Plymouth

2006/7/13(thu)~7/15(sat)

Weymouthからお昼のバスで向かうことに。バスはNational Expressなので、予約が必要です。Weymouthに到着した時は既にツーリスト・インフォメーションでの予約時間は過ぎていて、他に予約できる所もなかったのですが、乗車時刻まで時間があったので出発の朝に予約できました。チケットがPCのA4のアウトプットでした。係がこれがチケットと説明してくれました。他の人達もこの紙で、特別ではないようです。Bridportという町で小休止。この日も暑かったのでアイスクリームを食べてしまいました。この時お釣りを1ポンド硬貨で沢山もらいました。これがPlymouthで役に立ちました。
約3時間半でPlymouthに到着。6年ぶりです。宿を探すためツーリスト・インフォメーションへ。バス・ステーションで取り敢えず場所を聞いてみたら、以前と同じ所でやはり遠いのです。タクシーに乗ろうかと思いましたが、側にコイン・ロッカーがあったのでそこにトランクを放り込んで身軽になって歩き出しました(この時上記の”お釣り”が役に立ったのです)。身軽だとそんなに遠く感じないのですが…シングルが少ないので贅沢を言わずに町中でほどほどの所に決めました。

前回の滞在後から変わった所
到着した日に港が見渡せる丘に行ってみました。海辺の崖を回る道を歩いてみました。そこで前回覚えがないものを見つけました。
  1. windmillscannons大砲2つ
    港の入口に向かうように設置されていました。説明板がありました。寄付とか。日付を見ると前回訪れた半年ぐらい後に設置されたようです。勿論現在のPlymouthにこんなものは必要ない訳でして…元々ここで使われていたものなので戻したと言うことだったと思います。
  2. 風車2つ
    マリーナになっているSutton港の入口に立っていました。近くまで行っていないのでいつ設置されたかは不明ですが、前回のこの辺りの写真を見るとありませんでした。当然、これは風力発電のためでしょう。
  3. Eden Project
    Plymouthでなく、CornwallのSt. Austell郊外に作られたドームです。地球環境問題をテーマに広報・教育等を行っています。ドームは一般開放されています。Plymouthからも日帰りで行けるようです。1999年に計画され、2001年に完成したとか。前回の滞在が2000年ですから、ここも変化があったことになります。

Dartmoor

今回Plymouthに滞在することにしたのは近くのDartmoorに行くためでした。Plymouthでなく、もっと近くの町でも良かったのですが、Londonに戻る時のことを考えると、やはりPlymouthに滞在する方が良かったのです。
前回は列車でIvebridgeまで行き、帰りはSouth Brentからバスに乗りました。彷徨いた場所もポイントを外していたので、今回は石の遺跡が複数の種類があり、しかもすぐ近くに点在するMerrivaleまで行くことにしました。Tavistock経由です。バスの乗り継ぎも上手くできていました。
そして、翌日の予定を宿に戻って考えていました。町中を彷徨くのも良かったのですが、丁度スポーツ・リリーフが行われ、交通規制もあったので町を出て過ごすことに。そこで手に入れた北の方面へのバス時刻表を見ていると、Princetown経由Exeter行きがあったのです。このルートはDartmoorの中を通るものです。Travel Lineで調べた時には検索されてこなかったと思います。そしてまたDartmoorに行くことに。

Dartmoor Map

1日目:MerrivaleのHut Criclesへ
PlymouthからTavistockまで約1時間、20分くらいの待ち合わせでMerrivaleを通るバスを待ちました。バスは目の前に止まっているのに運転手が時間になってもなかなか来ませんでした。出発時刻をちょっと過ぎて乗り込み、降ろして欲しい場所を地図で示しましたが、余りよく分かってもらえませんでした。Merrivaleだけは分かってもらえました。往復を買ったのに、チケットを出してくれません。忘れていただけですが、”帰りにどうやって往復であることを証明するんだ?”と考えてしまいました。
Merrivaleを過ぎた1つ目の駐車場(Hut Criclesに一番近い)と言ったのにその前で一旦止まり”ここか?”と聞かれました。Hut Criclesは余り知られていないような気がしました。他に乗客は1人だったので、大して迷惑はかけていないと思います。何とか降ろして欲しい所で止まってくれました。15分弱。当初はTavistockから歩くことを考えていて、2時間以上かかるはずでした。このバスを(ネットで)見つけた時はとっても嬉しかったのです。
帰りはMerrivale Innがある所でバスを待ちました。ここが本来のバス停です、ポールは立っていませんが。TavistockからPlymouthへのバスは遅くまであるので、ちょっとだけTavistockの町を見てみようと暫く彷徨きました。しかし、夕方で殆どの店は閉まっていて、大したこともなかったので結局早めに引き上げました。
  1. Merrivale Standing StoneStanding Stone
    駐車場の南側へ先ず向かいました。そして探しやすいと思われたStanding Stoneを見つけに。しかし、背景に溶け込んで暫くウロウロ。側の牧場の塀に沿って歩いた所で見つけました。
    そのあと、この辺りをひとしきり回った後に、東へ向かう途中にもいくつかStanding Stoneを見つけました。それには”A”と”T”の文字らしきものが彫られていました。何かの調査の後?石自体は古いように思われたのですが、よく分かりませんでした。いずれも居住地になっていたのではないかと思われる場所でした。最初に見つけたStanding Stoneにはそんな文字はありませんでした。
  2. Stone Circle
    Merrivale Stone CircleStanding Stoneのすぐ側にありました。石が小さいので、Standing Stoneがなければ見逃すところでした。円は広かったです。
    この辺りは石が点在しています。自然なものが多く、その中に人工的に置かれたものも見かけました。見ている内に自然なものと人工的なものの区別が付きにくいのです。このStone Circleの回りにはそんな自然のものが見当たらないので分かり易かったです。
  3. 2 Stone Rows
    Merrivale Stone Row (1)Merrivale Stone Row (2)Standing Stoneを探す前にすぐに見つけました。他を回ってから、見に行きました。地図を見ると川を挟んで2つあるとなっていました。川?そう言えば、幅50cmくらいの小川がありました。最初に見つけたのは小川を渡った所のものでした。手前にあったっけ?取り敢えず最初に見つけたStone Row沿いに歩いていきました。途中、回りを見渡すと小川の向こうにもう1つのStone Rowを見つけました。最初のものより少し短いものでした。最初の方の列の途中には小さなStone Circleがありました。また近くには小さなドルメンがありました。
  4. DartmoorにはこのようなStone Rowがあちらこちらにあり、ここの石の遺跡の特徴と思われます。資料では何のために作られたかよく分からないとありました。この2つは並行していて、同じ方向ですが、他のものは全くバラバラの方向に並んでいるので、方位を示すためでもないとか。列の端の石が他のものより少し大きめのものを使ってあるのは何か意味があるのでは?と思っています。
    これで取り敢えず(道の)南側の遺跡群は終わりです。北側にもあります、しかし…
  5. Hollow Tor
    Hollow Torバスがあったおかげで十分に時間が出来、すぐに北側へ向かわずに、東側に進みました。道がある訳ではありませんが、低い草の間に誰かが歩いた跡があり、そこを適当に歩きました。
    東側にも住居跡や塚があると地図にはありました。しかし、自然の石が余りに多く見分けが付きませんでした。その内に近くの牧場(囲いの中)の横を過ぎていました。その先にあったのがHollow Torです。”Tor”は”塔”のことですが、自然に岩が風化して出来たものと言うことです。Dartmoorにはあちこち高くなった所で見かけます。風除けには良い場所なので昔の人もそうしていたのではないか?と思われる所です。
    (自然の)石が散らばる中を進み、Hollow Torに着きました。風が当たらない所を探して休憩。お昼も取りました。高い所にあるので回りの景色も良く、東側の更に向こうまで眺めることが出来ました。向こうもDartmoorなので荒野が続いているだけでしたが。また、すぐ近くに通信塔が高くそびえていました。
  6. Ponies動物達
    Dartmoorには羊や牛の放牧がされています。2001年の口蹄疫ではここは大被害を被り、ほぼ全ての羊と牛が処分されたとのことです。この時は既に収まり、新たに放牧がされていました。そして、この荒野の名物の動物がポニー(小型の馬)です。トレッキングもあるくらいです。Hollow Torを下り、北側へ向かう途中、人が先の小川の上流あたりに集まっています。何かあるのかと思って近づくと、可愛らしいポニーがいました。ポニーはただでさえ小さいのに、更に小さいのです。子供でした。小川の手前にいたのですが、暫くして小川を渡り、お母さん(と思う)の所に行きました。お乳を飲むためだったようです。このお母さんが時々嘶くのですが、その声は馬と全く同じ。余り品があるようには思えませんでした。北側に向かった後も、嘶きはそのあたりにまで響いていました。
    その他、山羊もいました。これも放牧されているみたいです。
  7. Great Mis TorとLittle Mis Tor
    Great Mis Tor & Little Mis Tor北側の遺跡に向かう前に更に時間があったので、この2つのTorに行くことにしました。ここへは立派なパスがあり、そこを歩きました。かなりの距離です。手前のLittle Mis Tor(右写真の中央あたりに見える小さい岩)に着いた所で休憩しました。その先にGreat Mis Torはあるのですが、地図を見ると危険エリアになっています。そのまま進んでも良いようでしたが、注意書きがあり、疲れていたのでやめました。目的はTorでないので、そこまでにしたのです。
    ”Little”と言っても、岩は大きいです。風除けにも十分です。
  8. 北側の遺跡群
    Little Mis Torからパスを降りずに、その下に広がる住居跡などに行こうとしました。ところが、石垣にぶつかりました。この石垣は道路までずっと繋がっているのです。危険地帯の一部?その石垣に沿って降りてゆくと、途中に幅広い段がありました。中に入っても良さそうでしたが、石垣内は更に荒れ地になっていて進むのが困難な状態でした。入ってしまうと出口を探さないといけなく、帰りのバスに間に合わなくなるので止めました。仕方なく段の上に登って囲いの中を見渡しました。住居跡らしい石の並びが見えました。1つでなく、複数あるのですが、道路に近づくにつれ、蕨が生い茂っていて、よく確認できませんでした。石垣を跨ぐ段も何ヶ所かにありました。時間があったらこの中も探検できたのになぁ…とちょっと残念でした。
2日目:Walkhampton Commonへ
地図を見ると、Walkhampton CommonにStone Rowがあちこちありました。Dartmoor名物(?)のStone Rowをこの際色々見ておこうと思ったのです。
Plymouthバス・ステーションでExeter行きのバスを待っていると、当のバス(2階建て)が隣のスタンスに止まりました(本来の所には別のバスが止まっていたため)。ここが長蛇の列。しかし、列が進まないのでおかしいと思って、最前列の人にのるのか?と聞いたら違うと。多くて乗れるのかな?と思っていたのです。遠回りになるためか、乗客は少なかったのです。そして、運転手に降ろして欲しい所を言うと出来ないと。道路とバスの大きさが不釣り合いのためなのか、よく分かりません。仕方なくその先のPrincetownまでの往復にしました。Princetownから歩いてWalkhampton Commonまで行くのは出来るはずと。この時点で、その先のPostbridgeに変えても良かったのですが。Princetownで慌てて降りると、来た道を引き返しました。Princetownにはビジター・センターもあり、そこに寄っても良かったのに、あまりに先を急いだためでした。帰りに乗るPrincetownの手前のSharpitor駐車場のバス停で、1時間近くも時間が余ったので、十分に時間はあったはずなのです。
そしてもう1つ気付いたのはWalkhampton Commonは地図を見て頂いたら分かるように前日彷徨いたあたりのすぐ南なのです。そして高台からはGreat Mis Torや通信塔が良く見えました。結局2日間、同じ様な所を回っていたのです。それで、バスに乗った時にPostbridgeにしておけば良かったと思ったのです。
  1. Black Tor
    Black TorPrincetownから降ろして欲しかった駐車場まで道路(歩道はない)を歩きました。途中、回りに遺跡らしいものもあるようでしたが、よく確認できませんでした。この駐車場からこの岩に真っ直ぐパスが延びていました。この岩場が目印です。この回りにStone Rowや住居跡などの遺跡があるのです。他の岩場と同じ様に風除けにもなるので、ひとまず休憩しました(この日も風が強かったのです)。時間的にも思ったより早く着きました。休憩中、回りを眺めて、遺跡の場所を確認していました。
  2. Stone Row
    1つ目を小川のすぐ向こうに確認しました。2つ目はなかなか見つかりません。近くに行かないと無理なのかと諦め、休憩後、この1つ目のStone Rowに向かいました。Stone Row(3)小川は近くに橋が架かっているのでそこを渡ればいいのですが、近道が出来そうだったので、真っ直ぐ向かいました。誰もが同じ事を考えるようで、向こうからやって来た2人組と入れ違いに、渡ることができる場所を探しました。誰かが置いた石の上を歩いて、渡ることができました。このStone Rowも2列の間を歩きました。途中、更に小さな小川で分断されていました。そして端に行き着くと、そこには塚が2つありました。
    ひとしきりあたりを彷徨きました。ここにも自然か人工的に置かれたのか分からない石が散らばっていました。ちょっと向こうには住居跡も確認しました。放牧場となっていたようなので近づくのは止めました。小川まで適当に戻ったら、そこに古い石橋が…と思ったら、Blowing Houseという廃墟でした。そして、ちゃんとした橋の側にもう1つのStone Rowがあるはずですが、蕨に遮られてよく分かりません。それらしいかな?と思ったのは先史時代のものでないようなものでした。地図も他のものとちょっと異なる書き方でした。ところで、その橋の脇には水路がありました。小川の向こうは段になって水が流れ落ちています。水路の先は森林地帯です。横にパスも続いていました。そこを歩くのも面白そうでしたが、目的を果たすために止めました。
  3. Sharpitor
    SharpitorBlack Torに戻って、お昼を取り、更に南へ。道路は歩かずに、森林と荒野を分けている石垣沿いに歩きました。途中、塚があるはずなのに見つからず。そして、Sharpitorという丘へ。この麓にStone Rowがあるのですが、先ず箱の岩場に登って降りることにしました。この岩場は他と違って、石が積み重なったようになっています。下の駐車場から結構人が登っていました。私が向かった方向からは誰もいませんでしたが。頂上まで登ると、360度のパノラマが楽しめます。南には森林地帯とBurrator Reservoirという湖も見ることが出来ます。北側は、前日彷徨いたMerrivale周辺でした。また、Princetown辺りも見えました。長く歩いたようで、実はそんなに歩いた訳ではなかったのです。
    頂上からStone Rowを探したのですが、見つかりません。小さな池の側にある筈なんですが…取り敢えず降りると、それら敷石の並びがありました。殆ど崩れていたのです。また、道路の向こう側にもあると地図にあったのでそのあたりに向かったのですが、蕨に遮られて道が分からず諦めました。その後、バス停になっている駐車場へ。アイスクリーム・バンがいたので、またアイスクリームを。ひとしきり休憩したのですが、まだ帰りのバスには時間がありました。そこで、近くの名もない丘へ。頂上は広々としています。その先にはLeeden Torという岩場がありましたが、見た目より時間がかかりそうだったので行くのは諦めました。
帰りのバスは15分くらい遅れてやって来ました。本当に来るのか、止まってくれるかと不安でしたが、運転手が気付いて数メートル進んだ所で止まってくれました。疲れて、Dartmoorを出た辺りで眠っていました。これで、この度の主な目的はお仕舞いになりました。

  1. Visit Plymouth(英語):Plymouth観光のオフィシャル・サイトです。
  2. Tourism in Devon(英語):Devon州の主要な町に関する案内のページです。(Plymouth、Okehampton、Tavistock、Ivybridge)
  3. Plymouth(英語):Plymouthの町に関するページです。
  4. Dartmoor(英語):Dartmoorのページです。
  5. Dartmoor National Park Authority(英語):国立公園としてのDartmoorに関するページです。写真がいっぱいあります。
  6. Discovering Dartmoor(英語):Dartmoorでのツアーに役立つページです。
  7. Stones of England(英語):Englandの石の遺跡に関するページです。
  8. Travel line(英語):Britain島の交通情報を検索できます。ローカルのバス情報も分かります。
  9. Eden Project(英語):Eden Projectのオフィシャル・サイトです。