Isle Of Man

2日目:2001/6/16(sat)

Snaefell Mountain
島の最高峰の山です。と言っても約620mの高さなのですが。島の大きさからするとこれが精一杯、となるのでしょうか。頂上へは東海岸の町Laxeyから山岳列車が出ていて簡単に上ることができます。歩きでも難しい所ではありません。私が訪れた時には口蹄疫で山一体が入場禁止になっていたようで徒歩では無理だったようです。島の一つの観光名所となっています。
なお、"Snaefell"とはスカンジナビア語の"Snow Moutain"から派生したMan島語の"Sniaul"と"Snoefjall"が元になっています。と言うことは、この山には雪が積もると言うことでしょうね。600m以上あるのだから不思議なことではないけど。
Summit Cafe
山頂駅のそばに建てられたカフェですが、記念品の販売や、この山岳鉄道の歴史を説明したパネルなども展示してありました。外の壁には"2036 FEET HIGH"とここの高さが表示されていました。
訪れた時は麓はそんなに曇っていないのに上っていくと雲の中。山頂は右の写真の様にこの有様。おまけに口蹄疫のためにこのカフェと線路の周り数メートルしか歩けませんでした。せめて山頂が見えていれば・・・Snowdon山(Walesの最高峰)の再現となった訳ですが、それより最悪の状態でした。そして、翌日この近くをバスで通った時は山頂まできれいに晴れていました。くっ、くやしい~!
山岳鉄道、途中の景色
麓のLaxeyと山頂は約30分。しかもゆっくりとしたスピードなので途中の景色を十分に味わうことができます。と言っても大したものはなく、緑の美しさくらいなのですが。
左の写真:山頂近くですが、Bungalow駅というのがあります。道路のA14がA18に出会う場所で少しの間止まります。その時撮ったのがこの写真です。それにしてもこんな所に歩道橋(?)が要るのかしら?(もしかしてレース見学か?)
右の写真:鉱山跡です。いったい何を産出していたかはわかりません。

Laxey

島の東海岸のこぢんまりした港町(村に近い)です。Douglasからは約8マイル(約13km)北にあり、Electric Trainで30分ほどで行くことができます。町の名前は古いノルウェー語の"Salmon River"から来ています。古い記録によると18世紀に大きな漁船がSicily(イタリア)からやって来たとか。
町の産業は小麦、木製品とメアシャムパイプ(海泡石で作ったもの)およびブライヤパイプ(ブライヤの根で作ったもの)とかですが、私は時間の関係でお目にかかっていません。そしてなんと言っても巨大水車。島の観光案内の殆どに載っています。水車に関しては下に写真も加えて詳しく説明します。これと言って他には目立ったものがあるようには思えないのですが、この水車と、島の最高峰であるSneafell Mountainに登るMountain Railwayの始発駅でもあるため訪れる観光客は多いようです。
右の写真は駅から水車へ行く途中にあったタイルで作られた壁画(?)です。可愛かったので撮ってきました(画はもう一つあります)。おそらく小学生か中学生あたりが作ったのではないかと思いますが、Laxeyの特徴をよく描いていると思われました。
The Great Laxey Wheel
Dublinで手に入れたパンフレットの裏表紙にこの真っ赤な水車が載っていました。いったいこれは?・・・訪れることができるのかよく分からずにいましたが、島の案内図を現地で調べたら意外に簡単に行けるのが分かりました。
水車は"Lady Isabella"とも呼ばれていて、世界最大の水車だそうです。1854年に作られその時の長官の奥さんの名前が付けられたのこと。掘り出した地下資源の鉱石を地上に揚げるためで、現在は鉱山は閉鎖されていますが、水車は今も回り続けています。
水車の大きさは周りが227フィート(約69m)、半径72フィート(約22m)、上のプラットホームへは75段の螺旋階段(またか!これが意外と幅が狭い)を上ります。プラットホームは地上から75フィート(約23m)あり、眺めはなかなかのものです。1分間に250ガロン(約1136.5リットル)の水で回っています。右の写真で階段等の手摺が約1mの高さと言えばその大きさが分かっていただけると思います。(人も写っているのですがあまりに小さいために分かりにくくなっています)
施設はこの水車とその奥の取水システムと鉱石を揚げるポンプの他に"Mines Trail"と言うコースが設けられています。私が訪れた時は、これまた口蹄疫の影響で森林の中を通るMines Trailのコースは立ち入り禁止になっていました。その他は各設備と説明板が見ることができるようギリギリの所まで開放されていました。入り口の案内図には普段の標準コースが示されていましたが、入場料を払ったところで入ることができるコースの案内図を渡されました。

以下に写真で色々な設備等を見て下さい。
プラットホームから見た景色。
回っているので思わず吸い込まれそうでした。
同じくプラットホームから見た一直線の高架水道。 駅から水車に向かう途中の景色。
赤い色が周りの緑から異様に際だって見える。
Engine House奥にあったWalish Shaft。
Walesの鉱山技術も一役買っているのでしょう。
金網の間から撮った。
手前はT-Rockerと呼ばれる設備。
鉱石を地下から運び出すポンプがありました。
Copressor House:一番奥にあった設備。
山の中に入り込んでいます。
取水設備のようでした。
Engine House

古い横坑の部分です。数メートル中に入ることができます。入り口手前の柵にヘルメットが置いてありますので、それを被って入ります。でもちょっと怖々でした。
(上)左側は貯水槽から流れ出てくる水の流れと右側に横坑の入り口がある。
(右)横坑の中
産出されていた鉱石;
左上より黄銅鉱、石英(2個)、赤鉄鉱
左下より方鉛鉱、三種混合石(閃亜鉛鉱、石英、銅鉱)、閃亜鉛鉱