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── というわけで、セリオ。判定は?
──


来栖川 香 
くるすがわ あやか
attribution
(対象属性)
ねこ科


general comment
(総評)
キャラ萌えについて……K
はい、今回は綾香嬢っすね
PS版のみのオンリーキャラ、来栖川芹香先輩の妹さんにして、押しも押されぬTHの看板キャラ様ですね。
PC版ではぎりぎり線にもれたとか言うお話で、THキャラ中でも唯一のえろいシーンの無い健康的な攻略対象です。

さて、綾香の魅力を大きく分けていくと、

内向的 < 社交的
守りたい < 守られたい(※)
かわいい < 美人
イヌ系 < ネコ系

と、まあ両端を数えればこんな感じでしょうか。
いわゆる、『強くて、洒落てて、男心がわかってて、包容力があって、いつも余裕があって、明るくて、美人で、それを嫌味に思わせないカラッとした性格』という感じのなんとも“完璧超人か!お前”といいたくなるような絶妙なバランスのキャラです。

さて、それではシチュについて色々考えてみましょう。

で、レビューを書くに当たって毎度の属性分けを考えたのですが、なんというか、カテゴライズを言葉にするのが難しい人ですね…どういえばいいんでしょうか。
年上を感じるわけでもなく、年下に感じるわけでもなく、お互いがどちらかに依存するわけでも、依存されれるわけでもなく、なおかつ適切な距離を持っていちゃいちゃ出来そうなカップルになれそうな感じ……なんだかすごく絶妙なバランスでの理想の恋人関係っぽいです。 浩之の『しょうがねえなあ…』に代表されるものぐさげなセリフと、何でも積極的な綾香の性格の会話の相性がいいのかもしれません。 見ててテンポよく会話が進み気持ちよいです

プレイヤー視点から見ると、綾香は当然同学年なわけで年上でも年下でもないんですが、なんか綾香の人格洗練度は同い年に見えませんね。
なんでも知ってそうであるし、余裕の空気が崩れそうな気がしない。
かと言って達観して高いところからものを見るわけでもなく、人懐こいし、たまに子供っぽいことで喜んだりするし、でも妙に聡かったりするし。どっちなんだお前は、と思わず聞きたくなります。
いや、まあ同い年なんですが…<どっち

さて、作中でもそうなんですが、綾香との会話の雰囲気というのはとても特徴的です。 まず綾香がお嬢様のくせに人見知りもへったくれも無い人懐っこい性格のせいで、浩之はとっかかりから、なぜかもう、いきなり100%ダチンコ状態からスタートします。まあ、浩之の性格が綾香のお気に入りっぽい性格だったということもあるのでしょう。
心の置けない会話をするということでは、志保といい勝負かと思います。会話のベクトルは志保とちょっと違いますが(笑

次に、なにかとギャップとして使われる“来栖川財閥のお嬢様”という設定ですが、綾香自身はこれを隠すでもなく、威張るでもなく、とても自然にまるで「ウチの家って南向きなんであたたかいのよねー」位のノリで話します。 この辺のとっつきよさと親しみやすさも人気のポイントではないでしょうか。
浩之もわかったもので、変に話題として避けず構えず「お嬢様なのに変なヤツ」などと積極的に話題にしています。
綾香もそれに応じて「いいじゃない、別にわたしはわたしだし。」見たいなことを言っています。自然体ですね。

最後に基本的にたいてい綾香と浩之の関係というのは『綾香が何か思い付いて浩之がそれに引っ張りまわされる』という綾香主導のもののような気がしますが……なんというか、綾香の資質なのか浩之の願望なのか、そこはかとなくいちゃいちゃしてます。
変に気を使いあったりしない分、なんか妙にいちゃいちゃっぷりが感じられるんでしょうかね…。

『くっそー見てろよ、次こそは絶対に負かしてやるっ!
『ふふふ、残念でした。次はもっと頑張ってね♪

はい、次のデート決定(笑
まあ、川原でウレタンナックルつけて殴り合ってるのがデートなのかどうなのかは置いといて…(ぉ

あと、前述のお嬢様の件ともかぶるのですが、綾香は自分の容姿についてもごく自然に美人だという認識をもっているようで、「美人なのに」とか言われても「まーね」とか「ふふっありがと」くらいに切り替えしてきます。ちゃんと嫌味のない味付けがしてあって悔しく似合ってるんですが…(笑
ついでに、いちゃいちゃイベントの中でも、普通に「こういうのもいいもんでしょ?」とか「ふふふっうれしいでしょー?」とか、サービス精神を発揮したセリフが出てきます。この辺、松原の葵ちゃんには10年かかっても出せない余裕でしょう。 …いや、出すな、出したら泣く! 松原さんには松原さんの…(テーマが変わるので略


と、いうような、追いかけても追いかけてもぎりぎりのところでいつも”スルッ”とかわされるのが悔し嬉しい…。
で、やりこめられてヘバってると『なーに、だらしないわねえ…ほらっ』という感じでするすると近寄ってきて無防備に引っ付いてくる。

“追っかけると逃げるのに、追いかけるのをやめるとなついてくる” 

とまあ、この辺の小憎らしいくらい「お前、ぜったいわかっててやってるだろ?」っていうような表情と性格が(実際に本人に聞いたとしても“もっちろん♪”とか悪びれもせずにいわれるか、“さあねぇ〜”とかそらっとぼけられるだけなんでしょうけど…)来栖川綾香嬢の最大の魅力ではないかと思います。

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追記:
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ところで綾香は、浩之との会話を見る限り、バカが付くくらい単純で一直線に生身の体一つ、呆れるくらい根性のあるアタックで自分を追っかけてくれるような人に弱いようですね。

なんとなく今までに財界のパーティみたいなところで、いやみったらしい御曹司とかに「ボクの車で一緒にプライベートビーチに遊びに行かないか〜い?」とかアホな求愛を数限りなくされてそうです。ぶっ飛ばしてないといいですが…(閑話休題
シナリオについて……K
さて、綾香シナリオです。ちょっと上が長かったので簡潔に行きましょうか。

なんか隠しシナリオということで、葵ちゃんと芹香先輩をクリアしないと出てきません。
基本的には、いちゃいちゃしてるシーンも多いのですが、シナリオは綾香のちょっとウェットな過去なんかも出てきて、浩之に男前ポイントをためる機会を与えてくれます(笑
基本的には、隠しルートだからかボリュームは少なめのようですが、基本的には岩男さんのあまっちゃい声の支援も手伝って全編にわたって綾香とつかず離れず、恋人未満、友達以上なシチュエーションが味わえますね。 ああ、もう、お前らっ、もっといちゃいちゃしてください。 という感触です。

後半は、お話の行きがかり上格闘話となりますが、まあ、成長スピードがいくらなんでも速すぎるんじゃないかとか、色々ツッコミどころは多い様ですが、ボリュームが限られていることと、勝利条件が綾香を倒すとかではなく、“有効打を一発だけ与える”であることや、さすがに浩之と綾香に体格差があること、なんか綾香のレッスンで密度の濃い練習になってたことなどを考えると、まあ、いいんじゃないだろうか…と思わないでもないくらいでした。 藤田さん妙に潜在能力はある人みたいですしね(笑

最終的に告白がなんとなくすんで、なんとなく二人ともそれとわかりつつも微妙な空気を楽しみつつ恋人未満友達以上の比率が上がった状態になったりするのもわたし的には好きです。 やっぱり“恋人同志になりました”って宣言してから後のお付き合いよりも、お互いわかってる上であえてそのくらいの距離のままいちゃいちゃしてるほうが綾香と浩之らしくて素敵な気がします。

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