なつかしい真空管たちです。

ラジオ用やアマチュア無線用など、手元に残っているものを少々ご紹介します。

  1. ナス管
  2. スーパーラジオ用ST管
  3. スーパーラジオ用MT管
  4. スーパーラジオ用電池管
  5. アマチュア無線送信機の終段
  6. 少し変わった真空管

1.ナス管

我が家にある最も古い(と思われる)真空管2本。

左が、マツダ製 ”KX512A”
プレートが横倒しなんです。

右は、NEC製 ”245−A” です。

いわゆる、ナス管です。



2.スーパーヘテロダインラジオ用のST管


左から、
6E5 同調指示管   通称マジックアイ
6W−C5 周波数変換用 7極管
6D6 中間周波増幅用 リモートカットオフ5極管
6Z−DH3A 検波、低周波増幅 3極、2極複合管
42 低周波電力増幅 5極管
80 電源整流用 双2極管

マジックアイの6E5は、高級機にはついていたことが多かったようです。上の写真は、表示面の中央がパイロットランプになっていた通称”ダイヤ付き”です。
低周波増幅は、6Z−P1の方が普通だったかもしれませんが、欲張って高級機イメージの42としました。
ST管では、下記のようなシールドケースが使われていました。6D6の先端にある端子はプレートではなく、コントロールグリッド端子です。下記中央のケースはそのためのカバー付きタイプです。なお右に小さく見えるのはその端子のキャップ(コネクター)です。



3.スーパーヘテロダインラジオ用のMT管



左から、
6M−E10 同調指示管 マジックアイ
6BE6 周波数変換用 7極管
6BD6 中間周波増幅 リモートカットオフ5極管
6AV6 検波、低周波増幅   3極、双2極複合管
6AR5 低周波電力増幅 5極管
5M−K9 電源整流用 2極管

40から50年ごろ前の高級ラジオの定番、5球スーパーにマジックアイを加えた構成です。

下のような部品が使われていました。

左は、2連バリコン

中央と右は、微動ダイアル(通称バーニャダイアルと言われていたが、写真のものはバーニャメモリがない)で、なんと中波放送帯の周波数目盛りのタイプで、STANDARD BROADCASTと記されています。今となっては珍品です。



左から、
アンテナコイル、局発コイル(ともに短波用)

そして、455KHzのIFT(中間周波トランス)

ともにトリオ(現ケンウッド)製です。



4.スーパーヘテロダインラジオ用の電池MT管

左から、
1N3 同調指示管 マジックアイ (これはサブミニチュア管です。)
1R5 周波数変換用7極管
1T4 中間周波増幅 リモートカットオフ5極管
1U5 検波、低周波増幅   3極、2極複合管
3S4 低周波電力増幅 5極管

ポータブルラジオ用に乾電池で動作させる真空管です。トランジスターへの過渡期に現れた真空管です。
そのためにフィラメント用A電源の1.5V、プレート用B電源の67.5Vの2種の大型電池が必要でした。
マジックアイの1N3は”!”マークが光る面白いものです。
写真のものは違いますが、3S4−SFのように”−SF”が付くタイプはフィラメントの電流が約半分で済むものです。

5.アマチュア無線送信機の終段


なんと言っても、まずは807


説明無用。かな。

これは、神戸通信工業(TEN、現富士通TEN)製



左から、
S2001(松下)
 6146のSSB向け改良版と言うことでした。
 トリオの60年代後半から70年代はほとんどこれ。

6146B(東芝)
2B46/6146(東芝)
 同じ東芝製とは思えない。

2E26(NEC)
 TX26/388、パナ6などで使用。



左から、
6DQ5(日立)
 FL100B/200Bに使われていました。

6JS6C(東芝)
 八重洲無線ご用達

6KD6(東芝)
 八重洲無線ハイパワー機ご用達
 フロンティアのリニアアンプにも採用

2B33(NEC)
これは、TV球ではありません。
807の外形スリム版。
これには電電公社マークがついています。




6.少し変わった真空管



ニュービスタ 6CW4
高周波増幅用 3極管
PANASKY mark6(後にSkyelite6)の受信初段に使われていた球です。
トリオのディップメータもたしか、、、