Channel Islands

最終更新日:2006/11/11

Southern Britain Plymouth Dartmoor Channel Islands Map Guernsey Island Herm Island Isle of Sark Alderney Jersey

旅行日程:2006/6/28~2006/7/22

6月になると、気持ちが旅の方向へ何となく向いてきてしまいます。そして何処へ行こうか?と思ってくるのですが、前年にScotlandの主な所を殆ど回りつくしていたので、”今年は気分をちょっと変えて”と他を考えました。そこで思い出したのがJersey島。以前にある大学の英文学の先生から”Man島へ行ったら、今度はJersey島だね”と言われたことを思い出しました。先生は私がケルトに関係する地域を回っていることをご存じだったので、”Jersey島も関係あるの?”と思っていたのです。その後先生にそのことを尋ねようと思ったのですが、お酒が入り、(単なる酔っぱらいに化けてしまったので)話が聞けず仕舞いになっていました。
ケルトに関係するかどうかは不明ですが、島であることに興味が湧き、取り敢えず行ってみることに。そしてやはり1回で済ませるためにJersey島だけでなく他の島も回ることにしました。Guernsey島はすんなり決まったのに3番目に大きいAlderney島のスケジュールを立てることが出来ません。その内、あるガイド・ブックに定期便がないとあったので諦め、2つの島に滞在することにしました。しかし、船の時刻表がよく分からず、これもだいたいの予定で、後は現地に行って決めるしかないということになりました。船が出る町や渡ろうと思った日に船があることだけは分かったので、取り敢えず最初の2ヶ所のスケジュールは立てることが出来ました。
日本とLondon間のチケットを予約すると満席の返事。そこで似たような日付で探してもらったところ、1日ずれた日程で予約が出来ました。
この時期にLondonへ行くとなると、やはりWimbledonで行われているテニス・トーナメントを観戦したくなります。そこで、Londonには2泊して1日観戦としました。丁度4日目で、シングルスの2回戦とダブルスの1回戦を見ることが出来ます。結構名の知れた選手もグラウンド・オンリーのチケットでも見ることが出来ます。そして、予想通り、お目当ての選手やトップクラスのダブルスの試合も見ることが出来ました。
そして、もう1つ。Britain島の南側に行くのなら、ついでにPlymouthにも寄ってみようと思いました。6年前に行った時に近くのDartmoorに色んな石の遺跡があることを知り、また行きたくなったのです。幸い、Channel諸島への船の発着がある町はPlymouthへのバスも問題ないと思われました。Plymouth-Dartmoorのバスの時刻表も事前に分かりました。
6/28~6/29 ロンドン/London
(29日はWimbledonで全英オープン・テニス・トーナメント観戦)
6/30 プール/Poole(Dorset州)
7/01~7/06 チャネル諸島 - ガーンジー島/Guernsey Island
7/03 チャネル諸島 - ハーム島/Herm Island
7/05 チャネル諸島- サーク島/Isle of Sark
7/06 チャネル諸島 - オルダニー島/Alderney Island
7/07~7/11 チャネル諸島 - ジャージー島/Jersey Island
7/12 ウェイマス/Weymouth(Dorset州)
7/13~7/15 プリマス/Plymouth
7/16~7/17 ロンドン/London
※London、Poole、Weymouthに関しては特筆するようなことがないので、省略致します。
 もしPooleおよびWeymouthに関する事をお知りになりたい方は、
 大した情報はありませんが、メールでお尋ね下さい。
チャネル諸島あれこれ
  1. 諸島の構成
    英仏海峡の南に点在し、英国本土よりもFranceに近いという所にあります。最大の島はJersey島で、次にGuernsey島、Alderney島、Sark島、Herm島となっています。その回りにも小さい島が点在していますが、無人島となっています。
  2. 英国の位置づけ
    王国としての歴史はなく、従って”連合王国”の一員ではありません。王領植民地です。5つの島ではそれぞれ国旗が作られていて、諸島ととしての統一国旗というものはありません。
  3. 交通
    • 空路
      Jersey島、Guernsey島、Alderney島のそれぞれに空港があります。英国本土やFranceなどの海外からもフライトがあります。運行している航空会社も複数あります。出発地と到着地で航空会社が検索できるようにサイトが設けられています。
    • 海路
      英国本土とFranceから渡ることができます。英国本土はSouthampton、Poole、Weymouth-Guernsey島経由Jersey島の運行があります。FranceはSt.Maloとの間に運行があります。Condorフェリー会社が運行していますが、いずれも日によって時刻、出発・到着地が異なります。Condorフェリーのサイトでは残念ながら、時刻表が掲載されていなく(印刷物は現地で手に入ります)、予約サイトで判断するしかないようです。予約サイトも移動予定の次の日を入力しないと希望の日の運行が表示されないというテクニックが必要でした。この会社のサイトは他の船会社のサイト(例えばScotlandのCaledonian MacBrayne)に慣れている私には扱いづらい感じがしました。他にManche Iles Expressという会社も運行を行っています。
      諸島間にもそれぞれの航路があります。こちらも曜日、日によって出発・到着時刻が異なるので確認する必要があります。
    • 陸路
      勿論、諸島内のことです。車は英国と同じなので左側通行です。
      Jersey島、Guernsey島内には定期バスが運行されています。時刻表はGuernsey島では無料で手に入れることが出来ますが、Jersey島では有料です。また、Jersey島にはその他に観光名所を結ぶバスも運行されています(土曜日休止)。こちらの方は路線バスより割高です(使いようによっては安上がりになります)。ルートは時刻表の他に絵地図(無料)にも掲載されています。その他の島にはバスの運行はありません。
      Alderney島内の移動手段としては、レンタ・サイクルまたはミニ・カー(ゴルフのカートのようなものらしい)のレンタルになります。また、季節・時間が非常に限られていますが、鉄道があります。ほぼ動いていないので当てにしない方が良いでしょう。おそらくイベント用に残されているのでしょう。
      Sark島内ではやはりレンタ・サイクルになります。また、観光用に馬車もあります。島内では車の使用が禁止されています。島民はトラクターで荷物を運んでいました。
      Herm島は歩きのみになります。トラクターがSark島と同じく島民の荷物運搬手段として使われています。
  4. 通貨など
    ポンドです。Jersey島、Guernsey島がそれぞれの紙幣を発行しています。まだ、1ポンド紙幣も印刷されています。諸島内とフェリー船内ではどちらの紙幣も使用可能ですが、Englandなどの他の英国内では使うことが出来ません。諸島を出る時には銀行でEngland紙幣(Scotland紙幣でも可能ですが、あるとは思えません)に替えてもらっておいた方がよいでしょう。買い物のお釣りも希望を伝えておく必要があります。理由は向こうも分かっているのでとやかく言われることはありません。(参考までに。独自の紙幣を印刷しているのは他にMan島、北IrelandとScotlandがあります。Scotland紙幣をEnglandで使うのは可能ですが、たまに知らない店員などもいるので、最近は銀行でEngland紙幣を希望するか聞かれることもあります。)
    また、Jersey島ではユーロでも受け取り可能な所が多いようです。価格の表示でポンドとユーロの併記をやっている所をよく見かけました。おそらくFrance等の国からやって来た人達が換金の手間を省けるようにしているようです。
    Franceからは勿論、英国からの”入国”でも、関税がかかるもの(酒、煙草、香水等)の持ち込みが制限されています。船を下りると申請するものがあるかどうかを聞かれました。
  5. 言葉
    英語が通じます。普段話されているのはノーマン・フレンチということです。町を歩いているとあちこちの会話は仏語ぽいので、Franceからの観光客か地元の人の会話なのか不明でした。地名は殆どが仏語に由来を持っているようで、上手く読むことが出来ませんでした。

  1. 英国政府観光庁-チャネル諸島(日本語、一部英語):チャネル諸島の基本的な情報があります。
  2. Visit The Channel Islands(英語、フランス語、ドイツ語、オランダ語):チャネル諸島のオフィシャル・サイトです。
  3. Condorフェリー(英語、フランス語、ドイツ語):EnglandおよびFranceとの船の運航を行っているフェリー会社です。
  4. Manche Iles Express(英語、フランス語):諸島内およびFranceとの間の船の運行を行っている会社です。

taigh@cvn.bai.ne.jp