この町はイングランドのCumbria州にありますが、スコットランドの国境にありその臭いがあちこちに感じられたのでこの旅行記に取り上げました。Cumbria州には日本でも人気の湖水地方がありますが、この町は湖水地方と離れた州の北に位置しています。ロンドンから西の路線を通ってGlasgowへの列車に乗るとこの町に停車した後はすぐにスコットランドに入ります。いつも出発した後にワクワクしながらスコットランド入りをしていました。まさかその手前の町を訪れようとは思ってもいませんでした。
English Gate | ||
駅を降りて出迎えてくれるのがこの門です。昔の町の地図を見るとCarlisle Castleを北にして壁に囲まれた町が広がっています。この門は町の南、つまりイングランドを向いているのでそう名付けられているのでしょう。他に西側にはIrish Gate、北側にはScottish Gateがありました。また、Scottish Gateから延びる大きな道はScotland Road(この道路沿いのB&Bに泊まりました)と名付けられていて、いかにも国境の町と感じさせます。写真はEnglish Gateの駅から(つまり町の外)見て右側のタワーです。左側のタワーは改装中でした。この2つのタワーの間に大きな門があります。 | ||
Carlisle Castle | ||
観光案内を見ると日曜日も開いているとのことで行ってみました。繁華街から行くとCastle
Wayという大きな道の向こう側にあり地下道で渡ることが出来ます。 国境を守ってきたお城にしては余り大きくはないというのが第一印象です。建物も箱形の割にシンプルな作りでした。建物は一部が開放されていました。解放されているのが少ないのでゆっくり時間をかけてみることが出来ます。中庭には戦車などの物騒なものもあり一般の人が触れていました。城壁やGreat Hallの上からは町を四方に眺めることができました。 Graet Hallには国境の町としての歴史が展示してありました。その中には、スコットランドの有名な民謡"Loch Lomond"がこの町出身の2人の兵士のことを歌っているので、その頃の戦争のことも大きく取り上げていました。 | ||
Tulli House -Museum & Art Gallery- | ||
お城の次に訪れたのがこの博物館。Castle
Wayを挟んでCarlisle Castleの丁度向かい側にある現代的な建物の中にあります。ここにも国境の町としての歴史物が多く展示してありました。その他にも自然博物ものなどもあります。 入り口の階段を上がるとすぐにエクスカリバー風に箱に刺した剣が置いてありました。私がその前に立った時におじさん(見学者)が来て町が出来た年(何年か覚えていません)の数字を押すとその剣が抜けるとやって見せてくれました。この中は結構面白くて思わぬ時間が過ぎてしまいました。 併設のArt Galleryには鉄で作ったオブジェが展示されていて、かなりの作品が"さわってみて"との掲示がされていました。また、建物内にはレストランやお土産店があるので足を運ぶと良い所でしょう。 | ||
Hadrian’s Wall | ||
東の国境の町Berwickとの間に建てられたのがこの壁です。英国版"万里の長城"と言われていますが、こちらは兵士が作業をしたと言うことです。町に近い部分はもうなくなっているようです。夏にはツアーで訪れることができます。一部のレプリカがTulli Houseに展示してありました。 | ||
Old Town Hall(写真右) | ||
繁華街の真ん中にある広場に隣接する建物です。この2階にはツーリスト・インフォメーションがあります。訪れたのがクリスマスの準備が始まる頃で、広場にはイルミネーションが飾られていました。 | ||
Carlisle Cathedral | ||
Tulli Houseから繁華街に戻る途中にあった聖堂です。実に堂々とした感じでしたが、中に入るにはもう遅すぎたので外から眺めただけでした。 | ||
Bitts Park | ||
Carlisle CastleのすぐそばにあるEden川沿いの公園です。木々が植えられ草が刈り入れられている原っぱという方が適切のようです。Eden川に架かる大きな橋"Eden Bridge"の西(下流)にある公園です。 | ||
Rickerby Park | ||
Eden Bridgeを挟んでBitts Parkの反対側(上流)にあるのがこの公園です。こちらも広々とした原っぱですが、Eden Bridgeから少し離れるとWar MemorialやMemorial Bridge等にもお目にかかれます。Carlisleを出発する朝の時間を使って行きましたが、丁度霜がおりていて一面真っ白できれいでした。写真に撮りましたが、残念ながらその雰囲気は出ていませんでした。右の写真はその1枚です。石橋はEden Bridgeです。また、左の木々の奥には今回の最大の目的の一つであったRunrigのコンサートが行われたThe Sands Centreがあります。 |