携帯サイトはこちらです。

コンテンツ

TOPページ

3Dグラフィック

ガーディニング

ミステリー

ミステリーの定義

ミステリー黄金時代

Lounge Chance 趣味の部屋

ミステリー黄金時代

エドガー・アラン・ポーの三部作、「モルグ街の殺人」(1841年)、「マリー・ロジェの秘密」(1842−1843年)、「盗まれた手紙」(1845年)が近代ミステリの始まりと言われており、ミステリの要素の全てがこれらの中に提示されていると言われております。江戸川乱歩氏のペンネームがポーからとられているのは明らかです。

その後の大きな流れを年表風にまとめると次のようになります。

1866年 エミール・ガポリオーがフランスで「ルルージュ事件」を新聞に連載。

1868年 ウィルキー・コリンズがイギリスで「月長石」を発表、ミステリ史の記念碑的な作品となる。

1871年 フォルチュネ・デュ・ボアゴベーがフランスで「徒刑囚の大佐」を発表。

1878年 アンナ・キャサリン・グリーンがアメリカ初の長編ミステリ「レヴンワース事件」を発表、世界初の女性ミステリ作家の登場。

1886年 ファーガス・ヒュームがオーストラリアで「二輪馬車事件」を発表

1887年 シャーロック・ホームズ登場、アーサー・コナン・ドイルがイギリスで「緋色の研究」、「四つの署名」を発表。しかし、イギリスでは評判にならず、91年の「ボペミア国王の醜聞」で人気沸騰、以後、ホームズ物が定着。

1908年 ガストン・ルルーが「黄色い部屋の秘密」を発表、密室物の話になると必ず出てくる作品となる。

1909年 オルツィ夫人が「隅の老人」を発表、安楽椅子探偵の元祖となる。その後、G・K・チェスタートンのブラウン神父、メースンのアノー探偵、フリーマンのソーンダイク博士といったミステリ史に残る天才型名探偵が登場。

1913年 E・C・ベントリイが「トレント最後の事件」を発表。

1918年 J・S・フレッチャーが「ミドル・テンプル殺人事件」を発表。低調だった第一次世界大戦前後で気を吐く。

1920年 F・W・クロフツが「樽」を発表。足でかせぐ、地道な捜査で真相に迫っていく、初の凡人探偵登場。この作品がミステリ黄金時代の幕開けとなる。

1920年から1930年にかけて、アガサ・クリスティ、ヴァン・ダイン、エラリイ・クリーン、ダシール・ハメット、E・S・ガードナー、ジョルジュ・シムノンといった巨匠が続々と登場し、本格推理、ハードボイルド、警察小説といったようにあらゆるジャンルのミステリが確立されていき、後にミステリ黄金時代といわれるようになったのです。


Copyright (C) 2008 Lounge Chance All rights reserved.