2009年7月22日(水) エウロスター・イタリア(Eurostar Italia Express)

フィレンツェ(Firenze, Toscana) 〜 ローマ(Roma, Lazio) 〜 ナポリ(Napoli, Campania) 乗車
フィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅(Stazione di Firenze Santa Maria Novella)
プラットフォームは
頭端式、である。
ヨーロッパの中央駅は、頭端式が多い。移動に跨線橋や地下道は不要なので、バリア・フリーに対応できる。
また、構内の見通しがよい。但し、列車運行の中間駅となる場合は、駅で進行方向が変わる。場合によっては機関車の付け替えが必要となる。
フィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅(Stazione di Firenze Santa Maria Novella)
プラットフォームとコンコースとの間に、集改札口がない。乗客は、所要の乗車券を購入して乗車する定めであり、車内検札で無札の場合は、高額の罰金を徴収される。
ドイツやオランダと同じ方式である。


エウロスター・イタリア(Treni Eurostar Italia)
列車運行会社であるトレタリア(Tretalia)社が運行する高速列車である。
今日は、9425列車 フィレンツェ発ナポリ行き 「赤い矢 Frecciarossa」(8・49発)を利用する。
高速新線
フィレンツェ〜ローマ間254kmの内、237kmは、ディレッティシマ(Direttissima)という新たに建設された高速区間である。
(ディレッティシマは"一直線"の最上級)  また、ローマ〜ナポリ間205kmの内、186kmが高速新線である。
電気方式・最高速度
エウロスター・イタリアでは、取り敢えず在来線の電化方式(直流3000V)を採用したので、集電電流値の制約から最高速度が250km/hに抑えられている。
将来は、新線区間の電化方式をを交流25kVとして、集電電流値の問題を解決し、300km/hに高速化する予定である。
既に機関車は複電気方式に対応している。
10番線のナポリ行きのエウロスター


プラットフォーム
プラットフォームは低く、車内に、デッキに登るための階段があるのが見える。扉は自動式。
動力方式
11両の客車をはさんで、両端に電気機関車が連結されている
動力集中式、そして、プッシュ・プル方式である。
車両の幅
エウロスター・イタリアは在来線にも乗り入れるので、車両の幅は、在来線と同じ3100mm程度になっている。
それで、座席配置は、通路はさんで2席ずつ(1列4席)である。
座席の構造
エウロスター・イタリアは固定クロスシートである。つまり、進行方向に無関係の、向かい合わせの固定席で、間
にテーブルが配置されている。
便所
エウロスター・イタリアでは、各車両の端部に男用・女用各1室がある。
途中停車駅
フィレンツェ〜ローマ間、及びローマ〜ナポリ間には、途中停車駅は無い。


8時50分 1分遅れて、フィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ(Stazione di Firenze Santa Maria Novella)発
我が国と異なり、発車合図のベルや案内放送はない。
イタリアの鉄道は、道路と異なり、左側通行 である。


アルノ(Arno)川沿いの谷をさかのぼる。

車窓:アルノ(Arno)川沿いの谷。テラヌオーヴァ・ブラッチオリーニ(Terranuova Bracciolini)付近。


アレッツォ(Arezzo)の西方から、広いキアナ谷(Val di Chiana)をさかのぼる。
アレッツォ北接続点を過ぎる。  接続点=在来線との連絡線が分岐・合流する。
左―車窓:9時15分51秒/キアナ谷―ここはラ・コスタ(La Costa)である。
右―車窓:9時19分02秒/キアナ谷―アレッツォ南接続点南方のひまわり畑(この辺りはひまわり畑が多い)


キウジ北接続点、キウジ南接続点を過ぎる。
分水界をくぐり、バーニャ(Bagna)川沿いの谷に入る。バーニャ川はテヴェレ(Tevere)川の支流である。
車窓:9時36分54秒―バーニャ川流域の谷。ここはオリヴィエート北接続点である。


オリヴィエート南接続点を過ぎる。
テヴェレ川の谷に入る。トンネルが多い。
ローマ平野に入る。
ローマ・テルミニ(Roma Termini)駅/9番線に停車中
向こうの線にもエウロスターが停車している。
「2」は2等車を示す。)


ローマ平野を出ると、分水界を通り、サッコ(Sacco)川沿いの盆地を降る。
サッコ川がリーリ(Liri)川に合流し、リーリ川沿いの盆地を降る。
太陽自動車道路と平行する。
ローマ・テルミニ(Roma Termini)駅を発車
―空港行き急行が停まっている。
車窓:11時10分19秒。サッコ川沿いの盆地。
ジェラルディ(Gerardi)の南方。土は鉄分を含み、赤い。


分水界を通り、ヴォルトゥルノ(Volturno)川沿いの平野に入る。
車窓:11時19分50秒―リーリ川沿いの盆地。
ロッカセッカ(Roccasecca)の南方。
車窓:11時35分10秒―ヴォルトゥルノ川沿いの平野。
トーレ・ルパーラ(Torre Lupara)付近。
車窓:11時40分53秒―ナポリまであと24kmほど。
左に連絡線が分岐する。
客室端部にある便所使用状況の表示
便所は客室/デッキ間通路の両側にある。
右側の室は使用中である。
車窓:ナポリ中央駅の約3km東北方。
ポッジオレアーレ(Poggioreale)付近の住宅地。
12時05分 ナポリ中央(Napoli Centrale)駅着(2分早着)
       (ローマから205km、ノン・ストップで1時間18分で、平均速度は150km/h)
       (フィレンツェから459km、3時間13分、表定速度 142km/h)
比較:新大阪→東京 515.4km のぞみ200号 2時間26分 表定速度 212km/h
                   ひかり504号  3時間02分 表定速度 170km/h
ナポリ中央(Napoli Centrale)駅―12番線に到着したフィレンツェ発のエウロスター・イタリア





乗車券
使用済み乗車券2枚の内の1枚/団体参加者の一人から譲られたもの
右上の欄/JTB 大人13人。  実際は添乗員込みで17人なので、残り4人はもう1枚の乗車券。
次の段/7月22日8・49発フィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ  ナポリ中央7月22日12・05着   2等
その下の段/列車番号「9425」 愛称「赤い矢006」 座席番号「21―28、92―96」
         13席だが、実際は17席なので、残り4席はもう1枚の乗車券
その下の段/20%の税を含む。2009年7月17日まで払い戻し可能。696.80ユーロ(=約91,260円→@約7,020円)
左―車窓:ローマの北方でテヴェレ川を渡る。
   10時15分 頃から、低速運転になり、
   約1分間の信号待ち停車があった。早く着きすぎたらしい。
右―車窓:ローマ・テルミニ駅に近付く。ティブルティーナ環状道路をくぐったところ。
10時26分 ローマ・テルミニ(Roma Termini)駅着(3分早着)
       (フィレンツェから261km、ノン・ストップで1時間36分、平均速度は164km/h)
       ここで19分停車
       新幹線と違って、余裕たっぷりのダイヤである。
10時45分 ローマ・テルミニ駅発
       頭端式の駅なので、ここから進行方向が逆向きになる。
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