Plymouth

2000/6/7(wed),6/16(fri)~6/18(sun)

LondonからCornwallまたはCornwallからWalse(Cardiff)への移動はかなりの距離で1日での移動はハードになるのでこのDevon州の西の端にある町に泊まることにしました。最初はCornwallに行く前に1泊、戻る時に2泊の予定を立てていたのですが、最初の宿泊で町をちらっと見るとなんだか面白そうと。すぐにもう1泊する事に。最初に泊まった宿にまた泊めてくれるように頼んでCornwallへ向かいました。

Plymouth
Englandの南海岸、English Channeに面する港町です。また軍港としても有名。町の規模もかなり大きく交通、宿、ショッピングなど十分にそろっています。特に港のあたりはレストランといろんなお土産店が並んでいます。レストランの外にもテーブルと椅子が並べてあり、お日様の下で食事(+ほとんどの人はそれにビール)をしていました。最初に1泊したLondonの宿の人が”この後何処へ行くのか?”と聞いた時”最初にPlymouth”と答えるとその人は”2年ほど前に住んでいた。とっても綺麗な所だよ”と。大きな町なのでLondonよりは綺麗と言うことかと思ったのですが、本当に綺麗な所でした。お天気も良かった(というより良すぎた)せいもありますが。
市内をPlym川が流れています。町の名前もこの川の河口というのは説明するまでもないでしょう。ツーリスト・インフォメーションには”Cornwallへの入り口の町”とありました。
Sutton Harbour
Sutton Harbour
交通
  1. 列車
    London Paddingtron駅またはBirmingham New Street駅からFirst Great Western Trains、Wales and West Trains、Virgin Trainsが運行しています。所要時間はLondonから約3時間半、Birminghamからは約4時間。季節によって変わりますが、1日に平日・土曜日は10数本、日曜日でも10本くらいとかなり頻繁にあります。なお、夜行列車もあります。
  2. バス
    London Victoria Coach StationからNational Expressが運行しています。所要時間は4時間50分~6時間40分。平日・土曜日は1日6本、日曜日は7本。到着は町中のBreton Bus Station。ここからCornwallを含む近郊の各地へ色々なバスが出ています。
    また、市内を巡回バス(Park & Ride)が8-12分間隔で走っていてちょっとの移動に便利になっています。同じ日に再度乗る場合はレシートを見せるだけで良いようです。(私は1度しか乗っていないのでよく分かりません。他の乗客が見せていたのです。) 日曜日は休み。

  3. France(Brittany地方、フランス語ではBretagneと記述)のRoscoffとSpainのSantanderから大型客船のBrittany Ferryが運行しています。所要時間はRoscoff間は約6時間、Santander間は24時間。月、季節によって運行本数が変わるので事前にチェックが必要です。
  4. 飛行機
    London Gatwick空港からBylmon航空(British Airwaysの子会社らしい)が運行しています。所要時間は1時間5分から1時間半程。1日4本。

Walking in Plymouth

Armada Way, Hoe Park, and The Hoe
Armada Wayは町の中心を貫いている歩行者用の大きな道で中央には花壇や植木、所々にはモニュメントも置かれています。両側は車道があるところも。この道を南に向かって歩くと海岸にあるHoe Park、その先にThe Hoeという海を見下ろす広場があります。Plymouthを出入りする船がこの広場からよく見えます。お天気が良い日はピクニック気分でここに腰を下ろして色々な船を眺めて過ごすのが気分壮快でした。
  1. Smeaton TowerPlymouth Dome
    The Hoeに貼り付いているといった感じの建物です。(The Hoeは崖の上にあります。海沿いの道に出るには急勾配の階段を下りることになります。) 上から見るとドームの丸い屋根が見え、すぐに分かります。中はPlymouthの4世紀に渡る海洋関係の展示を見せてくれます。時間的に合わなくて入っていません。有料(と思います)。
  2. Smeatons Tower(写真右上;中央下の丸い屋根はPlymouth Dome)
    The Hoeにある赤と薄い黄色の縞模様の灯台です。1759年にすぐ西にあるMillbay湾のEddystone Rocksに建てられ120年以上そこで灯台として使われていました。1882年に土台の岩が崩れ落ちているのが発見され、1884年に現在の場所に移されました。移動の際は石を一つづつ移すやり方だったそうです。中世の大航海時代の記念として残されているようです。現在は展望台として使われていて、夏期(イースターから10月末)期間のみ登ることができます。Plymouth湾の眺めを大いに楽しめることでしょう。
  3. War MemorialWar Memorial
    Hoe Parkにそびえ立っている記念碑です。町中からArmada Wayを歩いていくとその高さで一際目立って見えます。
Seaside ways
ツーリスト・インフォメーションが面しているSutton港から西へと海沿いの道を歩いてみます。
  1. Sutton Harbour
    この港にはヨットなどのレジャーボートから漁船まで停泊しています。港の入り口には水門が設けられていて港を回らなくてもいいようにその水門の上を歩いて渡ることができます。船が頻繁に出入りするために足止めを喰うことが多いです。
  2. Mayflower Stone Steps
    港を背にして南の方へ石畳の坂を上ります。アメリカに向かうPilgrim Fathers(Mayflower号でアメリカ大陸に渡った英国清教徒団)が乗り込んだ場所を記念する銘板が坂の途中の壁に埋め込まれています。こんな由緒のあるものとは知らずに通っていました。年輩の女性がこの銘板を写真に撮っていたのを思い出しました。
  3. Total Eclipse of The Sun
    坂を上ったところで曲がり角にあたる歩道の上にこんなレリーフが埋め込んであります。これは1999年8月11日に皆既日食がここを通った記念のものです。この時は確かCornwallからトルコあたりまで皆既食が見られたと思います。BBCやFrance2のテレビのニュースで盛んに取り上げていました。一応写真に撮ってきましたが、つまらないので載せるのはやめておきます。
  4. Royal CitadelRoyal Citadel(写真右上は海から見た眺め)
    今度は道を西に向かって進みます。右手に見えるのが高い石塀に囲まれたこの要塞です。12世紀に建てられた要塞です。中へ入ることも可能で、高い場所から港を見渡せます。ツーリスト・インフォメーションまたはPlymouth Domeでチケットを購入、毎日2時30分からのツアーがあるそうです。(5月~9月のみ)
  1. steps into the seasteps to the sea(写真右下)
    更に西へ進むと右手にPlymouth DomeとThe Hoeのテラスが見えます。左の海と道の間にはあちこちに階段と遊歩道が設けられ、更に海に張り出すようにプールが作られています。また海の中へと続く階段があり、海で泳ぐこともできるようになっていました。また?mの飛び込み台が作られていて、最初に見た時はお腹が出た男性がおそるおそる飛び込もうとしていました。(回りから盛んにヤジが飛んでいましたが。) 後の3泊した時には夏の陽気で子供達が沢山泳いでいました。
  2. Grand Parade & Garden Crescent
    更に西へ進むと半月状の道に出ます。ここの防波堤の上を見ると船の模型がいくつか置いてありました。この模型はPlymouthに寄港した軍艦らしく名前のプレート共に防波堤に固定されていました。
  3. Millbay Docks
    ここまで来ると海はもう見えなくなります。そしてここに停泊するのがBrittany Ferryです。運良く丁度その船が入ってきたところで、この客船を低い塀の上から見ることができました。この船、湾に入ってくる時から見ていたのですがその時点でかなり大きいと分かったほどでした。
Barbican Glassworks
ツーリスト・インフォメーションのすぐ側にあるガラス張りの建物です。とっても目立っていました。バスを降りた後ツーリスト・インフォメーションを探している時に道行く人に場所を聞いたらこの建物が見えたら・・・と目印にしていました。聞いている時は何のことやらと思ったのですが、”Barbican”という言葉が残った状態で言われた通りに進むとこの建物が見えその言葉が理解できました。その他、この建物があるBarbicanのエリアはレストランやお土産店が並んでいます。レストランの前の広場にはテーブルと椅子(各お店のものです)が用意されていてそこで日を浴びながら食事(+ビール)をしている人が大勢いました。とっても賑やかな所でした。
ここではその名の通りガラス細工を中心とした工芸品が並んでいました。その他のお土産品も並べてありました。奥の方ではガラス細工製作の実演も行われています。棚に並べてあるガラス細工を見ていると欲しくなってしまうのですが、何せ割れ物。持って帰るには細心の注意が必要となるので見るだけにしました。平日9-18時、日曜日11-17時、通年オープン。
Barbican Glassworks
Barbican Glassworksの入り口;
この日とっても暑かったのが分かります?
museums and Aquarium
市内には他の町と同じように美術館があり、また港町なので水族館もあります。私は開いている時間帯に他の事をやっていていずれも訪れることができませんでした。ここではとりあえず紹介だけしておきます。
  1. City Museum & Art Gallery
    美術品、陶芸品、自然博物などのコレクションを展示しています。ショッピングエリアの外れ、Plymouth大学の近くにあります。この前の道を私は数回通っていたのに・・・火曜-金曜日が10:00-17:30,土曜日は10:00-17:00。
  2. The Merchant's House
    Devon州のジャコバイト流の家で、Plymouthの歴史に関する興味深い品々を展示しています。St.Andrew's Church(ショッピングエリアの南を走るRoyal Parade沿いにある)から港の方へ向かう所にあったと思います。イースターから9月末の火曜-金曜日の10:00-17:30,土曜日の10:00-17:00オープンですが、13:00-14:00は閉まっています。
  3. The Elizabethan House
    Elizabeth時代の家具等のコレクションの展示をしています。その時代の雰囲気を味わえるそうです。ツーリスト・インフォメーションの裏に当たる場所にあります。4月-10月の水曜-日曜日の10-17時のオープンです。
  4. Yelverton Paperweight Centre
    ペーパーウェイト(文鎮)の展示と販売を行っている所です。これは市内でなく郊外のYelvertonという町にあります。4月-10月末と12月は毎日、その他の月は週末のみで10-17時のオープンです。
  5. The National Marine Aquarium
    英国では最大の水族館で、特に水中水槽はヨーロッパでも最大級のものがあるそうです。タツノオトシゴから鮫まで3000以上の生き物がいるそうです。ツーリスト・インフォメーションのSutton湾を超えた向かいにあります。湾の水門を通ってすぐ。クリスマスを除く毎日。季節によってオープンしている時間は様々です。ツーリスト・インフォメーションで時間の確認とチケットを購入すると良いでしょう。
Boat Trips
Mayflower Stone Stepsの辺りには一般市民が利用する小型のフェリーと観光用のボートが並んでいます。観光用は海軍用のドックを回るツアーで1時間半から2時間くらいで戻ってきます。出発時間と料金はその近くに看板を立てているのでわかりやすいと思います。
私のその内のTamar Cruisingというのに乗りました。このツアーは軍艦が並ぶドックを抜けてTamar川の河口まで行って戻るものでした。この時の軍艦は5~6隻ほどは停泊していたと思います。各軍艦の国籍と名前をちゃんと説明してくれました。(覚えているはずがありません。) 寄港している軍艦のリストはThe Hoeにある案内地図にもプリントを挟んでありました。Tamar川まで進むとそこから鉄道用の鉄橋が見えます。この鉄橋は英国の土木・造船技術者のBrunelが設計、Brunel's Railway Bridgeと言われていて1859年に作られたそうです。観光名所の一つになっています。
Boat trips
軍艦が5隻ほど並んでいる光景

Dartmoor

後の3泊でCornwallから戻ってきた時、ツーリスト・インフォメーションで見つけたのがこの荒野にあるストーンサークルの絵葉書でした。そんなのが近くにあるとも知らなかったのですが、側にあった地図でこのDartmoorの位置を確認しこれなら日帰りで何とかなりそうと思いました。その地図にあったThe Longest Stone Rowというのを特に見たくなってそこに近いと思われるIvybridgeまで行くことに。駅で時刻表を調べ確認した地図を手に入れました。
当日の朝宿の奥さんが”今日は何処へ?”と訪ねるので”Dartmoorへ”と答えると、”何処から行くの?”と。”Ivybridgeから”と答えたら”あそこは住宅ばかりよ、Yelvertonの方が綺麗”と言われてしまいました。”Stone Rowを見に行く”と言ったけど通じず・・・”土曜日なので交通の便が悪いかも”と言われながら決心は変えずIvybridgeに向かいました。
この日はとてもお天気が良く、もしやの場合に備えていたレインコートとトレーナーは全く使わず、ずっと半袖のポロシャツ姿でいました。そして荒野を無事に出てSouth Brentのバス停で時間があったので腰を下ろして何となくヒリヒリとしていた右腕を見るとかなりの日焼け。袖の跡がくっきり。左腕も焼けていましたが型はそんなに付いていません。胸元も右の方がひどく焼けています。そんな日の当たり方でした・・・でも、こんな所で日焼けしようとは思わなかったので翌日あわてて日焼け止めとアフター・ケアローションを買いました。この日焼けは1週間後Wimbledon観戦中に皮がむけ始め、帰国後1ヶ月くらいで焼けていない部分を焼いて片が分からないようになりました。翌朝宿の奥さんは”昨日はDartmoorに行けた・・・ようね”と日焼けを見て言っていました。

Dartmoor Map

南北東西に約33kmの広がりを持つ荒野です。この荒野は国立公園になっていますが、その中を道路が通っていますし、村も点在しています。この中には名所も多く車でも近くに行くことができると思います。上の地図でお分かり頂けると思いますが、名所は殆どが離れています。これは後で知ったもので私が歩いたのは下の方にある1~7までの範囲です。見事(?)に名所を外しています。しかも目的だったLongest Stone RowもBoundary Stonesと勘違いしていました。もっともそこまでは到底たどり着いたとしても帰れなかったと思っていますが・・・別に悔やんではいませんが、もし次に行くならTavistock辺りに泊まってMerrivaleの複合型の遺跡を見たいと思っています。尚、地図上を這い回っている黄色い線は小道です。乗用車1台くらいは通ることができると思います。また、ツアーもあるようで各ホームページでも紹介されています。
Dartmoor in Panorama
Dartmoorの眺め;こんな景色が延々と続く(2枚の写真の合成)
walking in Dartmoor
Ivybridgeの駅から暫く線路沿いを歩くとTwo Moors Wayの矢印が上の方に向かっていました。途中ちょっと迷いはしたもののゲートを抜けると突然荒野が目の前に広がっていました。そこからは道というのが無くて・・・放牧場にもなっていて、ここを本当に進んでいいものかどうかと思ってしまいました。とりあえず少し進むと男性が1人向こうの方を歩いていたのでそのまま入っていても良いと確信しました。その男性が暫くして声をかけたようで・・・私に向かってとは思わなかったのでそのまま歩いているとこちらへ向かってきてIvybridgeの方角を聞いてきました。彼には”スタンディング・ストーンは見た?”と聞いたのですが”見ていない”とのこと。この時点で道らしいのが無くなっていたので方角が怪しくなっていたのです。彼はそれから荒野を出るようでしたが、まだ朝の11時にもなっていないのにです。もしかして一晩荒野で過ごしたのでは?
  1. Cairns
    方角が怪しげになった時小高くなっている所に石積みが。最初は自然の物かとも思っていたのですが、近付いてみると人工のもの。石塚のようです。その場所には3つほどありました。
  2. Hangershell Rock
    石塚からその先の方に変な岩が見えました。その方向におそらく私の後から同じゲートを入ってきた3人の男性が向かうのが見えました。それではということで向かったのです。岩を重ね合わせたような物です。Land's Endでも同じ様な物を見ていました。自然の物のようで・・・近くで見ると岩積みは自然の物でもその周りは人が生活した跡が残っていました。ここで先の3人が何処にも見えないのでなんと足の速い人達と思っていたら、岩の陰で休んでいました。
Cairns
1. Cairns
Boundary Stones
3.Boundary Stonesの並び
Hangershell Rock
2. Hangershell Rock
  1. Boundary Stones
    Hangershell Rockから更に先の方を見るとスタンディング・ストーンがありました(下中央の写真)。そして右の方へ目をやるとそこにもスタンディング・ストーンが。そこで近付いてみると何と石がずっと1列に並んでいるではありませんか!何処から始まっているのか分からなかったので確かめようと南の方へ向かったのですがまだ先にもありました。仕方なくちょっとした塚の所から北の方角を目指すことに。大きいのから埋まってしまったような石までがずらっと1列に並んでいました。その石に沿って歩きました。(この時、Longest Stone Rowと思い込んでしまいました。) そして2本の石(下右の写真)が立っている地点に出くわして、ここで終わっていると思い側を通っている普通の道(Two Moors Way)に出ました。その道を歩きながら左を見ると何とまだRow Stoneが続いているではありませんか!Row Stoneは延々と続いているようで最後までつきあってられないと諦めました。
Boundary stones on the beside of Two Moors Way
延々と続くBoundary Stones;
左の道はTwo Moors Way
the tallest stone in the Boundary stonestwin standing stones
  1. Settlements
    Row Stoneを諦めようと思ったのが近くにこのエリアを見つけた時でした。古代人の住居跡でしょう。石が散らばっているようでしたが、人工的な物が見受けられました。この中で一番高くて平たい岩の上に座って休憩。気持ち良い風に吹かれながら回りを見渡していました。谷を一つ置いて向こうの方の丘の上にも何か見えました。谷の下流の方には森も広がっていて美しい眺めでした。
  2. Three Barrows
    Settlementsに着いた頃から自分が荒野のどの辺にいるかよく分からなくなってきたのです。もうちょっと先に進むことにして、そこで更に小高い所に石塚を見つけました。ここは更に大きい石塚でした。360度回りを見渡せました。しかし、見えるのは殆ど荒野のみ。南の方に牧場とその間に道ちらしき物が見えたのでそちらに向かうことにしました。この時点で戻ることを考えないといけなくなっていたのです。
settlement
4.Settlementsに広がる石達
Three Barrows
5.Three Barrows;右に立っている石には標高らしき数字が彫られていた
  1. Hickley Plain's Settlements
    Three Barrowsから普通の道に出るゲートまで一直線には向かいませんでした。その間は放牧場でもあるので牛がいたのです。Land's Endで追いかけられたことがあり少々怖かったのです。この辺り、人が歩いたような道もなくなりました。でも、適当に歩いても目的地には着くことはできるのでまあ良いか、との気持ちでした。その途中、まだ時間的にも少し余裕があったので遺跡らしい感じの所へ寄ってみました。ここもSettlementsらしく人工的な物が見受けられました。
Hickley Plain's Settlements
6. Hickley Plain's Settlements
  1. Ball Gate's Cairn
    やっとの事でゲートに着いた時、すぐ近くに古墳の後があることに気づきました。岩も倒れた状態でしたが、何となく人工物。最後のおまけでちらっと見て写真を撮ってきました。
Ball Gate's Cairn
7. Ball Gate's Cairn
ゲートには2つの矢印が。片方がSouth Brentに向かう道だったのでそちらに進みました。途中までは1本道。2本に分かれたところで何となくこちら・・・と思って進んだらちょっとした広場へ出ました。この時点で自分が何処にいるか完全に分からなくなってしまったのです。運良く2人ハイカーがいたので聞いたら”向こうのゲートを出てずっとずっと下って、電話ボックスが見えたらSouth Brent”と教えてくれました。下りの連続の道を進んでSouth Brentに出たのはいいものの、バス停は何処? 適当に歩いていたら国道A38に出てすぐにバス停も見つかり無事にPlymouthに戻ることができました。
後にDartmoorだけの地図を見つけ、写真集もあったので買ってきました。自分が歩いた所は・・・と、確認するとほんのちょっとの範囲。これだけ広い荒野だから仕方ないですね。でも、気持ち良かったのです。
有名なポイント
よく絵葉書や写真、ホームページで紹介されている名所を紹介しておきます。写真ははないのでいくつか関連のサイトをリンクしておきますのでそちらで見て下さい。位置は上の地図に全て記入していますので参考にして下さい。
  • Okehampton Castle(廃墟)
    北にある町Okehamptonにあります。William一世の時代に建て始められ、その世紀(11世紀)の終わりまでに増築されたもので、一度は国でもっとも頑丈な城でした。国道A30の側に建っているので車から見かけることができるかもしれません。
  • Sprinsters Rock
    天井の石板は15×10ft(約457×300.5cm)で、支える3つの石は6ft(約183cm)を超えるという背が高いドルメンです。新石器時代以降のもので地方の有力者の墓と考えられています。この面白い名前は朝食前に非常に力のある未婚の3人の女性が建てたという伝説に由来しているそうです。
  • Scohill Stone Circle
    Dartmoorにある先史時代の完全なストーン・サークルの一つで、青銅器時代からここには人が住んでいたという確かの証拠があります。
  • Hound Tor
    ”Tor”という名前は”tower”を表すケルト語から派生したもので、この荒野の他の露出した岩と同じで、高い場所に目立つようにあります。この岩の塔の東にはかつては賑やかな湿地帯の共同体であった中世の村の名残があります。絵葉書によく使われています。岩の塔の集会?
  • Postbridge
    East Dart川に架かる古い大型石板の石橋です。4本の橋脚に大きい石板が乗せられていて、この荒野でももっとも大きい大板の石橋で、長さは40ft(約12m)を超えています。何世紀物間この川を渡る重要な橋だったようです。おそらく馬を渡すために作られたのでしょう。写真を見るとそのすぐ側に車が通ることができるように大きな石橋が造られています。
  • Brent Tor
    Dartmoorの西の端にある大きな高い岩です。その上には教会が建てられています。この岩はDartmoorに多く存在する花崗岩ではなくむしろ他に類のない火山性の露出した岩でしょう。頂上は1130ft(約345m)ありその上のSt.Michaelの12世紀の教会は船の座礁を逃れた船主が感謝を込めて建てたと云われています。
  • Hay Tor
    標高1490ft(約454m)にある岩です。Dartmoorの中でも素晴らしい眺めの場所で、南Devonの海岸から北はヒースに覆われた荒野を見渡せます。この荒野でもよく知られた岩で、一年中休日には多くの観光客が来ています。近くの石切場からは最初のLondon Bridgeや大英博物館のような有名な建物のために花崗岩が採石されました。19世紀前半にその石はGranite Tramwayを通ってこの谷の運河まで馬に曳かれたトラックで運ばれました。トラックの木製の車輪を固定するために溝が掘られましたが、その花崗岩の線路の名残をまだ見ることができます。写真を見ると岩はどっしりした砦のようです。
  • Widecombe-in-the-Moor
    回りを丘に囲まれたEastWebburn川の美しい谷にあり、Dartmoorでもっとも有名な村です。9月に行われる市で有名で、その市は約150年前に始まり、トラディショナルの”Widecombe Fair”の歌で不朽となりました。15世紀のST. Pancras教会はDevon州で2番目に大きい最下層民の教会で、その大きさのためにこの著名な目印は"Cathredral of the Moor"として知られています。中世には錫鉱山がこの地域の経済で重要となり、Widecombeの教会の塔は一部ですが地域の鉱夫によって支払われていました。
  • Crokern Tor
    1391ft(約424m)の高さににあり、Dartmoorの元錫鉱山王国の中心にあるTwo Bridgesの小さな村の近くにあります。吹きさらされているこの場所は議会石として知られていて、何世紀もの間ここで錫鉱山裁判所、または”錫鉱山の議会所”となっていました。確かに平たい岩が並んでいますが、こんな吹きさらしの所で議会を開く?
  • Merrivale's Complex Stones
    わずか1kmもない範囲にストーン・サークル、列石、スタンディング・ストーンがある石の遺跡の展覧会場みたいな所です。
    ストーン・サークルは65 x 58ft(19.8x17.8m)の広さで、11個の石はこの地方の花崗岩で、1ft-1ft6in(30-45cm)の高さしかありません。
    ここには3組の列石があり、内2つは2列、1つは1列のものです。2列のものは両方とも東から西へと向かっていますが、並行にはなっていません。片方は596ft(182m)で170個の石がありますが、中には非常に小さい石があります。その南にあるもう一つのものは865ft(264m)で200個以上の石があります。その東の端は大きな三角形の石で遮られています。1列のものは140ft(43m)と非常に短く石も少なく、南西の方向を向いています。
    スタンディング・ストーンはMerrivaleの村から約0.5km離れた所にあり、高さは10.5ft(3.2m)の立派なものです。
  • Dartmeet
    東西のDart川が流れ込む所でDartmoorの南東端にあるBuckfastleighの方に続く美しい森が始まる所でもあります。ここの大板石橋は13世紀のものと考えられていて、近代的な橋もありその上流に丸い石が転がる川に架かる小さな橋です。大きな石で造られていて、橋の建設方法はたのDartmoorの大板石橋と共通のものです。
  • Huccaby Bridge
    Dartmeetからこの荒野の北部の方へ流れる西Dart川の谷沿いに歩くと、優雅なこの橋に行き当たります。
  • Legis Tor
    Plym川上流の谷沿いにある岩の塔です。
  • Trowlesworthy Warren
    Legis Torの谷向かいに当たる地域です。この一帯にsettlementやストーン・サークル、列石があると地図に示されています。
その他
  • Two Moors Way
    上の地図を南北に通っているのがこのハイカー道。私もこの一部を通りましたが、途中で分からなくなっている所がありました。また、地図でも”undefined”と記述している場所もあります。荒野の中はそれでも歩くことができるので問題はないのでしょう。”Two Moors"の一つはこのDartmoor、もう一つは北海岸に面するExmoorで海岸の町Lyntonまで繋がっています。
    他にこのDartmoorにはPlymouthから北に8kmのPlym Valley Pathと、Dartmoor北部のエリアを巡るTarka Trail(サイクリングも可能)という道があります。Two Moors WayとTarka TrailはCornwallとDevon州の半島を巡るSouth West Coast Pathに合流しています。
  • Stone Row
    Dartmoorには先史時代の記念の場所が散らばってありますが、残念なことにその多くは荒れた地面を長時間歩く必要があり、その荒れ地は迷うほど危険な場所なのです。
    Dartmoorには60以上もの列石がありますが、印象的な殆どのものは行きづらい所にあります。 これらの列石は、そのいくつかはその高い方の端に丸い石塚がありますが、いまだに謎です。何故列石が造られたかは誰も確信を持てません。天文的な観測のためでもないのです。あまりに低すぎるし、荒れ地の凹凸をまたがってあまりに遠くに伸びていて、列沿いに何かを見るには曲がりくねっています。そして、2列のものでは列としては狭すぎるのです(大抵3ft(1m)以下です)。
    いくつかの列石は良い状態にありますが、多くは壁や道をために多くの石が盗まれました。
    Dartmoorの列石は紀元前2000年までのある時期のもので、その頃にはこの地の変化に伴い当初のものが覆い隠されてきたのです。
    上の地図に示したStone Rowはその内最も長いとされているものです。その隣のBoundary Stonesは別物でその名の通り境界線だったようです。(友達曰く、こんな所に境界線を引いても意味ないのでは?と。昔は意味があったと思いますが。)
sheeps in Dartmoor
Dartmoorに入ってすぐに会った羊;
子羊は写真を撮るまで動かなかった
(本文とは無関係)

  1. Tourism in Devon(英語):Devon州の主要な町に関する案内のページです。(Plymouth、Okehampton、Tavistock、Ivybridge)
  2. Plymouth(英語):Plymouthの町に関するページです。
  3. ABC of Plymouth(英語):Redtek Internet ServiceによるPlymouthに関するページです。
  4. This is Plymouth(英語):新聞社によるplymouth関するページです。
  5. Dartmoor(英語):Dartmoorのページです。
  6. Dartmoor National Park Authority(英語):国立公園としてのDartmoorに関するページです。写真がいっぱいあります。
  7. Discovering Dartmoor(英語):Dartmoorでのツアーに役立つページです。
  8. Okehampton Net(英語):Dartmoor北の町に関するページのリンク集です。
  9. Stones of England(英語):Englandの石の遺跡に関するページです。
  10. First Great Western Railway(英語):Britain等の西側の地域でのサービスを行っている鉄道会社のページです。
  11. Wales and West Trains(英語):WalesとBritain島の西側のサービスを行っている鉄道会社のページです。(ただし、今のところ表紙のみ)
  12. Virgin Trains(英語):お馴染みの鉄道会社ですが、Birmingham-Plymouthのサービスを行っています。
  13. Brittany Ferry(英語):Plymouthを含むBritain島南海岸の町と英国外の町を結ぶ航路を運行している会社です。