Isle Of Man

2001/6/15(fri)~6/17(sun)

Douglas Port Erin Onchan Snaefell Mountain Laxey Poit Of Ayre Ramsey Peel Calf Of Man Dublin出発の日は朝からお天気が悪く、夕方荷物を抱えてフェリー埠頭に向かおうとする頃にはかなりの雨。Connollyバス・ステーションからのバスを確認したのですが、出発が16時45分と早いもの(船は18時30分発)。しかも聞いた乗り場の番号が見つからない。そんなに遠くはないのでタクシーで行こうとしたら、雨のおかげで長い行列。早めに行こうとしていたので焦ることはなかったけど、やっぱり自分の乗る番が来るまで心配でした。タクシーは懐かしのThe Point Depotを過ぎた後港の辺りをぐるりと回りました。埠頭に着いたのは18時くらいだったと思います。
カウンターで乗船の申し込みの際には、名前を登録。トランクは飛行機と同じように預けました。指定のゲートへ行ったらまだ開いていなく、そこで合っているのかキョロキョロしていると、側に座っていたご婦人達が”Sea Catに乗るの? 私たちもよ。ここで待っていれば良いわよ。”と声をかけてくれました。この声でそれまで慌ただしくなって焦っていた気分が落ち着き始めました。
この時点で支払いはIRポンド。でも、船に一歩入るとそこは英国ポンド。Derryを出てから2日おきに英国ポンドとIRポンドを入れ替えて使っていたので混乱しっぱなし。パスポートの提示はなくても異なる国なので通貨も異なります。しかも呼び方は同じ”ポンド”で、1ポンドの価値も異なるので困ったものです(英国1:IR0.8くらいでした)。Irelandはユーロに加盟しているので早く英国もユーロにしてくれたら・・・と思っていたのですが、この時点ではまだ通貨は流通していなかったので同じでした。
さて、雨のアイルランド海航海となり、外を見てもほとんど何も見えず。内海のため余り揺れはしませんでしたが、退屈も重なって1時間くらい寝ていました。Man島に近付くと灯台の光が霧の間にチラリと見えました。Douglasの埠頭に着き、長くて高い通路を抜けて荷物を受け取る前に女性の係官が一人一人に声をかけていました。私は最初適当に返事をしていたら更に聞いてくるのです。良く聞いたら”meat?”と言っていました。そうか、口蹄疫のため肉の持ち込みをチェックしているのか、と。インターネットでそんなことも書いてあったのですぐに分かりました。勿論”no”と返事。
Douglasの埠頭から街を見ると雨で煙っていてこの時間(21時15分到着、日没は22時近かったはず)にもかかわらず暗くなっていました。でも、海岸通りにはイルミネーションが光っていて、幻想的な雰囲気を出していました。初めての地で予約していた宿の場所も見当もつかないのでタクシーで。何とか最終予定地に着くことが出来てホッとしました。
Isle of Man/Ellan Vannin/マン島
Britain島とIreland島の間にあるアイルランド海(Irish Sea)のほぼ中央に位置する島です。南はWales、東はEngland、北はScotland、西はIrelandに面していることになります。南西から北東に伸びた距離は約33マイル(52km)、東西には約13マイル(22km)あります。面積は約227平方マイル(572平方km)、周囲は100マイル(160km)を越えています。平地は少なく、最高峰の山はSnaefellで621mです。人口は約73,000人で、人口密度は1平方マイル(127平方km)に321人とか(山も入っています)。島の約40%は無人で、首都のDouglasにはおおよそ22,500人、他の7つの主な町に28,000人が暮らしているそうです。また、世界でも最も古くからの議会政治が続いてきているそうです。
因みに"Ellan Vannin"はManx Gaelic(マン島のゲール語、マン島語と呼んでいます)で”マン島”です。Manninとも書きます。
交通
  1. 空路
    Britain島の各都市(Heathrow, London City, London Luton,Southanpton,Bristol,Brimingham,Liverpool,Manchester,Leed/Bradford)、IrelandのDublinとBelfast、ScotlandのGlasgow、そして英国最南端(?)のJersey島と結ばれています。空港は南部のCastletownに近いRonaldswayにあります。空港まではバスがありますが、私は朝早かったのでタクシーを頼みました。Manx AirlinesとBritish Europeanが運行しています。日本から直接行く(または帰る)時には、ヨーロッパ大陸経由の場合でも一旦上記のどこかを経由しなければなりません。私はHeathrow経由でAmstredamに向かいましたが、後でMancester経由の方が安くて時間も余裕があることを知りました(旅行会社、しっかりしてよ!)。
  2. 海路
    Britain島のLiverpoolとHeyshamからは年間を通じて毎日フェリーまたは高速船(SeaCatまたはSuperSeaCat)が運航されています。DublinとBelfastからはイースター以降の夏季期間のみ(曜日によってない日がある)とクリスマスにSeaCatが運行されています。
  3. 陸路
    当然、島の外からはありません。島内を巡っているバスがあります。但し、本数には期待しない方がよいでしょう。
    そして、島の東側の町を繋いでいる列車があります。DouglasからPort Erinまでは蒸気機関車、Onchan(Douglasのすぐ北のエリア)からLaxeyを通ってRamseyまでは電車、Laxeyから最高峰のSnaefell山頂まではMountain Trainが走っています。またDouglasでは蒸気機関車の駅とOnchanの電車の駅はかなり距離があり、この間をHorse Tram(馬が車両を引っ張っています)が走っていて観光名物にもなっています。これらは全て公共交通機関で誰でも乗ることが出来ます。この全てを自由にのることが出きる割引チケット(期間は1日、3日、5日、7日の4種類)もあります。私はこの割引チケットの存在に気付かなくて、毎回買っていました。気付いた時は最終日の夕方。色々な列車に乗るのは結構楽しかったので行かれた時には是非お試し下さい。
    あとGroudle Glen Railway 2001 Serviceという距離が短い鉄道があります。移動用ではないようで、写真を見るとトロッコ列車みたいです。Onchanからの電車で海側に見ることが出来ます。もう一つ、とってもかわいいOrchid Lineという玩具のような鉄道があります。これは島の北西部にあるWild Life Parkの中にあり、大人は勿論子供でも乗ったら足がつくという代物です。この2つはいずれも夏期のみの運行です。

Steam Train

Electric Train

Mountain Train

Horse Tram
Man島は英国(United Kingdom)に属しているとはいえ1つの独立した地域であり、1国家として独自のものを備えています。
国旗
島内の至る所で目にします。島の最も代表的な象徴です。以下はインターネットで見つけた説明です。
3本足の図案はMan島の土着の王の紋章として13世紀に認識されていたようです。1266年後、土着の王家が途切れ島の統制がScotlandの王にその後にはEnglandの王に永久に渡たり、紋章は忘れられることなかったが初期の復活活動中には紀元1300年に作られたと考えられているマン島の剣が使われた。3本足は17-19世紀のマン島の通貨に現れ、いまだにマン島の旗の中に使われている。
何故3本足がMan島の王室に採用されたかは不明である。元々は太陽、権力と生命の象徴であった。その昔にはその紋章はシシリー島(おそらく三角形をしていたためであろう)との関連があったがシシリーの”足”は必ずむき出しであり、一般的にその中央にメドゥサの頭が描かれている。
むしろ似た図案はケルトと北西ヨーロッパのノルマン人との間で人気があり、それからするとMan島の3本足は元からのバッジまたは紋章の修正であったということが考えられてきた。この理論を助けるのは10世紀のノルウェー人の王Anlaf Cuaranのコイン上に”三脚ともえ図”または単に”3本足”の紋章が見られたであろう。
Man島の”足”の初期の全ての例はあたかも太陽に向かって(つまり時計方向に)走っているようであり、まだ古代の異教徒の太陽神の本質的な要素を残している。時々逆方向に描かれのはひどく不適当である。
通貨 Scotlandや北Irelandと同じようにここでも独自の通貨を発行しています。通貨は紙幣のみだけでなく、コインもそうでした。デザインは国旗の3本足が必ず入っています。価値は英国ポンドで普通(?)のポンドも勿論使うことが出来ます。島の外で使うことが出来るかどうかは不明です(島内で全て使ってしまったため)。
切手 独自の切手も発行されています。これを手に入れるため自分宛に島内から絵葉書を出しました。種類もいくつかあるようで、島内の郵便局で買うことが出来ます。Scotlandや北Irelandにはなかったような・・・こちらも価値は他の英国内と全く同じです。他の地域で買った切手も勿論使うことが出来ます。
伝説 伝説と迷信が毎日の生活の中に織り込まれています。Man島を訪れる時には注意を! Peel城の黒い犬の幽霊・・・St John'sの魔女の丘の邪悪な魔女達・・・奇妙で不思議なPhynnodderee・・・さもなければお喋りをするマングースのGefに遭遇することになるでしょう
  1. 巨人の手が作ったもの
    恐ろしいIrelandの巨人Finn Mac Cuill(北IrelandのGiant Causewayでも出てきました)が宿敵から逃れるため大きな土の固まりをすくい上げそれを投げた。その固まりはアイルランド海に落ちマン島になり、一方その穴は水が溜まり北IrelandのNeagh湖になった。
  2. Manannanのマント
    Manannan Mac Lir(海の息子)はMan島を支配していた古代の海の神であった。彼はMan島の人々を霧のマントで守り一人の男を百人もの男に見せる力を持っていた。彼はいまだに島を侵略者から隠すために霧のマントを羽織っていると言われている。
    Dublinから船で向かった時霧が深かったのは彼の仕業だったのか・・・
  3. 魚、人魚、そして魔女
    島の鰊漁の漁師達の間に迷信が広まっていました。魔女達のための船を捜すことと人魚に申し込みをすることが幸運をもたらすと信じられていました。一方で4本足の動物を名前で言うことは確実に悪運が訪れることでした。
  4. 小さな人達
    島を訪れることを確実に楽しくしたければ、Santon駅の近くのFariy Bridgeを通る時小さな人々に挨拶をした方が賢いでしょう。
    ツアー・バスでここを通った時おまじないの様な言葉を言わせられました。でもよく分からなくて・・・きっちり忘れました。道路に標識が立っています。
イベント 年間を通して色々な催し物が行われています。主なものをあげると、
  • 3月:Isle of Man Open Darts Championships
  • 4月:Student Festival of Sport
  • 5月:Whit Hockey Festival
  • 5月:Isle of Man Food And Drink Festival
  • 5-6月:TT Motorcycle Festival Fortnight(TTレース)
  • 6月:International Cycle Week
  • 6月:Isle of Man Open Sheep Dog Trials
  • 6-7月:Isle of Music Festival
  • 7月:Tynwald Day
  • 7月:Southern 100 Road Races
  • 7月:Yn Chruinnaght Inter Celtic Festival
  • 8月:Isle of Man Marathon and Half Marathon
  • 8月:Isle of Man Road Running Grand Prix
  • 8月:Manx Grand Prix
  • 8月:International Jazz Festival
  • 8月:Royal manx Agricultural Show
  • 9月:Manannan Opera Festival, Port Erin
  • 9月:International Car Rally
  • 9月:Manx Classic Car Races
  • 11月:Manannan International Winter Festival
  • 12月:Groudle Glen Railway Mince Pie Trains
等です。これでも大分省略しましたので詳細(日程等)は政府観光庁等に問い合わせて下さい。5-6月のTTレースと8月のグランプリの時期は宿が一杯になるので要注意です。
3日分をこのページに全部収めるとあまりに長くなるので、
1日分づつ分けることにしました。
1日目-6/15(fri) Douglas,Onchan,Port Erin
2日目-6/16(sat) Snaefell Mountain,Laxey
3日目-6/17(sun) Point to Point Tour


  1. Isle of Man Government/tourism(英語):Man島のツーリスト・インフォメーションのページです。
  2. Isle of Man(英語):Man島に関してのページです。
  3. Isle of Man Clickable Map of Service(英語):Man島に関する総合リンクのページです。