Bangorを10時5分に出発するバス(701番)で終点のCardiffに到着したのは夕方の5時50分。途中Aberstwythで昼食の休憩を兼ねてバス(運転手も)が変わります。これで運転手はその日に自宅へ戻ることができるのです。荷物は係の人が移しているので、バスを間違えないように乗るだけです。勿論、運転手も確認します。
Aberstwythは結構大きい町でした。何となく訪れるのも良さそうな気がしました。ウェールズの中部に位置しているので交通の要所になっているようでした。ロンドンのEuston駅から1日7本(4時間56分)で列車でも行くことができるとか。
Cardiffに到着後宿を確保しに町の中のツーリスト・インフォメーションへ。ところがもう閉まっていました。そしてその玄関に駅ではまだやっているとの貼り紙が・・・私はそんなこと知らずに駅(バス停も同じ所)からトランクを抱えてやってきたのです。Bangorでそのトランクのキャリーが1つ壊れてしまい、何の手だてもできなくて運びにくい状態でいたのでした。しばしその場で呆然としているとおばさんが声をかけてきて、事情を知ると駅まで車で送ってくれました。途中、「私の家に泊まる?」などとも聞かれましたがそこまではできませんので、頑張って(宿を)取ってみるとお断りしました。Cardiffって大都会と思いましたが、親切な人はいるものですね。
Cardiff | |
ウェールズの首都で、最大の町で人口は約28万人(1991年)とあります。文化、ショッピング、ビジネスの中心的役割も果たしています。町はまだ発展しつつあるそうです。最近、地方議会等の問題でも首都のおかげで更に注目を集めています。 町は何不自由することなく過ごすことができます。宿泊もB&Bも十分に揃っていました。日程に余裕がない場合、ロンドンをパスしてここに滞在をしても良いでしょう。 | |
交通 | |
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Cardiffとその周辺 | ||
Cardiff Castle | ||
Cardiffで先ず訪れるといったらやはりこのお城でしょう。駅から宿に向かう途中にもあたるので目に入るのは当然です。城壁周辺は綺麗に刈り込まれた芝で囲ってありました。その外側からも見えるのがClock
Tower(写真右)です。時計自体はあまり目立たなく、回りの飾り付けの方に目を奪われてしまいます。 チケットを買って中に入ると暫く待つように言われました。Apartment(写真下)はガイドが付くためでした。中は他のお城と同じように豪華な調度品が展示してありました。各部屋を回った後最上階へ着くとそこは温室になっていました。とっても暖かい感じでした。今写真を見ると部屋の中はこの温室の写真だけがあります。他の部屋は撮って良いかは分かりません。 Apartmentを出た後は、城壁の中を自由に見学できます。そして先ず向かったのが門を入ってすぐに目に付くNorman Keep & Moat(写真右下)です。回りを壕で囲まれた盛り土の上に建っている塔です。今は廃墟になっていますが、上に登ることができるのでそこからお城全体は勿論、Cardiffの町も見渡すことができます。大きい町なのに回りには公園が沢山あることがよく分かります。この隣にあるのがThe North Gateで立派な建物になっていましたが、現在は出入り口としては使われていません。 入り口横にあるのがBarbican Tower, Duke streetというもので、外観は何とか覚えがあるのですが、中はどうだったか・・・大した物がなかったのかも。この建物とチケット売場を挟んであるのがRoman Wallです。城壁の中に作られた展示館で、ギャラリーになっています。展示物より窓がないためにひどく薄暗かった印象の方が大きいです。その隣にはRegimental Museumがあり、王室関係の展示館となっています。英国内のお城にはよくこのような王室関連の展示物が置いてあり、ここもそんな一つです。 お城の庭には他にもThe Shire HallやThe Dwarf Wallという遺跡もあります。また、城壁に沿って少々高い所から城の内外を見ることができます。庭にはこのお城のシンボルとなっている孔雀が歩き回っていました。また、動物をかたどった彫刻が飾ってあり、The Animal Wallと呼ばれてこのお城の人気が高いものだと言われています。 なお、日本人の観光客も多いのか、日本語のリーフレットやガイドブックがありました。 | ||
National Museum | ||
次に訪れたのがこの博物館。建物は入り口が神殿を思わせる作りでひどく立派でした。中はどんなものがあるかと思ったのですが、あまり印象的なものはなかったようです。これぞウェールズ!というものがなかった気がします。絵画とPrince of Wales関連の展示物がありました。手書きの案内図のコピーが残っています。それを見るとこの時の特別展示は古代の海洋生物に関するものでした。あまり時間をかけずに見て、結構早く出てきた気がします。 | ||
Gardens & Park | ||
Cardiffのあちこちには公園が沢山あり、そこには色々な木々・花々が植えてありました。博物館から出た後その前にあるGorsedd公園で休憩を取りました。ふと横を見るとストーン・サークルがありました。こんな町中に・・・低い金柵で囲ってあり立入禁止となっていたようです。 Cardiff CastleからNational Museumへ移る間には非常に交通量のある道が横たわっていますが、その脇に小さな公園がありました。Friary Gardensという小さいながらもよく整備された所で、思わず立ち止まってしまいました。 そして、この町を流れるTaff川沿いにあるのが最も大きなBute Parkです。この一角にCardiff Castleがあります。この公園は町(繁華街)から宿へ戻る途中にありましたので、市内を見学した後に訪れるには十分でした。花壇もあちこちに作られていましたが、広々とした緑の草地と様々な木々の方が印象的です。川沿いに歩くとどこまで行ってもこんな状態なので途中で引き返しました。この中にも比較的町に近いところにストーン・サークルがありました(写真下)。このサークルはCardiff CastleのNorman Keep & Moatの上からも見えていました。 | ||
Taff Trail | ||
2日目は郊外へ、と思い探すとすぐ行くことができる所に小さなお城がありました。Radyrという駅で降りてレンタサイクルもできるとあってので行ってみました。 Radyrへはそんなにかからないのですが、ホームでどの列車に乗って良いのか分かりません。同じホームに色々な方面の列車が着くので2本くらいは待ったでしょうか。駅員に聞かないと間違えてしまいます。Radyrの駅で降りた乗客は私一人でした。淋しい・・・ 到着後、自転車を借りる所を探したのですがよく分からず・・・そんなに建て込んでいないのに。表示がなかっただけ? 仕方ないのでお城まで歩いても遠くはないので歩きました。この道がTaff Trailと呼ばれている道で、サイクリング・ジョギング・ウォーキングを楽しむ人に出会いました。Taff川沿いに作られていて、川と森の両方を楽しみながら通ることができます。他に何もないのが淋しいかも知れませんが・・・お気付きとは思いますが、このTaff川はCardiffの町に続いていてそのまま下流の方へ進むとBute Parkまで出ると思われます。歩きはちょっと遠いかな? Taff Trailとお城の間にはちょっとした集落が・・・A470という道路も通っていてバスも通っていました。Cardiffからもっと簡単に行けそう? 確認するのもいやだったのでTaff Trailを楽しむことにしました。 | ||
Castell Coch | ||
Taff Trailの先にあるのが森の中にあるこの可愛いお城です。遠くから見るとお伽噺に出てくるような感じです。 塔は勿論、全体が円形に造られてました。屋根は見ての通り綺麗な円錐形をしています。綺麗に保存されているので中の調度品も揃っていました。壁や天井の絵も保存状態が良く、城の回りにいる鳥やその他の動物達が描かれていました。特に鳥の絵は円形の天井に描かれていて、部屋の中でバード・ウォッチングができます。入り口は一つで、木製の橋(開閉可能)を渡って入ります。完璧に昔のままは無理ですが、その雰囲気を楽しむことができるお城でした。 回りはピクニック・エリアにもなっていました。お城のすぐそばに簡単な駐車場もあったので、そこまで車で来て後は森の中で遊んでいる家族連れも見かけました。 なお、入場は有料です。入り口で料金を払おうとするとおじさんに「どこから来た?」と聞かれたので"Japan"と答えると料金を日本語で言い直されました。 |