Arran島およびBrodick | |
ここはArgyllではなくNorth Ayrshireになります。島の形を見ると空豆のような形をしています。その豆の東海岸の中央あたりに島最大の町Brodickがあります。この島はよくScotlandを小さく押し込めたような景色をしていると言われています。確かに島の北部は高い山とGlen
Coeを思わせる谷があります。島の南部は平坦ではないのですが割に森林地帯が多く見られました。Scotlandの景色を短い時間で楽しむだけなら島を一周する事でも良いでしょう。 Brodickは島の中心地で、滞在するには不足はありませんでした。Machrieは島の反対側なのですが、そのあたりに宿があるとは思えなかったので交通が便利(と思われた)なこの町を拠点にしました。ツーリスト・インフォメーションも便利な所にあるので外出時に寄ってみたりしていました。銀行、スーパー、ガソリンスタンド、お土産店、レストランなどが海岸沿いの通りに並んでいました。その並びの向こうにはゴルフ場が広々とあり、その中を散歩用の小道が通っていました。Glasgowからの日帰りも十分に可能なせいか宿泊する観光客よりもずっと多い人が訪れているようです。 |
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散歩道の端から見たBrodick(干潮時) |
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交通 | |
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Brodick Castle | ||
時間もなかったので今回は訪れていません。町から望遠を使ってその姿を垣間見ることが出来ます。6年前の日帰りでは訪れていますのでそちらを見て下さい。ただし、その時はガーデンズ・オンリーで中を見た訳ではありません。前回もそうでしたが、6月には花が満開で庭を見て回るだけでも十分楽しむことが出来ます。とりあえずこの町一番の名所と思われます。 | ||
Arran Heritage Museum | ||
1976年に作られたArran島の歴史(特に農業関連)の展示を行っています。外には農機具がずらりと並んでいます。建物はそれぞれの目的に合わせて4~5棟程建てられています。鍛冶屋、コテージ、船舶関係と島の出土品の展示館、納屋などでした。4-10月の毎日10:30-16:30の開館。有料。 | ||
島の再訪の最大の目的はMachrieのスタンディング・ストーンでしたが、それだけでは勿体ないのでもう一つ加えるならとこの博物館を選びました。ところがスタンディング・ストーンを先に訪れるとバスの関係でここは入館できなくなるのです。そこでこちらを先に、Machrieにはその後にしました。スタンディング・ストーンは時間制限はないのです(実際には日没)。Brodickの町中から歩いてもそんなにはかからないのです。前日も散歩道の入口を捜してこの前を通っていましたので勝手が分かっていました。 庭の展示物は綺麗に色を塗られた農機具がずらりと並んでました。作られたのが新しいので手入れが行き届きすぎていたようです。最初に入ったのが鍛冶屋(The Smiddy)でしたがちょっと珍しいものがありました。ふいご(Bellow)が二つ。使い方の説明が壁にありましたが余り理解は出来ませんでした。実際に使われているビデオがあればよく分かる筈なんですが・・・この鍛冶屋は馬の蹄鉄のためとか。同じ建物の裏にはワゴンがありました。これは女王在位50周年記念のパレードで貸し出されているとのことでしたがこの時点では返ってきていました。生活品(特に洗濯用品)や船舶関係の展示も結構面白かったと思います。出土品の展示では島に点在するスタンディング・ストーンの発掘資料もあり参考になりました。お薦めの博物館です。 |
鍛冶屋;左の円柱形のものがふいご(Bellow) |
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Arran Aromatics | ||
Heritage MuseumからBrodick Castleへ向かう途中にあります。実はそれまでアロマティックの良さを感じたことはなかったのですが、Museumに向かう前に町のお土産店に入った時にこの香りの心地よさを実感しました。そこでは買わなかったのですが、Museumを訪れた後時間があったのでこのセンターの方に入ってみました。前日の散歩道を捜している時にも見つけていました(閉店だった)。工場見学も簡単ですが出来るようになってました。部屋に香りを漂わせたいのでろうそくを買ってきまた。お土産にもしましたが、これを持ってスタンディング・ストーンも歩きました。重かった!帰りのGlasgowのお土産店でもここのアロマティックスを見つけたので結構有名なようです。 このセンターにはティールームや他のお土産店も併設されています。また、脇の建物はチーズ工場となっていました。その向かいにはレストランもあるので結構訪問客も多いです。 |
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その他 | ||
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Machrie Moor Standing Stones | ||
この旅の最後の最大の目的地です。とにかく島内の他の訪問を削っても行きたかったのです。 新石器時代(紀元前3000-2000年)および青銅器時代(紀元前2000-500年)頃が巨石の建設時代と言われていて、この辺りは約5500年~3000年前頃の集落だったと言われています。この一帯にはストーン・サークルも点在していて一大集落だったことが伺えます。説明板によると特に目立っているスタンディング・ストーンは柱として使われていたように描かれていました。日没までは自由に入ることが出来ます。 島を一周しているA841の道路脇に放牧場を抜けるfootpathがあり約2km奥へ進むと見えてきます。その手前にもストーン・サークルがあり足を止めたりしました。このスタンディング・ストーンの近くまではずっと放牧場で羊達に見守られながら(?)歩き続けました。途中何度も泥濘を避けながらのwalkingでした。また1本だけ離れているスタンディング・ストーンに近づいた後、3本の方に最短距離で向かおうとしたらはまってしまいました。この辺り一帯が泥濘なのです。まあ、moor(湿地帯)なので仕方ないのですが。この旅で何回もはまっていたのでまたか!と思って歩き回っていました。バスの時間があるのでここを彷徨いていたのは約1時間。その間に会った人は4人、犬1匹でした。footpathで会ったのが5人。有名な割には人が少ないように思いました。帰りのバスでは島の人だと思うのですが着いたばかりの観光客にこの辺りに有名なスタンディング・ストーンがあると言ってました。それを聞いて別の客がその人に色々尋ねていました。”私は行ってきたばかり!”と言っても良かったのですがその後の会話が成り立たなくなりそうだったのでやめました。一見の価値がある所です。 ここへ行くには先ずfootpathの入り口まで車(またはバイク・チャリなど)で向かいますが、目立つ案内がないので地元の人によく聞く必要があります。バスなら運転手に伝えておけば入り口の前で降ろしてくれます。この辺りにはバス停が特にないので帰る時はバスに合図をすれば大丈夫です。Brodickに戻ってからツーリスト・インフォメーションで大型の絵はがきを買ったらスタッフの子が”行ってきたの?”と聞いてきました。”そう、バスで”と答えたら”エッ”という顔をされました。他にどんな方法があるの? |
離れて1本立っているスタンディング・ストーン |
Machrie Moorと3本のスタンディング・ストーン |
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この辺り一帯にはストーン・サークルがありました。スタンディング・ストーンの向こうにちらっと見えたのでそちらへ進むと更にその奥にもあるという状況でした。この他にもあったのかもしれませんが一帯の調査ではっきりしたものが説明板に書いてありました。右の写真の4枚がはっきり残っているものです。上からfootpathの手前から見た順です。 | ||
Moss Fram Road Stone Circle:これもスタンディング・ストーンへのfootpathの脇にあるものです。約500m手前にありました。盛り土の回りに石が並べてあるのちょっと珍しい形式です。紀元前2000年頃のものだとありました。他のmoorの物を模ししたらしいとのこと。後に中には埋葬したらしい。 この上を歩いたら・・・フワフワでした。その他にも石室や遠くには小さなスタンディング・ストーンも見えました。石の遺跡好きにはたまらない所です。 |
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Arran島西海岸およびMachrie湾 | ||
footpathの入り口まで戻るとまだバスの時間まで30分あることに気付きました(時間を間違えていた)。そこで西海岸を眺めていたのですが、ちょっと戻って近場にあるスタンディング・ストーンをもう一つ見ようと思ったのです。ところが小さいのか隠れて見えませんでした。そしてどんどん戻っていったら近くのゴルフ場に着いたのです。近くには集落もありました。そこは見晴らしが良く西海岸とその向こうのKintyre半島を見渡せました。バスからも十分に見ることは出来るのですが、足を地に着けた状態ではちょっと違います。ついでに写真に収めている内にバスがやってきました。バス停はないけど乗る合図をしたら止めてくれました。 |