りたてて、逃れようとしたり、逆に押しつけようとしたりした。

 いざ上にのしかかられると、大柄な両兵の身体で覆い尽くされ、

青葉はほとんど、身動きできなった。

その淫肉は両兵の欲望を十分に受け入れていた。

「こんな気持ちいいもの今まで誰も使わなかったなんてもったいない」

 両兵が青葉の顔をなめ回しながら囁く。両兵の鋼のような肉体の圧迫は

下半身をつぶされるような感じすらした。

「私……いい?」

「ああ、すごくいい」

 両兵がかすれた声を出す。

 ああ、私、役に立ってるんだ、と青葉は思った。

「身体は感じやすいし、具合いいし、青葉はいいよ。青葉は?」

「私も……いい。凄くいい……胸もなめて」

 青葉が言い終わると両兵は無言で胸をもみ上げて、乳首を咥え込んだ。

腰を早める。呻き声や喘ぎ声、そして淫らな音だけが、部屋の中に響いた。

 やがて経験のない性感の波がどんと押し寄せた。

「あああっ、いい……もっといっぱい……滅茶苦茶にして」

 小さな声ながら、身体はあられもなく乱れる。青葉の反応は、自然に括約筋の収縮となり、咥えこんでいる両兵の肉棒を千切らんばかりに締めつける。

 とうとう青葉は声高に叫んだ。夢中で両兵の腰を引き寄せる。

「あーっあーっ!!

「う……出すぞ!!

「私、私、イッてる……いっ……!!

 肉棒に心地よい膣の軋みがはっきりと伝わった時、両兵もまた思いきり精を奥へぶちまけていた。

 

 

 

 

次の瞬間、両兵は射精の快感に酔っていた。

脊椎を電流が駆け抜け、両兵自身が何倍にも膨張したかに感じられ、

青葉は、小さな悲鳴を上げる。

「 ひ、..

両兵自身を優しく包んでくれる青葉の肉を振りほどこうとするように、

激しく頭を振る。その口からは白く汚れた樹液がとめどもなく吐き出されていく。

実際には、その様子を見ることはできない。いや、最初っから青葉の体の奧底で、両兵自身がどんなことをしているのか、見られるはずもないんだが。

 でも、両兵にはわかる。両兵自身が、青葉と繋ってるだけでは物足りず、

青葉の中で思い切り精をぶちまけている姿が。

 射精のたびに腹の腹筋が脈動する。それが次第に収まっていくと、両兵は、自分の体を青葉の上で支えているのが億劫になり、ごろんと 青葉の横に仰向けになる。同時にぬるんと脱け落ちた両兵自身が、力を失いながらも辛うじて大きさだけは保ちつつ、ふやけた湯気を上げる。

「はぁッ、はぁッ、はぁッ」

 両兵は目を閉じたまま息を整える。青葉の胸も息に大きく弾んでいる。

「あっ……」

 ややあって、両兵の横で体を起こしかけた青葉が、そう言って動きを止める。手をのばして髪を引くと、するすると両兵の背の下から長い髪が残りの姿を現す。それをまとめて、改めて首の後ろに垂らすと、ティッシュを取って自分の後始末を始めた。

「すまん」

 両兵は、謝ってから、自分でもなにを謝っているのだろう、と不思議に思う。何もつけず青葉の中に出してしまったことだろうか。だが、それは青葉も了承済みのことだった。

 でも、青葉は両兵の言葉を取り違えた。

青葉は、はずかしそうに一通り、自分の汚れを拭うと

 

「・・・・・・両兵さん……に、気に入ってもらえて。

  わたし、ガマンできますから・・・・・・好きなだけ、してください」

 とつぶやき。

 

両兵の足の間に体を据える。大きな瞳で、いまは力を失っても

尚のその大きさを失わない両兵自身

を見つめると、小さな口をいっぱいに広げてそれをパクリと銜えこんだ。

「ち、違うよ、青葉」

 

「うっ…あっ………」

両兵の体の下で、小さな体が小さく蠢く。形のよい胸から続く、くびれのよい腹、

そんな小ぶりのパーツの中で唯一、柔肉だけがおとなの顔をして、貪欲に両兵のペニスを銜え込んで離そうとしない。

 

 

「ん……もういい?」

 

 そういうと両兵の腰の上に跨り、ゆっくりと自分の腰を下ろしていった。

 途中、両兵自身をふるえる手で支え自分の膣口に誘導する……

 

「んっ……あっ……んあぁぁ……」

 

 すでに熱くなっている青葉の秘所は、多量の愛液を分泌させており流れ出た愛液は太腿を伝って流れ落ちていた。

 そのとろとろの膣に両兵自身がずぶずぶと埋まっていく……

 

「くっ……」

「あぁ……いい……」

 

 根本まで埋まると青葉はゆっくりと腰をくねらすように動かした。

 それにあわせ両兵も下から突き上げるように腰を動かす。

 

「あっあっ……んぁぁ……はんっ!」

「っ……くっ……」

 

 

 腕も脚も頬も、ぷにぷにの柔らかさを感じさせるくせに、

同じ柔らかという言葉を纏っていても、そこだけは柔らかさの質が全然違っていた。

青葉の未成熟な体の中でたったひとつのおとなの部分は、両兵自身を温かく包み込んで、そのくせ肉襞の奥でをぞわぞわとくすぐる。のあまりの気持ちのよさに、両兵もう我慢ができなくなる。

「く…いい…よ……来て……私…も……」

 真っ黒な髪をベッド中に広げて、苦しげな表情のなかに、無理やりな笑顔を浮かべる。その笑みに、愛しさと心苦しさが同時にこみあげてくる。同時にその気持ちは、もうひとつのこみあげてくるものにも、力を与えてしまう。それを両兵は必死で抑えつける。

「青葉……!」

 名前を口にすると、それだけで出てしまいそうになって、慌てて唇を噛みしめると、両兵はただ青葉の腰に自分の腰をぶち当てることと、だけに集中する。

 くにゅ、にゅちゃっ、にゅちゃっ、にゅちゃっ……。

「あっ……あっ……ああっ、あっ、んあぁっ、ぅああぅぅぅ!!

 目が固く閉じられ、鼻に皺を寄せて、この時だけ青葉はおとなの顔を一瞬垣間見せる。でも、両兵にはそんな青葉の様子を見ている余裕なんてなかった。

 

両兵は本能的に腰を動かしていた。みちみちと血で赤く染まった両兵自身が

往復する。

 ほどなくして本日二回目の、膣内射精をしてしまった。

 「あ・・・・・ああぁ・・・・・両兵・・・・さん・・・・わたし、どうでした・・・?よかった、ですか・・・・・?」

 汗に濡れた青葉の問いに、両兵はうなずいた。

 

 

 

 

 

 

 息をつきながらぐったりと両兵にもたれかかった両兵の頬に向かって、青葉は小さくつぶやいた。

「私、あなたの言うこと信じてみる……」

 

身体が粉々になるような疲れを覚えながら、

青葉は、自分は少女がら女になった、と思った。

 

 

 二日後。青葉と両兵がつきあいだしたという、うわさ話を、整備班中に

広まった。それは、前進のステップなのだろうか、それとも――― 。

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