Channel Islands Sark Flag
Sark
Channel Islands Isle of Sark La Seigneure Brecqhou Old Mines La Coupee
2006/7/5(wed)

当初Sark島は時間的に諦めていたのですが、この島の観光ガイドを見ている内にこの際行かないと、二度とChannel諸島に来ることはないと思われたので、滞在予定を2日延ばしていくことにしました。2日にしたのは次の滞在地のJersey島への船の予定が都合が良いのが2日後で、もう1日は同じ様に思ったAlderney島へも日帰りで行くつもりだったからです。Alderney島への船は不定期で、この日はなかったのに対して、Sark島へは毎日便があったので、予定はすぐに決まりました。
朝、珍しく雨が降って気分が落ち込みましたが、出かける頃には上がっていました。その後の雨を心配して傘も持っていったのですが、使うことなく済みました。荷物になって困りました。港で船を待っていると、2日前にHerm島であったドイツ人のご夫婦に会いました。似たような行動をしています。彼等もこの後1日違いでJersey島にも行くとか。帰りは午後4時発か6時発。切符を買う時にどちらかを選ぶ必要があります。私は当然長くいるつもりなので後の便でしたが、彼等は会わなかったので前の便に乗ったのでしょう。泊まる様子はなかったようでした。

Sark島/サーク島
Channel諸島で4番目に大きな島です。英国の海岸から80マイル(約129km)南に、Guernsey島からは9マイル(約14.5km)南東に位置しています。南北には3マイル(約4.8km)、東西に1.5マイル(約2.4km)の大きさで、周囲は約40マイル(約64.4km)あり、その殆どが崖になっています。人口は約550人。学校もあります。建物は集会場も兼ねているようでした。車がない故に、ラッシュもないのどかな島が売り物です。走り回っているのはトラクター(よく荷台が付いています)と、自転車と、観光用の馬車です。ビジター・センターもあるので、ちょっとした情報を得ることも出来ます。宿泊の世話もしてくれるかも知れません。島内にはあちこちにホテルがありました。また、ロッジやゲストハウスまであります。宿泊するのも申し分ないようです。
島へは船のみで渡航可能です。Guernsey島から50分程、Herm島のすぐ南を通って着きます。運行はIsle of Sark Shippingが行っています。港から中心の村には長い坂道を上ってゆきます。この間にはトラクター・バスというのが乗客を運んでくれます。村の中には観光客向けに色々なお店があります。レンタ・サイクルが盛んで、お店も3軒ありました。私はリュックとカメラを担いで乗るのが大変だと思ったのですが、前籠付きのチャリもあったようなので借りれば良かったと思っています。

島内観光
島を東西南北に歩き回りました。レンタサイクルならばもう少し時間に余裕が持てたのですが、最後の北側などはほんのちょっと眺めただけになってしまいました。取り敢えず、ご紹介します。
  1. La Coupée
    La Coupee(1)Big SarkとLittle Sarkを結ぶ地峡の切り立った尾根に作られた道です。Channel諸島でももっとも壮観な景色の1つです。西側には階段が作られていて、Grand Greveという砂浜に降りることが出来ます。この道ではサイクリングが禁止されています。中央部の記念プレートによると、”1945年この道はコンクリートで再建され、欄干はドイツ軍の捕虜によって追加作業が行われました”とありました。
    Sark島のどの観光資料を見てもこの道が載せてあると思います。この島一番の観光スポットです。この写真を見た時に、これは!と思って行くことにしたのです。私は密かに”万里の長城もどき”と呼んでいます。土台は自然が作ったものですが。道の前後は急な坂になっています(写真右)。私だったらここをチャリで飛ばしそうです。乗車は禁止されているので、そんな人はいません。確かに乗って進むのは危険そうでした。両側の景色は素晴らしく良かったのですが、朝の雨で生憎、遠くまで眺めることは出来ませんでした。帰りにはもう少し遠くまで眺めることは出来ましたが、海だけなのでどれくらいかは不明です。手前の岩礁などははっきりしてきていました。
    La Coupee(2)
  2. Dolmen
    Dolmen at Little SarkLittle Sarkに渡った所でOld Millを眺められると思ったあたりに進んだのですが、牧場の中に出てしまい、その先が不明だったので諦めました。少し戻ってホテルの脇を通って先に行った所でまた牧場に突き当たりこれも行き止まりでしたが、脇にパスがあったので入ってみました。傍らにはチャリが2台置いてあったので、進めることが分かったのです。途中羊の放牧場の中を通り、崖に続くパスを進みます。分かれ道があったので進むと崖の上で行き止まりです。引き返して、もう1つの分かれ道に入るとまた行き止まりでしたが、そこにはドルメンがありました。何となく儲けた気持ちでした。名前も分からないドルメンですが、これに導く分かれ道だったのでした。こんな崖の上、回りには崩れたドルメンもあるかも知れませんが、淋しそうにうずくまっていた感じでした。
    その後、1つ目の分かれ道の先に進むとどんどん崖を下る階段に出ました。下の方にチャリを置いた女性2人が座って休憩していました。私も彼女たちの脇を通ってその下まで降りて休憩しました。その眼下には船着き場と思われる鉄杭が刺さっていました。回りに船は見当たりません。どうやら緊急避難所のようでした。地図で調べるとRough Terrierという湾で、すぐ近くにあった小島はBreniereと言う所のようでした。
  3. Old Mines
    Old Mines(1)実は、上のドルメンは間違えて見つけたものでした。放牧場の近くにあるOld Minesを見ようと思って歩いていたのです。見逃して、諦めつつ羊の放牧場から戻る時、手前の方に立っているのを発見しました。近くに寄れないかと道を探すと、柵の扉を開けて入るようになっていました。その扉の下は朝に降った雨で大きな水溜まりが出来ていたので、入る気が失せていたのでした。しかしそうも言っていられないので、何とか入り、近づきました。地図によると3つ塔が建っているとありますが、見えるのは2つの円塔だけでした(写真下)。手前の塔から下を眺めると、もう1つが見つかりました。こちらは角張っている塔のようでした(写真右)。元の形が不明な程片側が崩れ落ちていました。宮崎アニメに出てくるような廃墟です。片側には蔦らしき蔓が這い上がっていました。近くまで行けないかと、最初の円塔の先に続くパスを進みました。結局、南の海と崖を眺めるパスに出て、そのあたりを一回りして、再びこの塔が見える下のパスに出たのですが、近寄るパスが見つかりませんでした。ここで時間を取られると他へ行けなくなるので、諦めて眺めて去りました。
    Old Mines(2)
  4. Brecqhou~西海岸
    BrecqhouLittle SarkからLa Coupéeを再び通って、Big Sarkに戻りました。この頃は霞も大分切れてきていました。次に西側に行ってみることにしました。途中Duck Pondという目印がありました。ここには本当に鴨達がいました。雛たちもいて、可愛かったのです。通りすがりに皆眺めていました。その先は2手に分かれていましたが、Pileher Monumentがある大きな道を進みました。記念碑には大して関心はなかったので、その先の崖の上まで進みました。丁度休憩するには良い石があったので座り込んで西の海を眺めていました。右手に割に大きなBrecqhouという島がありました。この島の上に建物らしきものが見えます。十字架も見えたので修道院かそういうもののようです。側のHavre Gosselinという入江にはレジャーボートも係留されていました。そこへ降りるパスも、休憩した岩のすぐ近くにありました。
  5. 北海岸
    西側の海から、今度は来たああ側の海を眺めようと進みました。ここで帰りの船の時間まで余り余裕がないことに気付きましたが、行って戻るのが何とか出来るくらいの時間はありました。時計と睨めっこしながら、急ぎ足で進みました。途中La Seigneureという庭園の脇を通ります。ここは島の観光名所の1つになっているようで、広々とした敷地内に手入れされた花壇もあるようですが、森に遮られていて道からは見えません。この庭園は1730年からSeigneurs(長官)の屋敷となっていました。北側の海を見晴らせる所まで着いた時、もう少し余裕があるので、先の方に進んでみました。細長い崖で両側は海です。ここからの眺めは抜群でした。崖の端まで行くと時間が無くなるので諦めました。レンタ・サイクルをしていたらなあ、とちょっぴり後悔して村の中心まで戻りました。
    北海岸
村の中心部まで戻り、更に港への坂道を下ります。船の時間までは少し余裕がありました。そこで、脇のトンネルに入ってみました。その先にはまた別の港Creux Harbourがありました。こちらはレジャーと漁業用の船が係留されていました。帰りの船の港ではトラクターがしきりに走り回っていました。船に乗せる荷物等を運んできていました。到着した船からはスーパーの買い物袋などを下げた客も降りてきました。この船は観光客だけでなく、生活物資を買い出しに出かける島の人達の足にもなっているのです。そして最後とばかり、海から見える灯台を眺めて、Sark島の探索を終わりました。

  1. Visit Guernsey(英語):Guernsey島の観光局のオフィシャル・サイトです。Sark島もカバーしています。
  2. Isle of Sark(英語):Sark島に関する観光情報です。
  3. Island of Sark(英語):Sark島の情報サイトです。