Highland西海岸を更に南下し、バスの終点近くの村Gairlochに泊まる事にしました。ツーリスト・インフォメーションもあることだし、ということで決めたのです。近くには有名な庭園もあるのです。
バスの時間までUllapoolをちょっと回った後に、フェリー乗り場で乗り込みました。乗客は2人。Loch
Broomをぐるりと回り、Invernessに向かう道をそれ、海岸沿いを走り続けました。お天気が良く、西海岸の海が実に美しく輝いていました。
ツーリスト・インフォメーション前でバスを止めてくれました。そのツーリスト・インフォメーションがセルフ・ブッキングとなっているのです。係の女の子に聞いてみると、予約サービスはやっていないとの事。店内にある電話(無料)で自分で予約をするようにと言われました。電話は苦手なのですが、仕方なく使い方を聞いてやってみました。空いていないとか、シングルはないとか言われ、ノン・メンバーの所を聞いて回る事にしました。荷物はそこに預ける事が出来ました(有料)。そして、空いていても一人はダメとか、メチャクチャ高いとかで、ホテルまで聞いたのですが、見つかりませんでした。(この時は、ホステルに泊まるという事は考えていませんでした。)
仕方なくツーリスト・インフォメーションに戻って、まだ移動のバスがあるので隣のPooleweはどうかと相談しました。”あそこはもっと小さい”と言われ、彼女は私の状態を見て、他を当たってくれました。ちょっと離れた所にあったのですが、そこまで行くバスがその日はないので無理となりました。”Skyeなんかどう?”と冗談交じりには言われました(下記の交通の項目参照)が、そこでSkyeへ渡ると予定が狂ってしまうのですよ。(あとで、渡らなかった方が良かったと知りました。) バスの移動範囲はPooleweだけなので、結局そこにも聞いてくれました。そこは空いてはなかったのですが、そこの人が他を聞いてみると言ってくれたと、説明してくれ、折り返しの電話を待つように言われました。そして、見つかったので、そこに電話するようにと。無料の電話を使ってかけ、泊めてくれる事を確認しました。とりあえず、ホッとし、バスの時間まで1時間程あったので、ついでに近場を彷徨きました。宿はそれ以前でも苦労していましたが、こんなになるとは思いませんでした。宿探しで1日つぶした気がしました。しかし、宿探しの苦労はここで終わりではなかったのです。
Pooleweに着いて(Ullapoolの方へ戻る形になります)、宿はバス停からそんなに遠くなくて助かりました。また、雑貨屋も開いていて、夕食にも困る事もなく済みました。シングルなのかと思ったら、セミダブルとシングルのお部屋だったのですが、シングル料金で泊めてくれました。料金をはっきり確認せずに行ったのですが、翌朝確認したら、私の希望範囲でやってくれたのです。私がそんな状態で辿り着いたのを見てか、おばさんは宿にいる間も、色々心配してくれました。
Poolewe | |
”プーリュー”と読んだらよいようです。Loch
Eweという入江の奥、南側の海岸沿いにある小さな村です。名前の由来は”Pool
of the ewe”で、poolはゲール語ではpollでpool(水たまり)またはhollow(谷間)、eweはIuと書いて、yew(イチイの木)に関係する川の名前だそうです。 村には雑貨屋(郵便局も兼ねる)、ティ・ルーム、ホテル、アウト・ドアショップがそれぞれ1軒づつあるという状態です。クラフト・ショップもあったかもしれませんが、2年前に泊まったMull島のBunessanという村よりは更に小さい所でした。 Loch Eweの向かいにはInvereweという村があります。こちらは有名な庭園があるので、割に知られているようです。2つの村の間に、キャンプ・サイトもありました。歩いて20分くらいでしょうか。 |
|
Gairloch | |
”ゲアールロッホ”と呼ぶようです。Pooleweの宿の人への電話で、”今どこにいるの?”と聞かれた時、”ガーロッホ”と言ったら、あまりできないのを察して”ゲアールロッホね”と返されました。その時は”ゲ”で始まる事しか分からなかったのですが、あとで地名辞典を調べたらゲール語の”Geàrr”とあり、他の方に確認したら、それで良いらしいとの事でした。ちなみに”Geàrr”は”short”の意味だそうです。 Loch Gairlochの奥にある村で、海岸沿いに家並みが並んでいます。Pooleweとは丘を1つ隔て、小さな半島越しにあります。マリン・スポーツ目当てのお店がちらほら見られました。少し南に車で5分くらい行った所にはGairloch Harbourがあり、そこにもちょっとした集落があります。こちらの方が賑やかに感じました。 |
|
交通 | |
|
Gariloch Heritage Museum他 | ||
展示物は主に地元の生活用品、特に農家で使っていたものが多いようです。入口には灯台のライトが再現されています(右写真)。有料。 宿が決まった後、ツーリスト・インフォメーションの女性がバスまで1時間程あるので、お茶でも飲んでゆっくりしたら?と勧めてくれました。言われた方向に行くと博物館がありました。この裏手にティ・ルームがあるはずなのですが、その前にこの博物館に入ってみる事にしました。入口の灯台以外は余り興味を引くものはありませんでしたが、ちょっとした見学は出来ました。(お茶は結局飲んでいません。) その他、時間が無くまた遠方だったので訪れてはいませんが、手に入れた資料の中から面白そうな所をご紹介しておきます。
|
||
Inverewe Gardens | ||
Loch Eweの奥に突き出た岬にある庭園です。北緯57.8°ですが、沖を流れるメキシコ湾流のため、亜熱帯植物の生育が可能になっています。Britain島で最北の庭園と言われています。19世紀中頃からOsgood
Mackenzieがこの辺りを造園化し、1922年のOsgoodの死後は、娘のMairiが引き継いでいます。1952年、Mairiがナショナル・トラストに譲り、一般公開されてきました。1952年には訪問客が3000人で、現在は年間13万人の訪問客があるそうです。通算は350万人を数えています。 回りには大きな村はないにもかかわらず、海岸縁の道は大型観光バスが行き交っていました。この庭園目当てだと思われます。開園時間が9時30分だったので、宿を9時過ぎに出ました(歩いて20分程)。途中景色が良かったので写真を撮ったりしていたので入園した時は9時50分になっていました。それでも数名の入園者がいましたが、お昼近くになると、団体客がどっと入っていました。本当に人気があるようです。 庭にはそれぞれ名前が付いていますので、ここで気になる庭を紹介しておきます。 |
||
|
Walled Garden Rock Garden Japan Pond Garden Rhododendron Walk |
|
1日、ここに時間を使っても良かったのですが、レストランが外にあるため、3時くらいに出てしまいました。それでも5時間くらい、この庭園の中を彷徨いていました。結構広いので全ての庭を見て回る事も出来ませんでしたが、楽しい時間を過ごしてきました。 Walled Gardenは最初に入ったのですが、午前10時くらいでした。その時間、下段には虫が飛び交っていて、時々刺してくるのです。おそらくmidge(蚊、ブヨの類)と呼ばれる虫だと思うのですが、刺されたら1週間くらいはかゆいのです。かゆみ止めも殆ど効きません。虫よけが欲しい!と思いつつ散策していました。午後になるといませんでした。宿の近くの雑貨屋には虫よけが置いてありましたが、行った後だったので買いませんでしたが、その後もこの虫に悩まされた事があって、ここで買っておけば良かったと、後悔していました。春から夏にかけて、庭園や放牧地に行く予定の方、是非強力な虫よけを用意して下さい。 |
||
Pine Wood Trail | ||
遅い昼食後、近場を彷徨いてみようと思ったら、この矢印があり、そこからパスが始まっていました。どんな所に行くのか分からないまま、時々建っている矢印(番号が付き)に従って歩きました。初めの方は割に広くて、歩きやすかったのですが、段々と狭くなってきました。そして、奥へ奥へと進んでいくのです。何処まで行くか分からなかったので、見晴らしが良い所に出た所で引き返しました。この辺りの詳細地図で確かめると、最後はループ状になっていて折り返すようです。文字通り、松の木林の中を進みますので、時々見える開けた景色以外は見所がありません。 |