Tarbert

2002/6/23(sun)
CampbeltownからArran島へ移動しようとしたのですが、その日が日曜日という問題が発生しました。コーチとフェリーは日曜日もやっているのですが、フェリー乗り場のClaonaighへのバスとArran島へ着いた後のバスが問題なのでした。そこでいつも(?)のようにClaonaighまでのバスが出る町に1泊して月曜日に移動することにしました。Glasgowの宿泊を1泊削ることにしました。この町も半日は何とか過ごせそうだし・・・
町に着いたのは12時をちょっと過ぎた頃。日曜日なのでツーリスト・インフォメーションが開いているかどうか分からなかったのでバス停のすぐ近くに見えたB&Bに飛び込みました。部屋は空いているけどまだ掃除が終わっていないと言われましたが、それは覚悟していたので荷物を置かせてもらい夕方に来るからとのことでOKをもらい後はちょっとした見物を。町中に入った所でツーリスト・インフォメーションは開いていました。そこでClaonaighまでのバスの情報と町のちょっとした情報を頂いてきました。
Tarbert
Kintyre半島の付け根に位置するこぢんまりとした町です。交通の要所に当たるようで通りには思ったよりもお店がありました。
ところでこの町と同じ名前の町/村の名前がScotlandのあちこちに見られると思います。実際1996年のOuter Hebridesの旅でもやはり1泊でしたが同じ名前の村に泊まったことがあります。共通点を捜すとどちらも陸地がくびれた地形でした。他もそんなような所です。そこでゲール語の地名は”An Tairbeart”となっており、tairbeartを調べるとisthmus(地峡)とありました。と言う訳でやはり地形から取られた地名でした。
Tarbert
East Loch Tarbertの町
交通
  1. バス
    GlasgowからCampbeltown行きのcitylinkで3時間15分、Inverarayからは1時間15分、CampbeltownからGlasgow行きではCampbeltownから1時間15分、Kennacraigからは15分です。どちらも毎日3本。
    近くの町や村の3ヶ所にローカルバスが出ていますが、スクールバスを兼ねているので学校がない日は運休するのもあります。。もう1ヶ所はSkipness(お城があります)行きでこれがClaonaighのフェリー乗り場を経由するものです。これも1日3本程度ですが日帰りは可能なようです。ツーリスト・インフォメーションに時刻表があります。またバス停の場所(コーチと異なる)を確認した方が良いでしょう。いずれも日曜日は運休。
  2. 航路
    Cowal半島(本土)のPortavadie間のフェリーがあります。Caledonian MacBrayneの運行で日曜日も含む毎日10本くらいあります。所要時間は25分。
Tarbert Castle
13世紀にAlexander2世またはAlexander3世が建てたと言われています。1325-1329年の間には城はRobert(Bruce)1世が頑丈にし拡張しましたとのことです。現在は廃墟です。城と思われる所は跡と思われる状態でしかなくあちこちに案内板が置かれていました(写真下)。塔はかなり危険な状態なので近づくことが出来ないように柵がありました。無料。
Tarbert Castle's Entrance町の高台にあり対岸の公園から見ることも出来ます。お城へ登る階段がフェリー乗り場の手前にあるのですが私は見逃してしまいずっと先まで行ってしまいました。それらしき所へ戻りじっくり捜すとちゃんと案内板がありました。結構きつい登りです。登り切ると町が見渡せました。
Tarbert Castle
Castle Walk
Forest Walkingツーリスト・インフォメーションで仕入れた町の情報の中に近場の森の中のウォーキングコースを示したものがありました。ルートはそれぞれ色で示してあり、実際そのコースにもポイントポイントに同じ色が使ってありました。道は舗装こそはされていませんがちゃんとしたものでした。所々、湿地帯を通るので板を並べてある道もありました。
私は最短コースを取りました。いずれもスタートはお城の所からなのです。森と言っても大きな木は少なく回りを見渡せる程景色を楽しみながら歩くことが出来ます。最短と言ってもかなりのコースでした。次に長いコースとの分かれ道でその先にビューポイントがあるとの表示がありました。コースを外れて行ってみるとEast Tarbert LochからLoch Fyneの大きな入江を見渡すことが出来ました。その向こうにはCowal半島も見えました(写真下)。この頃はもう暑くなってきていたのでその風がとっても気持ちよく感じられました。道がはっきり分かるので難なくスタート地点まで戻り、ちょっと得した気分で町に戻りました。
Panorama View of East Loch Tarbert
West Loch Tarbert
West Loch Tarbertこんな地形の所に泊まるならやはりもう一方の海を見たいと思います。宿に戻る前に少し時間があったのでお天気は悪かったのですが行ってみました。途中An TairbeartというHeritage Centreの前を通るのですが、日曜日はやっていないと思い諦めていました。ところがよく見ると・・・”to let”の貼り紙がありました。ちょっと残念。
West Tarbertは小さな村ですが、パブやB&Bはしっかりありました。そのパブの前の脇道に入り入江をちらっと眺めてきました。先にはA'Charraigと言う所があり船着き場になっているようでした。干潮時には干潟になる所もあるようでしたがこの時は満潮に近かったようです。そんな所に座礁した船が見えたのでそれで終わりにしました。その先大したこともないようだったのです。景色はとっても静かな雰囲気でした。

  1. Tarbert(英語):Tarbertに関するページです。
  2. Tarbert Loch Fyne(英語):同じくTarbertに関するページです。