■ 冬のプロローグ 2   (東  月乃  )

 

 

 その夜、月乃の寝室。ピンクのパジャマ姿の月乃はベッドに腰掛けている。

 

いまひとつ進展しない東との仲に月乃は、思案していた。

 

「私って魅力が無いのでしょうか…..

 

暫らくしてパジャマのボタンを一つ一つゆっくりと
外していく。

 

 胸先を弄っているうちに甘い吐息が漏れてくる。

 

月乃は指先で乳首を押したり、手の平を胸に


転がしたりして暫らくその感触を確かめていた。


 手をパジャマの中に横から滑り込ませる。

 

パジャマの上から月乃の手が怪しくうごめいた。

 

 

「東さんに……んっあ……触られたら……はっん……もっと気持ちがいいのでしょうか……

頬がほんのりと桜色に染まり、口が渇くのかしきりに唇を舐めている。


「あぁ………んんっ、ん〜……東さんの人の手で……はぁっ、あっ!

んっ……私の体を……んんん


めちゃくちゃに……あっ、あっ、んっ……して……欲しい……んん!」


 目がトロンとして充血し、パジャマの中の左手はその動きを一層早めていく。

 

 自分の右手を下腹部入れ、股の辺りで手がごそごそと動き始める。

 

その部分を音が段々と激しく、間隔が短くなっていく。

 

「あ、熱い、あっ、あっ、あんっ……ですわ。

 

ああ、はぁぁぁぁん……もっと……もっとぉぉぉ〜東さ〜ん!苛めてくださいぃぃ……

 

口元からは唾液がこぼれている。


「あぁぁぁぁぁ!!そんな……!ダメですわぁぁぁ!!

 

そんな事されたら、私……もう……はぁあぁあああ!!!東さん、東さん

 

めちゃめちゃに……してくださいぃぃぃ!!!!!!」

 


 瞬間、背筋が跳ねる。ビクビクと体が痙攣し、長い髪が左右に揺れる。

 

足先はピンと指の先まで伸びている。


「ふぅっ、ふぅ……また、やっちゃいましたわ……



この所毎晩だった。

 

 暫らくして、枕元の電話の着信音が鳴った。

 

夜も既に午後10時をまわっている。

 

 

電話をとると東の声だった。


「東さん!?」

 

 

「お〜い、月乃。」


「は、はい、なんですか。」


「工房の方へきてほしいんじゃが。」


「え?……はいぃぃぃ〜??」


「ほんじゃ、そん時はよろしくな。」

【どっどっどっどっど】(←月乃の心臓の音)


《ど、どうしましょう。これは予想しなかった展開ですわ。》

「ど……どのようなご用件で。」

《まさか……まさか……東さん……告白……

 

 

    Fin

 

     続く

 

 

 

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