St. Andrews
前年に聞いた講演会で、St.Andreswsにはゴルフ場だけでなく、大聖堂(廃墟)という観光スポットがあることを知りました。そこで、今回中央Scotland東海岸を北上するついでに寄ってみることに。宿をネットで探し予約を入れてみたが全てダメだったのです。金・土曜日で平日より更に混んでいるようでした。そこで、前年に宿泊し、町を回ったDundeeから日帰りをしようと宿を取ったところOKの返事が来ました。よくよく考えれば、Edinburghからの日帰りもできたので、移動を細かく行う分、そちらの方が良かったのですが、宿が決まった後だったので、結局Dundeeに泊まったのです。何て無駄なスケジュールなんでしょう!
Edinburghの宿泊は日本人の方が空き部屋をB&Bにされている所。Dundeeは前年に見て回ったので急いで移動する必要もなく、午前中は奥様と色々お話しをしていました。日本語だから、楽~でした。お昼のバスに乗るため、たまたまお休みだったご主人にバス・ステーションまで送って頂きました。移動も前年と同じくPerth乗換で、宿も通り過ぎて戻ったものの、無事見つかりました(入口が分かりづらかったため)。その日は次の日のバスの情報を手に入れたり、次の宿泊地のStonehavenの宿を予約してもらったりしていました。
Dundee-St.Andrews間のバスは頻繁にありますが、ルートが変わるため、所要時間はまちまちでした。バス停も違います。行きは分かり易いバス・ステーションから乗りました。乗客の殆どが終点まで乗っていました。帰りはバス・ステーションに戻ったところで、持っていた時刻表を見ると…最終バスは出た後でした!ネットで調べた時はもっと後の時間もあったはずなのに。どうすればDundeeに戻れるのか?と思ったのですが、待っている人達(同じホームからEdhinburgh行きもある為、どちらの乗客か不明)も結構いたので、貼ってある時刻表を見ると別ルートでありました。このルートはバス・ステーション経由ではなく、終点が病院になっていました。町中のバス停で皆が降りたので一緒に降りました。乗客が多いと、”STOP”ボタンを押さなくても良いのが利点です。そして、無事に宿に戻ることができました。
St.Andrews | |
ゴルフの聖地としてこの町はもっとも有名になっています。その次に有名なことは、英王室チャールズ皇太子の長男ウィリアム王子が入学した大学があることです。古くて歴史のある町なのでそれ以外にも見るべき所はたくさんあるのですが、日本では余り触れられないように思えます。 1620年に自治都市に指定されました。元々は1412年にScotland最初の大学がHenry Wardlawによって設立されました。1747年に合併されたSt.Salvatorカレッジは1450年に、St.Leonardsカレッジは1512年には設立されました。1537年にはSt.Maryカレッジが設立されました。 交通はEdinburghやDundeeからバスが頻繁に出ています。鉄道はEdinburghからLeuchars(’Lookers’と読む)駅で降車、そこからバスまたはタクシーで行くことができます。Dundeeからバスに乗った時、この駅を経由していました。 ツーリスト・インフォメーションは通年のオープンです。右の写真はその前のMarket Streetです。観光客目当てのお店が多く並んでいました。 |
St.Andrews Cathedral &Museum | |
この町を訪れようと思った最大の目的がこの聖堂でした。 1160年にArnold司教によって設立され、嘗てはScotlandで最大の聖堂でした。それが今のように廃墟と化したのは16世紀半ばに起こった(カルビン派の)宗教改革のためです。偶像崇拝を徹底的に排除することが行われていました。その対象の1つがこういった聖堂だったのです。特に大きい程破壊がひどかったということでした。そして今ではご覧の通り、壁の一部、入口と奥の塔ぐらいしか残っていません。建物の形(クロスの形をしている)は僅かに感じられる程度です。 建物だった所の足元は殆ど草地です。嘗てここには敷石があったのでしょうけど、そこが室内であったとは思えない程、荒廃していました。案内図の嘗ての荘厳な様子を見た後、歩き回っている内に、次第に虚しさを感じてしまいました。 この敷地の中にはSt.Rule's Churchが12世紀に建てられています。現在はその塔のみが残っていて、登ることができます(有料、写真の左側の四角い塔))。高さは108フィート(33m)で、屋上から聖堂や町並み、海岸などを眺めることができます。 Museum(有料)には、初期のキリスト教や中世の工芸品などのコレクションが展示されています。片方の部屋にはPictish Stoneが多く展示されていて、私の気をひどく引きました。後に(予定外に)訪れた所で発掘されたものもあるということでした。 参考までに、このMuseum(St.Rule'sの塔の入場を含む)とSt.Andrews Castleの共通券があります。どちらも入るつもりならば、まとめて買う方がお得です。聖堂の敷地内は無料で、自由に散策できます。勿論お墓もたくさんあります。 |
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St.Andrews Castle & Visitor Centre | |
13世紀に要塞として建てられ、St.Andrews大司教の所有にもなったことがありました。 ゲートタワーの下には1546年の包囲網を逃れるための坑道(Mine and Counter-mine)が造られ、1879年にこの講堂が再発掘されました。ここには現在入ることができるようになっていますが、とても狭く細心の注意を払って進む必要があります。入口には怪我などしても”自己責任”という非常に目立つ注意書きがありました。天井が低く、足元が滑りやすい状態で、階段を下って、再び登った先はお城の壁にぶつかりました。行き止まりです。 お城の敷地に入る前にVisitor Centreを通りますが、お城の歴史などが展示されていました。お城の入口を入ると両側に部屋がありますが、調度品などは全くありません。奥に進むと、広場になっています。ここも廃墟と化しています。崖の上に作られたので、その先は海でした。そこにも建物の一部が残っていますが、そのしたにはカモメが巣を作って、現在は長閑な光景になっています。 |
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その他 | |
私が入場しなかったり、訪れなかったりした名所をご紹介しておきます。
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おまけ | |
聖堂敷地内のSt.Rule's Churchの塔の上から眺めると、東側に港と白い砂浜の海岸が見えます。これがEast Sandsです。北西には更に広い砂浜が見えました。これがWest Sandsです。聖堂とお城を十分に見学したあと、この広い方のWest Sandsへ向かいました。お天気がとても良く、干上がってきていた砂浜にはたくさんの人(+犬)が出ていました。この砂浜の隣にはゴルフ・コースがありました。そこは約2週間後に行われるチャンピョン・シップのあの会場でした。既に観客席の設置が行われていました。そのコースをちらりと見た後、この砂浜に降りたって、波打ち際まで歩いたりしていました。そして、ふと腕を見ると、腕時計のベルトのあとが…この日が第1回目の日焼けでした。 |