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──よくないわよ。あかりに言ったら、あかり笑って譲ってくれるよ。きっと…。
あたし…そんなあかりの笑顔、みたくないからっ…──


岡 志保
ながおか しほ
attribution
(対象属性)
じゃじゃ馬属性
words
(セリフ)

「俺とあたしで十分通じる仲でしょーが。戦国武将じゃあるまいし、いちいち名乗ってらんないわよ」
〜休日の電話より〜

コメント:そりゃそうですな…なんで戦国武将かわからないけど…
「だめよ、それはダメよ!…あ、あんたには…あ、あかりがいるでしょ?…あ、あたし、用事思い出したから帰るっ…!」
〜学校帰りの買い食いにて〜
コメント:このあたりから志保の様子がおかしくなりますね。
恋する乙女っぽくって好きです
「俺は、あかりじゃ無くておまえを見てるんだよ」
「…………」
「なんか言えよ」
「……そんなの、あかりに悪いじゃない…」
「あかりはいいんだって。お前の方はどうなんだ。…お前の気持ちを聞いてんだよ」
「…あ、あたしはあんたのこと─………きらいよ…」

〜〜
「そいつにはそんなんでいいのかよ?オレ、お前のために言ってるんだぜ?」
「あたしは…いいのよ。いいから譲るの…」
「ウソつけ、どうでもいいやつが怒り出したりするかよ」
「だって!あたし、あかりに頑張れって言ったのよ。それがウソになるじゃない…」
〜〜
「よくないわよ。あかりに言ったら、あかり笑って譲ってくれるよ。きっと…あたし、そんなあかりの笑顔、みたくないからっ」
〜〜
「…あたしたちって、卒業してからもずっと一緒かな?」
「……さあな」
「ま、進学にしろ就職にしろ、みんなで同じ学校や職場ってわけには行かないわね…」
「おいおい、ガキじゃねぇんだから、いつもべったりしてられるかよ」
「そりゃそうなんだけどさ…なんか、それはそれで別の人生歩んじゃってるな、って感じしない?…そうなったら、さみしいな…って」
〜自宅近くの公園にて〜

コメント:お互いが好きだけど友達同志の関係も失いたくないし、
雅史やあかりたちともいつまでも一緒にいたい…
微妙な心情が痛いほどよくわかります。
永遠なんて無かったんだ…という感じでしょうか…
ゲーム違うけど…(;

「バカねぇ。あたしたち、もうガキじゃないのよ?義理で好きな人をゆずるなんてね。ただの偽善よ。そんなんで自分はいいヤツだなんて思ってたあたしって、つくづくガキね」
「おい、それってつまり──」
「あかりとは親友だけど、今日からは恋敵。容赦しないわよぉ?」
〜四年後、高校へ向かう車内で〜

コメント:個人的に大好きな大人バージョン志保の出した
あかりとのことに対する回答。
いいですね。修羅場の覚悟完了ですか
頑張れ浩之ちゃん。男として(笑

「10年後あたしたちはどうなってるかしら…」
「わかんねーよ。そんなこと」
「今は昨日のことのように思い出せるけど、あたし達の高校時代って、その頃には多分セピア色に変わってっちゃってるかもね」
「かもな」
「出来れば色なんて変わらないで、いつまでも覚えていたいわねー…」
「そいつはいいかも知れねぇが、これからも思い出は増えていくんだぜ?持ちきれなくなるぞ」
「楽しいじゃない。山ほど思い出引きずってこのさき生きていくのよ?おやつたっぷりの遠足みたいなもんよ」
「歩けなくなってもしらねえぞ…」
「歩いて見せるわよ。…でも重たくなったらあんたも少し持ってね」
〜四年後、校門をくぐりながら〜

コメント:こういうしゃれた言い回し好きです(^^
志保だったら、恋人になったって結婚したって
こんな感じの会話をしてそうですね。



general comment
(総評)
キャラ萌えについて……K
はい、今回はおそらく世間で最もPC版とPS版でシナリオの評価が変わったTHキャラクターでは無かろうかと思われる長岡志保さんですね…(^^;

この人、大雑把にキャラ的な特徴を見ても

「派手好き」

「目立ちたがり」
「行動・思考がコギャル的」

と、なんかもう…「これでもかっ、これでもかっ、えいえいっ!」ってくらいにデジタルワールドでの人口密度の薄い所におられますね…(死

かくゆうわたしも、やっぱり『君が浩之だったとしてTHで彼女にしたい女の子を順番に上げてみろ』って言われたら間違いなく下位に入ります(ぉぃ

だって…どう見てもとても志保と趣のあるラブラブな会話できそうに無いもの……(笑


きっと、設定の時点でもうすでに一番人気になれない宿命を背負ってたんじゃないでしょうか……。気の毒に…(推定

でも、そこはToHeartです。長岡さんはまったくの一方的なダメキャラではありません!(弁護人モード)
ポイントは大きく二点!

「性格が正反対なあかりの親友で、実はすごい親友思い」
・「実はずいぶん無理してコギャル的な行動を取ってる」


この二点は非常に萌えに繋がるポイントなのではないでしょうか(^^

要するに、長岡さん…じつは不特定多数の人たちの人気者になりたいというよりも、あかりとか浩之とか
自分のごく周りにいる友人達に、ちょっとだけすごい自分を見てもらいたいだけのごく普通の人なんではないでしょうか…?(笑

なんかシナリオの端々から志保の
背伸び感がひしひしと伝わってくるんですが……(笑

あかりや浩之達に自分の活躍が見せたくて、日々頑張ってるんですよ……きっと…(笑
涙を誘うお話ですね。 実はもっと弱いところを見せれて気を使わなくてもいいプレッシャーのかからない生活が欲しいんじゃないでしょうか…(笑

でも、生来あの通りのお調子者な性格ですから、多分いろんな人から期待の眼差しを向けられるとそれはそれで断れないんですよ…(笑 それがエスカレートしてあんなふうに「学内ニュースの情報源」とか「噂に上るほどの遊び人」とか思われるくらいまで突っ走っちゃても自分では軌道修正も出来ずにどんどん深みにはまっていってるみたいですね…



誰か止めてあげたらいいのに……………止まらんか…(笑


でもここで問題なのは、あかりちゃん&浩之君……志保のそういうところに気づいてますよね?(笑
PS版シナリオや単行本(一応オフィシャルですよね?)の中とかでも、二人ともにバレバレですね(笑 あかりは性格からなかなか人に面と向かって忠告とか言えないし、浩之はせっかく口に出しても志保がむきになるので、ケンカになってなかなか志保のきっかけにはならないみたいですが……(w

というわけで、志保ちゃんの日々の学内での頑張りは目的の人たちにはあんまり伝わってないみたいです…(笑
早いところ素直になって、あかりやヒロたち以外の人にも肩の力を抜いて素で接することが出来るようになるといいですね。 今まで学校で作ってきたイメージが変えられなくて無理して頑張ってる姿は、なんか近寄っていってポンポンと肩でもたたいてあげたくなります…(笑


いや、なんか不思議な努力家ですよね……(そうか?)
ケナゲといえなくも無いですか?

というわけで、ちょっと萌えられそうな気がしませんか?ダメ?(笑



シナリオについて……K
えー、シナリオについての感想を述べる前に一言……キャラクターの所でも言いましたが「設定でだいぶ損してる人」だと思います(^^;
だって、派手好きのコギャルで幼馴染の親友ですよ?タダでさえこの世界で一般受けしにくい女の子なのにヒロインの友達って……作りにくいお話がなおさら作りにくいでしょう(;
なんとか難しいキャラクターを抑えて抑えて主人公との恋愛に持っていったとして、
そこに待ってる絶対避けられない事柄……

「あかりをどうするか?」
これが発生しますよね……(;

この時点で既に通常考えられそうな方法で志保と浩之の恋愛が何の障害も無くあまあまモードになる可能性が無いです。
ええ……そらもうばっさりとないです……(涙

そう考えると既に世界感がこの人だけToHeartじゃありません……むしろこれはどっちかというとWhiteAlbumっぽいと思われます…(ぉ
要するに志保は、純人間関係的な面だけを見て言えば…きっと「浩之があの時点で一番好きになってはいけない人」だったんじゃないでしょうね……。 いや、だからって好きにならないわけにもいかないのでしょうが……(笑

で、ここからが本編的な内容なんですが…

・PC版To Heartのこと

はっきり言って…。
PC版の浩之君いいとこ無さ過ぎ…(涙

なんですか、あの自分の意思のほとんど感じられない無いえちシーンは……(;
友達の女の子が部屋に訪ねてきて、お酒飲んでたら突然「Hしよう」って言ってきたので嫌いじゃなかったしHしました……ってそれじゃあんまりです……いや、実社会じゃよく聞くとか言うな (死
お話の中でくらいヒーローが見たいじゃないですか……わたしはそうやってギャルゲがうまれたと思ってますから…
(泣

というわけで、PCの方…何がどうなってどの辺が恋愛だったのかまったくわかりません(TT
っていうか、後でわかる志保の心情的なことはともかく、浩之にいたってはその直前までその気の「そ」の字も感じられません……さっさと帰れよとか言ってるし…(笑
志保の心情部分もゲーム中はそれを感じさせる演出がほとんど無いですので、お話を通じて「惚れられてる」って実感があんまりありませんね…(T
ただ、EDの黒画面に「----五年後」っていうなんか映画風の演出と、ちょっとだけそれぞれの未来が垣間見えるラストシーンはいいですね。
志保がサバサバとしたいい感じのおねーさんに仕上がってるのが、なんか嬉しくもあり「あんた誰?」って感じでもあり……(笑
去り際もなんだか爽やかでよい感じです。ここだけはPC版のほうが好きです(^^


・PS版To Heartのこと
かわってPS版ですが、だいぶPC版で寄せられた感想から反省点を改善したんでしょうね……なんかPC版よりだいぶ恋愛っぽく仕上げられてますね。それでも前半は全然ダチンコ的態度ですが…(笑 後半になると、日常生活のイベントでもなんとなく挙動が不審になってあかりと浩之を変に意識させようとしたり、かとおもったら嘘ついて浩之に自分と恋人ごっこをさせてみたりとなかなかいい感じに女の子的行動に出てきます。この辺は浩之と素直に恋愛できない志保らしさがよく出てて好きです。特にデートごっこの時のイベントCGの、『エプロンを体に当ててみる志保』はなんかよいですね。楽しそうで……あかりさんには悪いですが……(笑 (あかりさんといえばそのあとのシーンで随分タイミングよく出てきましたなあ……(笑 )


まあ無理やりえ○シーンにつながなくていいというのも味方したのかもしれませんね……(笑
ただ……お話部分ではけっこうしんみりです…

いや、そりゃまあその道のエキスパートたらんと作られた(笑)くだんの名作WhiteAubumには一歩も二歩も譲りますが…
でも切ない…(==
いや、でもそうだよな、そりゃそうなるよな……(涙
やっぱりクライマックスは公園でのブランコのシーンでしょうかね…音楽とCGが非常にいい感じに切なくさせてくれます…なんか突然世界が変わったんじゃないかってくらいにしんみりします。


で、ED…
PC版で感じた「あんた誰?」感が薄まって(笑 学生時代の志保がそのまま大人になっただけとような感じがします。いや、まあそうなんですが…(ぉ

と言うか基本的にはここは全然違うお話ですね…(笑 登場人物のキャラクターも話の展開も……
シナリオ自体のとっつきはよくなったと思いますが、どことなく「未来の浩之達」という感じもしなくなったのがちょっと残念ですね…。5年近くも経ってるし志保がPC版で見せたくらいの人間的成長を見せてくれててもよかったなと思いました。

とはいえ、ラストシーンの校門前のシーンのやり取りはすごいいいです。志保と浩之の懐かしい気持ちとちょっとさみしい心情がよく伝わってきます。さらに演出部分としても、お話で志保が歌ってるところからEDテーマに繋がるあたりのピアノのイントロがすごくタイミングよく挿入されてより引き立ててくれてますね。
この辺はさすが音楽の重要性がよくわかっているleafらしくて好感度大です。
いやはや、音楽って大事ですね…

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