Channel Islands Jersey Flag
Jersey
Channel Islands Jersey La Houge Bie Rozel Bay Bouley Bay Bonne Nuit Bay Greve de Lecq St. Quen's Bay Howard Davis Park Elizabeth Castle Mont Orgueil Castle La Corbiere Lighthouse La Pouquelaye de Faldouet La Motte(Green Island) Mont Ube Villes-es-Nouaux La Sergente Menhirs and Ossuary Les Monts Grantez Dolmen de Geonnais Le Couperon
2006/7/7(fri)~7/11(tue)

Channel諸島最後の訪問となるJersey島へ。Guernsey島をお昼に出発し、Jersey島には午後1時半頃に到着する船便を選びました。これだと現地のツーリスト・インフォメーションで宿探しが楽になるからです。他の日は夕方か夜に到着になるのです。船は事前に予約をしていたので、Guernsey島出発の午前中は港にある荷物預かり所にトランクを置いて、St Peter Portの港を少し彷徨きました。記念のTシャツも手に入れたりしていました。出発1時間前の11:40までにチェック・インとあったので、その頃にロビーに着いたのですが、カウンターには誰もいなくて、他の客(この時は大勢いました)も不思議そうに中を覗き、”しゃーないなー”という感じでベンチに座って待っています。12時頃にやっとチェック・インが始まりました。ここって、結構時間はいい加減なようです。船の座席は中央の大テーブルの所でしたが、景色を見たければデッキに出ることが出来るので、全く問題ありません。乗船時間も1時間弱と短いものです。
途中で迷子になりそうでしたが、ツーリスト・インフォメーションも無事に探し出し、町中の比較的安い宿を確保できました。投宿後、島の資料を手に入れ、訪問ヶ所とスケジュールを練りました。ここにも先史時代の遺跡があることが分かりました。バスの時刻表が有料だったので買わなかったのですが、行く所が決まればルートは地図に書いてあったので何とかなりそうでした。ここから船で日帰りすることはないので(対岸のFranceを考えましたが、Carnacの列石を見なければ意味がないと諦めました。渡った後、山をいくつか越えなければいけないのです。)、丸4日間島内を巡ることが出来る訳です。

Jersey島/ジャージー島
St.HelierChannel諸島最大の島。それでも東西約18km、南北約11kmで、東西や南北に1日で歩ける距離です。人口は約9万人で、島の南側に集中しています。首都はSt.Helier(右写真))でかなり大きな町です。交通量もかなり多く、ひっきりなしに車が通っています。
歴史的には英国王族領ですが、未だにノルマンディ公爵領の面影を残しています。他のChannel諸島の島々にノルマン人によって併合され、911年ノルマンディ公爵領の一部となりました。Willamノルマンディ公爵が1066年にEnglandの王座を奪って侵略した時、Jersey島の運命はEnglandと繋がりを持つようになりました。島はまだ独自の議会を通じて内政を司っていました。
12の教区は自分達の教区内に石を並べて分けられていて、それぞれのスタンディング・ストーンは独特な物です。上記の地図で色分けしているのがこの教区で、教区にはそれぞれのシンボルがあります。郊外の通りには通りの名前と共にこのシンボルが刻んでありました。
島は他の諸島の島と同様に、第2次世界大戦中はドイツ軍に占領されていました。ここでもあちこちに砲台に使われた塔が残っています。有効利用なのか、現在も通信塔に使っている塔もありました。人もいました。
島の生産物としては有名な物として油脂分が濃いジャージー牛乳があります。牛乳そのものは飲んでいませんが、ヨーグルトやアイスクリームを食べてみました。体脂肪には悪いかも知れませんが、その濃さが美味しくさせているようです。この他にジャガイモやトマト、ブロッコリー、ピーマン、ズッキーニ、椎茸を含む各種のキノコ類もとれます。海産物は牡蠣が有名だそうです。
※上記の地図で、赤い線はバスによる移動、ピンクの線は徒歩での移動をした道です。バス道を徒歩で移動している道は両方線があります(ちょっと見にくいですが)。

先史時代の遺跡
この島の遺跡をまとめてご紹介します。現地で手に入れた資料に基づいています。殆どの遺跡を訪れましたが、時間の関係と自然現象の関係で訪れていない所もあります。またこの島を訪れることはないと思いますが、またの機会がもしあれば見てみたい所でした。こんな所で遺跡を見て回るのも楽しいです。帰国後色んなサイトを検索するとちゃんとしたのがあるのに気付きました。事前によく調べなかったのが残念です。なお、地図上の丸で囲った番号が遺跡の場所です。
  1. La Hougue Bie
    La Hougue Bie紀元前4000-3250年頃の遺跡。ヨーロッパの中でも立派な通路付き墓の1つで、十字架の形に作られ、13mの高さの塚に覆われています。塚の上には中世の教会が建っています。Egyptのピラミッドより古いとされています。1924年に発掘され、傍らには考古学博物館があります。ガイド・ツアーも行われています。4月2日-11月5日の毎日10-17時の開館。有料。駐車(無料)スペースもあり。
    ガイド・ツアーによると、Jersey島は大昔は今より広く、その後一旦狭くなった後に現在の大きさになったということでした。そんな地質学の話から始まりました。塚が作られ後、18世紀頃にはその上に城も造られていたそうです。現在残っている教会はその一部です。この塚は島で最も高い所で、現在でも変わりません。塚の上からは回りの木々に遮られて余り見晴らしは出来ませんが、その間から西側の海や、北海岸近くにあるBBCの鉄塔が見えました。この高さを利用して、第2次世界大戦時のドイツ軍はこの上に通信塔も立てたということでした。展示室には城が建てられていた時代の絵を垂れ幕に描いてあり、また模型もありました。現在残っている教会は2部屋で、1520年頃に作られたJerusalem教会がその1つで、壁にはうっすらと壁画も残っていました。
    La Hougue Bie Entrance石室へは狭くて低い天井を通っていきます。この石室はIrelandのNew Grange、OrkneyのMaes Howeに次ぐ程の素晴らしいものです。文字・壁画等の痕跡はありませんが、唯一微かに線が描かれている石があります。またNew Grangeの様な石の器らしき物もあります。中へは出入り自由で、一旦ガイド・ツアーで入って説明を聞いた後、もう一度入って写真を撮ってきました。また、入口の前にはあちこちで発掘された小さな石の遺跡が展示されていて、何だか嬉しくなる眺めでした。
    塚の回りにはこのあたりの歴史的な物も展示してありました。中央の庭にはリンゴ粉砕器、ドイツ軍占領時の捕虜の部屋、新石器時代の小屋などです。また、オーディオ・ビジュアル室では塚の成り立ちが10分くらいで上映されています。これを見ると、塚は先ず、石室が作られ、その上に土を被せて作られたとのこと。決して、穴を掘って作ったのではありません。
    ここへは観光ポイントを結んで運行しているEasylinkのバス(少々高い)で行きました。St.HelierのWeighbridgeから西海岸へ向かい、お城・動物園を回って戻るルートですが、日曜日とあって人は沢山乗っていました。ところが、動物園で私以外の全員が降りました。この遺跡の次がお城へ戻るルートなので、誰も乗っていないと思って通過され戻ってしまうのではないかと思ったのですが、運転手はちゃんと気付いてくれていて、”La Hougue Bie!”と教えてくれました。敷地内に入ると受付のおばさんがその日最初の入場者なので色々話しかけてくれました。降り出した雨を心配して、傘を借りることが出来るとも。ガイド・ツアーが始まる頃になると、次第に客(みんな車かチャリ)が増え、ガイドと1対1で説明を受けるという状態にならなかったことにホッとしました(1対1で対応できる自信がないので)。
    ここへは遺跡の中でも最初に訪れました。唯一有料なので、それなりの資料があると思ったからです。その思惑も当たって、この後に遺跡を見て回るのにとっても役立ちました。
  2. La Pouquelay de Faldouöt
    La Pouquelay de Faldouöt紀元前4000-3250年頃の遺跡。珍しく2つの石室を持った通路付きの墓で、中心となる石室は開いている状態で石びつに囲まれています。2つ目は1つの大きな24トンの冠石で覆われています。全体は元々2つの空積み工事で作った壁の低い盛土と直立した石の円で囲まれていました。この場所は1682年に記録があり、1839年と1868年に発掘されました。人間の痕跡は石びつの中で見つかり、焼き物の容器、2つの光沢のある石斧、2つの石のペンダントが石室の中から見つかっています。
    La Hougue BieからバスでMont Orgueil Castleへ向かい、城を見学した後、徒歩でこの遺跡に向かいました。最初のバスで案内があるのを見つけていたので、道路沿いに歩けば見つかると思っていたのですが、途中で脇に入るパスを見つけました。一旦そこへ入ったのですが、違う方向に向かっていると勘違いしてまたバス道に戻りました。暫く歩いて、手元の絵地図をもう一度確認すると、先程のパスで良かったことに気付きました。しかも近道です。地図の道路を見間違えていたのです。次のバスの時間までは間に合いますが、余裕が無くなりました。パスを出て暫く歩くと、分かれ道にちゃんと案内があり、その先は間違うことはありませんでした。小さな森の中にこの遺跡を見つけた時はホッとしました。取り敢えず遺跡の回りを2回りして、次のバスに乗るためにすぐに立ち去りました。バスには余裕を持って間に合いましたが、最初にちゃんと道を確認すればこんなに急いだ訪問にならなかったと、反省しています。
  3. La MotteLa Motte
    17世紀までは半島で、現在はGreen Islandと呼ばれている小島になっている場所にあります。塚の発掘年は明らかになっていませんが、新石器時代中期(紀元前4000年頃)の貝塚があり、18個の石びつ(箱形)の並びはおそらく青銅器時代(紀元前2000年頃)に埋められたと思われます。1911-14年に発掘されました。
    島へ渡るには干潮で浜が干上がった時のみです。私が訪れた時には生憎渡ることができなく、対岸から島を眺めるだけになりました。残念ながら遺跡を確認することは出来ませんでした。ガイド・ブックによると、島の向こう側にあるようです。満潮時刻はツーリスト・インフォメーションなどに貼られていますので、確認できます。
  4. Mont UbéMont Ubé
    紀元前4000-3250年頃の遺跡。元々通路付き墓は内部に4つの小室がありました外側には石の輪があり、低い盛り土で覆われていたと思われています。残念なことに遺跡は1848年に発掘される前に採石によってひどく破壊されました。また、ゴミ捨て場と豚小屋として使われてもいました。内部の小室からは焼けた骨、装飾された陶器類の破片、磨き上げられた石斧、石のペンダント、そしてローマ時代後期の賭博用の破片が見つかっています。
    説明板には解説と見取り図がありますが、その図を見た時、内部の小室に気付きました。実物を見落としたか?と思って引き返して確認したのですが、それらしき囲い跡が僅かに1つだけありました。見落としではなかったのです。破壊されたのが残念でたまりません。
    Green Islandから真っ直ぐ北に向かうと見つかります。Samare's Manorという名所の側なので、バスが近くに止まります。St.Helierの町中からも3km程なので歩いてもそんなにかかる訳ではありません。私はGreen Islandにはバスで行って、この遺跡を回って歩いて帰りました。幹線道路を歩くので先ず、間違わずに戻ることが出来ます。
  5. Villes-és-Nouaux
    Villes-és-Nouaux列石の墓(紀元前3250-2250年)と石びつがあるストーン・サークル(紀元前2850-2250年)の複合遺跡。列石は長方形の石室で、中は直立した石で取り囲まれ、その石は元々この遺跡を覆っていた長くて低い盛り土の端にあったと思われています。冠石は7つのみが残っています。1869年にS P OliverとF Porterによって、1883年にBellis & Cableによって再発掘されました。内部の墓からの出土品は2つの違った時代に使われていたことを示しています。古い層は見つかったのは僅かですが、上部の層には大きな装飾ビーカーと銅石器時代のJerseyボウルの名残がありました。ストーン・サークルは新石器時代後期/銅石器時代のの石びつ付きサークルです。中央の石びつ(箱形)はおそらく人間の遺骨が残っていたと思われますが、1883年にBellis & Cableが発掘した時には全くの空でした。石びつは元々端に据えられていた石の輪に囲まれて低い盛り土で覆われていました。
    火葬された人間の遺骨が入ったおおざっぱに作られた沢山の骨壺が塚の側に埋められていたのが見つかりました。そこには典型的な後期青銅器時代、または初期の鉄器時代(紀元前800-450年の墓があったのです。
    St.Helierの中心部から西約2kmのSt. Andrew's Parkの中にあります。この公園が何処にあるのか地図では見つけられなかったのですが、町の近くに遺跡があるとなっていました。近いので夕方散歩気分で歩いていき、公園に着いた時、この遺跡であることが分かったのです。公園の中にSt. Andrew Churchがあったのでその公園と分かったのです。囲いがあって遺跡には近づけませんが、邪魔する物はないので、どこからでも眺めることが出来ます。公園を通りがかった人達がチョコチョコ眺めていました。石がやけに赤っぽいのが印象的でした。
  6. La Table des Marthes
    元の形は不明です。大きな御影石の冠石が石室を覆っています(現在は埋まっています)。1850年に発掘。
    La Hougue Bieで手に入れた資料にはちゃんと番号が振ってありますが、絵地図には遺跡の印がしてありません。有料の地図には書いてありました。それほど余り大きくなく、案内をする程の物ではないとされているようです。案内板もありませんでしたが、原っぱの中に小高く石が積まれている状態で、何となく分かる程度でした。場所は南西の端で、近くに名物の灯台や塔があるのでバスが止まります。駐車場やカフェもあります。私はここを出発点とし、西海岸沿いに歩いて北海岸まで歩きました。
  7. La SergentéLa Sergenté
    紀元前4500-3250年頃の遺跡。短い通路に続き、空積み式で作った円形の石室があります。元々は持ち送りの屋根があったようです。
    通路と石室は、端に置かれた石板を曲線で仕切っていた南西の隅の部分を除いて、御影石の石板が敷かれていました。この場所は1923年の発掘時には盛り土で覆われていました。人間の遺骨は見つからず、焼き物の壺が4つ見つかりました。Channel諸島では持ち送り屋根がある通路付きの墓はここだけで、おそらく島では初期のドルメンと思われます。
    上記の遺跡の割に近くにあります。バス道を進んだ後、パスに入ります。このパスが途中で分かれていて、丘の上に登るパスに進まずに小さな岬を回る道を進みました。そして行き着いたのが大きな道路。行き過ぎたのが分かりましたしかし、戻る必要はなく、終点の近くに階段を見つけたので登ってみました。それらしい所に出ましたが、遺跡は見つかりません。ちょっと歩いた所で見回すと、緑色の説明板らしき物が見えました。そちらに歩いていった所で見つけました。この近くには住宅があり、その道の行き止まりが、この遺跡周辺です。路線バスもおそらく近くに止まると思われます。
  8. Broken & Little Menhir, The Ossuary, Great Menhir
    Broken & Little Menhir, The Ossuary, Great Menhir紀元前2850年頃の遺跡。The Ossuaryは長方形の巨石の石びつで、解体されて残っているのは20片です。Brocken, Little and Great Menhirsは明らかにOssuaryと関係しています。1920年代に発掘されました。
    この遺跡は西海岸の南部に広がる砂丘の中にあります。砂丘の中はあちこち通り道があるのでその中をさまよいながらやっと見つけました。案内もないのです。途中方角を見失って、諦めかけて、小高い所で自分がいる位置を確認している最中にLittle Menhirを見つけました。近づいた所で、側にThe Ossuaryを見つけました。もう1つあると、資料の位置関係を確かめて探すと、砂丘のちょっと盛り上がった向こう側に見つけました。この他に、この砂丘周辺にもスタンディング・ストーンもあります。資料にはありませんが、地図にあったのでなんとか探し出して、見つけてきました。
  9. Les Monts Grantez
    Les Monts Grantez紀元前4000-3250年頃の遺跡。1つの石室の横に均整が取れていない石室へ続く通路があります。この構造は盛り土から1912年の発掘前に分かっていました。7人(6人の大人と1人の子供))の骨格がその石室から発見され、全てが隣り合わせに並んでで屈んだ格好をしていました。カサガイの殻、牛・鹿・馬・豚・山羊の骨、そして明るく色づけられた小さく積み上げられた石が見つかりました。他には、変化に富んだ焼き物の壺も見つかっています。その中には小さな入れ物や、穴が開いた浅い皿、石器の一式、螺旋の紡錘がありました。
    上記の遺跡を見つけた後にSt. Quen's Bayの海岸沿いを北上しました。遺跡への近道があると、内陸に向かったのは良いのですが、一旦集落に出るとどちらにパスがあるか分からなくなってしまいました。適当に歩いているとお孫さんと散歩していたご婦人に会い、尋ねると、分かりにくいからとパスの入口まで連れて行ってくれました。本当に小さくて、案内もないのでした。側には海岸から内陸に向かう大きな道がありました。素直にこの道路を進めば良かったのに…そのパスを真っ直ぐ上がればいいと聞いたのですが、途中で3方向に分かれます。案内はありません。右に進んで登ったてもそれらしいのはありません。戻って、左側の道を登ってもありません。そこで、別の方向に続いている道を進むと、分かれ道で見かけた集団が真ん中の道を進んで登っていくのが見えました。彼等も遺跡に向かっているようでした。今の道も結局その道に合流しているので進んでみると駐車場がありました。そこにいた人が彼らに付いていけば遺跡にたどり着くと教えてくれました。そして遺跡から回りを見渡すと最初に登った道も遺跡にたどり着くのが分かりました。はっきりした道がなかったので諦めてしまっていたのです。
    遺跡は石垣に囲まれていました。中には階段が設けられているので入って良いと思って先の集団が去った後に入りました。遺跡の写真は人が多いと撮りにくいのでゆっくりしたかったのです。石室の中も覗きたかったし。小高い所にあり、回りは360度見渡すことが出来ます。バス道からはちょっと離れています。
  10. La Pinacle
    複数の時代に渡って重要な場所でした。新石器時代(紀元前4800年頃)には斧を作った中心地、銅石器時代(紀元前2850年頃)には屋外の儀式場、ローマ帝国支配下のゴール(ガリア)の時代(西暦200年頃)には寺院となっていました。1930年代に発掘されました。
    ここは時間が無くて訪れることが出来ませんでした。上記の砂丘で彷徨い、Les Monts Grantezまでの道で迷ったおかげで、ここによる時間が無くなったのです。帰りのバスに間に合わなくなるからでしたが、その時点ではEasylinkのみの時間しか確認していませんでした。後で路線バスがもっと遅くまであることが分かり、現地での事前調査を怠ったことを残念に思っています。それが分かっていればここに寄ることが出来ました。写真を見る限り、結構面白そうな所です。名前からすると、近くに(自然の)奇岩もあるのではないかと思われます。
  11. Dolmen de Géonnais
    Dolmen de Géonnais紀元前4000-3250年頃の遺跡。珍しい石室への通路があります。石室は元々'D'の形をしていましたが、後に長方形に大きく開いた形に広げられました。この場所は最初に1929年に発掘され、1985-1990年の間に再調査されました。この遺跡は多くの石を取っていった採石作業者によってひどく破壊されました。発掘はこれらの石の位置を明らかにし、現在は御影石のブロックで再配置されています。ここからは非常に多くの火打ち用道具、装飾された焼き物の破片や壊れたひき臼が見つかりました。
    西海岸北上のウォーキングをここで終えようと思っていたのですが、帰りのバスに間に合うか分かりませんでした。迷わないように大きな道を進んでみると、案外時間もかからなかったので途中でこの遺跡まで行けると思いました。舗装道路が切れた所で案内がありました。遺跡の石は他よりも小さめでしたが、はっきり分かります。路線バスも近くの大きな道を通っているはずです。
    この後海岸の崖の上のパスに出ました。途中茂みで道が隠れてしまって、本当にそこで良いのかウロウロしましたが、思い切って突きって見ると、整備されたパスに出ました。その後は迷うことなく進みましたが、1日中色んな道に惑わされた気がしました。
  12. Le Couperon
    Le Couperon紀元前3250-2250年頃の遺跡。直立した石に囲まれた長方形の石室で、回りの石は元々はこの遺跡を覆っていた長くて低い盛り土の縁を形取っていました。この場所は最初の1868年の発掘では上手く行われなくて戻され、1919年に再度行われました。この遺跡の興味深い特徴は現在入口に塊となっている穴が開いた石板です。1919年の修復作業中にここに間違って置かれました。その石は元控えの間から中心の石室を分ける位置にあった物です。火打ち石の破片と焼き物の破片が見つかりました。
    北海岸の港Rozelの近くにあるので、その行きのバスに乗り、途中で降ろしてもらおうと運転手に伝えました。言い方が悪かったのかよく分かってもらえませんでしたが、終点まで行っても遠くないので、パスの入口をバスの中から確認して乗っていました。終点で降りて、坂道を上る羽目になりましたが、折り返しのバスが拾ってくれました。パスに入る地点より少し手前でしたがお礼を言って降りました(この分はタダ!)。パスへの案内は遺跡でも地図にある地名でもなかったのですが、間違っていませんでした。パスからもよく分かるので見落としませんが、側にある小屋も目印になりました。横から見ると大して特徴があるようには思えませんでしたが、回ってみると石が4列に並んでいて、中2列に冠石が被さっているというこれまた珍しい物でした。
その他の観光地・名所など
島でポイントとなる名所をご紹介しておきます。遺跡ばかり追いかけていた訳でなく、その途中でも名所と呼ばれる所を訪れています。地図上の四角で囲った番号がこの名所ですが、時間の関係や興味がなかった所も取り敢えず挙げています。
  1. Elizabeth Castle
    Elizabeth CastleSt. Aubin's Bayの中にあるお城です。1597年に建設が始まり、Elizabeth1世の後に1600-1603年の間に島の長官出会ったSir Walter Raleighによって名付けられました。1646年には城は後のCharles2世の一時的な屋敷となりました。
    Jersey島はEngland市民戦争(1642-1660)の殆どを国王に忠誠を誓っていましたが、戦争中その時の長官でSt. Quenの領主であったSir George de CarteretはAmericaの土地、現在のNew Jersey州を報酬としてもらいました。城から長く伸びる防波堤は最初は1872年に、より大きな港の計画の一部として、作り始められましたが、完成しませんでした。建設は数年に渡って中断され、それゆえに両側に御影石、外側に向かう所はコンクリートのブロックが使われています。
    防波堤の中間にある突き出した岩はOratoryとして知られていて、ベルギー人の修道僧Helierが済んでいた庵でした。彼は後にSt. Helierの町の名前となっています。彼は540年に独居を探しキリスト教の説教をするためにこの島へやって来ましたが、15年後にサクソン人の海賊に殺されました。この岩への巡礼が毎年7月16日頃に行われます。
    4月2日-11月5日間毎日10-18時の開館。有料。毎日11:45-12:45の間の1回、大砲が発射されます。ここへは干潮時には徒歩で行くことが出来ますが、潮が満ちている時はPuddle Ducksという水陸両用の車付きの船が往復しています。片道大人3.30ポンド、往復5.50ポンド、子供片道2.20ポンド、往復3.30ポンドとなっています。満ちた時の水深はかなり深くなるので、水に浸かりながら歩くのは危険と思われます。
    Elizabeth Castle's pass帰りのフェリーを予約した後、ツーリスト・インフォメーションで調べた干潮時刻に近かったのでSt. Aubin's Bayへ向かいました。そこでこのお城への道が干上がっていたので、ついでにお城の見学をすることにしました。干上がった道は結構長い距離です。お城は細長いのですが、広くて見て回るのも時間がかかりました。一番高い塔にも登り、更に先の伸びている防波堤の端まで行ってみました。塔の中間からは大勢の声が聞こえてきました。混んでいるの?と思って登ってみると、結婚式のパーティが開かれていました。塔の屋上に上るのは差し支えありませんでした。防波堤から戻って、資料館を見学している内に”ドン!”という音がしました。お昼の大砲です。見たかったのに…その後中のカフェで珍しくお昼を取りました(殆どはスコーンなどを持っていって外で食べていましたので)。こうやってゆっくりして、出ようかと思った時、何となくイヤな感じ。門の上の見張り台から見ると、道が無くなっていました(左の写真を見て下さい!)。船があるので戻るのに数時間待つ必要はありませんが、乗れるのか心配でした。1台目がやってきた時、町の行列が既に長くなっていました。乗り場を知らなかったので、残った浜辺の上をウロウロしていたのです。慌てて行列の最後尾に並ぶと、船員が人数を数え始めました。何も言われなかったので乗れるようでした。そして、私の後にやってきた2人は断られていました。ギリギリでした。最後の空いている席に座ると出発。対岸まで約10分くらいです。乗り心地は良くないですが、仕方ないでしょう。船酔いの心配は全くありません。その後、このお城に続く道は干上がった所を見ていません。そんなに長い間は道が現れないようです。
  2. Jersey Museum
    1990年に古い倉庫を改造した建物にあります。外観は元の建物の雰囲気を残しています。博物館の隣の御影石の家はSociété Jersiaiseの本部です。1873年に設立され、素晴らしい島の歴史と文化の源となっています。そしてハイライトはヴィクトリア王朝時代のJerseyの商人の家の再現です。夏期は10-17時、冬期は10-16時の毎日の開館。有料。
    前日の夕方場所を確認していたのですが、その扉は裏口でした。表玄関を探して見つけたのはレストランの向こう側。そこに行く方法がレストランの中を通るしかなかったのです。変な感じですが、何も言われることもなく中に入りました。他に見学者はいません。先ず1階のビデオ上映を見た後、展示物を見て回りました。1階の階段の側には島で最初のモデルだった女性のコレクションがありました。2階は中心にホールがあり、歴史を端からぐるりと回ってみることが出来ました。先史時代から現代までありました。勿論遺跡からの出土品も。島で話されている言葉にノーマン・フレンチがありますが、これが次第に変わっているとかで、昔の言葉で再現した歌が流れていました。3階は色々な美術品のコレクションの展示です。入口を入ると目の前にあったのは日本の鎧甲。貿易が盛んだった島の人が横浜から持ち帰ったそうです。昔からJerseyの人は日本に来ていたんだ~と、感心してしまいました。さらに上がると商人の部屋を再現していました。子供部屋や女中部屋もありました。結構見応えがある所でした。
  3. Maritime Museum & Occupation Tapestry
    1975年にマリーナの一角に開館しました。ビューフォート風力階級の威力と及ぼす効果を示す磨かれた御影石のはめ込みがあります。博物館の外側にはナチの強制収容所の犠牲者だったJerseyの市民の記念碑があります。明かりの塔は元々(1856年に)東海岸のSt.Catherin防波堤の端にあった物です。展示物は海洋博物館には様々な船舶関連の品々。模型を使って船旅を体験出来るようにもなっています。ホールにはスケルトン状態の地球儀があり、島から世界中に散らばっていった航路を見ることが出来ます。Occupation Tapestry(占領時のタペストリー館)は第2次世界大戦時の島の様子をタペストリーに織り込んだ絵が展示されています。夏期は10-17時、冬期は10-16時の毎日の開館。有料。両方合わせた入場券になっています。
    Jersey Museumを4時頃に出て急いで入りました。場所はすぐ近くなのでそんなにかかりません。タペストリーの方は見なくても良かったのですが、入場券がセットになっているのでその分の料金を払わされました(4時過ぎでも入場料は変わりません)。そちらを見る時間を少し残して、海洋博物館を見て回りました。模型の仕掛けが結構面白くて遊んでいました。私の後に入ったおじさん2人も遊んでいました。時間がなかったのが残念でしたが、楽しい所でした。閉館ギリギリに外に出ると、すぐにドアが閉められました。私が最後に出た訪問者でした。
  4. Samarès Manor
    ノルマン時代の雰囲気を再現した荘園です。庭にはあちこちのハーブが育てられています。敷地の中には石鹸、ガラス細工、絵画の工芸の家があります。庭園はきれいに造られています。お土産店、レストランもあります。3月初旬-10月中旬の9:30-17:00までの毎日の開館。有料。バス停も前にあります。
  5. Jersey Pottery
    大きな陶器製造所・販売店です。東海岸沿いにあります。通年9:00-17:30の間位置にの開館。バスルート上にもなっています。
  6. Mont Orgueil Castle
    Mont Orgueil Castle島は常にフランスからの侵略にさらされてきました。1204年にここに城が建てられる以前は島が何千年にも渡って要塞でした。その年にEnglandのJohn王がFranceのPhilippe Augusteに破れNormandyを失ったのでした。島民はEnglandの王室に忠誠をすることを選びました。それによって、2つの対立している国の間の前線に立たされることになりました。そして急遽Franceに対する防衛を作ることになりました。城は2回にわたって建築されました。最初は中世初期で、2回目でははMont Orgueil(またはMount Pride)として知られるようになった印象的で頑強な要塞になりました。軍事力を上げるために弾薬と砲丸を導入して補強されました。”印象深いのは、城が際だって大きいことと、それが手ともっとも単純な道具で人によって作られたことです””とJo Mitchellは言っています。4月からは10-18時の毎日、11-12月は金・土・日・月曜日のみの開館。有料。
    この大きくて頑丈なお城を見逃すのは勿体ないとLa Hougue Bieを訪れた後に行きました。あまりの大きさに入口がよく分かりませんでしたが、海岸から上る階段を上がっていくと料金所がありました。その向こうには駐車場からの入口がありました(裏から入った?)。ガイド・ツアーがあるとのことでしたが、1時間程後のことで、先も急ぐので勝手に見て回りました。中庭には中世の生活や儀式を再現してあり、その時代の服・鎧を着た人達がデモンストレーションを行っていました。上に上がるといくつかの部屋があり、それぞれ展示がされていました。部屋と部屋が繋がっているので見ていく内、自分が一体どの辺りにいるのか分からなくなってしまいました。螺旋階段があったので上まで登っていくと屋上に出ました。風が強かったのですが、眺めは素晴らしかったです。端に投石機がありました。再び部屋の中をグルグル回る内に入ってきた廊下に出たので、そのまま屋外に出ました。この他、囚人の牢屋や砲台などもあります。大きいので見応えはあります。
  7. Ransoms Garden Centre
    花があふれる庭で昼食やジャージー・クリーム・ティが楽しめます。色々なパンやケーキ、サンドウィッチも買えるパン工場もあります。毎日8:30-17:30の開店(月曜日は休店)。離れた場所にあるため、入口にバスも止まります。ここでバスを乗りましたが、お昼を済ませた人達が一緒に乗り込んでいました。人気があるようです。
  8. Jersey Zoo(Durrell Wildlife Consenservation Trust)
    この動物園は作家で自然主義者のGerald Durrellが30年以上に渡って絶滅から種の保存をするために設立しました。崖っぷちから引き戻された種にはモーリシャスのチョウゲンボウ、ピンクのハト、エコー(?)インコ、マヨルカのサンバガエルがあります。そして私達の献身的な保護活動は困難で、世界中には保護が緊迫しているもっと多くの生物がいます。8-17時の毎日開館。
    子供からお年寄りまで、ここは人気があるようです。日曜日には子供連れが多く訪れていました。
  9. Jersey Goldsmiths
    国際的な規模での宝石が展示されています。美しいLion Parkに囲まれた所にあります。マリリン・モンローからデル・ボーイまでのスターが所有していた有名な宝石類のコレクションがたくさんあることでも有名です。今年(2006年)の展示中央には映画”ゴールドフィンガー”に登場したアストン・マーチンDB5があります。
  10. The Living Legend
    島最大のアトラクション施設です。18ホールのゴルフ・コース、フォーミュラ1形式のゴーカート、スペクタクル・ショウなど大がかりの物です。その他にカフェ、工芸品販売店も。親子で楽しめるようですが、特に若者に人気のようです。一瞬、名前に惹かれましたが、ガイドブックをよく見るとアトラクション施設だったので止めました。バスの乗り換えでここに寄りましたが、入場料はなさそうです(お手洗いを借りた)。施設利用毎に料金を払うようです。
  11. aMaizin Maze
    2001年に開館したアトラクション施設。名前のとおり迷路があります。その他に、トラクター乗車、ミニ・ゴルフ、ゴーカート、ボール・ゲームなど親子連れで楽しめるそうです。4月-9月中旬の10-18時の開館。Jersey Zooの案内にはここにも行こう!と書いてあります。
  12. Agateware Pottery
    陶器と宝石類の工房および販売所。通年9-17時の毎日開店。見学は無料。
  13. Battle of Flowers Museum
    1971年に開館しました。展示物はラグルス(またはワタスゲ)と砂地の草から作られた物や1世紀程以前の記録などもあります。イースター-10月末の10-17時の毎日開館。有料。
  14. Jersey Parl
    真珠のデザイン工房および販売所です。見学ツアーもあるようです。夏期は10:00-17:30、冬期は10:00-16:30の毎日開館。無料。
    西海岸の美しい砂浜を眺めることが出来る位置にあります。
  15. La Corbière Lighthouse
    Corbiere LighthouseSt. Quen's Bayのパノラマ的光景を眺めながら灯台へ続く道を進みます。Jersey州は1873年にLa Corbière Lighthouseを建設しました。コンクリートで強化されたBritain諸島の最初の灯台です。元々は明かりをパラフィンを燃やして灯していました。そして塔に住んでいた灯台守が常に注意を払わなければ行けませんでした。1970年代以降の現在は電力で灯され、ここにはスタッフが定住する必要はなくなりました。Corbièreの海岸の灯台がある岩はコンクリートの道で繋がれ、干潮時に現れるので渡りやすくなっています。灯りは島の南西海岸の危険を船に知らせる重要な役割を持っています。大きな音の霧笛は塔の袂に置かれています。昔のJerseyの人々は未だにその低くて沈んだ音を’la vache de Corbière'-Corbièreの牛と呼んでいます。
    私は遺跡のLa Table des Marthesを見るためにこの南西の端に行きました。灯台は近寄らずに崖の上から眺めただけでした。干潮で道が現れていたので、灯台がある岩まで歩いていく人も結構いました。名所なので駐車場やレストランも手前にありました。
  16. Shell Gardens
    1957年にColin Soudainによって始められました。 地元で集められた何百万もの軟体動物の貝殻で作られた大きな庭です。他にこのような所はありません。4-10月の9:45-16:45の毎日開館。有料。
  17. First Tower
    Villes-és-Nouauxを探してSt. Aubin's Bayの海岸通りを歩いている時に見つけました。名前はSt. Helierの町から歩いていくと最初に現れる塔であることらしいです。ここから内陸にはいると先に石がある公園に行き着くので目印になります。
  18. Kempt Tower Interpretation Centre
    1834年に建てられた防衛用の塔です。島の地質学の特徴、自然史、植物学上の重要性を展示しています。センターはSt. Quen's Bayの側の国立公園内に建っていて、展示物の他、リーフレット、ビデオ上映、湾の歴史と野生生物に関連した情報をがあります。5-9月の火-日曜日14-17時の開館。無料。
    西海岸を徒歩で北上している時に見つけました。円形の塔なので戦争の記録などの展示と思い、先も急いでいたので、入らなかったのです。外観の写真だけは撮ってきました。
  19. Pallot Steam, Motor & General Museum
    故Don Pallotが設立した基金によって運営されています。島の技術的な展示を行っています。蒸気機関、ビンテージ且つクラシックの車、自転車、トラクターと農業用の道具を展示しています。蒸気機関車に引かれたヴィクトリア調の列車に乗ることが出来ます。運行は5月1日-晩夏。日曜日と聖金曜日は閉館。有料。
  20. Hamptonne Museum
    Englandの市民戦争時代の展示館です。Charles2世とHamptonneの関係を見る事が出来ます。庭、牧草地、果樹園の植物を自然の空気の中で見ることが出来ます。また、農家の家具や農業用の機械も揃っています。そして、農場の動物達がいて、子供の遊技場や屋外のゲームなどもあります。4月2日-11月5日の10-17時毎日開館。有料。
この他ワイナリー、ラベンダー農場、Jersey War Tunnels(戦争記録館)、Channel Islands Military Museumなどもあります。たくさんあり場所も散らばっているので、興味がある物を選んで計画を立てた方が良いでしょう。ついでにSt. Helierの名所も以下に挙げておきます。
  • Fort Regent
    1790年代に長官のMarshal Conwayが軍隊の宿舎のためにMont de la Vill(Town Hill)を一掃しました。その最中に約4000年前の古いドルメンが発見されました。それはConwayに送られ、彼はHenley-on-Thamesの自分の庭に置きました。それはまだそこにあります。病気のGeorge3世に対して将来性のあるRegent、George4世の後Fort Regentと呼ばれるようになりました。1804年と1814年の間にナポレオン戦争中にJerseyの防衛の一役を買ったDon将軍によって建てられました。今日Fort Regentはレジャーセンターとなっていて、屋内プールや様々な幅広い活動の場になっています。
    この屋根は草地になっています。それにつられて近寄ると、立派なガラスの入口があり、若者達が次々に出入りしていました。私はお呼びではないとガラスの向こうをちらっと覗いて離れました。駐車場も立派で、下からはリフトやエスカレーターで登ることが出来るようになっていました。この(元)要塞の下はトンネルになっていました。
  • South Hill Park
    Fort Regentの南側にある公園です。町中から見ると、その南側が険しい崖になっています。着いた日に先ず見渡せるような所だったので行ってみました。頂上までは一部の車しか通行できませんが、徒歩はOKです。そこにはやはり砲台跡がありました。西側にはSt. Aubin's Bayと手前にはElizabeth Castleが海に浮かんでいるような景色がありました。東側は岩礁が一杯広がっていました。干潮時にはその間の砂浜は干上がるようです。南側は発電所などの工場などが建ち並んでいます。
  • Howard Davis Park
    Jersey Caledonian Pipe Band滞在最後の日の夕方、宿へ向かう途中、バグ・パイプの演奏が聞こえてきました。最初は聞き間違いか?、と思ったのですが、隣のこの公園の中で演奏しているようなので入ってみました。舞台の上で楽団が演奏しています。ハイランド・ダンスもやっていました。この人達は…わざわざScotlandから来たにしては大勢で、ダンスもそんなに上手くないし、演奏も時々?と思っていました。終わった後に公園の入口にあったイベント・スケジュールを見たらJersey Caledonian Pipe Bandとあり、地元の人達でした。(日本を除く)あちこちのハイランド・ゲームズにも参加しているとか。とはいえ、やはり珍しいのでしょう、観客は大勢いました。無料ですが、寄付の募るボックスが回ってきました。最後の最後で、Scotland風味を味わうとは思ってもいませんでした。
海岸の景勝地
首都であるSt. Helierと2番目に大きな町のSt. Aubinを除けば、多くの自然が残っていることでも知られている。海岸の景色も変化に富んでいるので、景勝地として知られている所をご紹介しておきます。St. Helierから時計回りです。
  • St. Aubin's Bay
    St. HelierとSt. Aubinの間に広がる湾。砂浜は3マイル(約4.8km)を超え、ゆっくり湾曲しています。遊泳は安全とか。海岸沿いにはカフェ、シャワー、お手洗いなどの設備もあります。
  • Portelet
    St. Brelade教区の南東の岬の南側の小さな湾。干潮時にはL'lle au Guerdainという小島に渡ることができます。ここにはJanvrinのお墓がありそこには円形の塔が建っています。この砂浜には行きやすいようにパスもあり、近くには駐車場もあります。
  • St. Brelade's Bay
    St. Quen's BaySt. Brelade教区の南側中央にある湾。遊泳も出来ますが、岩場近くでは泳がないようにとあります。広い駐車場や、カフェ、様々なお土産店もあります。
  • St. Quen's Bay(写真→)
    西海岸の殆どを占める湾。東風の時には日光浴も良いとか。合計5つの船滑りがあり、車椅子やベビーカーでも砂浜に入りやすくなっています。各所にシャワーもあります。サーフィンにも適していますが、所によっては危険な所もあります。
    海岸沿いに道が走っています。また、海際に遊歩道もあり、海を眺めながらノンビリと歩くことも出来ます。サーフィンは教室もあって、賑わっていました。南の端近くにLa Rocco Tower(ナポレオン戦争中の建設)が岩の上に建っています。ここには干潮時に歩いていくことが出来ます。
  • Plemont
    Gréve de Lecq北西の湾です。海岸線は殆どが砂浜です。南東からの風の時には日光浴は最適です。急な階段のため車椅子やベビーカーには不適です。干満の潮の流れが激しいために泳ぎが達者な人以外には不向きです。岩登りや洞穴探検が楽しめます。
  • Gréve de Lecq(写真→)
    St.Quen教区とSt.Mary教区の境にある湾です。砂浜の海岸ですが、沖に進むと急に深くなります。水泳は浜の右側か大きな起伏がある時は注意が必要です。カフェ、キオスク、お手洗いがあります。
    ここへは実は2回行っています。1回目はEasylinkのバスで西海岸を回ってSt. Helierに戻る時、バスが暫く止まっていました。2回目は西海岸を北上して歩いた時の終点でした。その時は時間があったので海岸をゆっくり眺めていました。写真はその終点近くの崖の上からの眺めです。坂の上からの眺めが良いです。この入り江の奥には円形の塔があって、ここも大戦中は防衛の拠点に使われていたようです。
  • Bonne Nuit BayBonne Nuit Bay(写真→)
    北海岸のほぼ中央、St. John教区の東端にある小さな湾。港内での海水浴は安全です。奥は急に深くなっています。カフェとお手洗いがあります。
    ここが北海岸東側を歩いた時の終点です。海岸の崖の上を歩いていると、近くに見えてきたのに、入り組んだ崖沿いのパスなので、なかなか近づきませんでした。港の側のカフェでジャージー牛乳のアイスクリームを食べました。いい加減歩き回った後だったのでとても美味しかったです。
  • Giffard Bay
    Bonne Nuit Bayの東隣のTrinity教区の西の端にある小さな湾。側には何も施設がありませんが、崖の上にパスがあります。その先に展望台を兼ねた駐車場があります。
    私はこの近くのドルメン探索に失敗した後、道路沿いを歩いてこの駐車場に辿り着きました。眺めが良さそうだったので一息入れたのです。終点のBonne Nuit Bayまでは道路を歩こうとしていたのですが、崖の上のパスに降りることが出来たので、再び崖の上を歩きました。途中にLa Crêteという砦(廃墟)がありました。
  • Bouley BayBouley Bay(写真→)
    北海岸の中央から東寄りにあるTrinity教区の湾。港内での海水浴が可能です。殆どが小石の浜で、沖は急に深くなっています。カフェとお手洗いがあります。
    北海岸のウォーキングでお昼休みを取った所です。展望台があり、ベンチがありましたが、皆占有されていて仕方なく、浜辺まで降りて適当な岩の上で昼食を取りました。東西両側の崖のパスを歩いた所で丁度良い具合にここに村があるので皆休憩しています。近くにL'Étacquerelという岩場に砦(廃墟)があります。
  • Rozel Bay(写真↓)
    Rozel Bay島の北東端近くにある湾。狭い砂浜での海水浴が出来ます。カフェとお手洗いもあります。
    ここが北海岸のウォーキングの出発点となった所です。ここを東に行った所にLe Couperonの遺跡があります。バスでここまで来て、遺跡を見た後ここの港で休憩しました。埠頭の先から見た家並みはScotlandの島の港町を思い出させる光景でした。ただ、ガチョウたちの鳴き声には閉口しましたが。人間(餌)の後を追って通りを歩いていたのです。これも名物らしいのですが。
  • Flicquet BayとSt. Caherine's Bay
    東海岸の北側にある湾ですが、状況が不明且つ見てもいないので省略します。
  • Royal Bay of Grouville
    東海岸南半分を占める湾です。この北端にあるのがMont Orgueil Castleです。海水浴には適しています。カフェ、キオスクもあり、お手洗いも北側のGoreyという辺りにあります。中央の海岸近くに広大なゴルフ場があります。交通の便も申し分ない所です。
    Mont Orgueil Castleを見学した後に、この海を眺めながら防波堤の上でお昼を取りました(お天気が良く安上がりの昼食にしたかったため。ずっとこんな状態でした)。
  • St.Clement's Bay
    島の南東端の湾。ここの干満の差は大きいので砂浜を歩く時は注意するようにとあります。沖には岩礁が広がっています。
    この浜には行くつもりはなかったのですが、Green Islandに行く時、バスを乗り過ごして、降りたのがこの湾沿いにあるLe Hocqと言う所らしいです。ついでに側の公園から南の海をしっかりと眺めてきました。Jersey Round Towerがありました。
  • La Gréve D'Azette
    St. Helier東にある湾です。東半分はSt. Clement's Bayの続きの岩礁が広がっています。ここも干満の差が大きいようで、満潮近くには波が大きくなるようです。
    東の端のGreen Islandの対岸からと、西の端の両方から眺めてきました。満潮近くだったので殆ど砂浜が無くなっていた状態でした。海岸沿いには住宅が並んでいて、北海岸とは別世界です。

  1. Jersey(英語、フランス語、ドイツ語、オランダ語):Jersey島の観光局のオフィシャル・サイトです。
  2. Jersey Heritage Trust(英語):Jersey島の遺跡の総合ページです。博物館やお城も含まれています。
  3. Prehistoric Jersey(英語):Jersey島の遺跡に関するページです。
  4. Channel Islands Occupation Society (Jersey)(英語):占領時に関するサイトです。各地に残る塔や砲台の情報もあります。
  5. Battle of Flowers Museum(英語):Battle of Flowers Museumのオフィシャル・サイトです。