Glasgow

2008/11/29(thu)~12/1(mon)

今回11回目のScotland訪問になりました。Sir CliffのThe Time Machine Tourの日程が発表された時、Scotlandの日付を見ると11月30日で、St. Andrew's Dayと私の誕生日に重なっていました。こんなことは珍しいので直ぐにこの日の訪問を決めました。St. Andrew's Dayと言ってもScotlandは休日になることはありませんが、どこ彼処でここにパーティなどは行っていたと思われます。
前泊のNewcastle-Upon-TyneからEdinburgh乗り換えで約3時間で到着しました。Newcastle-Upon-TyneではLondonからの列車であることからかなりの乗客が既にいましたが、幸い空席もあり無事座ることが出来ました。途中、懐かしのLindisfarneはお城だけがかろうじて確認でき、またNorth Berwickの手前では霜がまだ残る草地を見て北に向かっていると感じさせられました。霜はその後見なかったので、日の当たり方も関係していたようです。Edinburghでは市内観光も出来ましたが、同伴のJさんはゆっくり見たいとのことで、直ぐにGlasgow行きの列車に乗りました。毎回混むこの列車はやはり今回も満席状態でしたが、始発なので直ぐに席は確保できました。到着はGlasgow Queen Street駅でホテルは歩いて直ぐの場所に確保できていました。土曜日の午後とあって人通りは多く、ホテルの前ではドラムスのストリート・パフォーマンスが行われていました。とっても賑やか、というよりずっとドラムの演奏を聴き続けていたので、うるさく感じてしまいました。

私は今回で7~8くらいはGlasgowに滞在することになりましたが、同伴のJさんは初めてです。しかし季節が冬なので、お昼に市内を回る程度になりました。明るい時間は少ないのですが、この時期はクリスマス・シーズンとあって、暗くなるとイルミネーションが輝いて賑やかにもなっていました。余り多くはありませんが、そんな中での出来事を今回もご紹介しておきます。
George Square
情報入手のためにいつものようにツーリスト・インフォメーションへ行きました。情報と記念品を物色した後外に出た時、既に暗くなっていました。そして、その前のGeorge Squareではクリスマス・フェスティバルが催されていて暗くなったのでイルミネーションが点灯されていました。George Squareとても楽しそうな雰囲気に誘われて、中をあちこちウロウロしていました。他のクリスマス・フェスティバルでは売店がかなりの場所を占めていましたが、ここでは殆どを遊具施設が占めていました。塔型の滑り台、回転ブランコ、回転木馬、スケート場。そして、サンタクロースへのお願いをする場所やステージ、イエス様の誕生のディスプレイも。当然疲れた大人のためにカフェもありました。勿論クリスマス・ツリー(右写真)もあり、その袂にはそりを引いたトナカイ(何故か昼間もライトが点いていましたが、電気の無駄としか思えません)がいました。そんな中を彷徨いて東側のCity Chambersの壁を見ると、そこにはSt. Andrew's旗が映し出されていました。暫くしてみると”Windows”のスタート画面に変わっていました。再び暫くして見るとまたSt. Andrew's旗に変わっていました。PCの調整中?のようでした。
an Ice Rink of George Squareこの広場は昼間も開場しています。各種の遊具も勿論使用可能で、大勢の子供が楽しんでいました。ステージでは女の子が歌を披露していて、その子のMCが気が利いていて、小さい頃からこうやって経験をしていると感心してしまいました。スケート場は中央にあるSir Walter Scott's Monumentの周りに作られています。前夜は準備中でしたが、昼間に訪れると滑っている人がいました。
この広場は毎年このようなフェスティバルを催しています。その様子は(恐らく)City Chambersの屋上に設置されたWeb Camで見ることが出来ます。1月初旬までは行われているので、クリスマス後もしばらくは楽しむことが出来るようです。
a Christmas Tree at George Square
Glasgow Night
到着した夜、同伴のJさんがScotish Barに行きたいとのことでお供しました。2人だと心強いのでこういう所でも行くことが出来るのですが、さすがにどんな所でもOKではありません。ホテルやツーリスト・インフォメーションの係に良い所を聞き出して出かけました。土曜日の夜なので大抵の所はライブもやっているようです。
The Scotia Barさて、教えてもらった所の1つThe Scotia Barに向かいました。道は分かっていましたが、確認のために途中で聞いた女性は店の名前を言うと有名なようで地図を示すことなく教えてくれました。そして到着すると店内はかなりの人混み。夕食を兼ねるつもりでしたが、食べ物はなくなったとのことで、飲み物をそれぞれ1杯を飲んだだけになりました。慣れた人は殆ど立ち飲みなので、この人混みでも相席ですが座ることが出来ました。相席したご夫婦と暫く話をして飲み物もなくなったので店を出てしまいました。ライブは9時からだったのですが、それまでこちらが保たなかったのです。取り敢えず、Scotish Barの雰囲気は味わうことが出来ました。
帰りは行きと違って繁華街を通り抜けることにしました。既にクリスマスの売店は閉まっていて、通りのイルミネーションを楽しむ程度になりました。そんな中でひときわ賑やかな所がありました。滞在時にたまに行くPrinces Squareでした。中から人が出てきているので、こんな時間でもやっているんだ、と覗いてみました。すると、一般の販売店は閉まっていましたが、レストランは全て営業中。夕食を取っていなかったのでついでにここで取りました。ここは普段でも階段などのデザインが素晴らしいので時間があれば寄ってみるのですが、今回は特に中央ホールのクリスマス・ツリー(右写真)が綺麗でした。階段や窓ガラス、天井にも飾り付けがされていて、一回りしてみました。
a Christmas Tree at Princes Square
Sightseeing Bus
さて、St. Andrew's Dayの当日は日曜日ですが、大都市であるGlasgowの交通機関は全く不都合もなく動いています。また、観光客相手の所も営業していますので、全く問題ありません。そこで、オープン・デッカーのバスで市内を回ることにしました。実はこれでこのバスに乗るのは3回目なのですが、過去2回ともルートは異なってきていますので、何らかの発見があると思い乗りました。過去のルートとは殆ど同じでしたが、西側のルートが異なっていたように思います。その西側には自力で行っているので、特に目新しい所ではなかったような気がします。ただ、その夜に行われるコンサートの会場SECC全体を眺めることができたのは良かったです。
lampposts at Cathedral Square<Cathedral Square>
でも、先ず注目したのが、ルートの最初にあるGlasgow Cathedralです。ここを訪れたいと思ったことはありません。ただ、その手前にあるCathedral Squareの街灯を自分の目で見たかっただけでした。絵葉書に使われていて気になり、その後場所も分かりましたが、このためにわざわざ行くような所でもなかったのです。そしてこの機会にバッチリ見ました(右写真)。たったそれだけですが、長年の思いが一つ叶った気がしました。
<Kelvingrove Art & Museum>
Kelvingrove Art & Museum取り敢えずバスで一回りした後、もう一度乗って西側のKelvingrove Art & Museumで降りました。ここは始めてくる人は建物の外観に惹かれて入ってしまうような所でもあります。実はここも既に2回入っています。しかし、前回から10年以上は経っています。その間約2年間休館して、建物全体の改修を行っています。何でも建てられた時から一度も点検をしていなかったらしく、それでは危ないと言うことで大改修を行ったとのことでした。中央ホールの天井から吊り下げられているシャンデリアの電球は切れると替えていたのですが、吊している鎖はそのままだったそうです。私に限らず大勢の人はその下を歩いているのですよ!事故が起こらなかったのは幸いです。事故が起こる前にこういった作業にはいるのは余裕さえ感じてしまいます。
そんな大改修が終わった後にはまだ入っていなかったので、今回入る機会が出来ました。時間は余りなかったので、全てを見て回ることは出来ませんでしたが、1階と2階の展示室を見て回りました。地下にもScotland関連の展示室があるそうです。1階にはRennie Mackintoshとその一派の作品の展示コーナーがありました。あの独特のデザインです。日本でも有名なティ・ルームのデザインでもありますが、わざわざティ・ルームに行かなくてもここでタダで見ることが出来ます。また、ScotlandやGlasgowゆかりの絵画の展示もあります。その中で日本人を描いたものもありました。不思議です。2階にはScotland’s First Peopleというコーナーがあり、私が好きな展示です。発掘された場所の中に4ヶ月程前に訪れたばかりのSouth Uistがあり、妙に親しみを覚えました。
次のバスに間に合うように見終えて中央ホールに出ると丁度クリスマスのコーラスをやっていました。どこかのメディアも取材していていました。こんな光景もこの時期のものです。しばらくの間楽しんでいました。なお、やはりこの時期ですが、玄関の両脇に赤いコーン(円錐)型の木(もどき?)が並んでいました。暗くなると中から光っていました。赤いものは完全な人工物です。近寄って見ると趣が無くなりました。
<University of Glasgow>
University of Glasgow The Hunterian Museum from South Frontこの観光バスは1枚のチケットで2日の利用が可能です。翌日12月1日はBelfastへの移動の日でしたが、昼間の飛行機が満席で取れなくて夕方の便を取りました。おかげで昼間に再びGlasgow観光が出来たわけです。そしてまだ有効なバスのチケットでUniversity of Glasgowに行ってみました。余り時間がなかったので一般開放されている本館のThe Hunterian Museumの中には入らずに思わず見とれてしまうSouth Frontから塔を眺めました。その前に本館の入り口にあるビジター・センターへ。以前、この大学を回った時には中かでなく別の建物にあったような気がします。その時よりも整備されているのかも知れません。
University of Glasgow Hunterian Museum's front大学を訪れたのはこの展示館ではなく、周りの林の雰囲気が良かったのでJさんが歩いてみたいとのことでした。そちらも時間を作っていきましたが、この南側の建物(右写真)の景色にはさすがに見とれていたようです。その南側から直接したへ降りて、林の中を歩きました。霜が降りたままで、木々にも霜が残ったままでした。幻想的な雰囲気です。左写真はその林でなく、本館The Hunterian Museum北側の玄関前の様子です。
そして、夕方の便に乗るためにこの雰囲気に別れを告げてバス停へ向かおうとすると、観光バスが横を通りすぎました。田舎だったら、ここで手を振れば止めてくれたかも知れません。バスの時間はまだある筈と一生懸命走ったのですが、無情にもバスは出発しました。5分程前だったような気がします。降りた時は時間調整のため長く止まっていたのに…仕方ないので路線バスに乗るために向かいのバス停へ。街中へ戻るためです。しかし、Right Moneyでないと乗せてくれません。EdinburghやGlasgowの大都会のバスはこれが難点です。2人分の料金がありませんが、運転手は困った様子の観光客と見たのか、乗せてくれました。直接街中へ向かうルートだったので、おかげで予定より早く戻ることが出来ました。都会のバスの時間は時刻表の5分前にはバス停へ、そして小銭を用意しておくことを改めて肝に銘じなければなりません。


  1. See Glasgow(英語):Greater Glasgow and Clyde Valley Tourist Boardのページです。
  2. Glasgow Guide(英語):Glasgowの情報ページです。