島に着いてからバスツアーがないかと探すと、唯一あったのがこのDiscover Mann's Natural Beauty & Explore its Heritageというのでした。しかも週4日のみで、曜日によって内容が変わるのです。そして私の滞在期間では日曜日だけでツアーの内容が"Point to Point"と一番時間を要するもの。ツアーの参加は当日で良いとのことだったので集合場所に設けられているカウンターへ。この時点でまだどこを訪問するかよく分からずにいました。で、はっきり分かったのは最初の降車地のRamseyを出発した時。この"Point"とは島の北端と南端のこと。どおりで時間がかかる訳です。まあ、島一週をできたのですから結果的には良かったのですが、さすがに戻る頃は疲れてしまいました。
島の北部では最大の町です。Douglasから16マイル(約25.8km)です。Douglas(Onchan)からElectric
Trainで終点に当たります。 Man島の歴史によると1250年頃に"Ramsa"と記録があるそうです。これは古いスカンジナビア語から派生したもので、意味は"Wile Carlic River"という意味らしいです。またMan島語は"Ramsaa"(または"Rhumsaa")となっています。古い地図では"The Stream of the Wild Garlic"という意味の"Stroon ny Craue"と表記されているとあります。でも、町を流れている川は現在の地図で見ると"Sulby River"(島最大の川)となっています。 |
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町の建物はBallure Church(小高い所にあった建物?)より古いものがなく、ここでの埋葬記録が1611年以降ということです。それ以前には12世紀にArgyll(Scotland)の豪族のSomerledが上陸し、Robert
tthe Bruceが1世紀後に通過したという記録があるそうです。 町は海岸沿いに南北に発展し、川の北側にあるMooragh Lakeという美しい湖があります。海岸は砂浜で、私が訪れた時には子供達のカヌー教室が開かれていました。 |
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DouglasからRamseyまではTT Courseを走ります。 上の写真はその途中で止まった所で撮した町全体の様子です。 Ramsey湾と共に綺麗に眺めることができました。 |
島の最北端です。ここには町はおろか村にもなっていません。一般の住居はなくこの海域を護っている灯台があるだけです。 これから先に行くとScotland本土になります。お天気によって違ってきますが、Scotlandも見ることができます。私が訪れた時は雲が垂れ込んできていてあまり良くは見えませんでしたが、何とかその姿は確認できました。(ここでふと、しばらくScotlandに行っていないな・・・次はまたScotlandにと思いつきました。) 灯台以外は何にもない所ですが、島の最北端ということだけでくるまで訪れる人も見かけました。 |
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左隅から中央あたりまで、海の向こうにScotlandが見えていました。 左にあるのは小ぶりですがやはり灯台です。(3枚の写真の合成) |
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最北端から見た内陸部の景色です。見えるのは最高が標高96mの丘で、その手前は平地になっていました。丘の麓にBrideという村があります。 手前に見えている金網の囲いはゴミの集積地らしいです。ちょっと興ざめか・・・ |
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ここでちょっとした事件が・・・バスの乗り降りのステップが高いのでそれを補うために木箱を添えてくれていたのですが、ここでそれを取り忘れたうえに、バスが踏んでしまいました。バリバリっと音がした時にはすでに遅し。潰れてしまったようで、その後は何とか代用物を探していました。それにしても、乗客への心遣いは素晴らしいですね。 |
西海岸の中央に位置する町です。Douglasから11マイル(約17.7km)で、交通はバスしかありません。 Man島語の砦(fort)に当たる"peeley"から派生したのが町の名前になっているとおり、海からの入り口にはどっしりしたお城があります。また、お城があるSt Patrick's Isleのゲール語表記のInis Patrickの変形の"Pile"から派生したとも言われています。18世紀初頭に現在の町名の形になったとか。 この地の最初に居住したのはどうやらバイキングらしく、未発掘の埋葬地があるらしい。その後キリスト教徒と非キリスト教徒が混じり合い、埋葬地は普通に見られないものとなっているとか。そこからの出土品は現在Douglasの博物館に展示されています。 西海岸にあるため"the Sunset City"と呼ばれています。海に沈む太陽を見ると、とってもロマンチックな気分になることでしょう。 |
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この町でお昼の休憩となった訳ですが、集合時間の説明を変に言ってくれたためよく分からず、結局浜辺のそのあたりを彷徨いただけでした。持ち合わせていたリンゴと、そんなに暑くもなかったのですが皆が美味しそうに食べていたのでアイスクリームをいただき、この日の昼食としました。 | |
Peel Castle | |
St Patrick's Isleに建てられたのがこのお城(砦)です。何年にもわたって有名な人たちが投獄されていたとか。シェークスピアの作品でも「ヘンリー4世」の中で、Gloucester候のEleanorが拘留されていたとあります。そんなことのためなのか、ここには幽霊が出るという噂があるようです。 | |
町の川向こうの河口にある島にあるため、バスを降りた所からは目の前にあるにもかかわらずかなりの遠回りで行かなければなりませんでした。よって時間がないため対岸からじっと眺めるだけ。入場はできるようでおそらく有料でしょう。夜にはライト・アップもされているようです。 また同じSt Patrick's Isleには廃墟となっているSt German's Cathedralもあります。 |
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House of Manannan | |
Peelのもう一つの訪れたい場所です。しかし、確かこの日は日曜日で閉館になっていたと思います。従って訪れてはいないのですが、おもしろそうな所なのでここに挙げています。賞も取ったことがあるようで、内容もかなり充実していると思います。 展示内容は初期の居住から現在に至るまでの島の歴史の軌跡で、コンピュータ・ディスプレイなどの最新技術も取り入れた展示となっています。 |
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右の写真はPeelからのバスの中から見た景色です。 ちょっとした広場に何か立っているようです。地図を見るとこの辺りらしい所のあちこちに”fort”とあるのでその中の一つのように思われます。 |
今度は島の最南端です。といっても、本当の端は小さな島がくっついている状態でそこまで行くことはできないのですが。1日目に訪れたPort
Erinから南西に約3.5kmの距離にあります。こちらも人家はなく観光のためここまで道が造られているようなものです。最北端ののっぺらぼうな景色に比べ、こちらは崖の上から向かいの島や海を眺め、変化に富んだ景色が楽しめました。 また、運が良ければアザラシも見ることができるらしくついつい捜してしまいました。近くの海を(Port Erinから)ボートツアーでやって来る人もいるらしい。 |
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Calf Of Man | |
Man島からちぎり離されたようにくっついているのがこの島です。現在は島全体が野鳥の保護区域となっていてMan島の遺産としても登録されています。従って島にあるのも野鳥観察の小屋だけです。実際、300年以上にもわたって海鳥、特にMan島特有のミズナギドリのの生息地として有名です。18世紀には船からこの島へ逃げてきたネズミ達によって激減したと考えられています。 |
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島の周囲は8km(5マイル)で広さは616エーカー(約250ヘクタール)。ここにはケルトクロスが立っていたそうです。それにはキリスト受難の絵が彫られているというユニークなもので、現在はManx
Museumに展示されているそうです(私も見た筈なんですが)。 下の写真の向こうの緑の島がCalf Of Man、手前の岩だらけの島はKitterlandでこちらも保護区域です。どちらも干潮時でも歩いては渡ることはできません。 また、この間にある海峡はCalf Soundと呼ばれています。(右の写真、西側です。) |
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おまけ | |
Calf Of Manを見てからあとは一路Douglasへ。途中、Port St Maryの町外れを通り海岸線の道路を走ります。そして今度はCastletownを抜けて翌日飛び立つことになっているRonaldsway Airportを横目に見て、Fairy Bridgeを通り過ぎる時にはおまじないの言葉を言わされ・・・あとはさして見る所もないのでついウトウト。バスに乗ってばかりとはいえ疲れてきました。 | |
右の写真はPort St Maryを抜けてしばらく走った海岸線の景色です。バスの中から無理矢理撮っているのでちょっと惚けてしまいましたが、こんな景色がしばらく続きました。(おそらくBay
ny Carrickeyという湾と向こうに見える白い建物あたりがPoyllvaaishという村のようです。) ということで、3日間あわただしく見て回りました。私としては心名残が沢山。特に島内に200以上も点在する先史時代の石の遺跡達を一つも見ることができなかったのが残念でたまりません(Manx Museumにあったのは別)。口蹄疫に泣かされたのは事実ですが、それ以上に日程を取らなかったのが悔やまれてしまいました。とはいえ、満足できなかった旅ではないのでしばらくは良い思い出になったとしておきましょう。 |