■ なんだか、また規模が小さくなったような。メーカー展示。
今回の「パシフィコ横浜」の会場では、入り口ゲートを入ってすぐのところにJAIA各社の展示がありましたが、、、、
ぱっと見は、かつて3エリアは「天満橋のOMMビル」や「堺筋本町のマイドームおおさか」で行われていた『大阪ハムフェスティバル』程度の規模に感じられました。昨年もブースは小さくなった、、、と思ったのですが、今年は一段とこじんまりの感じです。
さて、そんな中で「新製品」「参考出品」という、このような展示会の場でしか見られないものを探しました。(既存機だけみるなら、ハムショップで十分ですものね、)
■ 唯一の新製品か? IC−756PRO
ICOMのホームページではハムフェア前に予告があり、ハムフェア1日目の8月20日には、会場で配布されているニュースシートとほぼ同じ内容がホームページで公開されていました。準備周到ですね。
IC−756PRO。外装は従来の756と同じもののようです。S/PWRメータも針式。
早速、本ホームページでおなじみの「50.550MHz AM」表示のフロントパネルを撮影してきました!!
もちろん、50MHzでかつ、AMの送受信が可能なRIGです。
下は「背面」の様子。そして展示については、いままであまり見られなかった「他社製品との比較表」が大きく掲げられています。他社の新製品出展が無い余裕からでしょうか?
さて、この756PROの「目新しさ」は、アマチュア無線機としてはモービル機以外ではおそらく初めての採用かと思われる【カラー液晶パネル】による情報集中表示。
以前、仕事で「ユーザーインタフェース(操作パネルの開発設計)」を扱ったことがあるODIとしては興味津々。
展示マシンによっては、下の写真(うまく撮れていませんが)のように液晶の表示具合が違っています。早速説明員の方に質問。すると、【液晶表示については、雰囲気を変えた3パターン(色や文字フォントを変えたもの)を準備。ただし、ユーザーが自分で特定部分の色や文字を変えることは今のところはできない】とのことでした。
使いやすいかどうか?? これは人によって評価の分かれるところではないでしょうか? 特に「色もの」は難しいようです。が、その反面、今までのRIGに無かった使い勝手もあるかも。今後の展開に興味があります。
756PROの最大の売りは、DSP処理のようです。今回の装備は追加のIFフィルタが不要!との宣伝文句があるくらい「キレ」がいいDSPらしいです。
これについても、AMに関しては情報が無かったので質問!!
回答は、AM/FMについても、デジタルIFフィルタは有効である。ただし、切り替えパターンは3つに制限(SSB,CWのパターン数を優先したとのこと)されるそうです。3kHz,6kHz,9kHzという数値だったと思います。
送信時のスピーチプロッセッサーやイコライザもすべてDSP処理。変調もデジタルの低電力変調とのこと。
前のページで紹介した「6mAM長屋」の方も言ってましたが、最近の市販RIGでは「いい変調音」を出せるものが少なくなりました。そんな中で、「デジタル変調」とははたしてどんな音がするのか? ぜひ一度、音を聞いてみたいですね。
価格は100W機で348,000円。 実売は、20万円台後半ぐらいでしょうか? 10月には発売、、、との説明がありました。
IC706シリーズやFT−100なら多少やりくりして、ボーナスで、、、という物欲がありましたが、これではちょっとやそこらでは手が出せませんね。おそらくそれだけの価値はあるのでしょうけど、、、、。説明員の方も「価格が上がった分、内容は充実してます!」と【自信】はあるようでした・・・・
■ 各社の「参考出品」は・・・・・
JRCからは「ウチが受信機をデジタルにするならこうだ!」といいう感じのものが出てました。AMもきけるのかな?とフロントを見ると「DSB」モードスイッチがありました。
昨年の展示でも元気の無かったKENWOOD。今回の展示では、既存マシンの展示の中にひっそりと「参考出品」がありました。比較的大きな液晶情報表示パネルをもつ、デュアルバンダーのモービル機のようです。なにか大きな特徴があるかどうか? そこまでは取材せず・・・でした。
(50MHzに関係がないと、どうも追求は弱くなってしまいます、Hi)
YAESU,STANDARD連合は、昨年は提携の直後で大々的な展示&新製品ラッシュでしたが、今年は「端境期」のようでした。HFから430MHzまでこれ一台、のRIGに外付けのアンテナチューナー(これも既存ですが)が乗ったマシンがあったので参考までに、、、、
さて、つぎのページでは、元気の無いメーカーに対して、創作意欲満々の【自作品コンテスト】の取材です、、、、
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