Cornwallでもう1カ所泊まってみようと思って選んだのが北の大西洋に面する海岸にあるNewqueyという町でした。事前に調べると、どうもリゾート地らしいということが分かりました。他の町を見ても似たような感じです。この町は唯一列車で行くことができるので交通も考えてのことでした。最初は4泊のつもりでしたが、この後2泊で予定していたPlymouthが何となくおもしろそうだったので1泊余計に泊まることにし、この町の予定を削ったのでした。そしてその間にTintagelを訪問するつもりでいましたが、Land's Endで会った方と車で行くことになりPenzance滞在中に訪れていました。従ってこの町では実にのんびりと(と言うよりかなり暇そうな感じで)過ごしました。
the Atlantic Coast of Cornwall | |
Cornwallの北海岸は大西洋に面しています。つまり外洋に面しているので、St.Ives同様海岸の町はあちこちに白い砂浜が広がっています。そして英国でもサーフィン(Netではありません!)のメッカであるようです。この後訪れたWalesのCardiffでは映画"Blue Juice"(サーファー達が憂かれ回っている? テレビでの放映)の舞台がこの海岸らしいと思って見ていました。映画に関する予備知識はなかったのですが、話の設定と途中でちらりと出てきた地図でそう感じました。西南の町St.Agnesから北東の町Budeまで約70km弱、全体でも約75kmくらいの細長い地域です。 | |
交通 | |
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Newquay | |
崖と砂浜が交互に広がる海岸の町です。海岸にはホテルが建ち並び、その1階のガラス張りのラウンジには海を眺めて過ごす客が並んでいました。また、海ではサーフィンを楽しむ人達が波間に浮かんでいました。町はそのサーフィン客当ての貸しボードの店があちこちに見かけられました。町は崖の上に造られており、砂浜に降りる階段が作られています。その砂浜の脇には貸しロッカーが並んでいるという本当にレジャーのために作られたような町に思えました。単なる観光では時間を持て余す所ではないでしょうか?この町から出発するツアーなどは皆無と言っていい程です。 私が泊まったのは海岸から少し離れたB&Bでしたが海へ出るなどの不便は全くありませんでした。泊まり客が私1人だったからではないとは思いますが、毎朝とっても凝った食事を出してくれるのです。オマケに最後の日には"Beautiful Cornwall"と言うカラーの小冊子(おそらく3ポンドくらいはする)まで頂きました。私が朝食を取っていると毎回横を旦那さんと猫が通りすぎていくという光景も見られましたが。 |
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Cornish Cream Tea | |
あちこちのティー・ルーム等に掲げられているのがこのメニュー。名前からすると紅茶にクリームを入れるの?と思ってしまいますが、日本流に言えばスコーンと紅茶のセットという感じかな。スコーン(2個)にジャムとバタークリーム(らしい、とっても濃い味)とミルク・ティーが来ます。私は話を少し聞いてはいたのですが、どんなものが来るのか分からないので昼食代わりに注文してみました。でも、昼食にはちょっと不足。おやつくらいに頂くのが良いでしょう。大体のところで2~2.50ポンドのようです。この辺りすべてがそうかは分かりませんが、私が食べたスコーンには白い粉がかかっていて食べにくかったのです。食べた後の口の回りには気をつけましょう。 |
Newquay Bay & Watergate Bay | ||
着いた日はまず北東の海岸沿いに歩いてみました。最初にNewquay Bayが広がっているのが見えます。そこに突き出た崖の上には緑の広場があり、草が刈り取られたばかりでした。その辺りの地図に"tumulus(塚)"という文字が楕円形の印とともに描いてあったのです。通り過ぎた所にも1ヶ所あり、ただの盛り土かと思い通り過ぎたのですが実は古墳だったのです。その先にも3つ程あるので、時間もあることだしと一番遠い所を目指して歩き始めました。(暇だった!) その3つの塚はWatergate Bayに面した崖の上にあります。この2つの湾を隔てているのが幅2~3mくらいの川が流れているPorth Beachという砂浜でした。この手前500mくらいからfootpathが始まっているのですが、途中この砂浜で切れています。どうもこの砂浜を横切らなければならないらしいのです。歩きにくいので帰りは舗装道路を行くとfootpathに戻れなくなってしまいました。そしてその頃から回りには霧が立ち込んできて、いったい先はどうなっているのか不安を覚えてきました。一番遠い塚に着いた時、あまりの貧弱さにがっくり。他のも同じなのですが、塚が人が歩くために半分に割れてしまったようになっているのです。途中の一つの塚は小島(Porth Island)の中にあって、この島には橋が渡されていました。この小島の先端まで行くと岩場に波がぶつかって塩吹雪をあげるほど海が荒れてきていました。 | もっとも遠くにあった塚 |
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Porth Beach、右の奥がPorth Island |
Newquay Bayに面するTolcame Beach |
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Fistral Bay & Crantock Bay | ||
次の日今度は西南の海岸を歩くことに。(する事が他に思いつかなかったのです。)まず、Newquay
Bayに面しているTowan Beachに降りてみました。遠浅でかなり奥まで砂浜が広がっていました。水を含んでいるので堅い砂浜でした。Lifeguardの車も走っている程です。この砂浜を横切って港の方へ。この時間は干潮で砂の上に船が乗っていました。その先はTowan
Headと呼ばれる岬があり、これがNewquay BayとFistral
Bayを分けています。途中、The Huer's Houseという白い小さな建物があります。これは収容所だったらしく、今は中へ入ることができないようになっていました。岬には何かを造っているらしい工事が行われていました(幻滅)。Fistral
Bayに面する海岸はこれまた広々とした砂浜でここにもサーファーがいました。またその手前の広々とした場所にはゴルフ場が広がっていました。(ここで実は一旦この散歩を中止して町に戻っています。) Fistral Bayの先には今度はEast Pentire Headという割りに広い岬がありました。この先がCrantock Bayで川(名称不明)を隔てています。この川に行き当たったところで散歩のコースを終了。川と言っても砂浜の続きのような感じで、向こうの川岸はまだ砂が広がっていました。こちらの川沿いには良いお家が並んでいました。 途中散歩を中断して町に戻った時Newquay Bayを見ると潮が満ちてきていました。港を見ると船が海に浮いてきていました。そして朝歩いた砂浜はもう海の中。満潮も近かったのでそれを見届ける(?)ためのその辺りにいました。この砂浜の干満の差は距離は200mくらいはあったでしょうか、手前の石垣の所まで水が来ていました。高さは5mくらいはあるのでしょうか、余りはっきりは分かりません。この光景を見ただけでもここに来た甲斐がありました。私の実家は海の側ですが、完全な内海で干満の差は1mもありません。外海の迫力(??)満点の眺めでした。。 |
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手前がNewquay Horbour、奥がTowan Beach(朝11時頃) 右は満潮時(午後4時半頃)のTowan Beach(上)と 午後3時半頃のNewquay Horbour(下) |
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Fistral Bay、大きな建物はホテル |
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Crantock Bay |
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Aquarium - Kingdom of the Seahorse | ||
Towan Beachの浜辺にある水族館です。満潮を待つ間に入ってみました。ロビーには漁師の様々な道具が飾ってありました(というより単に置いていただけ?)。中の展示は勿論魚やその他の海の生き物がいました。ここの特徴は”タツノオトシゴ(Seahorse)”とのこと。一番多かった生き物でした。他も珍しいのかよく分かりませんが、持ち合わせていた辞書(電子手帳のカード辞書)を調べてもないものが多くありました。辞書にあるのは元々知っているものばかり。その内に大水槽に。魚の回遊くらいが分かる程度。最後にパソコンでアザラシなども含む海の生物に関するシステムがありました。大阪の回遊館を見ている私にとっては何とも貧弱な施設に見えますが、暇だったら覗いてみるのも良いでしょう(有料)。 |
アーサー王のゆかりの城があるとのことで訪れようと思っていました。Land's
Endで会ったお二人と色々話している内に、女性の方は他の人からTintagelの景色は良いと聞いたと。そしてこの機会にと車だったらそんなに遠いという程でもないと男性の方が話を持ち出してSt.Ivesから急遽行くことになりました。ホントに良いのかな・・・と彼女と顔を見合わせながらも車に乗り込みました。時間にしてどれくらいかはっきりしませんが、片道1時間半くらい?だったでしょうか。行きはA30からA39に入る所がよく分からなかった(同じ町への案内が何カ所もあるのです)のですが、なんとかWadebridge(前日までRoyal
Cornwall Festivalが開かれていた)を過ぎ、Tintagelの案内板を見たときはホッとしました。帰りはPenzanceまで送ってもらってしまいました。途中、どうも道が違うような気がしたのですが、A30に出れば何とかなるのでそのまま進んでいました。男性の方はその日の内にLondon近郊まで戻られることに。そんなに運転して大丈夫なのかな・・・と思いつつお世話になりっぱなしでした。 Newquayについてから気づいたのですが、ここからは直接Tintagelまで行くバスはありませんでした。PenzanceまたはPlymouthからバス・ツアーが出ているようなのでそちらの方が便利かもしれません。 |
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The Island Courtyard(北側) |
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King Arthur's Castle | 北東の方角にあるBarras Noseの岬; 岩の形が猫の足のように見えて面白いので |
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Arthur王ゆかりの城と知られるのですが、このArthur王は伝説上の人物と言われているのです。その伝説上の王の城が実在するのですから何とも不思議な話です。いずれにしろ、誰か(権力者でしょうね)が作ったことだけは確かです。まだ発掘中の所もあるのでこれからもニュースなどに発表されるかもしれません。また。Arthur王の物語は英語の文章の中で例え話に出てくることもあるので概要などを覚えておくとわかりやすくなるかも。 城は本土と島(と言っても少し繋がっています。橋が架けてあります)の2ヶ所に作られています。島は崖の上の台地に作られています。本土からの入り口の進入を押さえれば落城はしないのではないかというほどの崖でした。逆に本土の入り口を敵が押さえてしまえば出るところ無し・・・と言うのか分かりませんが、籠城した時のために島のあちこちに畑が作られて自給できるようにもなっていた気がします。本土側の城も崖の、。それもかなりの高さでした。島の方から上る階段は息が切れてしまいました。 |
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以下、購入したガイド書の説明図から;
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The Tunnel The Chapel |
本土側の城;この階段がきつい |
The Island Courtyard(南側) |
Tintagel IslandとBarras Noseの間にある城壁跡と小さな滝 |
上から見たIsland Courtyard;右上の白い建物は土産店と展示館 |
The Old Post Office | |
14世紀に建てられ、Victoria時代に使用されていました。頑丈で風雨にさらされたこの建物は中世の邸宅の様式である。 この建物は駐車場の前にありました。他の観光客が写真を撮っていたのですが、そんなに由緒のある建物とは知らずにちらっと眺めただけでした。 |
Par | ||
Penzance-Plymouth線からNewquayへの乗り継ぎ駅となります。駅の近くには住宅が並んでいました。そしてサッカーグラウンドと小さなホテルもありました。この日の帰りとても乗り継ぎが悪くここで2時間余りを過ごす羽目に。ホテルのカフェで紅茶でもと思っていくと、お昼はやっていませんでした。仕方なくサッカー・グラウンドの側のベンチで持ち歩いていたお茶(甜茶)とスコーンを食べ日本から持って行っていた文庫本を読んで過ごしていました。 (右の写真はPar駅;ホームの2人の男性は鉄道ファンらしい、止まっているのは貨物車) |
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参考にこの日の時間経過を; (Newquay)1025-1112(Par)1120-1133(Bodmin Parkway)1248-1310(Bodmin General)1410-1425(Boscarne Junction)1435-1532(Bodmin Parkway)1533-1548(St. Austell)1625-1633(Par)1910-1959(Newquay) St. Austellへ行ったのは、Bodmin Parkwayに止まっていた列車にギリギリに間に合ったは良いものの、この列車はParは通過し次に止まったのがこの駅だったのです。そこから次のPlymouth/London行きで引き返しました。この間、ParからNewquayの列車はなかったので乗り遅れたわけではないのですが・・・Bodmin Parkwayでちゃんと駅員に確認して乗ったにもかかわらずこんな事になりました。 |