Aberdeen

2005/7/5(tue),7/7(thu)

移動の都合上、乗換で数時間しかいなかったのですが、この時期のAberdeenの様子をご紹介しておきます。この町には2回、計6泊滞在したこともあるので、町の名所等については過去の分を見て頂きたいと思っています。
5日(火)にはStonehavenからPeterheadへ、7日(木)にはPeterheadからInverurieへの移動での乗換でした。東西の移動をしたくても直接行くバスが見つからなかったので、一旦Aberdeenへ出るのが最良だったのです。幸い本数も十分ありました。バス・ステーションには荷物預かり所があり、トランクを預けて、町中で用を済ませて、5日は海辺へ、7日にはお気に入りの公園へ行って来ました。AberdeenはScotlandで3番目に大きい町なので、銀行で換金したり、ツーリスト・インフォメーションで情報を入手するのに便利でした。7年ぶりに訪れたのですが、ツーリスト・インフォメーションの場所が大通りのUnion Streetに面した所に変わっていました。その他は大して変わっていなかったように思えました。
バス・ステーションの荷物預かり所は男性一人がやっているので、時々”5分内に戻ってくる”というメッセージが扉にかかっています。最初の日にはこの”5分”に預ける時も受け取る時もかかってしまいましたが、全く問題ありませんでした。7日に預けようとすると、”London bomber …”との説明があり、中をチェックするから開けてくれと言われました。この説明の意味がよく分かりませんでしたが、チェックを受けないと預かってくれないし、怪しい物も持っていないので開けました。私が怪しい風貌ではない(と思う)と見えるのか、係はサッと見てすぐに”OK”と。この時の料金はサイズが”小”の1ポンド。2日前は”大”の2ポンドだったのに。係も同じ男性。その時の気分なのですかねぇ。
夕方、Inverurieの宿で”London bomber”のことを知りました。Londonで地下鉄・バスの爆破テロ事件が起こっていたのです。事件が起こった時間には、私はPeterheadでバスを待っていたか乗ったかくらい。当然、バスの中でもテロ事件のことは知りようがなく、Londonから遠く離れたAberdeenでは交通機関も通常通りで、町中で号外も配られている訳でもないので、夕方テレビを見てやっと知ったのです。事件の影響と言えば、荷物預かり所が閉鎖されてしまった所があったくらいでした。LondonとScotlandの位置関係がよく分かっていない母以外は心配している人はいなかったようです。(母には取り敢えず絵葉書を送りましたが、案の定場所が分かっていなかったみたいでした。St.Andrewsで、「北に向かう」という葉書を出していたのですヨ。巻き込まれていたら先ず報道やその手の機関から連絡はあるでしょうが、と言っているのですが。)

Seaside~Esplanade
Aberdeen BayAberdeen湾を見ることが出来る海岸へ向かってみました。嘗ての記憶を辿って東の道を進んでいきました。海岸近くになると海岸沿いに広い公園が見えてきます。お天気もこの時まではとっても良かったのですが、海岸沿いに造られたEsplanadeに降りると、強風で、上空の雲もどんよりとしていました。この状態の中を散歩する気にならなくて、風が当たらない所のベンチに座ってお昼を頂くことに。ここから南東に灯台が見えGirdleness灯台が見えました。沖には貨物船などが見えます。さすがは港の町です。
結局余り長居をしないで町中へ戻りました。お天気もあったのですが、バスに乗る前にもう一度ツーリスト・インフォメーションに行くためでした。そして、Esplanadeを出た途端、強風は止みお天気も良いのです。Esplanadeだけひどいお天気だったのです!
(余談)海岸でInverurieへ行くための計画をツーリスト・インフォメーションでもらったバスの時刻表を見て練っていました。Inverurieへのバスは夕方に1本しかないのです。そしてInverurieとAberdeenにそれぞれ1泊しないといけないと思ったのです。ツーリスト・インフォメーションに戻ってInverurieの地図を買い、宿を予約しようとすると予約システムがダウンしていてもう暫く待てとこのと。バスの時間もあったので、諦めてバス・ステーションへ。少し早めに着いたので、時刻表を物色。するとInverurie行きのバスは他にもあって、移動も全く問題なく、また次のElginへ向かう途中にもなっているのでAberdeenに泊まる必要もなかったのです。この時はシステム・ダウンに助けられた気がしました。ツーリスト・インフォメーションのスタッフにちょっとハズレがあったみたいです。
Duthie Park & The David Welch Winter Gardens
Duthie Park Rose GardenStonehavenから乗ったバスがこの公園の前を通り過ぎた時、薔薇の花が満開になっていたのを確認していました。丁度良い時期なのです。そして、Peterheadからバスに乗った時にお天気が最高に良かったので、Inverurieにすぐに行かずにここに寄り道をすることにしました。
Duthie Park's rosesだいたいの道は覚えていたものの、何処の道を進めばいいのか分かりません。それを確かめにツーリスト・インフォメーションへ。地図がないか聞いたら、無料のものはこの公園は載っていないが、有料のものは載っていると言われました。私は道さえ分かればいいし、僅か数時間の滞在のために新たに地図を買うのも出費なのです。そこで係の子は、有料地図を開きながら、無料の地図でBon Accord Streetを進めばいいと教えてくれました。無料の地図ではBon Accord Streetが途中でなくなっていました。そんなバカなー。これには係の子もビックリ。でも実際にはあるはずだからこの道で大丈夫と。
公園に入って先ずバラ園へ。前回は5月の滞在だったので薔薇はチラホラしか咲いていなかったのですが、今回は香りがそこら中に漂っていて、気分がほぐれました。公園に来る途中で、トレナーを脱ぎ、ここへ着いて更に長袖の服を脱いで、Tシャツの半袖になりました。それほど暖かかったのです。日差しもきつくなっていて、日焼け止めを塗りましたが、また日焼け。薔薇の丘(左上写真)の頂上は親子連れに占領されていたので、途中のベンチで休憩しました。デジカメに任せて、バラの写真を色々撮ってきました(右写真)。
The David Welch Winter Gardens Entranceそして温室へ。前回訪れた時はこんな立派な入口はなかったと思います(左写真)。名前も以前は単にWinter Gardensとなっていたものをこの温室に多大な貢献をしたD. Welch氏の死去により2001年に改名したそうです。中のデザインは殆ど変わっていなかったようですが、以前いた亀の群れとアヒルの親子は見られませんでした。彼等は何処に行ったのでしょう?
The David Welch Winter Gardens Arid House温室に囲まれた広場の1つには相変わらず日本庭園(?)がありました。その隣がサボテンの部屋でした(左写真)。The David Welch Winter Gardens Flowers そして、中央の通路となっている温室は上にも様々な花のバスケットが吊してありました(右写真)。床はお兄さん達が水やりをしているので濡れています。滑らないように注意!という立て札があちこちに見られました。そうやってこの温室を華やかに保っているのです。温室の中は外にもまして、暖かく、ムンムンとしているので、外に出ると爽やかな気がします。お天気が良かったので、温室の前の広場では家族連れなどがのんびり寝そべっていました。
この公園(薔薇の丘も含む)や温室は全て無料です。ただし、寄付は大歓迎とのこと。温室はクリスマスと元旦を除く363日(閏年は364日になりますが)の9:30からの開館です(リーフレットには閉館時間は書いてありませんでした)。苗などの販売もしています。また、カフェも隣りに併設されています。疲れを癒すのにはもってこいです。Aberdeen滞在時に時間があったら是非訪れてみて下さい。

  1. Aberdeen and Grampian Highlands(英語、ドイツ語、ノルウェイ語、フランス語):Aberdeenと Grampian地方に関するVisit Scotlandのページです。
  2. Aberdeen City Council(英語):Aberdeen City Councilのページです。町の最新情報が得られます。