Isle Of Man

1日目:2001/6/15(fri)

Douglas
Douglasに関する情報
Man島の首都です。海上交通の要所で町も島最大となっています。人口は約22,500人(2000年)で島内の約30%の人が住んでいることになります。
かつては小さな漁港だったのですが、18世紀に商人達がブリテン島の高い関税を逃れてこの地で合法的に手に入る品物(お茶、たばこ、ワイン等)を仕入れ始めた頃から次第に大きくなっていったと言うことです。1756年にその貿易も英国政府が終わらせましたが、町の発展は続き各種の機関が設置され、現在に至っているとのことです。
the Tower of Refuge
Conister of St. Mary's Rockの上に建てられた小さい塔です。Douglas港の近くにあり、海岸沿いの通りからもよく見えます。
1832年に島の船乗りのSir William Hillaryが建てたとのこと。このSir Williamは1832年にSt. Georgeという外輪船がこの岩礁の上に座礁した時、自分は泳げないにもかかわらず自分の乗組員と共に救助船を出し22名全員を救助したとのことです。
この岩礁(塔)に渡ることができるかは不明です。私はBarra島(Outer Hebrides)のCastlebayの港にあるKiessimul Castleを思い出してしまいました。
Manx Museum
Man島の国家(!)財産を集約、紹介しているのがこの博物館です。”島の宝の家”と言われています。
入り口を入るとスタッフが近づいてきて歓迎してくれました。そして館内の簡単な案内とスライド上映の説明をしてくれました。展示物は島の地質学的成り立ちから始まり、有史代に入るとケルトの遺産に移り、中世の歴史を感じさせるもの、そして現代のTTレースまで。とってもわかりやすく、興味をそそられるところでした。途中スタッフよりスライド上映の呼び出し。入ったのが割に遅く、スライド上映もあってゆっくり見ることができませんでした。とってもお薦めの所です。
併設されているお土産店には歴史に関するものがあり、Manx Gealicの入門書や辞書も揃えてありました。ちょっと覗いてみるのも良いですよ。(別に宣伝料をもらっているわけではありません。)
通年、月-土曜日、10-17時開館。無料。Crellin's Hillという小高い所にありました。坂が苦手という方は近くのショッピングセンターの屋上(リフトで行けます)から歩道橋を渡っていくことができます。
右の写真はその玄関。お洒落なデザインだったので撮ってきました。でも、ガラスに反射しているの(私も!)が沢山写ってしまいました。
King Edward VII Pier
フェリーターミナルの南を入り口とする港です。主にヨットが係留されていてちょっとリッチな場所という感じでしょうか。ツーリスト・インフォメーションで買った島に関する小冊子の表紙や中の写真を見た時、こんな場所があるのかと夕食後に寄ってみました。港の入り口には大きな跳ね橋があり、私が訪れた時も丁度入港するヨットがいて上がっていました。そういえば、船へ降りる階段の上にも消毒マットが置いてあった。こんな所にも口蹄疫の影響があるのですね。
海岸通りのイルミネーション
夜9時くらいになると海岸通りにはイルミネーションが点灯されます。通り沿いには普通にの明かりですが、所々に通りをまたがって、Man島名物を形取ったイルミネーションがありました。これをずっと見ながらまたも散歩。ついでに全て写真を撮りました。ところが壊れているのか知りませんが、ほとんどが点灯されていなくて・・・右の写真はその中の貴重な点灯されている飾りです。左のはこの通りを走っているhorse tram、右のはTTレースを示すバイクです。

Onchan

地図でこの町を見ると?。Douglasの側に書いてあり、別の町だと気付くまでに時間がかかりました。実際歩いてみても町の境目は分かりません。海岸通りを歩いていたらいつの間にか入っているのです。
町の名前の由来は"Dog-Head"または"Wolf-Head"というゲール語の"Conchenn"であると一般的には言われているそうです。他の説では540年のSodorとMan島の主教であったSt. Connachanに由来するとのことです。
島で2番目に人口が多い町とか。ほぼ中央にあるOnchan Parkには各種のレジャー設備とスタジアムがあるそうです。Manx Electric Railwayの駅もこの町にありますが、その側には映画館やプールもありました。また、有名なTTレースのスタート地点/終点もあります。
(写真右)Onchanから見たDouglasの夜景(?)。夜9時頃になると海岸通りにはイルミネーションが点灯される。でも、まだ空は明るいから余り映えていなかった。
(写真下)Douglasから見たOnchan。上の白い建物は何かの施設かホテルか・・・地図にない。森の向こうは静かな住宅地でした。

Port Erin

Man島第一日目は蒸気機関車に乗ってその終点まで、ということにしました。Douglasから1時間、島の西側の美しい町がこのPort Erinでした。この時期1日4本しかない列車でしかも朝一番(10時発)を逃してしまい滞在時間は約1時間15分となってしまいました。この間にお天気が素晴らしく良くなったのは幸いでした。
島の南西部に面する港町。海岸沿いの建物はホテルが建ち並んでいるところからすると、リゾートエリアでもあるようでした。
町の由来はゲール語でPurt Chiarnと書き、意味はLord's PortまたはIron Portだそうです。Port Erin湾を西に、その南北を険しい崖に挟まれているという天然の避難所になっています。南端にはMarine Biological Stationが設立され日本の(昭和?)天皇を含む多くのエキスパート達が助言を与えてきたとか。
下の写真は駅から海岸に向かって歩き、視界が開けた時の眺めです。左(南)がMarine Biological Stationがある方向、右(北)がBradda Head。
Tower
Bradda Headの崖の上に何だか細長い建物が・・・そこに行き着くまでは時間がないので諦めましたが、ちょっと気になる存在でした。
いったいどういうものかはわかりませんが、この崖に(住んで)いたのがWilliam Milnerという人物で、1864年に始まった防波堤の工事を支えていたとか。その防波堤は1884年の1月のある1夜の嵐で崩れてしまい、現在は天然の避難港に変わっています。
その他
  • 最近の有名な住人:F1チャンピョンのNigel Mansell - 近くのゴルフ場で楽しんでいるとか
  • William Kermode(1775年生まれ):現在タスマニアとして知られるVam Diemen's Landを探検した。タスマニアの立法機関に一役買ったとか。その息子Robert Quayle Kermodeは受刑の島としての島の解放運動を行った。
  • Port Erin Arts Centre:見る価値がある(と書いてあった!)。たまに音楽や芸術のイベントがあるそうです。
ということで、他に特にあげるようなことがないのですが、以下は素晴らしい景色を楽しんで下さい。

浜辺からの北の方向の眺め、崖の上の建物はホテル、手前の細長い建物は監視塔

浜辺から北の崖に向かう時の景色

Bradda Headへ向かう途中の遊歩道からの眺め

浜辺の端からのBradda Headの眺め