2<色々な血液系疾患>

簡単に白血病と言っても色々な種類があります
関連した病名も含めると、かなり多くに分類されますが、私は専門家ではないので、病名を列記させて戴く程度とし、関連情報があれば、そのHPにリンクさせていただきます

・急性骨髄性白血病=AML
・急性リンパ性白血病=ALL
・慢性骨髄性白血病=CML
・慢性リンパ性白血病=CLL

・成人T細胞白血病=ATL

・再生不良性貧血

・骨髄異形性症候群=MDS

・悪性リンパ腫

・多発性骨髄腫

・小児の血液疾患


急性骨髄性白血病 AML M0〜M7

以下の白血病細胞の形態に基づいた、FAB分類による、M0〜M7の8種類に分類され、更に染色体異常の有無によって細分化され、治療法や予後が異なりますが、番号が予後の良し悪しを表している訳ではありません

また別に細胞表面抗体などにより、血液悪性腫瘍を包括、細分化したWHO分類も使われています

上記の内、M3タイプは染色体異常に特徴があり「急性前骨髄球性白血病 APL」と呼ばれます




急性リンパ性白血病 ALL L1〜L3


FAB分類では、L1〜L3に分類されますが
表面抗原検査により、B細胞性、T細胞性、NK細胞性に分類されています

小児性白血病は80%を、急性リンパ性白血病が占めます




慢性骨髄性白血病 CML

以前はかなり厳しい経過でしたが、2001年からG−CSF(グリペック)という画期的な新薬が日本でも承認され多くの方が順調に経過されているそうです



慢性リンパ性白血病 CLL


リンパ球の中の、B細胞ががん化して増えるそうです
欧米では白血病残体の中で、かなりの部分を占めますが、日本ではまれなタイプだそうです


成人T細胞白血病・リンパ腫 ATLL


HTLVというウイルスの感染でリンパ球の、T細胞ががん化した、唯一の伝染性白血病です
九州、沖縄や四国紀伊半島に偏在しているそうです
母乳による母子感染も地域偏在の一因のようですが、キャリアトなっても発症する確率は、2〜5%だそうです


再生不良性貧血不


末梢血の全ての血球(白血球、赤血球、血小板)減少と、骨髄の細胞密度の低下を特徴とする、症候群で
かつては、治りにくい血液疾患の代表と考えられていたそうです
現在でも、難病の指定を受けているので、治りにくい病気である事に変わりはありませんが
成分輸血の普及やG-CSF(グラン)の開発など、支持療法は著しく進歩しているそうです
骨髄移植の成績向上に加え、「免疫抑制療法」が導入された事により、予後は飛躍的に改善され、血液疾患の中でも薬物療法の効果が最も期待できる病気の一つになったと言っても過言ではないそうです

(白血病と言われたら・全国骨髄バンク推進連絡協議会発行から引用)




骨髄異形成症候群 MDS


骨髄にある造血幹細胞から、血液細胞が生まれますが、異常な血液細胞を多く造り、それは壊れやすいため、末梢血では血液細胞が足りない、増えない状態になります
2011年に、ビダーザ(アザシチジン)という新薬が承認され、期待されています



悪性リンパ腫


白血球の一つであるリンパ球が、がん化して、リンパ節や脾臓、リンパ管、胸腺、扁桃などのリンパ組織に、無制限に広がって行く病気だそうです
ホジキンリンパ腫と非ホジキンリンパ腫に分けられますが、日本では非ホジキンリンパ腫が90%以上を占めるそうです


多発性骨髄腫


血液細胞の1つである「形質細胞」のがんです。形質細胞は病原菌から体を守る働きをするタンパク質をつくっています。正常時には形質細胞は骨髄に1%未満の割合でしかいませんが、がん化して骨髄で殖えることにより(通常10%以上)、さまざまな症状を引き起こすようになります。
多発性骨髄腫の代表的な徴候には、骨の損傷、感染症、腎障害(腎不全)、貧血、高カルシウム血症などがある


小児の血液がん


小児がんの30〜40%を白血病が占めるそうで
その中で約80%を急性リンパ性白血病が占めているそうです
原因は、他の血液がんと同じで特定されていませんが、胎児期に母親を介して、喫煙、飲酒、殺虫剤に暴露されることによっても影響を受けると言われているそうです




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