Cardiff &Swansea

Wales map Cardiff Swansea

2000/6/19(mon)~6/21(wed)

今回の旅はCornwallとWales中西部がメインですが、移動を考えてPlymouthともう一ヶ所泊まったのがWalesの首都Cardiffです。前回初めてのWalesで訪れたのが1993年ですからもう7年過ぎていました。10時40分過ぎにPlymouthを出発する列車に乗り込みBristolで乗り換えて午後2時過ぎにCardiffに到着。先ずは宿を確保。確か駅の近くに予約センターがあったはず、と捜すと何とツーリスト・インフォメーションが駅前に引っ越してきていました。変わったんだな・・・と思いつつ入って宿を確保。前回泊まった所の近くでした。B&Bが多い通りなのです。荷物もあることだしとタクシーに乗ったら玄関先に”to let”の看板がある家の前に止まるのです。そんなバカな・・・運転手はもう一度番地を確認して行き過ぎたことが分かりました。”戻るからそのまま乗っていて。これ以降の料金は取らない”と。安心しました。宿にはとてもフレンドリーな犬がいていきなり記帳している最中に私に前足をかけてきました。翌日も相手をして欲しいのか寄り添ってくるのです。でも階段を上がると付いてこようとはしません。上の階は客室で入らないようにしつけてあるのでした。

交通(Plymouthから)
  1. 列車
    午前中出発の列車4本はいずれもBristolで乗り換える必要があります。Bristolでの乗換駅は2つあります。3本がBristol Temple Meedsで、後の1本がBristol Parkwayです。私はParkwayで乗り変える方が良いのかな?と思ってPlymouthでの出発時間も丁度良かったのでこちらにしたのですが乗り換えは不便でした。Temple Meedsの方は駅も大きく便利なようです。Parkwayの方はホームが2つしかないのにCardiff行きはホームが変わるのです。それを確かめようとホームの上にある案内のテレビを見たら壊れていました。側にいた人に聞いたけどよく分からないけどこちらではないと思うとのこと。そこで一旦案内所で確認、そしてもう一つのホームへと移りました。午後出発の直通が2本ありました。それ以降も乗り換えの列車もありますが、平日は割に頻繁にあるようです。所要時間は乗り換えに関係なく約3時間半。
  2. バス
    こちらもBristolで乗り換える必要があります。平日は1日4本、所要時間が5時間から7時間と長時間です。料金は列車の半額近くですが、時間を節約したい人には向かないでしょう。National Expressが運行。

Cardiff

英国の町は急には変わることはないので昔のガイドを持っていっても料金以外は役に立つと友達から聞いたことがありますが、さすがにこの頃は変わることが多いように感じます。そしてこのCardiffも7年も経つと状況もさることながら、建物までも変わっていっているように思ってしまいました。市内を巡るバスツアーでガイドに”2回目なの?前回はいつ?”と聞かれた時”1993年。7年前です。”と答えたら”随分変わったでしょう?2年後に来たらまた変わっているわよ。”と言われました。それ程変化は激しいようです。特に港周辺は大工事中。Waterfrontの開発でそこまで繋がる道も工事をしていました。前回の訪問でこの港を訪れてみたかったのですが交通がよく分からずに諦めていました。バスツアーが今回は港周辺を含むコースになっていたので朝一番のバスに乗りました。その時点では客は私1人。一旦一周してから港で降車。ひとまずぐるりと回って次に乗ろうとしたらチケットがない。どうしようと止まったバスの前で探し回っていたら朝一に乗った運転手だったので顔パスにしてくれました。とっても助かりました。無事に町まで戻ることができました。
Millennium Stadium Millennium Stadium
Millennium Stadium;白い柱が何となくパワフル。右はTaff川。
駅前から宿までタクシーに乗った時、この大きなスタジアムの横を通り過ぎました。”こんなのあったけ?前は何があったのかな?”と思いつつ見上げながら通り過ぎました。前回の訪問で手に入れた地図を見るとラグビー競技場と公園になっていました。完全に改築したのですね。
ここでは1999年のラグビー・ワールドカップが行われたとか。そういえば・・・と思い出しましたが、会場については余り記憶はありません。日本からも出場していたのは知っていました(予選で全敗)。ガイドもよく知っていて”ここで日本ももっと練習すればいいのにネ”と。そう言われても・・・
このスタジアムは72,000席もありその大きさにも目を見張ります。英国では唯一の格納式屋根だそうです。ラグビー以外でもコンサートや各種の大きなイベントが行われているそうです。またラグビーの記念館、レストランやお土産店等も入っていて普段でも日曜以外は入ることができます(17時まで)。
Millennium Waterfront(Cardiff Bay)
前回の訪問時の地図を見るとその頃にも港周辺には現在もあるいくつかの建物はあったようです。その建物を残しながらこの港周辺を大々的に再開発しようとしていました。かなりの建物がまだ建設中。いくつかの建物は早々とオープンしていました。海にちなんで建物のデザインが”舟形”をしている物も。そしてその全体の構想の模型がビジター・センターに設置してありました。本当にこの構想通りにできるのは後10年以上はかかると思われましたが・・・間を通るモノレール(ただの電車かもしれません)もまだ見かけませんでした。できあがっていない現在でも十分にその雰囲気は味わえると思いますので下車してみるのも悪くないと思います。以下にめぼしい場所/建物をあげておきます。
Penarth from Waterfront Park
Waterfront Parkから見たPenarth方面
  1. The Cardiff Bay Visitor CentreThe Cardiff Bay Visitor Centre
    1991年にオープンしたCardiff Bayプロジェクト全体のための計画が置かれています。外観は金属的なチューブ型をしていて地元では"The Tube"と言われています。中にはこの湾の大きな模型とこの地区の多くのアトラクションの必要な情報があります。更に湾の対岸のPenarthの眺め素晴らしいです。(写真右;右の水色の物体は入り口に続く階段
Goleulong "Lightship 2000"
  1. Goleulong "Lightship 2000"
    Roathドックに停泊(?)している船です。ガイドの説明で”この船にはエンジンがありません”。どうやって動くのか? (答)動きません。中はこの船に関する展示とカフェがあります。因みに私はここでお昼を頂きました。
    重さ550トン、全長137ft(約42m弱)のこの船はHelwick LV14という名前で航海をしていたそうです。最後の停泊地はSwansea近くのGower半島でした。ボランティアで運営され、船はWalesの教会によって次第に一新されて浮かぶクリスチャン・センターに変わっていきました。チャリティの登録番号は1058507だそうです。無料ですが寄付は歓迎とのこと。平日と土曜日は10-17時、日曜日は14-17時のオープン。(写真左;この船体はイヤでも目に付きます。)
  1. Norwegian Church Arts CentreNorwegian Church Arts Centre
    Inner Harbourに面するWaterfront Parkにある白い木造の教会です。ノルウェー外で初めて設立されたノルウェー人の船乗りのための教会です。1868年に建てられ、作家のRoald Dahlがここで洗礼を受けた1950年代まで国外追放されたスカンジナビア人のための祈りの場所を残していました。
    現在この教会はアート・センターになっていて、カフェもあります。1992年4月8日にノルウェーのMartha Louise王妃によって正式にオープンしました。(写真左)
  1. The National Assembly of WalesNCM
    巡回ツアーのバス停の前の大きな灰色がかったビルです。普通の会社なので見学はできませんが、その屋根が舟形なのです。玄関前から見上げてみましょう。その形に納得するはずです。
  2. The National Assembly of Wales
    新しいWalesの議会場です。まだ煉瓦色の建物だけでしたが色々な案内所を見るともっと優雅な建物が増築されるようです。撮ってきた写真を見るとそのエリアは一部が駐車場になっていました。1999年(だったのかな?)に英国(つまりUnited Kingdom)から議会が独立した時、新しい議会場をここに移したと聞いています。(この最後の情報は不確か。そんなことだったような・・・この時BBCのニュースで盛んに放送していたのは覚えています。写真右)
  1. Mermaid Quay
    レストランやお店が並ぶ一角です。海側にもレストランが張り出していました。ここの2階に日本食レストランがありました。食べてみようかと思いましたがよく見ると夕方だけの営業でした。海沿いにはレスト・エリアが造られていましたが、まだ工事中で入ることはできませんでした。(下の写真の左半分がこのエリア)
  2. The Pierhead Building
    Waterfront Parkを通ってMermaid Quayに行く間にある建物です。煉瓦づくりで1896年に建てられました。その昔はCardiff湾での一番の目印だったそうです。この回りは工事中で入るどころか近寄ることもできませんでした。議会用に使われるようです。(下の写真右の煉瓦色の建物)
Mermaid Quay and The Pierhead Building
  1. TechniquestTechniquest
    Mermaid Quayの奥に当たる所にあります。ツアーバスはこの前にも止まります。科学に関する展示が150以上もあり、手に触れることができるとか。勿論インターネットも。CD-Romもあるそうです。子供は特に楽しめそうです(よって、私は入っていません)。平日は9:30-16:30,土・日とバンク・ホリデーは10:30-17:00で有料。(写真右)
    (追記)2年後の2002年10月にに入りました。
  2. St.David's Hotel & Spa
    Waterfront Parkの何処からでも見えるホテルです。どんなホテルかは知りませんが、その建物は回りに合わせた屋根が舟形なのです。
  1. Millennium Centre(工事中)
    The National Assembley of Walesの道の向かいの敷地に建設予定の大型センターです。1900席の公会堂、レストラン、Welsh National Operaの新しいホームが入る予定とか。建物のデザインがWalesの特産のスレートをあしらっているように感じます。
  2. County Hall
    この建物はWaterfront地区にはありませんが、港の近くにあります。ツアーバスでその近くを通り過ぎます。とっても大きな建物で回りに大して建物がないこともあってかなり目立ちます。屋根にはWales産スレートを使っていて、デザインは日本風にしてあるとか。確かに屋根は日本の瓦屋根風です。直ぐ近くにはBute Easet Dockがあります。観光では先ず寄る所ではありません。建物と回りの公園を見て楽しむことはできると思います。
他にもガイドの説明で写真を撮ったりしてきたのですが、それが一体何だったのか不明になってしまいました。場所は覚えているのですが、地図にも説明が載っていなくて・・・
Museum of Welsh Life
St.Fagans Castle's Gardens
St.Fagans Castle's Gardens
Cardiff郊外のSt.Fagansにある屋外の博物館です。展示内容はケルトの時代から現代までのWales人たちの住居及び生活品です。巡回ツアーのガイドがしきりに勧め、バスも頻繁にあるそんなに遠くないと聞いたので行ってみることにしました。確かに遠くはなかったのですが、バスは余り頻繁ではありませんでした。
バス停から入場すると先ずSt.Fagansの屋敷があります。建物も白くて綺麗で立派でした。またその庭もうっとりするほど。その先にギャラリーやレストランがある建物(展示物ではありません)があり、更に奥へ進むと各時代の家がありました。この内私が最初に向かったのはケルトの村でした。円形の壁に円錐型に藁をかぶせた住居が2つ並んでいました。門の上にはドクロが・・・本当にこんなだったのでしょうか?(友達は写真を見て”竪穴式住居”と言います) 他の建物は時代をグーンとさかのぼって農家の建物が多く、他には郵便局やパン屋、仕立屋などの家もありました。全ての家の中を見学できます。回っている内に自分が何処にいるのやら・・・農家の側には牧場もあってここにいるのは本物の羊や鶏でした。
訪れた時間が遅くなってしまったので余りゆっくりとは見ていません。ちょっと残念でした。それからCardiff市内で手に入れた日本語のガイドに6月1日-8月31日は閉門が6時とあったのですが、入場の際に確かめたら5時でした。この博物館の英語の案内にはそんなこと何処にも書いてありません。気を付けましょう。19歳以下、60歳以上と失業者(ホント?)は無料。Cardiff Bus Stationから32番のバス、Cardiff城から52番のバスで。運転手に教えてくれるように言っておけば知らせてくれるはず。
St.Fagans Castle
St.Fagans城
Oakdale Workmen's Institute
Oakdale Workmen's Institute

Celtic village
ケルト村;門の上にある2つのドクロに注目
Abernodwydd farmhouse
Abernodwyddの農家
Museum of Welsh Lifeに行くバスの時刻まで30分以上あったので近くのツーリスト・インフォメーションへ。ここで地図や絵葉書を買おうと選んでカウンターへ。スタッフはこの時は2人でそれぞれ客の相手をしていましたが、こちらの方を気にする様子もない。暫くしてもう1人入ってきたけど真っ直ぐに宿予約カウンター(新人らしき女の子がいた)へ。全くこちらを見向きもせず・・・でもしばらくは我慢していました。その内他の客が数人入ってきましたが、こちらを向こうともしません。私の後ろにも1人並んで待っていました。声をかけるにもとりつく島がない状態。時計を見るとバスの出発時刻が迫っています。お釣りがあったのでお金を置いて出るわけにもいかないのです。とうとう頭に来て、無料の資料だけもらって有料のものはそのカウンターに広げて出てきました。この間10分以上は待っていたように思います。私の前にも絵葉書1枚を買おうとしていた老夫婦が待ちきれず代金を手渡して出ていきました。その人も怒っていたのは確かなようです。St.Fagans行きのバスからその方向を見た時、スタッフの1人が玄関前で周りを見回していました。私を捜していた? 盗みはやっていませんので。それにしてもスタッフの対応が悪いツーリスト・インフォメーションは初めてです。これでCardiffの印象が悪くなったのかも。人数の問題でもないと思います。他の所でも行列をして待つことはあっても対応はちゃんとしていました。何処かでこのことを言いたかったので、ここで言わせて頂きました。因みに、その時買おうとした地図や絵葉書は他の店でも売っていましたのでちゃんと手に入れました。

Swansea

CardiffからAberystwythへはTrawsCambriaというバスサービスで、サービス番号が701というのを使うつもりでした。バス停はNational ExpressのLondon方面と共用しているとのこと。チケットのことをNational Expressのオフィスで聞いたら運転手に払うこと、そしてホーム”5番”で待つようにと言われました。それで待っていたのですがいくら待ってもバスが来ない、他に客も見当たらない、で何となく違うような・・・と思いつつ、前日のこともあってツーリスト・インフォメーションに確かめに行く気にもなれず、また一晩Cardiffに泊まるわけにもいかずにいました。それで、701のルートを思い出してSwanseaに移動することに。Cardiff-Swansea間はかなり頻繁にシャトルバスが出ているので殆どすぐに乗りました。
Swanseaのバス・ステーションに着いてもう一度701の時刻表を確認すると、Aberystwythまではその日の夕方もう1本あることに気づきました。(金曜日にはお昼にもう1本あります。) 北のBangorまでは朝の1本だけですが、途中までならまだサービスがあったのです。目的地に着くのは9時半なので宿はそれからでは確保できません。そこで、近くのツーリスト・インフォメーションへ行ってバスの時刻の再確認とその日にAberystwythに行って泊まることを話すと、宿はここで取れるからと手配してくれました。(対応が良かったのでホッ。)
さて、その夕方のバスまでに6時間以上ありました。そこでSwanseaの町を見学することに。でも、トランクを預ける所がないのです。鉄道の駅にも行ってみたのですがLeft Laggageがないのです。爆弾対策なのでしょうか? 仕方ないので町中をトランクを転がしながらうろつきましたが行動範囲は限られてしまいました。その中で見たものをちょっとだけ紹介しておきます。
バスの出発時刻が迫ってくると701(北方面)のバス停に数人の旅行者らしき人が集まってきました。バス停は間違っていないとは思いつつちょっぴり不安でした。701のバスが見えた時は思わず”来た!”と叫びたくなりました。それにしてもCardiffはどうなっていたのでしょう。いまだに確認できていません。
交通
  1. 列車
    London Paddingtonから平日は1時間に1~2本、土・日でも1時間に1本程度列車があります。終点なので寝過ごすことはないでしょう。直通で約3時間、主にFirst Great Westernが運行しています。Cardiffを通るので運行状況は変わりません。1時間弱。
  2. バス
    London Victoria Coach Stationから直通またはCardiff乗り換えが出ています。平日・日曜日は9本、土曜日は8本で直通は4時間半、乗り換えで5時間弱。National Expressが運行。Cardiffとの直通シャトル・バスもあります。こちらはかなり頻繁にあります。所要時間は約1時間。
Swansea Castle
バス・ステーションから鉄道の駅に行く間にありました。廃墟です。(写真右) 約600年前に建てられたとか。この前には道を隔てて広場があります。その隣にはチューダー調の建物が並んでいてちょっとした眺めです。休憩するには良い広場でした。
Swansea Bay
街を回るにしても重い荷物を抱えては余り動けなく、ショッピング・センターのベンチで暫く休んでいました。ところがそこがすごく煙たい。禁煙ではなかったので文句も言えず、近くの海へ出てみることに。辿り着いたのは良いのですが、ものすごい風。とても浜辺へ降りることもできず、防波堤の陰に隠れて本を読んで過ごしました。ちょっとの間見た浜辺はとっても綺麗な砂浜でした。Bristol海峡に面していて右手(西側)にはGower半島の南に突き出たMumbles岬まで眺めることができました(写真下)。左手(東側)には港があり、更にその向こうにはPort Talbotという町の辺りまで見渡せたと思います。本当に眺めの良い所でした。

  1. ウェールズの紹介のページ:ウェールズに関しての詳しい情報、および首都カーディフについての説明があります。
  2. ウェールズのあれこれ:在住経験を元にされたウェールズ情報のページです。
  3. ウェールズ旅行情報(英語):ウェールズ旅行に関する情報のページです。
  4. Total Cardiff(英語):Cardiffに関しての情報をまとめたページです。
  5. City of Cardiff(英語):Cardiff市内の観光情報が含まれています。
  6. What's On(英語):Cardiffで行われれている様々な情報に関するページです。
  7. Cardiff Bay(英語):Cardiff Waterfrontについてのページです。
  8. Swansea(英語):Swanseaの町に関するページです。
  9. Virtual City of Swansea(英語):Swanseaの情報ページです。
  10. Rugby World Cup 1999(英語):1999年度ラグビー・ワールドカップのオフィシャルサイトです。
  11. Goleulong "Lightship 2000"(英語):海の上のクリスチャン・センターのページです。
  12. Techniquest(英語):Techniquestのオフィシャル・ページです。
  13. Natioan Museums and Galleries of Wales(英語、Wales語):Walesの博物館と美術館のページです。Museum of Welsh Lifeに関する情報が含まれています。