Portree
2004/7/10(sat)~7/13(tue)

Highland西海岸の南下を続けようとしたところ、Kyle of Lochalshから海岸沿いに南へ向かう道がないのです。ところが、一旦Skye島へ渡って、Skye島南のArmadaleからMallaigに渡るとこの西海岸の旅が続けられるのです。それではSkye島に渡る事にして、と言う事になりますが、ただ通りすぎるには勿体ないのでSkye島にも滞在する事にしました。これで3回目の滞在となるのでゆっくりして、前回、前々回とは違うBroadfordに泊まろうかと思っていました。しかし、滞在の日が日曜と重なり、Broadfordでは過ごすのが難しそうで、更に島の北西にあるDunveganにちょっとした用事も思い出したので都合が良いPortreeに今回も泊まるように変更しました。
KyleakinからPortreeへは一旦Broadfordでバスを乗り換える必要があります。ここで2時間近く時間があったのでちょっとだけ回りを見てきました。荷物を預ける所が無くて思うように行動は出来ませんでした。それでも、ちょっと歩いてツーリスト・インフォメーションへ。特に得るような情報もなく引き上げて、公園でのんびりして、バス停へ。予定していたバスは大幅に遅れましたが、昼過ぎにはPortreeへ着きました。8年ぶりに訪れたPortreeは更に賑やかになっていました。ツーリスト・インフォメーションは坂の上から下に下りてきていたので、荷物を引っ張っての移動は楽になっていました。ここは宿の予約をやってくれます。そこで探してもらったところ、1泊だけその晩に空いているという所しか見つかりません。仕方なくそこを取り、あとはノン・メンバーの所を歩いて探す事にしました。係の子も、明日になれば他が空いているかもしれない、とは言っていましたが、そんなに時間を割く訳にもいかないので投宿後、探し歩きました。予約を取った宿に向かう途中、車に乗せてくれた女性がいました。彼女は地理がよく分からないようで…カナダから着たということでした。賑やかになっても、相変わらず観光客まで親切になる土地だと思いました。それにしても、この混みよう、Gairlochから渡らなくて良かったのでした。
残りの宿(2泊)を探しに、町の沿いに多くあるというので1軒ずつ聞いて回ったのですが全く駄目でした。そこで、前回泊まった宿の近くを当たる事に。1軒目は空いているけどちょっと高いね、と出てきたおじさんが言い、他を当たってみる事に。この頃、次がなければホテルを当たるしかない、と決心したところで、次のおばさん、空いているわよ、と。値段も安くてすぐに決めました。翌日朝に行っても良いかと聞いてもOK。翌朝荷物を置かせてもらうために行ったのですが、部屋(掃除はまだ)に入れてくれ、鍵も渡されました。部屋はツイン。そして夕方行くと、ドアにメモが。部屋が変わったという事でしたが、おばさんが気付いて変わった部屋に案内してくれました。何でも、男の子2人が来たので、ダブルの部屋にしたとか。こちらとしては、泊めてもらったらいいのですよ。荷物も解いてなかったので移し易かったはずです。気さくで親切なおばさんでした。

Portree
これで3回目の滞在となるので、詳細は省きますが、8年ぶりに訪れたので、この小さな町もずいぶん変わったように思いました。
  • Portreeのツーリスト・インフォメーションが移動していました。バス・ターミナルとの高低差がないので、移動は楽でした。規模も大きくなり、情報の展示の他、販売品のエリアも広くなっていました。(スタッフの人数も増えています。)
  • Broadfordでしたが、島内に交通信号が出来ていました。そんなに古いようではないようで、”ここに信号があります”という注意書きがありました。しかし、Portreeの交通量が一番多いSomerled Squareには相変わらず信号はありませんでした。
  • Aros Skye Heritage CentreがThe Aros Experienceと変わって、規模が大きくなっていました。(下記参照)
  • 地図で確認しましたが、郊外に大きなCo-op Supeermarketが出来ていました。バスに乗った時、この店は確認しています。
  • Gairlochでも説明していますが、Gairloch-Portree間に高速艇が就航しています。その船をたまたま港で見る機会がありました。知らない観光客が乗務員に何処に行くのか訪ねていました。
  • その他、建物が新しくなったり、お店が増えたような気がしました。
The Aros Experience
バスから見た時、規模が大きくなっていたのでビックリしました。ここは日曜日も開いているので、半日時間をつぶせると思ったのです。入口の右手にはオジロワシの像が迎えてくれました。その正面にはどこかで見たようなオブジェがありました。Jake Harveyという人の作品ですが、Runrigのアルバム”Amazing Things”のジャケットに使われているものでした。以前は別の所にあったのが移されてきたようです。
Gaelic Alphabet Trail先ず裏手にあるGaelic Alphabet Trailに向かいました。以前、ここで写した文字の立て札を一部しか撮っていなかったのが悔やまれて、今回は全ての立て札を撮ろうと入ったのです(無料)。念のためデジカメでも撮り、更にTrailの様子(右の写真)や、”D - Darach(=Oak)”の側に植えてあった樫(oak)の木も撮ってきました。8年前には回りは開けていたのですが、その間に色々な木が生長したのか、うっそうとしていました。ここの案内リーフレットも立派なものが作られていました。更に、記念品として、ティ・タオルとマグカップが作られていました。
建物の中に入ると…本や数々のScotland/Skye島の記念品の売り場が広がっていました。その他にカフェやシネマの設備もあり、商業主義丸出しという印象しかしませんでした。隅っこにExhibition(有料)があったので入ったのですが、トークンを買って自動改札式の入口になっていました。中ではアオサギとオジロワシの巣をライブ中継していて、専門家による説明も行われていました。以前行われていた島の文化の紹介はパネルのみの説明になっていました。また、オーディオ・ルームもありましたが、こちらは主に島の景色を写したものでした。以前のような年代別にステージが設けてあって、島の歴史を紹介しているのが良かったのに…。あの時のあると書かれていた日本語のテープはどうなったのでしょうね。その他に2階にギャラリー、外には子供用の遊技場もありました。以前あったレストランはほぼ同じ大きさでありました。全体として、つまらなくなってしまった、と感じています。
その内容にがっくりしながら、ちょっと時間があったので裏手にもう一つあるWoodland Trailに入ってみました。こちらは杉林の間を進む道で、何処まで行っても林の中なので、途中で引き返してきました。
Sligachan
Sligachan”スリガハーン”と読むと宿のおばさんに教えてもらいました。これで、地名の読み方の問題が1つ解決しました。
日曜日の午後、Portree以外の所に行く手段を探したのですが、動いているバスはCity Linkくらいでした。他にもなくはなかったのですが、時間的に良いのがなかったのです。そして、滞在時間が適当に作れる所がここだったのです。ここからSkye島中心部にある山々Cuillin Hillsが眺められる事を知っていたので、山の写真でも撮ってみようと思ったのです。あいにくのお天気で、頂上に雲がかかっているのもありましたが、側にあった説明書きが示す山々をゆっくり眺めてきました(写真下)。
バスの時間まで適当に近くを歩いたのですが、山へ向かうパスを見つけ、ちょっとした高台まで行ってみました。その時の眺めが右上写真です。中央にホテル、右にキャラバン・サイトがあります。他に数軒の農家があります。ここで泊まる人達はこのパスを登ってCuillin Hillsに向かうためのようです。私がこのパスを出たら、オーストラリアから来た老夫婦が、”あんた、登ってきたのか?”と聞いてきます。ちょっとそのパスを歩いただけと答えたのですが、その後に本当に登ってきたらしい人達に声を掛けていたので、山登りの感想を聞きたかったようでした。
Cuillin Hills
左からGlamaig(775m)、Beinn Dearg Mhòr(731m)、Beinn Dearg Mheadhanach(651m)がRed Cuillinと呼ばれている山々、
Sgùrr Hain(420m、谷間に小さく見えています)、Nead na h-lolaire(210m)、Sgùrr Beag(765m)、Sgùrr nan Gillean(965m)、Am Basteir(935m)、Basteir Tooth(914m)、Sgùrr an Fhionn Choire(935m)(この3つの頂上は雲に隠れています)、Sgùrr a'Bhasteir(899m)がThe (Black) Cuillinsと呼ばれている山々です。
(山の表記は現地の説明板によるものです。地図と異なっている事があります。)
A little mice at Sligachan雲に隠れている頂上が見えないかと頑張っていたのですが、その気配がないために海側へちょっと歩いてみようとしました。幹線道路を歩いている時に、道端の刈り込まれた草地に何か動くものが見えました。錯覚かと思ったのですが、よく見ると小さいネズミがいました(写真左)。
体長4cmくらい(尻尾は除く)のおチビさんです。なにやら草の間にあるものを食べているようで、私は全く目に入っていないようです。足元(靴)まで来たので、踏みつぶさないかと気が気ではなく、足を動かす事も出来ない事もありました。草地から道路に落ちるのですが、横を車が飛ばして通るので轢かれるのではないかという心配もしました。時々顔を上げるのですが、写真に撮れません。無理矢理撮ろうと捕まえてみたのですが、あまりに小さくてすり抜けられました。目が小筆で点を書いたように小さいのです。その内食べるものがなくなったのか、元いた草むらの中へ入っていきました。草むらの中を見ると、もう一匹いました。ひとりぼっちではなかったようです。
ひとしきりこのネズミと戯れた後、Cuillinsの方を見たら、先程より更に雲に隠れてしまっていました。結局この間にいた時は雲はかかったままでした。そうして、出発の朝、宿(2つ目)で窓の外を見たら、この山がきれいに見えていました。私は何をしているのやら…。
Dunvegan Castle
Dunveganのことを書いて欲しいと頼まれていたので、半日かけて行ってみました。以前にも行った事はあったのですが、ちょっとした間違いで城の中は見学していなかったのです。
Dunvegan Castleお城は13世紀に第3代MacLeodのMalcolmが要塞として建設に着手し、現在は第29代John MacLeodが宗主を務めています。Fairy Tower(写真の左側の塔)は1500年に第8代宗主のAlastairが建てました。名前の由来は代々伝わるFairy Flagによるものです。Fairy Flagは建物の中央にあるDrawing Roomに飾られています。この旗は不思議な力を持つと言われ、様々な戦いで、この旗を振ることによって勝利をもたらした、と言われています。旗は元々は黄色で、絹製であるようです。4世紀から7世紀の中東のもののようで、少なくとも最初の十字軍(1095年11月27日開始)の400年前にはあったとされています。当地にもたらされた話には様々な説があるそうです。
Fairy Flagはここの有名な展示品ですが、今は元の形が分からない程朽ちていました。入口や廊下などには代々の宗主やこの一族にかかわった人物の肖像画が掛かっていました。また、ドローンが2つしかないバグ・パイプもありました(普通は3つ)。少々小ぶりでした。下の方には中世の台所なども見る事が出来ました。展示ルートの最後近くの廊下にはSt.Kilda島(現在無人)への移住の歴史の説明と写真も展示されていました。この移住にはこの一族がかかわり、近辺の住民が移住したらしいのです。この辺りの事を垣間見る、という点でこのお城の見学が面白くなっていました。最後の部屋では現在の宗主の説明がビデオ上映されていました。裏庭に出る事が出来ました。ここからは海に出る階段が設けられていました(使用不可)。
バスまでの時間を城の回りに造られた庭を見て回る事にしました。庭園は第22代宗主が最初に造ったとされています。先ず向かったのがWalled Garden。ゲートを開けて入ります。中央にはピラミッドを模したのか、階段状に石が積み上げられたものがありました。季節的には色々な花が咲いている時で、楽しむ事が出来ました。次に入ったのがWater Garden。こちらは以前訪れた時に入った庭でした。きれいに刈られた芝と垣根で花壇が作られていました。その他は見る時間がなかったのですが、殆どは木々に覆われた庭のようでした。以前訪れた時にそのあたりを回っているので、これで丁度良くなりました。
Trotternish Circular
Dunveganから一旦Portreeに戻り、午後の後半をTrotternish半島を一周するバスに乗る事にしました。バス料金は1日通用券を買っているので安くついたはずです。時計回りと、逆回りがあるのですが、バスの右側に座って(こちらの方が酔いにくいのです)、Trotternish半島の山々を眺める事が出来る時計回りのバスに乗りました。似たような時間の出発なので、丁度真ん中あたりで逆回りのバスに出会います。この回り方は10年前に自転車で回った方向と同じなので都合も良いのです。10年前に回りながら撮った写真の場所を再確認したい事もあったのです。
The Northern Trotternish出発後すぐに郊外のCo-op Supermarketに寄りました。ここで買い物を済ませた人が乗ってきます。こんな所に大型店があったのか、と。出来たのはそんなに古くなかったようです。Uigの港にも寄り、更に北へ。この辺りでOuter Hebridesが見えるはずなのですが、山側に座っていて、視界もそんなに良くなかったので確認できませんでした。写真は失敗しても良いようにで全てデジカメで撮りました。右の写真はDuntulm城にさしかかる辺りで、通った道を振り返った眺めです。中間地点の少し前になります。中間点を過ぎた辺りのFlodigarryという村の近くで親子4人が乗ってきました。運転手が近くの山地The Quirangに登ってきたのかと尋ねていました。この地点の景色を10年前に取っていたのですが、場所を勘違いしている事が分かりました。そして、The Storrにさしかかった所で、駐車場の側にパスの入口がある事を見つけました。そこからThe Old Man Of Storrへ登る事が出来るようです。次の機会があったなら、試す事が出来そうです。そうやって2時間余り、バスに乗り続けていました。10年前はチャリで1日かけて回った道でしたが、やっぱり車は楽でした。
Highland Ceilidh
Scotlandで広く行われている集会(パーティの時の方が多い)です。8年前にも行った事がありますが、この時も行われていたので行ってみました。場所も同じでした。
舞台形式で、バグ・パイプ演奏、ハイランド・ダンス、アコーディオン演奏、ゲール語の歌とスコットランド(英語)の歌、フィドル演奏、クラサッハ(ケルティック・ハープ)演奏とスライド上映(生の解説付き)が行われました。ホイッスルとフィドルのデュオ、イーリアン(アイリッシュ)・パイプ-アコーディオン-フィドルのトリオでの演奏もありました。演奏者・歌手は皆若い子達で、10才の女の子もいました。彼女はその年では上手い方ですが、世に出るにはまだまだです(歌は英語)。ゲール語の歌を歌った女の子はEnglandの子で、将来はゲール語の教師をCanadaでやりたいとか。主催者の方が、ゲール語が広がっている一例だと言ってました。そしてこの週の特別出演がDarren MacLean(写真)でした。
Darren MacLean彼は前年(当時20才)、Obanで行われた第100回National Modでの金賞をJenna Cumming(当時19才)と共に獲得しました。他に、男性ソロ部門(規定の歌による)部門で優勝、Oran Mor(Great Song)男性部門で第4位、トラディショナル(男性)部門で優勝、トラディショナルの総合(男女併せて)で最高得点を取得、The Donald Thompson Prizeで2位、The Gilbert MacPhail Prizeで1位、という輝かしい成績でした。2004年は調子が悪かったのか、余り良い成績ではなかったようです。それでも入賞をしていた部門はありました。彼の経歴がたまたま手に入りましたので紹介しておきます。
Skye島Dunveganの出身で、4才の頃からゲール語の歌を歌い始めました。現在はGlasgowのRSAMDでScotlandの音楽を勉強中で3年目です。彼は多くの地方のModに出場し、全国レベルの賞をいくつか獲得しています。Skyeで1998年に行われたNational Modでは銀賞をジュニアの部門で獲得しています。また、2003年5月にStornowayで行われた新しいSeo Seinnというコンテストに出場し、トップ賞を獲得しています。そして特筆すべきなのが2003年のNational ModのGold Medal賞です。この時は同じ日に行われたTraditional Gold Medal賞にも近い位置にいました。
彼はさすがに上手かったのです。歌だけでなく、ゲール語の歌詞なので歌の説明をその前にするのですが、その前口上で聴衆を引きつけていました。この若さで、です。また、ゲール語だけど、簡単なのでコーラスを一緒にと、皆に練習をさせました。非常に茶目っ気があるようで、主催者が後ろを向いている隙に、舞台でちょっとした仕草をしていました。更に聴衆を笑わせていたのは、舞台の床が軋んでいて、”これ、大丈夫? 火曜と水曜もやるのに”と。このきしみをしきりに気にしていました。ご覧のように小太りですが、そのために軋んでいるという訳でもなかったはずです。その後、この舞台がどうなったかは知りません。
National Modとは?
第1回はObanで1892年に開催されました。ゲール語とケルト文化の音楽、ダンス、ドラマ、芸術および文学によるコンテストを基本にした祭典です。参加はScotlandはもとより、UK全土、Ireland、Australia、Canada、United Statesに渡っています。部門も数多くあり、ソロ(男女、年齢別)、デュオ、団体などにも分かれています。National Modは毎年10月中頃に行われ、2004年はPerth、2005年はStornoway(Lewis島)、2006年はDunoon(Clyde湾西側の海岸にある町)が予定されています。その他Local ModがNational Modが始まる前の9月に各地で行われています。
このコンテスト、どういう風に行われているのかその雰囲気を知りたいのですが、全く分かりません。テレビ放送等もされたようですが、もしビデオ(Palでも可)等をお持ちでしたら、是非見せて下さい。Walesで行われているEisteddfodに似ているとあり、こちらの方はビデオで見せてもらった事があるのですが、やはり実物を見たいです。
RSAMDとは?
Scotland's International Academy for Music and Dramaです。音楽と劇(舞台だけでなく、映画なども含まれる)に関する学校で、その他に芸術のコースもあるようです。
Seo Seinnとは?
直訳するとthis soundと言う意味です。Western Isles Tourist Boardがゲール語の言語と文化の普及のために、2003年にStornowayで始めたコンテストです。2004年は4月12-16日に開催されています。入賞者達の演奏のCDも作られているようです。Darren君の歌も入っています。
Armadale Castle Gardens & The Museum of The Isles - The Clan Donald Centre
ここもちょっと書いて欲しいと頼まれていた所で、スケジュールに最初から組み込んでいました。本土の西海岸の町Mallaigに渡る時に通るので、朝のバスに乗り、午後のフェリーに乗ればちょっと寄る事が出来るのです。Mallaigに宿を取ってもらった時、係の子が到着予定時間を聞いたのですが、そのフェリーの乗り継ぎのバスはその日に走ってない事に気付きました。そこで、Armadaleでちょっと過ごすと言ったら、納得してくれました。時間を有効に使っていると思ったのか、”旅を楽しんでいるようね”と。バスでフェリー埠頭に到着後、フェリーの切符を買う時に、トランクを預けさせてもらいました。と言っても、ベンチの下に潜り込ませよ、ということでしたが、それでも問題はないのでした。
10年前に、このセンターも訪れていましたが、こちらもやはり変わっていました。しかし、Aros Experienceの様な変わり方でなく、展示物が充実していました。このセンターは領地と共にいくつかの施設があるのでここで御紹介しておきます。
  1. Armadale MuseumThe Museum of the Isles(右写真)
    2002年にオープンしています(どおりで、記憶がない訳です)。先史時代の発掘品を含む工芸品と絵画の収集が多くなったために、公開したとか。島の1493年の統治の終了から現在までの歴史を展示しています。また、18世紀のJacobit蜂起からCullodenの敗戦までのパネルとそれにまつわる品々の展示もあります。併設されている図書室には7000冊を超える蔵書があるそうです。先史時代の遺跡の説明も詳しくありました。入口近くにはどのMacDonal家が何処に分かれて、移住していったかという資料が於いてあります。PCも置かれていました。
  2. Armadale Castle
    15世紀にMacdonald一族が南HebridesからSkye島に到着し、この城には1650年代から居住し始めました。1855年に火事で崩壊、その後再建されましたが、1925年にMacdonald一家は雨風のために城を離れ、それより小さい家に移りました。
    現在は壁のみが残っている状態で、これも崩落の危険があるので、中に入る事は出来ません。
  3. Armadale Castle Gardens
    敷地は40エーカーあり、園内には異国風の木々や灌木、花々があります。メキシコ湾流(暖流)のおかげでScotlandの西海岸は比較的穏やかな気候で、世界中の木々や灌木が集められ育てることができました。植林は17世紀に行われ、既に200年以上も経っています。
    城の南北は刈り込まれた芝生の回りに花々や低木が植えてあり、英国風庭園のイメージですが、それを除くと、殆どが高い木に囲まれた状態でした。木の形が面白いので、色々写真を撮ってしまいました。また、前回も訪れましたが、城とMuseumとの中間に池が3つあり、その1つにとっても可愛いThe Swimming Otter(Lawrence Broderickの作)はまだありました。
  4. Armadale Nature Trail
    園内の小道を歩き回ったり、そこから抜けて丘に登る小道などがあちこちあります。自然観察を目的に作られているようで、いくつかの基本ルートが地図で示してありました。最短で1時間、最長で3時間を要するということで、そこまでは付き合ってられませんでした。ここでゆっくり出来るようでしたら、一度歩いてみて下さい。
  5. その他の施設
    園の入口には苗などを売っている園芸店があります。レストランやお土産店は中に入る必要がありません。港から行くと手前にコテージ(6棟)があり、宿泊も出来ます。また、結婚式も挙げる事が出来るそうです。

  1. Skye, The Island and Lochalsh(英語):Isle of Skye & lochalshのツーリスト・インフォメーションのサイトです。
  2. The Aros Experience(英語)Aros Experienceのオフィシャル・ページです。
  3. Highland Ceilidh(英語):Highland Ceilidhのオフィシャル・ページです。
  4. The Royal National Mod(英語、ゲール語):National Modのオフィシャル・ページです。すうねん前からの部門別の勝者・入賞者のリストを見る事が出来ます。
  5. RSAMD(英語):RSAMDのオフィシャル・ページです。
  6. Seo Seinn(英語、ゲール語):Seo Seinnに関するページです。
  7. Armadale Castle Gardens & The Museum of the Isles(英語):Armadale Castle Gardens & The Museum of the Islesのオフィシャル・ページです。
  8. Rapsons Driving Scotland Forward(英語):Highland中を巡るバスの運行をしている会社のページです。時刻表の入手が出来ます。