前年にHighlandを回っていた時、5つに分けられた地区の内4つには滞在したのですが、残りの1つにはまだ足も降ろしたこともなかったのです。この地区には観光ガイドで気になっていた鉄道があることもあって、滞在しようと思ったのです。
InvernessからCityLinkのコーチで約40分、出発の時に宿の近くにバス停があるのではないかと運転手に言ったつもりでしたが、分かってもらえず、街の中心のバス停で着いたことを教えてくれました。その前に御婦人が降りていったバス停があったのですが、その近くだったようです。運転手は余りこの辺りに詳しい人ではなかったのかも。徒歩で約20分、荷物もあるのでタクシーで行こうとしたのですが、見当たらず、通りかかった人が”この方向に行けばいいわよ”と言ったので、何となく歩き出しました。途中、歩道が無くなり、幹線道路から外れると砂利道。やっぱりタクシーにすれば良かったのに…。
宿は金・土曜日の宿泊に当たるので事前に確保しておく必要がありました。Invernessのツーリスト・インフォメーションであちこち当たってくれました。ダブルやツインでもシングルにしてくれる所を見つけてみると頑張ってくれました。少々高くて(1泊£35)、中心部からちょっと歩くけど泊めてくれるという所が見つかりました。それ以上贅沢は言えなくてOKを出しました。ダブルの部屋と聞いていたのですが、入ったらツイン・ベッド、2段ベッド、ベビー・ベッドの計5つのベッドがあるファミリー・ルーム!でした。聞き間違いのようでしたが、稼ぎ時によくこんな部屋を貸してくれたものです。バスルームは別階でしたが、専用です。廊下にはスキーの板やスキー場の案内がありました。冬にはスキー客を泊めているらしいです。窓の外を見ると、回りは放牧場で、馬と羊達が見え、その向こうは森でした。町外れなので、長閑な雰囲気です。
町に戻って、まずはツーリスト・インフォメーションへ。バス停よりも更に向こうで、駅の向こうに行った所にあると言うことでしたが、駅手前で商店が並ぶ建物で見つけました。入って、資料やバスの時刻表を貰って出ました。駅の先から最近引っ越してきたらしいです。私にとっては嬉しい引越でした。
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Aviemore |
![]() Grampian Roadと言う幹線道路沿いの両脇に商店や家が建ち並ぶ細長い町です。リゾート地として知られ、冬は特に英国の主要なスキー場の1つCairgorm山岳地帯に近いことで賑わっています。町の東側はSpey川が流れていて、釣りも盛んなようです。その為、ツーリスト・インフォメーションや宿は年中無休のようです。 |
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交通 |
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Strathspey蒸気鉄道 |
![]() 私は着いた日に乗ることを検討しましたが、往復するだけで精一杯なのが分かりました。到着先のBroomhillをじっくり見るということができないのです。往復料金が£9ですから、ただ乗るだけではちょっと高い気がしたのです。Spey川沿いに走るので、さぞかし眺めはいいだろうな…と思いつつ諦めました。しかし、乗らなくても列車は見ることが出来るので、Aviemore到着時刻頃に駅の近くで写真を撮ろうと待ちかまえていました。そして来た列車は先頭がディーゼル機関の車両で、蒸気機関部は2両目でした(右写真)。”リーフレットと違うじゃん。乗らなくて良かった(?)”と変な理由を付けて自分を納得させていました。 |
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Spey川 |
ということで、Aviemoreでの川岸の散策はお薦めできません。Spey川を楽しむなら、もっと下流へ、というのが私の感想です。 (写真は、Rothiemurchusというアトラクションへ向かうパスの橋の上から撮ったもの。橋の欄干の上には高い金網があって、網の目の間からなんとか撮ることが出来たものです。) |
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Aviemore Ring Cairn & Stone Circle |
バス停から宿まで歩いている時に、Stone Circleの案内板を見つけました。町からの帰りに行ってみようと思いました。地図を見るとRing
Cairnと言うのがあったのですが、どうやら同じ場所のようです。案内に従って歩くと、住宅内のちょっとした広場にこの遺跡がありました。そこに簡単な説明がありました。 この儀式の場所は円形で、縁石で囲まれています。その外側をスタンディング・ストーンが囲っています。中央は保護のために土で覆われ、現在は内側の縁石は見ることが出来ません。おそらく約4000年前に農夫と牧夫によって作られた物で、中には焼かれた人間の骨が置かれていました。この遺跡はBadenoch and Strathspey District Councilの下で管理されています。 |
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その他 |
Aviemoreの町及びその他のアトラクションなどを一応紹介しておきます。
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Aviemoreに滞在した最大の目的はこの山岳地帯を訪れ、Britain島最高地にある列車に乗ることでした。この列車は数年前からガイドブックに紹介されていたのですが、回りの景色にはそぐわない感じの物という印象があったのです。それでも、最高地の鉄道という事で気になってしょうがなかったのです。最高地ですから、公共交通機関でも行くことが出来るのか?と地図を眺めながら、Aviemore行きを決めました。リーフレットを注意して読むと、案内の文章の最後の方に”タクシーと定期バスのサービスがAviemoreとCairgorm Mountainの間にある”と書いてありました。ツーリスト・インフォメーションでバスの時刻表を貰い、夕方までサービスがあることを知りました。そんなに頻繁と言うことはないのですが、往復するには十分な本数でした。 | |
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Cairgorm Mountains |
![]() Britain島最高峰はご存じの通りBen Nevis(1344m)です。そして、2番目から5番目に高い山はこのCairgorm Mountainsにあります。
私が行った時は、麓やパスの入口は晴れていたのですが、頂上近くは雲の中でした。それでも多くのハイカー達が自力で登っていくのが見られました。Cairgorm頂上までのパスとは思わずに近くにあったパスを何となく登り始めました。時間もなく、準備もしていなかったので、途中で引き返しました。引き返し地点で休憩していた時に、上から数人の人が降りてくるのを見て、やっと気付いた次第でした。その引き返し地点からの眺めには満足しましたが。 左の写真はその引き返し地点から眺めたCairgorm Mountain Railwayの下の駅周辺です。建物の向こうに続いている白い線は西の山と谷に続くパスです。降りた後このパスにもちょっとだけ入ってみました。 |
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Cairgorm Mountain Railway |
車両は斜面を進むために床が傾いているように感じます。比較的平坦な所を進む時には前のめりになるのです。鉄道と呼ばれていますが、どちらかというとケーブルカーのイメージがします。 上の駅にはExhibition、売店、レストランと展望テラスがあります。Exhibitionには周辺の地質や自然環境(生息動物、植物など)、冬場の装備や服装などの展示がありました。 しかし、この建物の外に出ることは出来ませんでした。冬場はスキーをするために出ることは出来るようですが、それ以外にはドアが開きません(非常時を除く)。外を見るなら展望テラスへ行けということを、私と同じく外に出たいご婦人方が係員に聞いた時に聞こえました。この時この辺りは雲の中。せめて頂上まで行きたいと思っていたのに、がっくりです。以前WalesのSnowdon山に登った時も雲の中でしたが、その時は頂上のケルンまで行くことが出来ました。外で人が歩いているのが見えるのに…と思いつつ、何だか悔しくなりました。外の人達は、自力で上がってきたハイカー達でした。と言うことは、外のハイカー達はここで休息することが出来ないのです。 テラスから展望できないかと、レストランで粘ってみましたが、一層悪くなり、雨まで降ってくる始末。仕方なく、Britain島最高地にあるポストから自分宛の絵葉書を投函という記念作業をして、下りの列車に乗りました。帰国後届いた絵葉書にあった消印は特別な物でなかったように見えました。こんな事で、今は幻滅しています。 |
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その他 |
この山岳地帯にあるスキー場と高山鉄道以外のアトラクションをご紹介しておきます。
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