Donegal

2年前にこの地を訪れたのですが、宿泊地をLetterkennyにしたためか少々満足がいった旅にはならなかったため、近くに来たついでに寄ることにしました。今回はDonegalタウンに宿泊。2年前でも日帰りで訪れていたので、勝手が分かっていたので少々余裕を感じました。町は次第に大きくなっているのか、ツーリスト・インフォメーションの直ぐ側では建物（ホテルか？）が建設中でした。
バスは途中懐かしのLetterkennyを通るのですが、あの町外れにあったツーリスト・インフォメーションが移転していました。でも、やっぱり町中からは遠い場所でした。町の中は通らないので変わったのかは分かりませんが、ちょっと見ただけでは変わっていなかったように思いました。

	Old Abbey
	船着き場のすぐ側にある廃墟です。お墓にはケルトクロスも立てられていました。お墓は現在も使われているようで、真新しい感じのがありました。前回（2年前）にも訪れていたのですが、カメラが壊れていてまともな写真がなかったため、ここで改めてご紹介しています。町中から宿へ向かう時にも通りました。近道なんです。

	Boat Trip
	着いた日の夕方、船着き場を見ると16:30出発のツアーがありました。前回、訪れた時は日帰りで夕方のツアーは行けなかった悔しさもあり、迷わず参加。時間まで町中を彷徨いていたのですが、ちょっとしたことがあって出発間際にチケットを買う始末。まだ乗船中の列があったので乗せてくれました。窓側に席も確保して、船からたっぷりDonegal湾を見ることが出来ました。と言う筈だったのですが、湾の奥の方だけしか回らなかったのです。海から眺めたDonegalの町はやっぱり田舎。家もまばらでした。海から見える家はちょっとした邸宅のような感じ。あんな所に住めたらいいけど。（豪華さでなく、眺めです。）海岸沿いは緑が一杯。そのかなりの部分が実はゴルフ場とか。沖に出なかったので水面は結構静か。近場をちょっと回っていただけです。その中で最大の見物は干潟の上で群を作っているアザラシ達でした。驚くほどの数で、船の両側の人がゆっくり見ることが出来るように行きも帰りもゆっくり走ってくれました。船着き場は干潮になると干上がってしまうのでツアーは満潮時を中心に行われているようです。その日によって異なるので出発時間は船着き場のオフィスかツーリスト・インフォメーションで確認のこと。
	海から見たDonegal Town。でも、ちょっと高台に隠れてしまっています。向こうの山はBlue Stack Moutains（らしい）
	向こうにDonegal湾が広がっていました。
	アザラシの群。どうです、すごい数でしょう？

午前中、思う所をうろついた後時間が余ったので近場のどこかへ行くことができないかをバス停の時刻表でチェックしたところ、海辺の町でDonegal Townから約30分のこの町を見つけました。Galway行きのルートには当たるものの実際この町にバスが止まるのかは運転手に確認しなければなりませんでした。無事（？）着いたところで、帰りのバスをチェック。バス停には時刻表がなくて適当に歩いてツーリスト・インフォメーションを見つけて尋ねると、”今日から時刻表が変わっているから分からない。電話して聞くように。”と言われて・・・そんなバカな！（こともあります）　電話は苦手なので、”昨日までので良いから教えて欲しい”とすがりついて何とかそれらしい時間を聞き出しました。教えてくれた前日までの時刻に行くと数人の人が待っていました。やっぱり、大して変更がなかった！と自分の予測が当たった事に喜んでいました。
	Bundoran
	Donegal州最南端に位置する町でSligoのあるLeitrim州はほんの3km南になります。町の絵葉書の説明に"Benbuldin"とありました。私はこの山をSligoから見たことがあるのです。この山を挟んでSligoとBundoranがあることに帰る頃の気付いたのです。SligoとDonegalTownのほぼ真ん中に位置する町でもあるのです。 Donegal湾に面する海辺のリゾート地で町にはそれらしきホテルやレジャーセンター、キャンプ・サイトも見られました。地形を利用したスポーツが盛んなようで、ゴルフ、乗馬、つり、サイクリングの他に、海ではサーフィン山側ではウォーキングも。Irelandの休暇を過ごすにはいい場所かも。 Dublinから160マイル／256km、Belfastから117マイル／187km。町のツーリスト・インフォメーションは季節のみのオープンですが、SligoとLetterkennyでも案内をやってくれるようです。
	Donegal湾
	向こうに見える山はTruskmore(647m)、その先にうっすらと見えるのがBenbuldin
	町のちょっとしたもの
	（左）記念碑？かどうかはよく分かりませんでした。遊歩道の途中にあったもので、ケルト的なデザインも感じられましたが、全くつい最近のものであることには変わりはないようです。（右）Bundoran Golf Club バス停から少し歩いた所で見た海側に広がる光景です。バスの時刻表のことがなかったら、そのままこの方に向かって進んでしまうような眺めでした。先に広がる緑の広場はゴルフ場、その中心にあるのがそのゴルフ・クラブです。その回りは遊歩道が設けられていて、Donegal湾の眺めをゴルフ場に占有されていることはありませんでした。因みに、ゴルフ場と遊歩道は柵で区切られています。
	Fairy Bridges
	ゴルフ場を回る遊歩道をどんどん歩いて北側まで辿り着いた所（結構距離があったのです）で一つの標識がありました。こんな所に名所？と思い、見渡すとしたが浸食されて空洞になった岩の"橋"がいくつか見えました。これがどうやら"Fairy Bridges"らしいのです。確かに上から見ると"橋"です。（下からは上が空いた洞窟でしょう。）波がかなり荒いことがこれでも分かります。下を覗くと・・・この旅で既に数回やったような気がします。"橋"は妖精くらいの重さにしか耐えられないと言うことはないのでしょうが、その上を渡る気はしませんでした。足下はクラクラ、風も強いので吹き飛ばされないともいえないし・・・近くにベンチもあったので、”妖精の出番”でも待ちますか。
	Donegal Bay
	海岸沿いの遊歩道の終わり近くにこの雄大な景色が現れました。Donegalの町でこんな感じの絵葉書を見た時は「一体どこにあるの？」と思っていたのですが、本当にあったのですね。この景色を見た時にここに来て本当に良かった！、と思ってしまいました。また、6年前に訪れたOuterHebrides諸島のHarris島のSeilebostを思い出させる光景でもありました。時間に余裕があって雄大な海を見たい方にはお薦めです。（お天気が悪かったらゴメンなさい。）　尚、写真の右上の黒いものはゴミではありません。鳥（種類は不明）が飛んでいたのです。また、波間に見える黒い点は人－サーファーです。

Donegal Town（英語）：Donegal Townのページです。
Donegal on the Internet（英語、アイルランド語）：Donegal州に関するページです。Bundoranの町についてちょっとだけ記述があります。
アイルランド大使館：アイルランド大使館のページです。

	北西部のDonegal湾の奥に位置する町です。同じ名前が州（Donegal州）についていますが、州都はLetterkennyになっています。この町は観光地の中心となりつつあるのか、各地からのツアーバスも多く見られました。右の写真は町の真ん中にある三角形の広場です。Irelandの国花であるシャムロックのデザインらしいです。この広場のまわりがランダバウト（ロータリー）になっていて車が頻繁に通っています。黄色い建物はAbbey Hotelでこの前がBus Eireannnのバス停になっています。
	交通
	バス Dublinをはじめ、アイルランド共和国の各都市と繋がっています。また、北IrelandのDerry（こちらでは"London"は付けていません。ここではその表記に従います。）やEnniskillenからもサービスがあります。今回私はDerryから入ったわけですが、Derryのバス・ステーションはUlster Busの長距離サービスと同じ所。但し、料金は直接運転手に支払います。それから、Derryを出ると殆ど直ぐ国境を越えます。パスポートコントロールや検問があるわけではないのでそのまま何の手続きもいりません。普通なら国境を越えたことも気が付かないかも知れません。しかし、あの口蹄疫のおかげでしっかりと分かりました。国境と思われる所でバスが消毒液のシャワーを浴びたのです。窓の向こうを見るとごく普通の家が一軒。国境上にある、訳はないでしょうが、ホントこんな事でもない限り気付きません。全く普通のバスの移動です。ゆっくり景色でも眺めましょう。