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──いいえ、いいんです、これで…
   和樹さんが始めてプレゼントしてくれた指輪だから、
   これがいいんです…──


牧村 
まきむら みなみ
attribution
(対象属性)
おっとりお姉さん属性


general comment
(総評)
キャラ萌え&シナリオについて……O
お見事です!南さん殿堂入り〜(><)b

いや、もう素晴らしい出来でした。萌え系キャラクターのお手本みたいなキャラクターとイベントの数々・・・これが殿堂入りしないなら何を殿堂いりさせるのかという感じで、わたしにしては珍しい「キャラ萌え先行型殿堂入りキャラクター」ですー(パフパフ(笑

というわけで、初の殿堂入りキャラクターのレビューです(笑
ちなみに殿堂入りされるとシナリオとキャラクターの魅力が分離して語りにくいので一緒に語ることにします(笑
どのくらいの長さになるかわかりませんが、良かったら最後まで読んで一緒に萌えてください(笑

まずは序盤・・キャラクターや最初のほうのイベントなどについて・・・
いいですな、基本を忠実に守ったおっとり型のあらあらお姉さん。前半から中盤にかけてしっかり隣のきれいなお姉さん状態の南さんを満喫できます(笑

前半部分のお姉さんモードの南さんはもう、ある種の女神様状態ですね(笑
優しくて可愛くて明るくて朗らかで・・・もうあらあら系年上女性の素敵な部分を全部詰め込んでるんじゃなかろうかというほどの、完璧っぷりです。 ボケボケですが・・・(笑 まあそこも完璧たる所以で・・・

その代わり序盤にはまだ個人に対するスキスキ光線というものはまだ出てないので、万人向けの優しさを向けられてるだけではありますね・・まあ、人類愛というか・・(笑  そこがまた「ああ、なんとかこの人に特別に思われたい〜」という欲求を駆り立ててくれますね。序盤でのキャラクターに対するつかみで非常に引っ張り込まれました(^^

しばらくしての傘のイベントは、南さんが主人公にちょっとだけ特別な好意を持ってくれるきっかけになってるような気がしますが、主人公のさりげな行動もそれに気づいた南さんのあったかな留守電も非常にほんわかしていて心地よかったです(^^
こういう少々大げさでも出会いから語られる女の子キャラクター(幼馴染とかOPからスキスキ光線が出てるキャラクターは別)が主人公を好きになっていった動機付けがしっかりとイベントで語られてると「ああ、惚れられた・・」と素直に物語に入り込めるので好きです(^^ たまにいつのまにか惚れられてて「な、なんで?どこで?」っていう状態になってしまうシナリオもありますので・・・「きっかけははっきりと・・わかりやすく」というのがわたしは好きですね(笑


そして中盤に入ると、しばらく『恋人未満、友達以上』の状態が続くわけですが、、、この状態、非常に良いです(=

南さんは自分の気持ちに鈍感な人なのか友達だと思ってたみたいですが、主人公もなんかドキドキしつつもいまいちそれに気づかない・・・いいですねえ、ラブコメマンガみたいですねえ・・・(笑 こういうギャルゲ&ラブコメでしかないような嘘くさい状態はもう大好きです(笑
主人公はまだしも、南さん異性を意識してなさすぎですね…おかげで無防備にダダ甘いイベントをたくさん見れました・・眼福眼福・・(笑
どう考えても怪我したとはいえ指を突然くわえたり、二人っきりで海に行くのを了承して海辺で背中にオイルを塗ってくれるように頼んだりとかされたら、健康な男の子なら速攻で勘違いします(笑 いや、勘違いして告白して振られたら全力で同情します。一緒にヤケ酒に付き合ってあげてもいいくらいです(笑 むしろ、それでもまだはっきり南さんを意識しないでいられる和樹の正気を疑う勢いです。お前オレと変われって感じでした(・・落ち着け


そして後半に移ると告白シーンを経て恋愛パートに移るわけですが・・・
ここでもわたしが他のキャラクターより南さんのお話が恋愛部分にすっとは入れるように思うのは、南さんのシナリオにはあまり恋愛以外のファクターが絡んでないような気がするからなのですね(^^

由宇や詠美は同人誌へのそれぞれの思い、玲子はこみっくパーティーというイベントに参加する人々のモラルとマナー・・それぞれメッセージ性は非常に好きなんですが、それと詠美や玲子が主人公を好きになるという行動が完全に一致しては見えなかったのでマナーや同人への思いが正しく感じられるようになったあと、気がついたらいつまのにか主人公は大切な人になってました、という感じがどうしてもしたためだったりします。

『大切なことに気づかせてくれた人=異性として好きな人』
で、なくてはならないとは思わないので、異性として好きになってもらえそうな動きを主人公にははっきりとしてもらって、それに感応してヒロインに好きになっていってもらうはっきりした形がわたしは良かったなあと思います。詠美ちゃん様のところでは少し描きましたが、大切なことに気づかせてくれる人役は、和樹ではなく、ぜひぜひ長年じつは友達である詠美のために骨を折りつづけてくれてた由宇に上げたかったなあ・・と思ったのもその辺でしょうか・・(w 

話がそれました・・(笑

で、南さんの後半、告白を経て付き合い始めるわけですが、まあ告白でボケボケなのはお約束・・・でもアレはボケすぎだと思いますが・・・マネキンなんてもうわざとやってるとしか・・(笑
告白に関してはまあ可もなく不可もなく、まずまずいい感じの告白シーンだったと思いますし、返答のシーンだったと思います(^^
それにしてもあれだけボケボケに告白を察しない人が、多少月並みとはいえあんなにおしゃれな返答の仕方をするというのは・・・先輩(澤田真紀子女史)に何か吹き込まれたんでしょうか?それともなんかの同人誌の影響?(笑

あと、ちょっとしたことなんですが、クリスマス南さんに謝られるシーンでは、普通の南さんのテーマよりなにか別のもうちょっと悲しめの音楽が良かったかなあと、、ちょっと軽い音楽だったのであまり緊迫しませんでした(w まあお父さんの電話の時はちゃんと緊張感のある曲になってたのでここはわざと南さんのテーマのままだったのかもしれませんが・・・なんででしょうね?

その後は南さんもめでたく(笑)和樹を好きな男性と認めてくれて、お付き合いが始まるわけですが、ここから少しづついままでの「誰にでも優しくて可愛いおっとりお姉さん的南さん」から主人公だけに見せる普通の女の子としての南さんの顔というのが出てきますね。

いや、もう「待ってました」という感じでした・・(笑
これです。南さんのこういう反応を見るために南さんに好きになって欲しかったのですよ。
前半で完璧な慈愛の人である南さんに「ああ、なんとかこの人に特別に思われたい〜」って思ってたのがまさしく叶ってます(笑
率直に言うと「わはははは、このネーちゃんはもうオレのもんだー」って感じです(率直過ぎ


いやもう以前にも増して急に乙女チックになる南さんは可愛いです。前半で高校時代の南さんが回想にて少しだけ出てくるんですが、そのときの、まだ『あらあらまあまあな雰囲気』を身につけてないころの普通の女の子の南さんが自分の前だけで見え隠れしてる感じです。(いや、女の子の歳じゃないとか言うな(ぉ)もちろん今の南さんの魅力も残ってますし・・・(笑
その辺の「おっとりお姉さん的南さん」から「恋する普通の女の子(歳とかいうな(ぉ)の南さん」の移行というか、変化というか、前半と後半の移り変わり方が、南さんシナリオの魅力ではないでしょうか・・・

あとは、クライマックスへ向かうきっかけとなる「お父さんの病気イベント」ですが、すごく親思いな南さんが非常に南さんらしくて良いです。やっぱり南さんは親孝行な娘さんでしょう。あと、それを励ます和樹君もなかなか男前で素敵です(^^

そして、そこからラストシーンまではもうベクトルが上手くまとまってますね(^^
えちシーンも早い時期に入れて、気持ちを強く結びつける一イベントとして使ってあるのも良かったと思います(^^
最後のほうに思い出したかのようにあるとか、前後のシナリオからそんな雰囲気がまったくなかったのに突然始められるとプレイヤーは置いてけぼりになってしまうような気がするので・・

話を戻して、ラストシーンは、まあお約束といえばお約束なんですが、やっぱりここはこうでないとという終わり方ですごく良かったですね(><
あそこで意外性を出されて別れたりしても多分誰も喜びません(笑
やっぱりこういうシーンではたとえ主人公が叫び系だろうが無かろうが「ただ、南さんがいてくれれば、あとはもう何も…!!」とか「だったら迎えに行く!卒業したら必ず南さんを迎えに行く!!」とか横で聞いてたらすごく恥ずかしいことを叫んで欲しいので大満足です(笑
ラストシーンの和樹君には100点をあげやう・・・(笑

あと、地味に大志がすげえかっこよいですな。あと、宅配便のおねーさんもむちゃくちゃ目だってます。かっこいいです(>
<)b
世間ではあさひちゃんシナリオの大志は評判なんですが、わたしは南さんシナリオの大志も好きですねえ・・・たしか、和樹だけじゃなくて南さんの友人でもあるんですよね。いいやつですな大志・・・(涙
どこかで大志と南さんの友情昔話みたいなのも見たくなりましたです(笑


というわけで、ながながと褒めちぎってきましたが残念だった点も一つ。

といってもシナリオやキャラクターじゃなくて演出上のことなんですが、、
これはこみパ全編に通して言えることですが、主人公の名前の部分のCVが抜けているのが非常に痛いですね。
とくに南さんは名前の部分を空白にしないためか「和樹さん」とかいてあるのに「あなた」というボイスになっているのですが、これが非常に違和感でした。いや、南さんだったらべつに恋人になった人を場合によってあなたって言う呼び方をすることはあると思うんですが、それでも基本は恋人になっても『和樹さん』だとおもうので・・。
セリフの前後にもよるのですが、デフォルトネームに設定してあるときだけでいいから「和樹さん」と呼んで欲しかったシーンがいくつもありました・・・(^^;


そんな感じですが、どうでしょうか、、、初の自分的殿堂入りキャラクターのレビュー・・
上手く伝わったでしょうかね(笑
とりあえずお姉さん属性では今までやったゲームの中で五指に入る良いキャラクターだったと思いますです。はい・・・

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