8号線ラ・トゥール・モーブール(La Tour Maubourg)駅。
ポン・ド・ヌイイー(Pont de Neuilly)発バラール(Balard)行き電車(5両編成)―1982-3-6

2号線クリシー広場(Place de Clichy)駅。
ナシオン(Nation)行き電車(5両編成)―1982-3-12
8号線バラール(Balard)行き電車の車内/―1982-3-7

地下鉄駅への入口の例。
白い柵の部分に下り階段がある。その向こうの建物は、オペラ座(l'Opéra)―1982-3-6

フランス(France)

パリの地下鉄(Métro de Paris)

料金は均一制である。
回数券(carnet)10枚の価格は、次の通りだった。
1982年 3月 3日 10・90 Franc   = 811円
1992年10月15日 36・50 Franc   = 934円
2007年 6月 3日 10・90 Euro    =1849円
2008年 7月 6日 11・40 Euro    =1960円

7号線ポルト・ド・ラ・ヴィレット(Porte de la Villette)駅―1992-10-16
ヴィルジューフ・ルイザラゴン(Villejuif-Louis Aragon)発ラ・クールヌーヴ(La Courneuve)行き電車(5両編成)

1982-3-6
回数券(未使用)の表面

回数券(未使用)の裏面

磁粉が塗布されている。

改札機を通った後の状況

改札機を通った後の状況



尚、均一制なので出口は無人である。

1982-3-6 回数券(carnet)

2007-6-4 使用済みの回数券(carnet)
左(L):表面、 右(R):裏面。磁粉帯がある。改札機を通すと、紫色で印字される

2008-7-6 使用済みの回数券(carnet)
左(L):表面、 右(R):裏面。磁粉帯がある。改札機を通すと、紫色で印字される

1982年のパリ地下鉄(Métro de Paris en 1982)

1992年のパリ地下鉄(Métro de Paris en 1992)

パリ交通営団(RATP; Régie Autonome des Transports Parisiens)=地下鉄(Métro)
パリの地下鉄の最初の路線は、1900年のパリ万博に合わせて、開業した。
現在は、1号線〜14号線が営業しており、総延長は約220km、駅の数は約300、パリでは、どの地点でも
500m以内に地下鉄の駅がある、といわれている。
軌間は1435mm、集電方式は第3軌条式、電圧は750V である。道路交通と同じく、右側通行である。
14号線は自動運転、その他はワンマン運転である。
また、1・14号線は自動扉、車内放送付き、その他は半自動扉、車内放送無し、である。
犬を連れて乗る人(健常者)がいるのに、驚いた。(犬はよくしつけられているが)
尚、駅のエスカレーターでは、左側をあける。(=大阪式; 東京式の逆)

2007年のパリ地下鉄(Métro de Paris en 2007)

改札機 (14号線クール・サンテミリオン(Cour Saint-Emilion)駅の例)―2007-6-5
点灯している矢印の左に、金属部が見える。そこに、下から上向きに、乗車券を入れる。
すると、上面の黒い部分から乗車券が出て来る。そして、前方の扉が開き、中に入れる
ようになる。上面手前に見える機械と同色の円形部分は、IC券用(ICOCAのようなもの)である。
1982年や1992年には、改札機に乗車券を通した後、バーを体で押して入るようになっていたが、
今は、どの駅も扉式に変更されている。(バーは車椅子が通れないからか)
出口には、集札機は無い。乗客が近付くと、扉が開くので、それを通って外に出る。
従って、改札機を通った後は、乗車券は不要だが、臨時検札などに備えて、持っていた方がよい、
とされている。

1号線コンコルド駅(Concorde)―2007-6-4
左の列車は、シャトー・ド・ヴァンセンヌ(Chateau de Vincenne)行き、
右の列車は、ラ・デファンス・グランド・アルシュ(La Défence Grande Arche)行き
車内放送―たとえば、ジョルジュ・サンク駅に接近すると、「Gerges Cinq」と一声。
プラットフォームにさしかかると、「Georges Cinq」と一声、合計二声である。
婦人の声を録音している。
1号線はゴムタイヤ使用である。
1982年3月と比べて、次のような変化が見られる。
・1等車が廃止され、6両編成が5両編成になる。
・車両の扉が、半自動扉から自動扉に変更
・連結面間の貫通化
・車内放送を採用
・外部塗色の変更

1号線―2007-6-4
左:連結部には広幅の貫通路がある。座席はセミクロスである。コンコルド(Concorde)〜シャンゼリゼ・クレマンソー(Cahmps-Êlysée Clémenceau)間
右:ゴムタイヤ使用の台車。第三軌条と集電靴が見える。パレ・ロワイヤル・ミュゼー・デュ・ルーヴル(Paiais Royal Musée du Louvre)駅で。

6号線:セーヌ河(La Seine)に架かるベルシー橋(Pnt de Bercy)を渡る列車(5両編成)/6号線はゴムタイヤを使用している
左:右の建物は経済・財政・産業省(Ministre de l'Economie, des Finances et de l'Industrie)―2007-5-30
右:ベルシー橋の北詰から―2007-5-31

6号線/ベルシー(Bercy)で―2007-5-31
6号線は、セーヌ河(La Seine)を渡るために、地上に出る。
左手にベルシー橋がある。右手にトンネルの出入口がある。
右の建物は経済・財政・産業省(Ministre de l'Economie, des Finances et de l'Industrie)である。

8号線ラ・トゥール・モーブール駅(La Tour-Maubourg)―2007-6-4
クレテイユ・プレフェクテュール(Creteil-Préfecture)行き(5両編成)
扉は半自動式、連結面間は非貫通である。

10号線オデオン駅(Odéon)―2007-6-4
左:オーステルリッツ駅(Gare d'Austerlitz)行き(5両編成)
右):ブーローニュ・ポン・ド・サン・クルー(Boulogne Pont de Saint Cloud)行き(5両編成)。扉は半自動式、連結面間は非貫通である。

13号線デュロック駅(Duroc)―2007-6-4
サン・ドニ・ユニヴェルシテ(Saint-Denis-Université)行き(5両編成)
扉は半自動式、連結面間は非貫通である。

14号線ピラミッド駅(Pyramides)―2007-6-4
ビブリオテック・フランスワ・ミッテラン(Bibliothèque François Mitterrand)行き
(5両編成)。車両の扉は広幅である。ホームドアがある。

14号線は最も新しい線である。ゴムタイヤ使用である。
開業当初から、自動運転(無人運転)、自動扉、広幅貫通路、車内放送、
プラットフォームのシャッタードア、を採用した。
車内放送―たとえば、シャトレー駅に接近すると、「Châtlet」と一声。
プラットフォームにさしかかると、「Châtlet」と一声、合計二声である。
婦人の声を録音している。

2008年のパリ地下鉄(Métro de Paris en 2008)

7号線ポルト・ディタリー(イタリー門)(Porte d'Italie)駅―2008-7-7
左:メイリー・ディヴリー(イヴリー市役所前)(Mairie d'Ivry)行き(5両編成)/扉は半自動、連結面間は非貫通である。
右:メイリー・ディヴリー行きプラットフォーム/駅名は表示されているが、次駅の表示は無い。
7号線ポルト・ディタリー(イタリー門)(Porte d'Italie)駅―2008-7-7
ラ・クールヌーヴ・ユイト・メー・ディス・ヌフ・カラント・エ・サンク(1945年5月8日のラ・クールヌーヴ)
(La Courneuve-Huit-Mai dix-neuf, quarante et cinq)行き(5両編成)が着く。
7号線ポン・ヌフ(Pont Neuf)駅
地上に出ると、セーヌ川(La Seine)に架かるポン・ヌフの北詰である。
ポン・ヌフは「新橋」という意味だが、現存するパリの橋では最も古い。(1604年完成)
7号線ポン・ヌフ(Pont Neuf)駅―2008-7-7
左・右:向かいのプラットフォームに ラ・クールヌーヴ・ユイト・メー・ディス・ヌフ・カラント・エ・サンク(1945年5月8日のラ・クールヌーヴ)
(La Courneuve-Huit-Mai dix-neuf, quarante et cinq)行き(5両編成)が着く。
7号線ポン・ヌフ(Pont Neuf)駅―2008-7-7
左・右:メイリー・ディヴリー(イヴリー市役所前)(Mairie d'Ivry)行き(5両編成)が着く。
目次へ
目次へ