Letterkenny

1999/7/2(fri)~7/6(tue)
ちょっと古い旅行書と最初に訪れた時に買った地図を参考にして”Donegalの町にはツーリスト・インフォメーションがない”と思ったので、Donegal州最大の町Letterkennyに泊まることにしました。そして西のDonegalの町まではバス1時間で行けるので日帰り観光をしようと・・・これが大きな間違いでした。資料があまりに古くて、Donegalの町にもとっくの昔にツーリスト・インフォメーションはできていました。(インターネットで調べたら良かったのにネ。)Letterkennyは町としては大きいのですが、観光地ではなくまたB&Bも少ない。ツーリスト・インフォメーションは遠いし、更に泊まったB&Bも町の中心部から長い坂を歩くこと30分(宿の人はいい人でしたけど)。まあ、ひどい所ではないのですが、観光で連泊するのはあまり向かないと思います。レンタカーを借りていたらちょっと寄ってみるなら良いかも知れません。町の回りは緑一杯の環境で空気は悪くはありません。(私は免許を持っていないため、レンタカーは無理です、念のため)
Letterkenny the street of Letterkenny
Letterkennyの通り
Donegal州最大の町。州都でもあります。Swilly湾の奥に位置していますが、入江の奥は砂浜が広がっていて大きな港とはいかないようです。市街地は広くメインストリートの両側には各種の商店や銀行などが並んでいました。その東側には広大な土地を利用してショッピングセンターや研究所、工場などが広がっていました。また、西側の山の上に綺麗な大学がありました。その側にはラグビー場らしきグラウンドが広がっていて、生活するには申し分ない環境でしょうね。
Letterkenny from South
南東から見たLetterkennyの町、Swilly川が手前に流れている
交通
Donegal州には鉄道がありませんので、バスのみとなります。(飛行機もありますが、西の端で遠い。)
  1. Dublinから(1日4本)
    Connollyバス・ステーションから約4時間。途中Monaghanで15分の休憩があります。その後AughnacloyからStrabaneのバス停までは北アイルランド(つまりUK)を通ることになります。元々UK-アイルランド間ではパスポート無しで移動できるため、こんなルートになったようです。北のStrabaneは川を渡るために国境は分かりますが、Aughnacloyの辺りは往復とも気付きませんでした。景色は全く変わらないものの、北アイルランド内の道路標識は英語のみで表示されていたのが違う国であることを思い出させるくらいです。また、確かOmaghと思いますが、機関銃を持った兵士を見かけてドキッとしました。その回りでは一般市民がフリーマーケットで買い物をしているのですから、地元の人には見慣れているのかも。でも、物騒な光景には変わりはないのですね。早くこんな光景が無くなるよう、祈っています。
  2. Donegal/Sligo/Galwayから(1日5~7本、日曜日は3本)
    DonegalはAbbeyHotelの前から約1時間、Sligoはバスステーションから約2時間、Galwayは駅前から約5時間。いずれも同じサービス番号なのでGalwayからだとSligoとDonegalを経由する路線です。ついでに時間によってはDerryまで行きますが。
  3. Derry(北アイルランド)から(1日3本)
    Ulsterbusステーションから約1時間半。最終目的地はGalwayで5時間半かかります。
いずれもBus Eireannのコーチサービスとなります。

Letterkenny巡り
St. Eunan’s Cathedral St. Eunan's Cathedral
町のちょっとした高台にある聖堂です。この尖塔は遠くからもよく見え、町外れにいてもその方角を見失うことがないと思われました。(「南東から見た町」の写真を参考にして下さい。) ここを訪れた時は丁度日曜の朝なので、町の人々が日曜の礼拝に集まっていました。そんな訳で中には入っていません。また、聖堂の東になりますが、横の庭はとても手入れされていて暫く居ると何故か落ち着いた気分になります。端の方にはマリア様の像があって、老婦人がお祈りをしていました。その他、町の人のためのちょっとしたサービスもあったようです。
St. Eunan’s College
その聖堂の上の方(Senty Hill)へ進むと綺麗な建物が・・・ツーリスト・インフォメーションで貰った地図には何も書いていないのですが、門を見るとCollegeとなっていました。後で調べたら"St. Eunan's College"というらしく、日曜日と夏休みで学生は見かけなかったような・・・建物の中は分かりませんが、庭には入ってもかまわないようなので、ちょっと探検。いい環境でした。建物はゴシック調で1890年代に建てられたそうです。とても立派で綺麗だったので暫くうろついていました。一見の価値はありました。(写真は撮ったのにカメラの故障で一枚もない! 残念!!)
Donegal County Museum
19世紀の再築された作業所の建物で、地元の人々の暮らし、歴史、地質、考古学の展示をしています。1年中開いているそうですが、私が訪れた時には改装中で入ることができませんでした。残念!
Standing Stone
Standing Stoneとにかく、この町はすることを見つけるのが大変でした。そこで、地図を見ていたら回りに沢山のStanding Stoneがあることが分かりました。その中の歩いていける所を見つけて行ってみました。(レンタ・サイクルもない。)そして、何とか見つけたのですが、あったのは農地の中にひ弱な感じで淋しそうに立っていたこんなものでした。名所でも何でもないようですが、まあ取り敢えず見つかったので良いでしょう。(ここに行く前に、Megatlithic Tombも探したのですが、見つからなかったのです。)他の場所のStanding Stoneもこんな感じでしょう、おそらく。後は、この近くから眺めた干潟がとても綺麗だったのが何よりでした。
Cairn
CairnStanding Stoneに行く前に見たのがこの石墳。と言っても、これも農地の中で、道からかなり離れていたと思います。しかも最初に見つけたのは道を間違っていた時でした。一応近づいてみようとして、低木の中を進み・・・結局柵があって進めず。(この時低木に隠れていた溝らしき所に片足をつっこんで、支えた腕を思いっきり打ってしまったのです。痣はできるし、近づけないし・・・こんなことはやるものではありません。) 後に正しい道を進んでいたらこの石墳を再び無理なく眺めることができました。持っていた地図には書いていないもののようでした。(または、場所がずれているかも!?) この後、丘を越える道を進んでStanding Stoneの方へ。でも、この時期に毎日のように降る土砂降りの夕立のおかげで道の所々に大きな水たまりがあり、靴を濡らさずには進めない程ひどい道でした。
Church
Church本当にすることが無くて・・・そこで、町外れにあるツーリスト・インフォメーションまで。でも、やはり日曜日はやっていない。そしてその前にあったDonegal州の観光スポット(?)を見ると、近くにChurchがあると。これ、地図にも書いてあるのですが、一体どういう代物か?と思っていたところでした。近くに民家が4~5件はあるようですが、どうも使われているような気配の場所ではないようだったのです。そのツーリスト・インフォメーションからは近いし、その道を回って町の中心街に出ることができるので行ってみました。そして見つけたのがこれ(右の写真)でした。完全な廃墟です。教会の名残はあるものの、そう言われないと分かりません。
(この教会の20mくらいまえまで来た時、ポツポツと雨粒が・・・空には重い雲があったので急いでレインコートを着て進むと、後5mという所ですごい土砂降り。車が1台止まり乗るように言われましたが、目的地に着いてなかったので断りました。後は木陰で何とかしのぎましたが、10分くらいで小降りになり教会を離れる頃はすっかりあがっていました。一体この雨は何だったのか?と思うくらいすごいものでした。)
帰り道からのLetterkennyの町の眺めはとっても良かった。それで撮ったのが上の写真です。
Lough Swilly
Standing Stoneを見るために歩いた道でついでに見たのがこの景色。干潮の時刻だったのか干潟がきれいに広がっていて、なかなか見応えがありました。結構高い所で、浜まで歩くのは大変そうだったのでやめました。観光スポットではないのですが、思わぬ得をした気分です。
Strand of Lough Swilly


Hills of Donegalツアー
バス・ステーションで見つけたこの町での唯一のバスツアーでした。Sligoを出発し、Bundoran,Ballyshannon,Donegal,Ballybofeyを回り、Letterkennyを最後に客をピックアップしていき、Donegal州の見所を回るBus Eireannによるツアーでした。しかしバスに乗る時に言われたのは、「このバスはLetterkennyには戻ってこない」ということでした。勿論それに代わるものを用意していますので、特に問題があるわけではなかったのです。Donegalで降り、Bus Eireannで帰ることに。勿論、料金はバス会社の負担です。Letterkenny行きのバスはその後2本あるからDonegalの町を見物してもかまわないとは言われましたが、翌日に行く予定だったし、遅い方は4時間もあり何となく疲れていたのですぐに帰りました。(バスの運転手が言ってくれた時刻が間違っていた!のに翌日気付きましたが。しかも本数も3本だった!)
Lurgyvale Thatched Cottage
Lurgyvale Thatched Cottage最初に止まったのがこのコテージでした。最初にメインの建物の2階にあがり室内を見学。そして1階でティー・ブレイク。この時に雨が降り始めたのですが、別の建物(納屋だったかな?)を見学して出ようとしたら土砂降りになっていました。私はレインコートを被りましたが、コテージの奥さんが傘を持って迎えに来てくれて他の人は助かったようでした。
19世紀の農家の生活を残した展示館です。トラディショナルな音楽セッションが毎週行われています。場所はLurgy川の川沿いのKilmacrennanという村にあります。
Glenveagh国立公園/Glenveagh城
次に停車したのがこのツアーのハイライト、Glenveagh国立公園です。この公園はBeaghという湖を取り囲むように広がっています。その殆どは森林地帯のようです。この地域には大型の赤鹿が多く生息しているとか。その湖の端にビジターセンターが建てられ、ツアーバスはここまで。ビジターセンターにはオーディオでの映像上映も行われていて、この辺りの環境や歴史が分かるようになっています。
Glenveagh城はそこから無料バスで行くことができます。ビジターセンターから湖に向かうとバス停がありますが、右の写真はそのバス停から眺めたものです。(徒歩では45分かかるそうです。)
お城の方は中はガイド付きで回りました。それまでは外の庭などを見て歩いていたのですが、時間を忘れてしまい、行ったら最初の部屋の説明がかなり進んでいました。部屋は他のお城等と同じく、使っていた調度品の展示でした。何となくベッドルームが多かった気がしました。全体的に古い物が少ない様でしたが? 1870年にGeorge Adair(1885年死亡)が作り、1921年まで彼の奥さんが維持していたそうです。1920年代の市民戦争では両陣営に占領され、戦争後3年間は駐屯地になっていたそうです。1930年代にアイルランド系アメリカ人のHery P. McIlhennyが買い取り、1983年まで年に数ヶ月間をここで過ごしたとか。彼は所有している間に城を復元し、その庭と共に自然に戻したそうです。残りの部分は公共機関が1975年に買い取られています。
Lough Beagh in Glenveagh National Park
Beagh湖
庭の方は珍しい木々が植えられています。そして、Belgian Walk, Swiss Walk, Italian Garden, バラ園, 野菜園, View Gardenといった具合に様々な形に作られています。この中を歩くだけでも楽しい気分になります。そして、湖畔を歩いているとスコットランドにいるような錯覚も沸いてきました。(前の年までしつこく行っていたせいか?)
開園はイースターから10月まで。
Glenveagh Castle
Glenveagh城
Gardens of Glenveagh Castle
Glenveagh城の庭園
Errigal山とNacung湖
Beagh湖を離れた後進むのは荒野をひたすら走ります。その内見えてくるのはDonegal州最高峰のErrigal山(それでも752m)。その山腹には風力発電用の風車が5基程見えました。そしてNacung湖が見えたところで停車。とっても眺めがいい所でした。この湖(写真のずっと向こうの方)には水力発電用のダムも建設されていました。
Lough Nacung
Nacung湖
Bunbeg
この村は通り過ぎるだけでしたが、Clannadの出身の村という説明が入りました。そういえば持っているビデオにここが映っていて、彼等が凱旋コンサート(?)をやっていました。そんなに古い録画ではないので、あの映像そのままの風景でした。バスは、彼等がやっていたパブの前も通ったそうです。(このツアーにはもう一人日本の女の子がいましたが、彼女はEnyaは知っていましたが兄弟のClannadは知らないそうです。日本ではどうしてそんな扱いなのでしょうね。)
Bunbegを過ぎて暫くすると右手にDonegal唯一の空港が見えます。空港と言っても原っぱに滑走路が作ってあるくらいです。
そして更に進むと海岸の道になりました。そこで見たのが干潟から立ち上る靄でした。とっても不思議な眺めで、バスの運転手はどういう現象かはよく分からない、と言いながら写真を撮るために少しの間止まってくれました。次の停車地までこの現象が続いていました。
fantasic view of strand, near Kincaslough
干潟から立ち上る靄(Kincasloughの近く)
VikingHouseHotel(Kincaslough)
Viking House Hotelその次に止まったのがこのホテル。このホテルのオーナーがアイルランドの国民的歌手Daniel O'Donnell。この地ではかなり有名なホテルのようです。ファンも多いので、一緒にいたツアー客の中にも3人の女性(残りは私と日本人の女の子、そして唯一の男性客)もいました。このホテルを訪ねるのでツアーに参加したようです。そのうちの1人は彼の絵はがきを買っていました。また別の人は時間がないのでティーカップごとバスの中に持ち込んでいました。(勿論、その代金は払っていると思います。) それを見て葉書を買った人が"unfair"と言っていました。ホテルの受付辺りには、写真とアルバムなどが飾られていました。
運転手は私に地図で今ここにいると説明してくれました。(その時にClannadのホームを聞いて村の名前が分かったのです。) Nacung湖で止まった時に彼は私がDaniel O'Donnellのレコードを持っていると言ったら、ファンと勘違いして説明したようです。日本では全く紹介されていないと言っていい程ですが、アイルランドでは知らない人はいないという程の人です。私が知っていたのはたまたま最初に旅行した時に、フリーコンサートをやっていた人は?と思って、勝手に推測して買ってきていたからなのです。その後、クリスチャン関係のお店でもよく見かけています。UKのCountryチャートやビデオチャートを見るとかならずと言っていい程入っています。聞く/聞かないは別にして、こういう人が居ることも知って置いて欲しいと思っています。

Donegal巡り

Letterkennyからバスで約1時間、日帰りできるので十分に見て回ることが出来ると思いましたが、色々なツアーなどもありやはり1日では無理でした。カメラの調子も更に悪くなっていたようで、ツーリスト・インフォメーションの裏に当たる港や廃墟の修道院などは全く写っておらずがっかり。他の見所や船でのクルージングなどのお楽しみもあったし・・・それに、チャリでその辺を走り回るというのもなかった。また、訪れる機会を作るしかないようです。(体力残っているかな?)
Donegal Castle
町に着いて先ず訪れたのがこのお城。ご覧の通り廃墟です。町の中心となる広場からすぐ。入場料を払って入りちょっとの間庭をウロウロしていたらガイドツアーが始まりました。ガイドが付くと思っていなかったのですが、適当に付いて行きました。説明する部屋も3つぐらいしかないのですが、廃墟にしては調度品などを置いている部屋もあり、ある程度は展示のための維持を行っているようです。最上階からはすぐ側を流れている川や、港の方も見ることが出来ました。この地の歴史も語られていました。
元々は15世紀にDonegalの重要なケルト一家であったO'Donnell一族のお城でだったそうです。最後のO'DonnellであったHugh O'Donnellが17世紀初頭に追放され、お城は1616年にBasil Brooke卿に譲渡されたとか。塔の隣のマナー・ハウスは1620年代に建てられ、最近再築されたそうです。
Donegal Castle
Donega Castle、左側がマナー・ハウスl
dining room of Donegal Castle
ダイニング・ルーム
Donegal Friary
ツーリスト・インフォメーションの横の案内図にすぐ近くに廃墟ですが観光ポイントがあるとの表示を見ていきました。"friary"は"abbey"と同じで”修道院”です。1474年にO'Donnell一族によって設立され、この設立後4人の修道士が"the Annals of the Four Masters"と呼ばれる歴史書を書いたそうです。この写本はIrelandの初期の歴史にとって最も重要な資料の一つだそうです。
Donegal Bay
ツーリスト・インフォメーションから修道院に行くまでにちょっとした港があります。そこから観光ボート・クルージングが出発するとの表示。日曜も含む毎日だそうです。但し、この辺りは干潮時は干潟になるので出発時間は潮汐時間によって変わっていたと思います。その干潟の向こうにはDonegal Bayが覗いていました。とっても美しい景色でした。
Scenic Tour
ツーリスト・インフォメーションの前で見つけたツアーです。3時間程で近くの”景色が良い場所”を回るツアーでした。インフォメーションでは予約をやっていないとかで、ツアーディスクを教えて貰い出発時間に行きました。ツアーディスクと言っても普通の文房具店。本当にそこなのか店の人に聞いて間違いないとは分かったものの、ツアーは5人から。その時は3人しかいません。出発するかはまだ分からないと言われ、暫く待っていましたがまだ人数は足りません。やっと結果が出たのは、3人でもツアーは出るけど出発時間が遅れると言われましたが、ここまで来て帰るのもと思い参加。
近くの湖(多分Eske湖)を一周する間に、森の中へ。そこには昔使っていた食糧用の大釜がありました。私には”五右衛門風呂”を思い出させる物でしたが。そして、景色の良い道を進みました。(私は助手席に座っていたので特に眺めが良かったのです。でも、あまりに気持ち良くて、眠くなってしまいました。)
町に戻ったかと思うと更に進み、ちょっとはずれにあるクラフト・センターまで。でも、この時点で夕方の時刻。殆どが閉まっていましたが、アクセサリーのお店で他のツアー客が買っていました。素敵なペンダントでした。ケルト関係の工芸を扱っているのが殆どでした。町から歩いていくことも出来ます。
senic tour
湖の眺め、向こうの方がDonegalの町(このツアーで唯一撮れていた写真)

  1. Donegal County(英語):Donegal州に関する情報です。
  2. Irish Heritage(英語):アイルランド全土の歴史的遺産の情報ページです。Glenveagh Castleが含まれています。
  3. Donegal Town(英語他、日本語はなし):Donegalの町に関する情報のページです。
  4. Counties of North Ireland(英語):北アイルランド(一部)を含むアイルランド島の北部の州に関するページです。Daniel O'Donnellで検索すると、ここがヒットする!
  5. St. Eunan's College(英語):Letterkennyにある大学のページです。写真が撮れていなかったので、参考に。