line

 50MHz AM Manual  HomePage Backgo Prev.page go What's New go Next_pageNext

TOPICS!!  No.2001-01

新世紀、新RIGでの「QSOパーティー」
(FT−817での6mAM運用レポート)

This Page: Edit  2001/01/03

FT-817、ゲットしました!

昨年のハムフェアで予告も無く登場した、FT-817本ホームページでは、これを参照)。その後、「9月末に店頭販売で、予約者にはオリジナル・キャリングケースがもれなく、、、」という文句に引かれて、9月中旬にお店に予約を入れてしまいました。 ※予約してRIGを買ったというのは、開局以来2回目だったような。前もYAESUでした・・・

9月末の初回の出荷分では順番が回ってきませんでしたが、その後10月下旬にお店から連絡があり引き取ってきた次第。
すぐに、送信機追加の申請を電監へ出すと、1週間ほどで変更された局免が戻ってきました。早いですね、最近は。技適機種はJARD経由が不要になったせいだとは思いますが。
変更申請が許可されたものの、なかなか落ち着いて触ることができず、結局、12月に入ってから、電源コードの整備や外部マイクのコードの自作などで、ようやくQSOパーティーで「使い始め」となった次第です。

6mオールモード機・TR-9300の上に、
FT−817を乗せてみました。
この大きさで、1.8Mから430Mまでカバーで、
操作面のほとんどがCPU制御・・・・
時代を感じさせる「ワンショット」です、Hi、Hi

QSOパーティーは、久々のオンエア・・・・

さて、上記のFT−817を使って、QSOパーティーに参加しました。
運用地点は、昨年と同じ場所、兵庫県西宮市。標高約300m付近の六甲山系中腹です。東から南方向が開けており、大阪平野部、そして大津、名古屋方面は比較的楽に交信できます。

自分のログを開いてみると、AMロールコールのチェックイン以外のQSOは、昨年(2000年)の9月に行った南大阪A3ロールコールの代打キー局以来。
ということで、本当に久々の運用でした。
お相手いただく方々も久しぶり、、、という方が多く、また、「FT-817を使ってます」というと、その話題で盛り上がり、1局当たりの交信時間15分以上が多発。そのためか、10時〜16時まで運用したものの、6mAMの2Wayで
27局交信という結果になりました。昨年は同じ運用地点で、またANTも同じ条件において40局以上と交信できたのですが。
また、バンド(50MHz)の状況もさびしいところがあったようにも感じられました。JARLを退会する人が毎年1万人を数えるという昨今、その影響ははっきりでてきているのかもしれません。

 

FT−817の「AMモード」での使い勝手は?

初めてフィールドへFT−817を持ち出し、そして、AMモードで使ってみました。アンテナは、フルサイズのヘンテナ(昨年と同じ状態で今回も設置)です。

FT−817の6mAM受信については、程よい(少しワイド気味かも)帯域幅のIFフィルタのためか、各局のAM送信音の特徴をはっきり聞き分けることが出来る、私好みのものでした。
信号強度の低い局(Sメータで、1前後)も聞き取ることができました。
また、約2キロしか離れていない地点でJA3XQO竹中さんが同じくAMモードで運用されていたのですが、15kHz離れれば、特に問題となるカブリもなく受信できていました。
FT−817は、HFでの標準機能である、ATT-ONや高周波増幅回路OFF設定も可能ですので、いざというときも安心して使えるかと思われます。(かつてのFT−690では、超強力な局が現れるとバンド中がガサガサいって使えない場合もありました)


さて、今回FT−817を使った運用は、下の写真にある外付け装置をつけていました。
といっても、過去にたびたびこのWebで登場している、「CQマシン(白い箱)」」と、いつも無造作に使っている「スタンドマイク」を、FT−817につないだものです。
CQマシンには、FCZ_LAB考案の「1石トランジスタ+ダイオードの、コンプレッション回路」を入れてます。スタンドマイクの出力は、このコンプレッション回路を通して、ある程度音声レベルを持ち上げた状態にした信号を、送信機のマイクコネクタへ入れます。
この周辺機器の接続は、今まで使っている「TR−9300」や「IC−575」、そして「自作SSB・QRPトランシーバー」でも行っているもので、ここ8年余り多用しているものです。

車の助手席に無造作に並べた
今回の「運用機材」です・・・・
CQマシンの方がでかいかも。

FT−817のAM送信においては、「マイクに向かって大声を出すと、キャリアが数秒下がってしまう」などという、AMにとっては悩ましい現象が、すでに何人かの方から報告されています。
私の手元の817でも、この「キャリア変動状態(別名・しゃっくり現象)」は、付属のマイクを使って、[購入したときの状態]では、モロに発生していました。
※「しゃっくり状態」は、南大阪A3ロールコールのチェックイン時にも、JA3XQO竹中さんに確認してもらっています。

そこで、以下の対策をとって、今回のAMモード運用に望んだ次第です。

  • FT−817のファンクション設定において、AM MICゲイン設定(メニュー番号 05)において、標準設定値(=50)を、10に減らしました
  • 上記の外付け機器(CQマシン)にある「コンプレッション回路」を使って、マイク信号のレベルを一定化させました。
    ※FT−817自体には、マイク信号コンプレッション機能は無いようです。
  • あとは、できるだけ一定のレベルで、送信時には話すように、、、(気持ちだけかもしれませんが)

その結果・・・・・・
QSOパーティー中の交信において、多くの方から、当方のAM送信波に対してのレポートを頂くことが出来ました。

  • いい音で入感しています。
  • 実用上、問題ないです。
  • あと、欲を言えば、パンチ(押し出し)が欲しい・・・

なんとか、「しゃっくり現象」は回避でき、実用上問題ない状態でAM送信を出来ているようです。一安心です。
ただ、パンチのある変調ではないようです。もう少し、プロセッサー回路や、あるいはマイク自体を自分の声質にあわせてアレンジできれば少しは改善できるのかもしれません。
まだまだ、課題の残る「FT−817のAM送信」ではあります。

なお、送信出力については、8AH・12Vのシールドバッテリを外付け電源として用いていましたが、10時〜16時の間、AMキャリアで1ワット程度(ハイパワー設定時・SWR計の通過パワーを見ていたので、詳細な数値ではありませんが。)を常に維持できていました。
実際の運用では間欠送信状況になりますが、本体の温度上昇は手を添えても問題無いほどのものでした。

なお、電源電圧が12Vを切って来ると、817のLCD表示のなかの「出力パワー設定状態表示」が点滅し始めました。これは仕様のようですが、ちょっとうっとうしくもあり、ビックリもしました。
※点滅っていうのは、注意しろ!という合図ですからね。

白いのが、LANケーブルを流用した
「マイク・変換ケーブル」 By JG3ODI

それから、FT−817のマイクコネクタは、今までのよくあった「8P」や「4P」のものが使えません。すでにモービル機や、ベストセラーのIC706などがこのようなプラグ&ジャックに変更されていますので、業界では一般的なのでしょうが。
で、今までのCQマシンなどの接続を確保するために、上記の写真のような、変換ケーブルを作成しました。
といっても、コンピュータの10Base−T用LANケーブル(プラグつき)を買ってきて、半分に切って使っている次第です。もう片方には、4Pのマイクコネクタのオスタイプをつけました。これで、従来のマイクコード(私の場合、自作機などは4Pのメスタイプに統一しています)につなぐことが出来ます。
LANケーブルは、シールドケーブルではありませんので、マイク音声信号にはどうかな?と思いましたが、扱っている高周波出力が小さいこともあるのでしょう、特に今のところ、回りこみなどは発生していないようです。


  [ 文・写真  by JG3ODI ]  

Backgo Prev.page go What's New go Next_pageNext


[ What's New! | AM Manual | RollCall | Topics | FAQ | Profile ]

line

(C) Copyright 2001 Hiroya Sugawa  E-mail:jg3odi@jarl.com