Chris de burgh

アルバム・リスト

Timing Is Everything... A&M Mercury 4934292(2002):producer Chris Porter & Chris de Burgh
久々のスタジオ録音のアルバムです。そして全11曲彼のペンなる曲です(1曲のみ共作)。相変わらずのChris節というのが最初の印象でした。その印象は何回聞いても同じなのですが、もうちょっと違う面も聞きたかったというのも本音です。
1曲目の"Guilty Secret"はシングル・カットになった曲です。シングルにしてはちょっと印象が薄いかな?4曲目がタイトル・トラック。さすがにこの中では一番の出来と思われました。続く5曲目の"There's Room In This Heart Tonight"も前の曲を受け継ぐかの様な調子です。この辺りが最高潮になってしまい残りが印象が薄くなっています。久々のオリジナルでその間に別のタイプをどんどん聞いていたせいかな?
ジャケットは南の常夏の島を思わせますが、中の写真はロシアで撮られたモスクを背にしたものです。方々行っているんですね。最後あたりは雪がどっさり。"Timing"というタイトルを表している様で・・・
このアルバムを題したコンサートツアーも各地で行われています。
The Ultimate Collection:Notes From Planet Earth A&M 490 899-2(2001)
またまたコンピュレーションですが再録音や未発表と思われる曲も入れてあります。そろそろ新曲も欲しい頃なんですが・・・本国や英国、ヨーロッパでは相変わらず大きな会場でコンサートを行っています。
再録音は2曲目の"Missing You 2001"。この曲は大好きなんですが、何故かライブバージョンの方が一番のお気に入りなんです。12曲目の"Patricia The Stripper 2000"も再録音です。また、11曲目の"I Want It, (And I Want It Now!)"は元々"Quiet Revolution"の中の曲ですがここではDJ Q-Ball Re-mixとなっています。パーティ用か? そして8曲目の"Two Sides To Every Story"はShelley Nelsonとのデュエットで、新作なのか私には聞き覚えがありません。そして彼女がいったいどういう人なのかも分かりません。でも、声や歌い方はChrisととってもマッチしています。以上4曲が新発表らしいのです。
他はお馴染みの"The Lady In Red","Don't Pay The Ferryman","High On Emotion"等の曲が収録され全17曲となっています。最近になってアメリカ盤やドイツ盤(未購入)のコンピュレーション・アルバムが発売されていますが、選曲等は本人が関わっていないのではないかと思われます。このコンピュレーションはジャケットの扉にもChrisのメッセージが載せてあることから本人が関わっていると思われます。どのコンピュレーションを選ぶか迷っておられる場合にはこのアルバムをお薦めします。
The Lady In Red:The Very Best Of Chris de Burgh Ark21 186 810 044 2(2000)
アメリカのみで編集・発売されたベスト・アルバムです。どうしようかと思いレコード店を覗いたら、1曲のみ未発表の曲("There's A New Star Up In Heaven Tonight")が入っていました。結局このために買ったわけですが・・・他の選曲(本人は関わっていない?)は10年以上も聞き続けているとあまり変わりばえがしていないように感じられます。
Quiet Revolution A&M 490 116-2(1999);producer Chris Porter & Chris de Burgh
2年振りに発表され、本格的かつ新曲ばかりというのでは1994年の"This Way Up"以来5年振りのスタジオ録音のアルバムです。久々のせいか、収録曲は15曲もあります。全体的に相変わらずドラマチックな感じの曲で仕上がっています。1曲目の"When I Think Of You"が最初のシングルでもあります。シングルはCD-ROMにもなっていて、メッセージと写真集が入っています。6曲目の"A Woman's Heart"が2枚目のシングル。これもCD-ROMで、"When I Think Of You"のビデオクリップが入っていました。また、アルバムのクレジットに家族の皆さん(奥さんのDian, Rosanna, Hubie, Michael)がバックボーカルに入っているとあるのですが(ホント?)、どうもこの曲のラストのあたりのコーラスではないかと思われます。ラストにかけての盛り上がりがとても印象的な曲です。10曲目の"You Look Beautiful"はタイトル通り美しいバラードです。このあたりの感覚は他のシンガーではなかなか味わえません。ラストはアルバムタイトルになっている"Quiet Revolution"は、他のポップな曲やバラードとはちょっと違った仕上がりになっています。力強い歌声に、新たな面が感じられます。
Quiet Revolution
The Love Songs A&M 540 794-2(1997)
 新曲3曲を含むコンピュレーション・アルバムです。アルバム・タイトルから推測できるようにいずれもラブソングばかりのアルバムです。お馴染みの"Lady In Red", "Missing You"等が並んでいます。新曲は"So Beautiful", "It's Me, (And I'm Read To Go)", "Forevermonre"です。また、"In Love Forevre","Separate Tables", "If You Really Love Her, Let Her gGo", "In A Country Churchyard"は再レコーディングになっています。夜静かな感じの曲をバックに流したいときに良いアルバムです。
Beautifur Dreams A&M 540 432-2(1995);producer Chris de Burgh
 お馴染みの曲をオーケストラをバックに録音したアルバムです。オーケストラの指揮はNick IngmanとRichard Hewsonがとっています。この2人、私にはお馴染みの方々です。新曲は"In Love Forever"だけですが、"Girl"(The Beatles), "In Dreams"(Roy Orbison), "Always On My Mind"等の有名な曲までやっています。
 この頃はあちこちでやたらと"unplugged"なるものがもてはやされたのですが、そのような現象に関してのファンの質問に対して彼は"unpluggedも良いけど、フル・オーケストラのバックも好きだ”と答えています。それからこのアルバムを作ろうと思ったのではないにしても、ちょっとした試みだったようです。
This Way Up A&M POCM-1076(1994)(日本盤);producer Pete Smith
 これまで殆どの曲を自分一人で書いてきていたのですが、これにはいくつかの共作の曲が含まれています。詩の方は自分で書いていますが、曲を付けるのが負担になることもあるとかでSteve Duberry, Albert Hammondがメロディを付けているのがそれぞれ2曲あります。また、バックメンバーが一新されています。(とりあえずスタジオのみのバックと言っていました。)
 各曲についてファンクラブの会報に自身で解説を付けています。ここで紹介するのは長いのでできませんが、色々な思いが込められていました。特に印象的だったのは"Up Here In Heaven"で、戦争で敵味方になって戦った兵士達も天国では皆一つであるということをテーマに歌っています。何でも、おじいさんが残した写真にヒントを得たとか。この曲は絶対に聞いてもらいたいのでCDでは途中に入れたと言っています。CDは統計によると最後まで聞かない人が多いとあったからなのだそうです。そんな統計は初耳でした。カセットテープでは最後に入っています。こんなに力の入った曲ですが、さすがに良い曲でジーンときます。このアルバムからは"Blonde Hair, Blue Jeans"と"The Snows Of New York"がシングルカットされています。"Snow"の方はこの頃に読んだファンタジィに情景が重なってしまいます。"Blonde"はこのアルバムを発表するちょっと前の彼自身の個人的な出来事を思い出してしまうのですが・・・考え過ぎなのでしょうね。
 因みに、このタイトルは荷物によく書かれている用語(天地無用)で、ジャケット(裏)のロゴもそうなっています。
Power Of Ten A&M PCCY-10310(1992(日本盤));producer Rupert Hine
 静かなバラードもありますが、全体的にはタイトルに現れているようにパワフルな作りになっています。プロデューサーが以前のRupert Hineが返り咲き。Chrisはこの以前に良いプロデューサーといえどもアルバムは2枚止まりで長くなるとマンネリを招くからと言っていましたが、これは3枚目になっています。
 1曲目の"Where We Will Be Going"は私の知る限りケルティックなサウンドをバックにした唯一の曲です。勿論、お気に入りの曲です。これが第2段のシングルとしてカットされました。第1段は"Separate Tables"で、ドイツのテレビに出演した時のステージの設定が印象的でした。第3段は"Making The Perfect Man"。フランケンシュタイン?と思ってしまう曲です。プロモーション・ビデオ(一部)を見た時にも科学を皮肉ったところがあると感じました。それまでとはちょっと変わった感じになっています。他には"By My Side", "Shine On"といかにも彼らしいという感じの曲もあります。"The Connemara Coast"ではThe Chieftansが参加しています。
High On Emotion-Live From Dublin A&M 397 086 2(1990);producer Greg Jackman, Kenny Thomson & Chris de Burgh
 初のライブアルバムです。しかも地元のアイルランドはDublinのRDS(最大収容人数6,000人)で録音されたものです。LPでは2枚組になっており、CDよりも収録曲が多くなっています。収録日は不明ですが、おそらく"Flying Colours Tour"の時のものでしょう。このツアーは日本でもやっていますので、見られた方は懐かしい気持ちだと思います。(私もそうです。)
 曲目もお馴染みのものばかりです。私は"Missing You"のアレンジが気に入っています。
Spark To A Flame-The Very Best Of A&M CDBCD 100(1989)
 新曲2曲を含むベスト・アルバムです。1年後くらいに日本版も発売されたと思います。日本版では"The Simple Truth"も入っていたのではないでしょうか?(おそらくクルド・エイドの影響でしょう。)
 新曲は"This Waiting heart"と"Diamond In The Dark"です。"This"の方はバックのサウンドに(ニュージーランドの)マオリのサウンドをイメージしたものになっているとか。ちょっと変わったイントロになっています。"Diamond"の方はラブソングのバラードです。別々のアルバムに入っていた"Borderline"と"Say Boodbye To It All"がくっついています。"Say"のイントロが"No Borderline"となっているのでここで合わせたようです。
Flying Colours A&M CDA 5224(1988);producer Paul Hardiman & Chris de Burgh
 前作を引き継いだ内容のアルバムとなっています。
 いずれもドラマティックな作品で、特に2曲目の"Carry Me (Like A Fire In Your Heart)"は実際にこの曲を巡ってのドラマティックな出来事があったようです。CDでは"The Simple Truth (A Child Is Born)"が真ん中に加えられています。この曲はこのアルバムの少し前にシングルとして発表された曲でした。(その後クルド・エイドの後で再度シングルになりました。)
 "Missing You", "Sailing Away", "Tender Hands"がシングルカットされました。丁度このアルバムが発表された頃にロンドンに行ったので7インチ・シングルの "Missing You"を買ったのですが、何となく分厚いのです。一緒に買ったCliff Richardの"Mistletoe & Wine"も分厚かったので大して気にせずにいたのです。開けてビックリ。"Missing"にはレコードが2枚入っていました。単なる間違いでしょうが・・・ここでこんなこと言っても今さら1枚返せとは言わないでしょう。(Cliffの方はポスター付きでした。) これとは関係なく"Missing You"はとても好きな曲です。5曲目の"Leather On My Shoes"は歌詞の'On the freedom road'が印象的です。アイルランドの旅行中に何となくこの歌がぴったりくるように感じました。気ままな一人旅というところでしょうか。
The very Best Of A&M CD 53227(1987)(US編集盤)
 このベストには"Lady In Red"が入っていないバージョンもあるようです。アメリカ編集盤は含まれています。"Lady In Red"を除けば"Man On The Line"までの代表曲が収められています。
In To The Light A&M D32Y3021(1986)(日本盤);producer Paul Hardiman
 私にとって最初のアルバムです。"Lady In Red"を聞いてシングルを買わずに、いきなりアルバムを買いました。多分気に入るだろうという予測の元にです。そして予測は当たりました。
 1曲目の"Last Night"からラストの"What About Me?"までドラマチックな仕上がりになっています。4曲目の"Lady In Red"は彼の最大のヒットとなり、同時にこのアルバムもUKチャートの1位に輝きました。"Lady"が大ヒットしたのは良いのですが、この曲のイメージがずーっと付いてまわりマイナスにもなっているようです。この歌は奥さんのDianeが赤い服を着ていた時に思いついたというのは有名な話です。そして9曲目の"For Rosanna"は2人の最初の子供のRosannaに対する気持ちの歌です。Rosannaは(親に似ず?)とっても可愛いです。
Man On The Line A&M 395 002-2(1984);producer Rupert Hine
 アルバム・タイトル曲の"Man On The Line"は孤独な一人暮らしを歌っていますが、確かに一人暮らしはこういう面もあると思います。皆がそうだとは限りませんが。7曲目の"Much More Than This"はしみじみとっせるバラードです。そして、6曲目の"High On Emotion"はライブでハイライトに使われている曲です。ステージでは見事に盛り上がっています。
The Getaway A&M 394 929-2(1982);producer Rupert Hine
 これは特に評判が高いアルバムで、今でもよく歌われる曲も多く含まれています。
 1曲目の"Don't Pay The Ferryman"はステージではアンコールでよく使われています。また、クルド・エイドの時も歌っていたので記憶にある方もいらっしゃると思います。タイトル曲の"The Getaway"は私のベスト5に入る曲なのですが、取り上げられ方は少ないようです。それでも来日コンサートで聞けたのは良かったです。次の"Ship To Shore"は船で帰ってくる人を待っている気持ちが伝わっています。大型のフェリーでなく漁船のイメージがあるのですが・・・9曲目の"Where Peaceful Waters Flow"は心が安らぐバラードです。
Best Moves A&M 395 083-2(1981)
 日本でデビューアルバムまで遡って一気に発売された時にもれたアルバム。従って日本未発売です。
 この中での新曲は"Every Drop Of Tain"と"Waiting For the Hurricane"です。"Waiting"の方はステージでもたまにやっていました。タイトルからするととんでもない歌のように思えます。嵐(台風)が来る前の準備は大変なのに・・・
Eastern Wind A&M 394 815-2(1980);producer David Anderle
 これはそれまでと違ったイメージで作ったと聞いています。ある種のイメージ・チェンジを試したようですが、その後に引き継がれていないところを見ると失敗だったようです。
 1曲目の"The Traveller"や5曲目の"Flying Home"は割に好きな曲です。ラスト2曲"Tourist Attraction", "Eastern Wind"はイメチェンの最たるものでしょうか?
Crusader A&M 394 746-2(1979);producer Andrew Powell
 このタイトルだからといってゴスペルアルバムではありません。このタイトルもあって全体が重いような気がしています。ここの曲についてはそんなに印象深いものはありません。
At The End Of A Perfect Day A&M 394 647-2(1977);produecer Paul Samwell-Smith
 私にとってはこのアルバムは特別な思いがあります。それはタイトル曲となっているラストの"Perfect Day"で既にファンとなっていたBryn Haworthがギターで参加していたのです。Brynのことを知らなくてもこの曲の途中に流れるThe Beatlesのメロディが印象に残ると思います。最も印象的なのは7曲目の"In A Country Churchyad (Let Your Love Shine On)"でおそらく自分の結婚を期に書いたものでしょう。結婚式(披露宴)のバックに流すと良いと思うのですが、Chrisやこのアルバム知名度からすると無理なのでしょうね。
Spanish Train And Other Stories A&M 393 143-2(1975);producer Robin Geoffrey Cable
 初期のアルバムとしては最も評価が高いと聞いています。
 1曲目の"Spanish Train"と4曲目の"Patricia The Stripper"はステージでよくやっています。ファンの間では2曲目の"Lonely Sky"と5曲目の"A Spaceman Came Travveling"の人気が高いです。"Spaceman"はクリスマス・ソングでよくタイトルをフルで言わずに"Spaceman"と呼んでいます。
Far Beyond These Castle Walls... A&M 394 516-2(1975);producer Robin Geoffrey Cable
 記念すべきデビュー・アルバムです。これを聞くと、この人最初からこんなにドラマティックな歌い方をしていたのだな・・・と思います。6曲目の"Watching the World"が印象的です。
 アルバムの裏ジャケットの写真にはお城が写っていますが、これは彼の父親の家でホテルになっています。Bargy Castleという名前で(おそらく)Waterfordにあります。
(カタログ番号は私が所有しているものになっています。デビューアルバムに遡って日本版が大量に発売されたこともあります。現在手に入るのは輸入盤のみです。)