「アリス…」 ふりむきざま 風よりも柔らかく通り過ぎた唇。 でも、確実な暖かさがそこから広がっていくから不思議。 「火村」 瞬きの間に 少しだけ離れてしまった背中に呼びかけると。 「早く来いよ」 一番好きな笑顔が…振り向いた。 藤棚の下 また一つ 想い出が増えた宵… 君は知っているのかな… 藤の花言葉 〜恋に、酔う〜 いつでも俺は君に酩酊中 今夜ももっと 酔いたい 戻る