■ 今年は、準備不足のため「常置場所」から参加!
この5月4日のAMコンテストは、第1回(1986年)から毎年参加しています。
第2回からは、必ず移動運用を行って参加するという「局数狙い」を昨年の第12回まで続けていました。
(それでも、お手軽移動スタイル【昨年のTOPICS記事参照】のため、上位入賞はなかなかでした、Hi)
今年も、5月4日前後は連休で時間はなんとかなりそうだったのですが、いつも使っているバッテリーが容量抜けを起こしていたり、常用している移動用フルサイズのヘンテナのコネクタ部分が接触不良を起こしていたり、、、と1月2日のQSOパーティー後のメンテナンス不良が続出しており、4日の移動運用は見送った次第です。
そこで以前から「いつかは自作の送信機で参加したい!」と思っていたことを今年は実行に移そうと4日の9時過ぎからシャックの机でごそごそしだしたのですが、これまた自作トランシーバーのメンテナンスもできておらず、電源を入れても受信音が出てきません。そこはまあ、自分の製作品ですので、あちこち突いているとなんとか動作する模様に。
ということで、常置場所からは全く局数は期待できないのですが、移動して下さっている方を頼りにワッチを開始しました。幸いに六甲山に移動している局と一発コールでQSO成立! これで13年連続の参加が確立しました!hi
そのあとは時折、暇に任せてCQマシンを引っぱり出して「無謀」ながらもQRPの出力でCQを出してみたり、、。また途中昼食をはさみながらもあっという間に4時間が経過しました。
第13回('98)AMコンテスト
JG3ODIの結果
交信局数 |
得点
当方自作機での運用のため1交信あたり2点 |
都府県支庁マルチ |
送信機
マルチ |
総得点 |
5 |
10 |
2 |
3 |
50 |
先に書いた予測どおり、交信していただいたのは殆どSメーターがフルスケールで入感する局のみとなってしまいました。5局のうち、4局が移動されている方でした。1局は、AMコンテストでのみいつもQSOいただく、ローカルの方でした。自作機で運用している方は、1交信あたり2点!ですので、このような得点となりました。早速結果はコンテストマネージャーへ送付すべく、ログ/サマリーと自作送信機を使ったので送信機系統図(下記参照ください)を作成してみました。
さて、参考(になるかどうか?)までに使った「自作トランシーバー」の様子を掲載しておきます。
このトランシーバーは、学生時代の1985年11月に製作したという12年以上前の作品です。写真でも基板上のIFコイルなどのシールドケースの光沢が鈍いところなどから分かるかも。
外装部分は、JG3ODIオリジナルです。チューニングダイアルが少し大きなつまみ(ボールドライブ付きで周波数表示板がゆっくり回ります)になっていて、少しだけ見栄えにこだわっています、hi。中の基板は、1枚もので送受信部が構成されています。
実は、この作品は「初歩のラジオ」に1981年ごろ(手元に残っているのがページの切り抜きなので正確な年月不明)に掲載されていた製作記事のコピーです。記事の中のIF周波数などは安く入手できるクリスタルから自分なりにアレンジし、またSメーター/パワーメーターなどは追加したのですが、それ以外の部分はまったくオリジナル通り。プリント基板のパターンも掲載記事のものをそっくり再現したものです。
ただ、どうも受信部のIFアンプなどのゲインバランスがよくない模様で、発振気味であるなど動作に不安定な部分があります。実用になる送受信機の製作は、これが初めて(であり、このあとは殆ど自作せず、、)でもありノウハウも殆どなく、改良などできていないのがちょっと残念です。hi
◆このトランシーバーの「送信機部分」の系統図です
●送信パワーは、約200mWのQRPです。
●変調方式は、低電力変調になります。マイクからの音声信号を増幅し、
その信号とRFキャリア信号をデュアルゲートFETに入力しています。
●周波数は、VXOにて50.490MHz〜50.630MHzをカバーさせています。
(ちょっと広げ過ぎかも。VXOはバリキャップを使用)
受信部のブロック図ができていないのですが、内容は以下の通りです。
◯IFは、中古のX'Talを利用したため、10.240MHz。シングルスーパーです
◯10.240MHzの中古X'Talを活用して、2連X'Tal式の受信フィルタを装備。
帯域が少し狭めですが、このおかげで100kHz少々の可変範囲内に強力な
局がいても、なんとか凌ぐ(多少漏れあり)ことができます。
プリント基板上の一部分です。
クリスタルが2個並んだ部分が、受信IFフィルタです。
送信の変調回路は赤のわくで囲んだあたりになります。右下の小さな金属キャップの素子がデュアルゲートFET。赤枠の中央部分の大きなCANタイプの素子(懐かしいですね)が741オペアンプ。オリジナル回路に忠実に作成しましたHiHi。
左下に見えるDIPタイプのICチップは、SN76514。RF MIXの素子としてかつて良く使われたものですね。
基板上のいくつかの素子はもう15年以上前にポピュラーなものが多く使われているので、そのまま同じものを作るのはもう無理かもしれませんね。
【追記:第13回6mAMコンテスト』結果速報が出ました。】
(1998/07/12)
●5/4実施『第13回6mAMコンテスト』結果速報 [ JA3XQO ]
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* 上位入賞局
< エリア第一位
順位 CALLSIGN 送信機 得点 都府県 送信機 得点合計 最終交信時間
1<* JG1JQJ/1 改造 132 9 36 5940 13:11
2* 7K3OMS/1 自作 144 9 32 5904 13:35
3* JI1REY/1 TS690D 79 9 33 3318 13:52
4< JE8NYY/2 TS680S 73 9 34 3139 13:53
5 JH4EIY/1 FT620B改 72 6 25 2232 12:50
6 JM1SVG/1 FT707S改 72 7 24 2232 13:58
7< JR4KBA/4 TS570S 48 22 20 2016 13:19
8< JF3UCF/3 IC706 45 10 27 1665 13:57
9 JE1SCJ IC736 46 8 28 1656 11:49
10 JF1LQP/1 IC706 47 8 24 1504 12:23
11 JA1KK FT625D 40 9 25 1360 13:30
12 JL3IQE/3 TS60S 37 14 22 1332 13:59
13 JI1IIF/1 TS600 39 8 24 1248 13:08
14< JH5UPI/5 IC706 35 18 17 1225 13:58
15 JF4RKA/4 RJX601 33 17 20 1221 13:39
16 JA3XQO/5 TR9300 39 13 19 1209 13:51
17 JR1LZK FDAM3 30 13 22 1050 13:38
18 JQ1HYB FT655 33 8 23 1023 12:27
19 JS1KLS/1 自作 40 9 16 1000 13:55
20 JL1CBD/1 TR5200 30 9 21 900 13:55
21 JA1FXF IC71 31 8 21 899 13:46
22 JK3ENH/3 RJX601 32 9 19 896 13:57
23 JO1ATK/1 FT655 31 7 21 868 12:26
24 JA5QAI/1 FT690 30 7 21 840 13:40
25 JN3BYG/3 TS680V 30 8 19 810 13:56
26 JI1UZM/1 FT625D改 38 5 15 798 13:20
27 JA2XOA/2 IC-706 25 11 19 750 13:37
28 JR5WMD/5 FT655S 25 10 19 725 13:48
29 7K1CPT/1 TS690S 25 8 21 725 13:05
30 JF2HEV TS600 22 13 17 660 13:41
31 7K2TTU/2 TR9300 25 7 19 650 13:39
32 JG1KSR 自作 28 8 14 616 12:33
33 JA1AB TS60 23 7 19 598 13:56
34 JR1CKU IC575 20 6 17 460 13:32
35 JH1HYH/2 IC736M 18 10 14 432 11:37
36 JL1OVB TS690D 21 5 14 399 11:41
37 JA2AEP 自作 22 6 10 352 13:51
38 JH3BZS パナ6 18 6 11 306 13:39
39< JR8DAG 自作 20 7 8 300 12:02
40 JA2AZZ IC706 17 5 12 289 13:29
41 JH9UJB/1 TS680V 14 6 18 252 12:12
42 7N1IAQ 自作 20 3 9 240 13:27
43 JE3FKS/3 RJX601 12 8 9 204 11:24
44 JF2UJG IC706 13 4 10 182 13:56
45 JL1BWG/1 TS60S 11 6 10 176 11:05
46 7M3DXD IC736 9 7 8 145 12:30
47 JL1CNE/1 TS60V 9 7 9 144 12:14
48 JR4JAF FT655 8 7 8 120 12:04
49 7K2PBB IC575 9 5 7 108 11:50
50 JA1XPU FT655 7 5 6 77 11:22
51 JI8GZS TS690V 7 6 5 77 11:52
52 JQ1AHZ/2 TS60S 6 4 6 60 13:54
53 JR2IBC/2 自作 10 2 3 50 13:55
54 JG3ODI 自作 10 2 3 50 13:42
55 JG2VSF/2 FT680 5 3 4 35 11:14
56 JH1PFR TR1100 4 4 4 32 11:05
57 JR5KPV IC-706 4 4 4 32 13:20
58 JI3SVH RJX601 5 2 4 30 13:46
59 JG4LRN/4 TS660 4 3 4 28 11:34
60 JL3QNN TS600 4 3 3 24 13:39
61 JF2FKJ IC726S 4 1 4 20 10:32
62 JR1BSV TS660 3 3 3 18 10:57
63 JA8BZU TS690S 3 3 3 18 11:42
64 JK2OVU FT847 2 1 2 6 10:29
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