6.副作用・合併症・感染症

血液がんに、副作用はつきものです
以下に、列記しますが、人により体調により出方は全く異なりますし、全てが出る訳ではありません


(6/23 更新)


化学療法時の副作用

◎白血球減少、血小板減少、貧血
○吐き気、嘔吐、食欲不振、便秘
○脱毛
○生理不順、早期閉経
○口内炎
○末梢神経障害
・心臓の機能低下
・腸閉塞
・出血性膀胱炎
・肺線維症
・腎障害
・急性アレルギー反応
・膵炎

その他

(6/23 更新)


頻度の高い副作用


◎白血球減少、血小板減少、貧血
副作用と言うのかどうかわかりませんが、治療の過程でこれらの増減は日常に起こります
白血球が下がれば感染に注意し、血小板が下がれば転倒などの出血に注意します

○吐き気、嘔吐、食欲不振、便秘
一番出やすい、副作用だと思います、併せて、味覚障害も起こるので、ますます食欲が落ちます、あまり食べられないと栄養剤の点滴で補給します

○口内炎
白血球が下がると罹りやすいです
吐き気などと同時に来ると最悪なので、歯磨きうがいなど口腔の清潔には注意します

○脱毛
白血病、がんと言えば抗癌剤の影響でほぼ全員体験します
はじめて、抜ける時にはバサバサ抜けるので凄いショックです
きつい時には、全身つるっぴんになります、眉毛もまつ毛も
治療が終われば、半年位で生え始め、1年位である程度元に戻ります
女性は特にショックでしょうが、抵抗できないので、バンダナやウイッグで対応されているようです

○末梢神経障害
これも、良く起こる副作用です
私も、治療当初から両足くるぶしから下が痺れています
治療が終われば1年位で戻ると言われていますが
つっかけなどで歩行中に、脱げても判らなかったりすることがありますので、要注意、スニーカーなどがお薦めです

○生理不順、早期閉経
命あってこそ・・・・・という人が、医療者にも多いようですが
若年の方にとっては深刻な事だと思います

ご本人が希望され、条件が整うのであれば、妊孕性温存(にんようせい・妊娠の可能性を維持する方法)
白血病治療開始までの時間的猶予、治療方法、予後、本人の重症度や体力差が加味され、厳しい条件である事は間違いないですが
予め、医師にその旨を伝えて、医師、患者、そして生殖医療にたずさわる医師との間で、充分なコミュニケーションをとることが重要です


(6/23 更新)


骨髄移植後の副作用・合併症・感染症


移植後は、GVHD(移植片対宿主病)でまとめられる事が多いです
拒絶反応の逆で、あとから来たドナーの血液が、元の患者のあらゆる臓器を攻撃します
これらの予防策として、免疫抑制剤やステロイドの投与が有効ですが、GVLとの兼ね合いが必要となります

急性期(移植〜day100)
・、皮膚
手掌、足底、顔面、前胸部に斑状急丘疹、全身紅斑、剥離

・肝臓
胆汁うっ滞

・消化管
水溶性下痢、下血
(感染 サイトメガロウイルス腸炎、偽膜性腸炎)


慢性(day100〜 )
・皮膚・筋
扁平苔癬様皮疹、開口障害、四肢の屈曲伸展障害

・口腔
唾液分泌障害

・目
乾燥性角結膜炎

・肝臓
胆汁うっ滞型肝機能障害

・肺
非感染性肺合併症
(感染 呼吸器感染症、気管支喘息)

・造血器
血小板減少、好酸球増多、溶血性貧血、突発性血小板減少性紫斑病

・泌尿器・生殖器
ネフローゼ症候群、膣粘膜扁平苔癬様変化、膣瘢痕形成、狭窄

・その他
免疫抑制剤投与による、あらゆる感染症


(6/24 更新)



あらあら白血病 へ


EBNONノート へ