1996/6/24~6/26
水の島"the Land of Lochs and Water"の旅
この島も海岸線は入り組んでいます。そして内陸まで細かく湖が広がっています。そしてやはり美しいところでもあります。ここには最初から泊まる予定でいたのですが、回ろうと思っていた日は生憎ひどい雨風でとても歩いていられる状況ではありませんでした。仕方ないので宿に戻ってWimbledonを見ていました。まだ1回戦でしたが、今では大活躍の英国のHenmanとこの年の全仏のチャンピョンのKafelnikovで見がいがありました。(Henmanが勝者。)この長い試合が7時頃に終わり外へ出てみると雨は止んでいました。もう半日ずれていれば良かったのですが・・・翌日はこの島を離れることになっていましたが、ツーリスト・インフォメーションにバスを問い合わせたらもう一回島を回ることになりました。この日は素晴らしいいお天気で前日の憂さを晴らしてくれました。
Lochmaddy | ||
ゲール語ではLoch nam Madadhと書き、"Madadh"は犬ですがここでは番犬"watchdogs"と言われています。"Loch
of the Watchdogs"とありました。随分面白い由来と思います。 この村の空からの景色を見ると水の中に陸地が浮かんでいる感じに見えます。温暖化で水面が上がるとすぐに沈んでしまいそうな感じでした。 ここには大型フェリー乗り場、ホテル、ツーリスト・インフォメーション、銀行とやはりそろっていました。ユースホステルもすぐ近くにあり泊まるには不自由しない所です。 | ||
交通 | ||
South UistのLochboisdaleとの長距離バスに加えて島内にはミニバスや郵便バスが回っています。曜日によって違うのでツーリスト・インフォメーションに尋ねる方が早いでしょう。 フェリーはLochmaddyにはHarris島のTarbertとSkye島のUigを結ぶ大型のものと、北のNewton Ferry(Otternishとも言う)とHarris島のLeverburghを結ぶ中型のものがあります。 | ||
地形 | ||
前述のように島内はいたるところ湖だらけですが、山と呼べるものもあり、そのうちLochmaddyから見えるNorth & South Leeは高さからいうと山ではありませんがすぐそばにどっしりと構えています。 |
島めぐり
Lochmaddy Musium Arts Centre | ||
"taigh chearsabhagh"と名が付いたこの中には、アート作品(2階)とこの辺りの歴史の展示物(1階)がありました。また、お土産店とカフェも併設されていて時間を過ごすには良いところです。 この2階に上がったところ、New York出身のカリビアンらしき男性が声をかけてきて暫く話していました。お互い周りの人とは毛色が違うので目立つのでしょう。彼は9月までいて、翌年の1月に東京へ行くと言っていました。作品は彼の物だったようで、ここで展示されていることを”誇りに思う”と言っていました。カフェでまた彼と会い、島のどこに行ったらいいか色々と教えてくれました。 (ちなみにこのセンターの名前のステッカーを見てこのURLを決めました。) | ||
Spanish Footbridgeとアザラシ | ||
着いた日の夕方は近辺の散歩となりました。泊まっていた宿のそばを通り過ぎて奥に行くとまた海。そしてふと現れたのがSpanish Footbridgeでした。ここを渡りしばらく行くと変な声がします。その方角をよく見ると野生のアザラシが1頭いました。アザラシの伝説(映画「フィオナの海」にも使われています)がスコットランドに多いのもうなずけます。 | ||
Chambered Cairn | ||
島を南回りに回り始めるとすぐに説明されるのが石を平たい円錐形に盛り上げたChambered Cairn。紀元前2000年くらいに作られたとあります。A865の道路からきれいに見えます。近くにはストーン・サークルもあるとか。 | ||
Traigh Leathann | ||
島の南西側にある広くて白い砂浜はその昔Barra島の飛行場と同じく滑走路に使われていたそうです。とにかく美しいとしか言いようがないのですが、写真はうまく撮れていませんでした。 | ||
St.KildaとScolpaig Tower | ||
島の西から見えるのはBritain最西端のSt.kildaです(写真下)。今は無人島で、後で分かったのですが世界遺産にも登録されています。お天気が良いとよく見えます。(Scotlandの地図上○で囲っている部分) 同じ場所で近くにはLoch Scolpaigがありその中の小島にTowerがありました。(写真上)昔の戦争の砦として作られているようです。 | ||
croft house | ||
スコットランドでは農家のことはfarmerというよりcroftと言っています。そしてその家はわらぶき屋根で、アイルランドでもほぼ同じのが見られます。North Uistではその家が名所の一つとしてありました。 | ||
cattle grid | ||
田舎を回っていると道の所々に鉄製の丸棒を横に約10センチメートルの間を置いて2メートルくらいに渡って並べてあります。これはcattle
gridという代物で放牧している牛や羊などが道を越えてよそに行かないように作ってあります。その両脇の放牧場は勿論柵があります。村と村の境界に設けてあるとのことでした。 サイクリング中にこれに出くわすと思わずちゃんと通り過ぎることができるかと不安になります。スピードがあるときは良いのですが、遅く走ってしまうと体に結構響きます。 | ||
Traigh BhalaighとVallay | ||
Musiam Arts Centreで会ったNew
Yorkerが行くと良いと言っていたのがここです。島内巡回のバスを降りてこの辺りをうろつき夕方のバスで拾ってもらうと良いという提案でした。残念ながらひどいお天気で歩けませんでしたが、翌日にもう一度回った時には素晴らしい天気でしたのでその美しさは見ることができました。地図を見るとこの広々とした砂浜に点線の道があったので歩いて向かいのVallay島まで行けるか聞いたところ、満潮になると帰って来られないからやめた方がいいとか。 この砂浜からMachair Leathannという半島を挟んだTraigh Earという砂浜もありこちらもきれいなのですが、この辺りがRunrigの"Flower of the West"という歌に歌われている辺り(ジャケットの地図から判断)と思われました。ゆっくり歩けなかったのが本当に残念! | ||
青い海、再び | ||
島を回るA865をそれてもう一つのフェリー乗り場のNewtonferry(Newton Jettyと書いてあることも、またバスの時刻表にはOtternishとある)へ向かう途中ちょっとしたか高台からきれいな海が見えてきます。フェリーの時間が迫っていたので少しの時間しか止められないと言って写真を撮るぐらいの時間を作ってくれました。ミニバスツアーはこのような小回りが利くので好きです。 |