Stonehaven
旅の計画をおおよそ練っている時、メールを頂いた方からDunnottar
Castleがとても良くてもう一度行きたいという話を聞きました。このお城のことは知らなかったのですが、その方が撮られた写真を送って下さったのです。その写真を見るなり、これは行かねば!と。場所も私の移動の途中にあり、最終的にAberdeen宿泊よりも、このお城に近い町に泊まることにしました。
DundeeでCitylinkのバスに乗ったのですが、この時言われた料金がEdinburgh-Dundee(4ポンド)よりも高いのです。Dundee-Stonehaven(9ポンド)の方が距離が短いはずなのに。怪訝な顔をした私に運転手が、”チケット・センターで買うと安い”と教えてくれました。この日は日曜で、センターがお休みだったので、仕方なく飛び込みになったのです。でも、そんなに料金が違うとは思ってなかったのです。確かに、料金表で色々あるのは知っていましたが、どれがどうなのか余り理解していなかったのです。これで、また1つ勉強になりました。その後は、予定があらかじめ分かっている場合は必ずチケット・センター(ない所はツーリスト・インフォメーション)で予約を入れて買いました。また、予約を入れていると、飛び込みの人より優先で乗せてくれます(これは知っていたのになー)。
宿は日曜日着なので、あらかじめDundeeで予約を入れてもらっていました。4時以降にと言われていましたが、町へ着いたのは1時過ぎ。荷物を預ける所などなく、宿で何とかならないか行ってみました。予約表に書いてあった道順を辿って、急な坂を上りきった所まで着いても、曲がる道が見つかりません。引き返す訳にも行かず、その先に当の道が見つかるか分からないので、丁度角の家の庭でティー・タイムを開いている方に聞き出すことにしました。宿は知らないけど、道順を見て、その先の道はあちらの方にあると言われるのです。ここを行けばいいと…それで辿り着けるか不安なので、あれこれ質問していたら、”その道(曲がるように指示されていた道)は向こう側の道”と。振り向くと、当の道がありました?!そうです、道の両側で名前が違うのです。進んだ所で見える名前にして欲しいものです。スッキリしたので、お礼を言って宿へ。その後は迷うことなく行くことが出来ました。後で、指示された道順よりなだらかな坂になっているルートを見つけました。何故、そんな道順になっているかは不明ですが、地元のツーリスト・インフォメーションなら歩きやすい方を教えてくれるのではないかと思います。
宿にはやっぱり誰もいなかったのですが、危険な町ではなさそうなので、道から見えない所に荷物を置いて、メモを貼り付けて町に戻りました。4時過ぎに宿へ行くと、車は戻ってきているのに返事がありません。裏へ回ってみたら、犬と女の人がお昼寝をしていました。声を掛けるのは悪いかな…と思いつつ、呼びかけてみました。気が付いてくれて、チェックインです。彼女が近づいてくる時、見張り(?)をしていた犬も近寄ってきて、カメラのバッグを舐めた!美味しいのかいな? 宿を出る時も、この犬は見送りしてくれました。
Stonehaven | |
Aberdeenshireの東海岸、北海に面する港町です。名前の由来はおそらく”stony
landing place(石が多い上陸地)”と言われています。古英語でそれぞれStanは'stone'、hythは’landing place'。1587年にはStanehyve、1629年にはSteanhyveという記述が残っています。その名前は古代スカンジナビア語で'stone'の意のsteinn、'harbour'の意のhofnから派生したというのが大方の見方のようです。('heaven(天国)'でなく、'haven(港)'であることをお間違いなく! これを間違って覚えていた人がいて、”名前のとおり天国のような所だ!”と思っていたらしいです。確かに、素敵な町でしたが…) 私にとっては程良い大きさの町に思えました。東には砂浜が広がり、お天気の良い日曜日のためか、家族連れが浜に繰り出していました。その砂浜の南端には港があり、レジャー・ボートやヨットがたくさん係留されていました。 DundeeからAberdeenまでの東海岸の小さな村や大きな町を通るコース、約70マイル(113.7km)が整備されています。殆どはA92号線ということで、車での移動でも楽しめるようです。 |
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交通 | |
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Dunnottar Castle | |
北海に突き出た広い岩棚の上に作られたお城です。3方を海に囲まれ、西側に本土に繋がる陸地があります。その名の通り、”Fort
on the shelving ground(棚状の上の砦)”という意味で、ゲール語でDùnは'fort(砦)'、faithirは'shelved or terraced slope(棚にのせられた、または、台地になった斜面)'です。もっとも古い記述は7世紀のDuin-fotherです。12世紀のお城と言うことです。 ここにはWilliam Wallace、Mary Queen、Montrose候が滞在したことがあります。最も有名なのは、小規模の駐屯部隊がCromwell隊の勢力に対して8ヶ月の間持ち堪え、破壊から’Scotlandの栄誉’と言われる王冠の宝器類を守りました。 Stonehavenの南1.5マイル(2.4km)にあり、A92の道路近くに駐車場もあります。開館時間は季節・曜日によって異なります。夏は毎日開館しています。有料。 ここのことを、ツーリスト・インフォメーションで宿の手配をしてもらっている時に、尋ねていたご家族がいました。そして係の女性が、”このお城はとってもシンプルで、売店やティー・ルームはない”と。それを聞いた年配の男性が私に向かって、”ティー・ルームがないんだって!”と。その言葉の裏には”あんた、どう思う?”というのが込められていたようです。私はなくても困らないのですが、どう答えたかは覚えていません。向こうの方々はティー・ルームでゆっくり過ごすのも目的であるようです。いくらシンプルでも、お手洗いは欲しいな…と思っていました(ちゃんとありました)。 宿の手配も済み、footpathの入口があると書かれていた港のあたりに着いたのですが、それらしい案内もなく、道らしきものも見つかりませんでした。広い道からの入口もあるようだったので、そちらへ回って見つかりました。遠回りです。近道があるのでは?と思ってはいたのですが、案内がないので試してみませんでした。帰りに前を歩いていた家族連れが小道に逸れたので続いてみたら、警察署の前に出ました。それが近道でした。 崖の上のパスはお天気も手伝って、実に眺めが良く、Stonehavenの町を見渡すことが出来ました。途中、ちょっと変わった形の戦争記念碑に寄りました。そこから既にこのお城は見えました。2km余りの道のりも、そんなに長く感じなかったのは景色を楽しみながらだったのでしょう。ただ足元は兎の穴がいっぱいあり、足をくじかないとも限らない状態でした。お城がある岩場の正面まで来た時、お城は同じ高さにあるのに、そこまで一旦下ってまた登らないといけないのに気付きました。これは車で来た人も同じです。 入口で入場料を払いますが、ここではガイドブックと3枚くらいの絵はがきセットが売られていました。ガイドブックは買い忘れたのですが、翌日Aberdeenのツーリスト・インフォメーションで見つけました。中は自由に見学できます。廃墟ですから、調度品などは殆どありません。ベンチもあるので、ゆっくり休憩できます。中にはピクニック気分で、輪になって座っている家族連れもいました。飲食は勿論自由です。 中の見学を終えた後、岩の下に掘られた穴(部屋が1つあった)や下の波打ち際にも行ってみました。また、南の崖の上(広場になっている)からもこのお城を見ることが出来ます。元気のある方はあちこちの方向から眺めて下さい。Stonehavenからのボートツアーで海から眺めることも出来るそうです。 |
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The Tolbooth | |
嘗てはDunnottar Castleに供給品を提供していた15世紀の建物です。1600年にはKincardineshireの裁判所と刑務所になりました。1745年の暴動後は督教会員の聖職者達の拘置所として使われました。数世紀の間には元の倉庫として使われましたが、その後見捨てられ荒廃しました。現在は完全に修復され、Stonehaven地域の歴史を展示している博物館となっていて、レストランも併設されています。 開館は6-10月、水-月曜日の13:30-16:30です。入場無料、車椅子・介助犬同伴の入場も可能。館内の撮影は不可。 残念ながら、この開館の時間に間に合わなくて、中には入っていません。場所は港のすぐ側なので、すぐに分かります。 |
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イベント | |
名所の他に、イベントの案内がありましたので、ここで挙げておきます。
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