Iona島/Isle Of Iona | |
東西に狭い所で約1.7km広い所でも約2.6km、南北に約6kmの大きさしかない島ですが、Iona修道院があるため非常に有名な島となっています。 563年にSt. Columbaに率いられたIrelandの修道士がやってきてここに修道院を建て、ScotlandとEnglandにキリスト教を布教する重要な役割を果たしています。 日帰りの観光客が多いようですが、ホテルやB&Bの宿泊施設もありました。レストランやお土産店なども充実しているようです。住人のかなりの人が観光に依存しているようです。 |
|
交通 | |
航路以外に公共交通機関は思い当たりません。フェリーはMull島の西の端Fionnaphortから平日・土曜日の昼間は頻繁に出ています。朝と夕方、および日曜日は1時間に1~2本程なので事前にチェックが必要です。所要時間は5分。 |
Iona Abbey/Iona修道院 | |||
Scotlandでもっとも歴史があり崇高な場所です。多くのScotlandの王達が埋葬されています。St.Columbaと12人の修道士が563年にこの修道院を設立しました。やがてScotlandのキリスト教の中心となり初期の中世ヨーロッパでも最も重要な修道院となりました。バイキングの来襲にもかかわらずこの修道院と島の聖域は保たれました。この時代の初期修道士の墓や重要なハイクロスは残っています。 1200年頃には建物はどっしりしたものになっていました。Benedictine修道院が古いColumban修道院に取って代わり、Augustinian女子修道院が建設され、そのすぐ側にはSt.Ronanの小さなチャペルが作られました。 1560年のScotlandの宗教改革ではIonaの修道院的生活が終わり、その修道院・女子修道院は徐々に荒廃していき、18-19世紀の旅行者には評判となっていったのです。女子修道院は廃墟となったままですが、修道院は20世紀に修復されました。 1874-6年に第8代Argyll公爵が全島を所有し、有名な建築家Robert Rowand Andersonに修道院の廃墟を補強する様に依頼しました。その後1899年に、公爵は修道院と、Reiling Odhráin、女子修道院を新しく設立されたIona Cathedral Trustに所有権を移しました。Trustの業務は公の礼拝用にその教会を再建することを委託したことでした。歴史上数人に建築家がかかわっていることに対する心許なさや、その作業に必要な基金を得なければならないという現実問題にもかかわらず、修復は1902年に進行し1905年7月14日には部分的に修復された教会で最初のミサが行われました。身廊での作業は1910年に完結しました。 1938年にはGlasgowのGovan Old Parish ChurchのGeroge F macLeod師によってIona Communityが設立され修道院の再生の新しい時代が始まりました。 Iona島はFraser Foundationが1979年にArgyll Estateの管財人から購入し、Scotland National Trustの管理下に置かれました。MacLean's Crossは公道に置かれ2000年にはIona Cathedral Trustはその修道院、Reilig Odhráin、St Ronan's Church、そして女子修道院をHistoric Scotlandに譲渡しました。 |
回廊に立てかけてあった石版の一つ |
||
修道院(何故かまた修復中になっていた) |
回廊にあったクロス、名称は不明 |
||
女子修道院で、フェリー乗り場から修道院へ行くまでの途中にある |
回廊の中央広場にあったオブジェ |
島のケルト・クロス | ||||
修道院の前;St Martins Crossの表と裏 |
修道院のすぐ側;St John's Crossの表と裏、但しこれはレプリカ。本物は博物館に保管されている。右の向こうの小さい建物はSt Columba's Shrine |
女子修道院から修道院に向かう道端;MacLean's Crossの表と裏 |
北海岸に向かう道端;Duke Of Argyll's Cross |
島の西海岸
Mull島4日目にFionnaphortから出発する島内のツアーに予約なしで参加しようとしたらそれらしき車が見つからない。それで小高い所に登って近くを見ている内にそうかもしれない車が目の前を過ぎていって・・・そこでその日を過ごすために再びIona島を訪れ、そこの自然の景色を見いてみようと思ったのです。Iona島は前述の様に小さい島なので島の反対側にもすぐに行くことができるのです。
Ceann Aindrea | Port Banと呼ばれる入り江 |
|
フェリー乗り場から南へ少し進み90度に曲がる道を更に西に進みます。そして西海岸が見えた所で柵がありました。ゲートは閉まっているのでそれ以上進めないのかと思ったらそこに警告文がありました。その先は保護区域で、中では犬は放さないこと、ゴミは持ち帰ること、車は乗り入れないこと等で柵の中に入るのはOKでした。勿論開けたゲートはちゃんと閉めます。そして西海岸に広がる砂浜を歩き回った訳です。外洋に面しているため白い砂浜で風も強かったのです。北の岩場に進み、また別の柵を越えて進むとそこには更に白い砂浜(Port Ban)がありました。その先は岩だらけ(Goirteen Beag)。道もない様だったのでそこまでにしました。 | ||
西海岸に広がる砂浜(2枚の合成)、海はCarnas Cuil an t-Saimh(Bay at the Back of the Ocean)という名前が付いています。 |
Goirteen Beagの眺め |
島の北海岸
西海岸を見た後、一旦フェリー乗り場まで引き返し、Fionnaphortからの最終バスまではまだ十分に時間があったのでサンドイッチを買って今度は北海岸へ向かってみました。こちらの方が西海岸より少し距離がある様でしたが、ほぼ一直線の道です。海岸は同じ様に保護区になっていました。ここでフェリー乗り場に戻らずに西海岸から北海岸に行けるのか?と地図を見たらそんな道はありませんでした。しかも草原でなくゴツゴツした岩だらけの所なのでやはり歩きやすい普通の道を進む方が良いのです。空から見た絵葉書もあったのでそんなことも確認できました。
Ard Annraidh | ||
海岸に向かう時は向かい風で小雨が降っている状態。歩きにくい・・・。柵に着いた所でゲートを開け、農場の中を歩くことに。そしてもう一つゲートがあってやっと北海岸の保護地域に入ります。こちらも同じ警告文がありました。まず捜したのは風が余り吹いていない窪地でした。お昼を食べたかったのです。何とか海を眺めながら食事ができる所で休憩。そこからはStaffa島やTreshnish諸島も見ることができました。カメラのズームを上げるとよく見えました、ちょっとぼやけてはいましたが。こちらの海岸は岩場の海岸でした。西へ進むと砂浜が広がっていました。東を見るとMull島が雲にかかっている状態でした。その手前にEilean Annraidhと呼ばれる少し大きめの岩礁があるのですが、この一角にSilver Sandsと呼ばれる白い綺麗な砂浜があり、Staffa島へのボートツアーの時も紹介されていました。 | 西を向いた所の眺め |
|
Mull島(Ben Moreあたり)を眺めた所 |
北の端近くに立った所の眺め。何だか海が・・・地球は丸い! |
|
銀色の砂浜があるEilean Annraidh |