Isle of South Uist &
Isle of Benbecula

Scotland map Isle of Lewis Isle of Barra and Vetersay Isle of Harris Isle of North Uist Isle of South Uist & Benbecula map Lochboisdale Loch Skipport Flora MacDonald Birth Place Isle Of Benbecula Isle Of South Uist


1996/6/23

鳥たちの島"the Island of Birds"の旅
(South Uist)

通り過ぎるだけの予定だったSouth Uistでしたが、日曜日の移動ができないことが分かり、急遽泊まることにしました。Barra島を9時前に離れ約2時間弱、フェリーの中で夕食を取っていたら間もなくLoch(入り江) Boisdaleに入っていました。この入り江はかなり狭く大型のフェリーがゆっくり進んでいました。フェリーの横から眺めると丘がすぐそばまで迫っていました。Outer Hebrides全体がこんな入り組んだ海岸線でした。

Lochboisdaleという村 Loch Boisdale
結果的に1晩しか泊まりませんでしたが、ここにはフェリー乗り場、ホテル、ツーリスト・インフォメーション、警察署、お店、銀行、いくつかのB&B等々コンパクトにまとまった村でした。
小高い所に登って眺めた入り江や回りの景色は美しい!

(右の写真はLoch Boisdale、こんなに狭いところをフェリーが通るのです。)
名前の由来は記述が見つかりませんでしたが、ゲール語ではLoch Baghasdailと書き、lochは入り江、baghは湾、dailは野原という意味があるのでおそらくその地形から取られたのでしょう。
島の地形
地図を見ていただくとおわかりのように、細長い島です。その東半分は小さな丘が連なっていて、西半分の真ん中を幹線道路(A865)が通っています。各名所はこの道路から右に左に外れた所に多くがありました。
ツーリスト・インフォメーション前での発見
日曜日のため閉まっていましたが、その窓にはバスやフェリーの時刻表や催し物のビラが貼ってあり何らかの情報を提供してくれました。その中で、今では大ファンのWolfstoneがHebridian Celtic Festival(Stornoway)に出場するとありました。日付を見たらその日なので当然間に合いません。その頃はこういう情報が入らなかったので、彼らがちゃんと活躍しているのを見て嬉しく思ったものです。
最長のヒッチハイク
日曜日なので歩くしかないと、宿からA865をのんびり歩いていると車が止まり、「僕たちは今からこの島の南端まで行くけど乗っていかないか?」と。それならと乗りました。Cardiffから来たオーストラリア出身の男性とバハマ出身の女性で婚約中のカップルでした。一旦、南端まで行って戻る途中「今日LochmaddyからSkye島へ行くのでこのまま北に上がるけど一緒に行くか? 宿は昨日泊まったBenbeculaで探してあげるから」と言ってくれたので、もう一泊する予定だった宿をキャンセルしてそのまま同乗しました。(宿のおばさんに文句は言われましたが、その晩の部屋代(£16)を払って解決。)
今まで何回かヒッチハイクはしたことありますが、こんなに長いのは初めてでした。この時もそうですが、いつもトボトボと歩いていると向こうから止まってくれます。自分で手を上げて止めたことはありません、念のため。この二人が今幸せに結婚生活を送っていることを祈っています。

島めぐり

島の南端と西の海岸 Flora MacDonald's Birthplace
Sound of Barraに面した南側の海岸もかなりの砂丘がありました。砂はVatersayと比べるとちょっと暗い色でした。ここからBarra島が見えます。
西側は島全体に延々と砂丘が連なっています。どこから見てもその向こうには大西洋が広がっています。
Flora MacDonaldの生誕地(写真右)
彼女はスコットランド史上有名な女性です。Bonnie Prince Charlie(Charles Edward Stuart)の逃避を助けたのですが、その方法がハンサムな王子を女装させ自分の侍女にしてイングランド政府軍の目を誤魔化したというのです。(詳しいことはガイドブック等にも述べてあります。) この機転と、かくまったことが分かればどんな目に遭うか分からない状況に対するその勇気は尊敬に値します。それに、その当時女性の地位は高くはなかっただろうと思うとこの小さな記念碑でも訪ねたかったのです。例のカップルが乗せてくれなかったら、バスでここを見ることもなく通り過ぎたでしょう。
なお、彼女のお墓はSkye島のUigの北のPeingownという所に、またInverness城の前に像があります。

Ormaiclate Castle(廃墟)
途中、ちょっとだけ寄ったのがこの城跡。といっても柵で囲んであるだけ。オーストラリアの男性曰く「ここにお城があったって信じられる?」 そんな程度の狭いところでした。
風光明媚なLoch Skipport(右写真)
A856をそれてB890を東に進むとその東端にこの場所があります。そこには船着き場の廃墟が残っているだけですが、入り組んだ入り江を眺めるだけでも一見の価値があります。美しいところということで、観光案内もちゃんとあります。
Loch Skipport
Loch Druidieeg自然保護地区 Loch Druidieeg
Loch Skipportから戻る途中に止まったのがこのエリア。止まるとすぐに野生(?)のポニー達が寄ってきて写真に入ってくれました。食べ物は彼らが持っていたバナナだけでしたが、いつまでもそばにいました。回りは湖と沼地でいたが、やはり美しい所でした。
Benbeculaとは地続き
A856に戻って更に北へ進むと土手道が現れ、その先は別の島のBenbecula。ここからの眺めもきれいでした。土手道を過ぎたところで彼曰く「もう僕たちはBenbeculaにいるんだよ」と。私はその土手道を見て、こればRunrigの"City of Lights"のビデオに出てくる道みたいと思ったのですが・・・別にこだわっていないのですが、ビデオを見た時不思議な道と思っていたのです。単にそれだけです。

フィヨルド&砦の島"the Island of Fjords
& Forts
"の旅 (Benbecula)

BenbeculaはRoyal Armyの駐屯地として全国に知られているようです。そのため、ちゃんとした空港があり、Stornoway、Barra島、Glasgowとの間を英国航空が飛んでいます。島には特に中心となるような場所はないにも関わらず、空港の近くには銀行やレストランもあり不便でもなさそうです。この島へは夕方(といってもまだ日は高い)着いたのであちこちを見て回る余裕もなく海岸の散歩程度でした。しかし、思っても見ないところに足をつけたのが幸運でした。

地形
島の形は丸っこい感じで、その東側は”フィヨルドの島”と言われるようにかなり入り組んだ海岸線になっています。西側はそれまでと同じように白い砂丘が連なっていますが、所々に岩の海岸もありました。島にはRuevalという小さい丘(124m)があるだけで平坦です。サイクリングはし易そうです。
交通
飛行機の他の交通機関はバスだけとなります。南北Uistをつなぐバスは必ず空港に止まることになっていました。運転手の休憩も兼ねて10分ぐらい止まっていました。空港までは最初は宿のおばさんが送ってくれることになっていましたが、朝食を共にした老夫婦(北から南に旅行しているとか)が送ってくれました。
中学校
学校制度はよく分かりませんが、ここには南北Uistからも中学校に当たる生徒が集まる学校があります。勿論スクールバスが通っています。この学校は新設されたようで、プールもあると言うことでした。
連絡網
朝宿のおばさんへ電話。老夫婦は新聞が来ないからニュースを電話で知らせ合っていると説明してくれました。
海岸の散歩
宿が決まった後夕食を取るまでに若干の時間があったので辺りをうろつくことにしました。そして、宿のおばさん(ちょっとひょうきん)がどの辺りから歩き始めたらいいか教えてくれました。最後は空港近くまで行ってレストランで夕食になるようなコースです。出かける際におばさんが"Don't lost"と。念のため名刺をもらいましたが、そんなに複雑な道でもなく一度通った道(例のカップルが車で空港から走ってくれていた)は覚える方なのでその名刺は使うことはありませんでした。
歩いた海岸は写真の通り2種類。白い砂浜と岩だらけの海岸でした。
Dune of Benbecula

 写真集へ

  1. サウス・ユイスト島情報(英語):South Uistに関する情報のページです。
  2. ベンベキュラ情報(英語):South Uistに関する情報のページです。
  3. ユイスト、ベンベキュラとバラ島(英語):Hebrides諸島南部の島に関するページです。(1.サウス・ユイスト島情報および2.ベンベキュウラ島情報を含む)