■ 厳しい業界・・・・
アマチュア無線業界自体の落ち込みに加えて、ITバブルがはじけてのこの春以降はメーカーにとっても厳冬状態の経済。
ハム機器業界も本当に厳しいのでしょうね。本当に年々展示が小さく(展示業者数もしかり、また1業者の展示サイズも)なっています。JAIAの縛りから逃れたYAESU/STANDARDがスペースサイズ的には一番元気か?
昨年は、FT817が衝撃的に発表されたこの場ですが、ことしはどうでしょう?
今のところ、【これはすごい!】という評判の情報は入手できてませんが、それでも、6mAMにとっては最新のメーカー製リグでオンエアできることになりました。21世紀になってもAMモードは使っていけそうです。(80年代前半には、21世紀にはAMが使える新製品は出てこないのでは?。これからは自作しかない!、と喧喧諤諤のラグチューが夜な夜な続いていたときもありました。その予想は外れたのかな? いやAMよりも、HAM自体が危なくなってきました・・・)
ちょっと話がそれましたが、メーカー展示を続けましょう。
■ YAESUは、2匹目のドジョウねらいか?
昨年の「817」旋風を巻き起こした(ODIも巻き込まれたくちですが)YAESU。今年は多くの817ユーザーに楽しんでもらおうと、CLUB 817なるものをWeb上に展開してますが、その紹介もありました。
が、今年もNew(といっても参考出品)がありました。詳しく話を聞くことはしなかったのですが、外見から見るところは、FT817の操作制御系をそのまま流用して、送受信回路は少し手を入れて大きな筐体にしてみた、、という感じです。さて、どうでしょうか? 正直言って817のような「使わなくても持っていたい」RIGではない感じはありますが、演出のようにフィールド運用では貴重なEQUIPMENTになるかも。受信時の消費電力をできるだけ抑えてくれれば、、ですね。
参考出品「FT-897」はテントの中にセッティング。残念ながら「お手を触れないでください、、」でした。
これがFT−897のフロントです。
よく見ると、オペレーションに必要なボタンはFT-817の定義とおなじような感じです。
それからスペック説明は、若干フラッシュや展示用照明が反射して見えずらいですが掲載しておきます。
※下の2つの写真部分をクリックすると、大きな画像が表示できます。大きな画像を出した後は、ブラウザの「戻る」で本頁へ戻ってください。
■ ICOMは、元気! 756ProIIに続いての新モデル発表・・・・
ICOMはWEBでもすでに発表済ですが、IC-7400が登場。飾り付けも派手です(といっても、4年前に東京ビッグサイトのハムフェアで発表があったIC-746に比べればおとなしい?)
力がはいってます。会期中も毎日のようにユーザーへメールを発信するなど、盛り上げようという気構えは十分。
こちらはお試し自由でしたので、お約束の50.550MHz AM設定でフロントパネルを撮影しました。それからAMモードでの受信フィルタ切り替えを試してみました。AMモードの受信時にFILTERキーを押すと、帯域が9kHz,
6kHz, 3kHzと3種類に切り替わります。PBTも有効のようでした。こんな展示会では試せないのですが送信波の変調度合いはどうなんでしょうね。デジタル低電力変調で、送信音のイコライジングがAM/FMでも自由にかけられるとのこと。使い込んではいないけどくたびれてきたIC575の代替に、、、と思いも少し、というところです。
下のフロントパネルの表示に注目!
※下の写真部分をクリックすると、大きな画像が表示できます。大きな画像を出した後は、ブラウザの「戻る」で本頁へ戻ってください。
その一方で「デジタルでの通信」もアマチュア界に少しつづ入ってくるのかも。JARLの研究部会で検討されている内容だと思うのですが、それを実現した参考展示もありました。だけどRIG本体が極端に小さくなるとか、到達距離が劇的にかわるとかがないとデジタルトランシーバーは普及はしないのでは?という気がします。
しかしその一方で、放送の世界ではTVのデジタル化やBC帯もデジタル化?という話もあり、アマチュア界もそれに飲み込まれるのでしょうか? 電灯線インターネットが普及してしまうと振幅変調系での通信は全滅になりデジタル系で細々と電波を出している? などが頭に浮かんできました。ここ1年の電気通信の動向からは目が離せませんね。
以上、取り急ぎハムフェア2001(横浜)の、ODIが見た・興味を持った様子でした。
※急いで編集していますので、文章の誤りなどあるかもしれません。
2001/09/02 de JG3ODI
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