■ 50MHz
AMも受信できる「パソコン制御受信機」現る!
先日、ひさびさにネットサーフをしていたところ、ICOM
JAPANのホームページで「ついに出たか!」という製品を見つけました。
URL http://www.icom.co.jp/receiver/products/ic-pcr1000/index.html
【ちなみに、アマチュア無線関係の月刊情報誌では、5/19発売の6月号にしっかり掲載されてました。モービルハムの掲載内容は、ほとんどICOM
HomePageの内容と同等ですね】
型式は、IC-PCR1000。ワイドバンドのレシーバーです。
これだけなら、どうってことないんですが(ICOMさんは、ハンディータイプも出しているし、、)、これがなんと操作パネルが全く無い、ただの箱なんですね。スペックと写真からみると、手のひらに乗せられるお弁当箱程度でしょうか。
附属の物品には、RS-232Cシリアル用ケーブルがあります。つまり、パソコンで制御する「箱」というわけです。
パソコンを使って受信する、、というものは、デスクトップ機の拡張スロットにボードを差し込むというタイプはすでに存在していました。今回のIC-PCR1000は出てきても不思議じゃないものですが、ホームページで見かけた時は「おっ!」と言う感じがしました。
必要な電源も、DCでも供給出来るようですし、コントロールするPCもノートタイプにすれば屋外でも使用できますね。(いままでの「パソコン受信機」は、確かデスクトップタイプのパソコンの「拡張スロット」へ差し込んで使うタイプだったと思います。これだと、屋外ではちょっとくるしい)
受信機なので「興味はないわい!」と言う方もおられるでしょう。
「50MHz AMマニュアル ホームページ」ですから、AMの視点からの追及も一言。
まず、50MHz帯の受信がOKです。AMももちろんOK。リアルタイムでのバンドスコープ機能もついています。プラスマイナス200kHzのスイープ幅は、50.500MHzから50.900MHzをカバーしていて、50MHz
AMでのバンドでの待ち受け受信にはちょうどいいかもしれません。
私が特に注目しているのは、帯域フィルタの切り替えが、かなり自由に設定できる(ようだ.....スペック表の標記から推定)点です。
50MHz AMでの、各局の送信音を聞くときに、よく使われる6kHz程度の(ある程度、混信を避けることを意識した設計の場合)フィルタを通した受信音だけでなく、FM受信用の広い帯域のフィルタが使えると、高域もすっきり出てくる音が聞けるのでは?と期待してしまいます。(ただし、AF段の周波数特性がそれに追従してくれれば、、という条件はありますが・・・・AMモードでも帯域フィルタが切り替えられるのを見ると、どうもソワソワしてしまいます!)
もし、うまく受信を殺せる(つまり、送信機とあわせて使用したときに、受信機部分をオフできる)ことができれば、QRPpのAM送信機(真空管なら最高!)に、パソコン(クロック200MHz!はあたりまえ?)制御の受信機!なんていう「ぜいたくな」ミスマッチも楽しめそうですが、いかが?
「コンピュータ制御」がどの程度できるのか?は、現時点ではわかりませんが、ある程度スキャンなどが自由に設定できるなら、ちょっと面白そうです。受信機の前に座れない時(まあ、仕事中などですが、、)に、ビーコンや皆さんが良く出てくる周波数をスキャンさせて於いて、そのオーディオ信号をパソコンへ入力。そのオーディオデータを何らかの形で、ネットワークで外部からアクセス出来るようにしておけば、、、、なんていうのは、邪道でしょうか? 「無線たるもの、しっかりと受信機のチューニングダイヤルに指をかけて、じっくりワッチ(このワッチって言葉も最近聞かなくなりましたね)するもの!」という楽しみからは、随分離れてしまっている感じですが、パソコンと無線の関係に、なにか一つのきっかけを作ってくれそうな予感がします。
販売店の店頭にどれほど並べられるか判りませんが、夏ボーのちょっと前で、かつ5万円でおつりが来る価格。新しいもの好きの方の、この夏の「購入リスト」に加えられる一品かもしれません。
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